2026年09月12日

レディ・エマ・ハミルトン Lady Emma Hamilton 2026年9月2日


レディ・エマ・ハミルトン Lady Emma Hamilton 2026年9月2日

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デビッド・オースチン(David Austin)のブッシュ・ローズ。イギリスのバラ。イングリッシュローズ。

レディ・エマ・ハミルトンの魅力と育て方。夏から秋まで咲き誇るイングリッシュローズの傑作

庭の植物たちが少しずつ秋の気配を感じ取り始める9月初旬。

まだ残暑が厳しい時期ではありますが、今年の9月2日も、私の庭ではイングリッシュローズの「レディ・エマ・ハミルトン」が見事なオレンジ色の花をたくさん咲かせてくれました。

長年バラを育ててきた一人のバラ好きとして、数ある品種の中でもこのバラには特別な思い入れがあります。

夏場は暑さで花数が減ったり、花形が崩れてしまったりする品種が多い中で、レディ・エマ・ハミルトンはこの過酷な時期でもしっかりと蕾をつけ、見事なボリュームで咲いてくれるのです。

今回の開花も、夏とは思えないほどの見応えで、花形も大きく崩れることなく美しいカップ咲きを保っています。

庭に出るたびに、その素晴らしい柑橘系の香りに包まれ、日々の疲れが癒やされるのを感じます。

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この記事では、そんな魅力あふれるデビッド・オースチンのイングリッシュローズ「レディ・エマ・ハミルトン」について、その特徴や育てる上での魅力、そして経験者としての視点から栽培のコツや育て方の詳細を、余すところなくお伝えしていきたいと思います。

ブログを読んでくださっているバラ初心者の方から、新しい品種をお迎えしようか迷っている方まで、少しでも参考になれば嬉しいです。

【レディ・エマ・ハミルトンとは? デビッド・オースチンの名花】

レディ・エマ・ハミルトン(Lady Emma Hamilton)は、イギリスの世界的にも有名なバラの育種家、デビッド・オースチン(David Austin)氏によって作出されたイングリッシュローズです。

イングリッシュローズといえば、オールドローズの優雅な花形と豊かな香り、そしてモダンローズの優れた四季咲き性や豊富な色彩を掛け合わせた、まさに現代のバラの最高峰とも言えるブランドです。

その中でもこのレディ・エマ・ハミルトンは、ひときわ目を引くオレンジ色の花と、それに負けない強烈な香りで、発表以来世界中のロザリアン(バラ愛好家)から愛され続けています。

樹形は木立(ブッシュ・ローズ)に近く、分類としてはシュラブ(半つる性)に属しますが、そこまで大きく枝を伸ばして暴れるようなことは少なく、比較的コンパクトにまとまるのが特徴です。

中輪サイズのカップ咲きの花が、枝先に1輪から3輪ほどの房になって咲く姿は、本当に愛らしく、見る人の心を惹きつけます。

【魅力その1:うっとりするようなフルーツ系の強い香り】

レディ・エマ・ハミルトンを語る上で絶対に外せないのが、その素晴らしい「香り」です。

バラの香りにはダマスク系やティー系、ミルラ系など様々な種類がありますが、この品種は非常にフレッシュで濃厚な「フルーツ系」、特に柑橘系(シトラス)の香りが強く感じられます。

洋梨やブドウ、シトラスが混ざり合ったような爽やかで甘い香りは、イングリッシュローズの中でもトップクラスの強香です。

朝、少しひんやりとした空気の中で庭に出ると、数メートル離れた場所からでもこのレディ・エマ・ハミルトンの香りが風に乗って漂ってきます。

香りの良いバラを育てたいと考えている方には、自信を持っておすすめできる品種です。

花瓶に生けてお部屋に飾れば、ルームフレグランスがいらないほど、空間全体が上質な香りに包まれます。

【魅力その2:鮮やかなアプリコットオレンジからイエローのグラデーション】

花色の美しさも、このバラの大きな魅力です。

咲き始めは赤みがかった濃いオレンジ色ですが、花が開くにつれて内側が鮮やかなアプリコットオレンジからオレンジイエローへと変化していきます。

花びらの外側には少し黄色味や赤味が差し、一輪の中に美しい色彩のグラデーションが生まれます。

この温かみのあるビタミンカラーは、春の柔らかい日差しの中では優しく輝き、夏から秋にかけての強い日差しの下ではより鮮やかに発色します。

特に秋口に咲く花は、気温が下がるにつれて色が深まり、息を呑むような美しさを見せてくれます。

花形はふんわりとした丸みを帯びたカップ咲きで、中輪ながらも花びらがぎっしりと詰まっており、一輪でも十分な存在感があります。

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【魅力その3:銅色の新葉と花色の美しいコントラスト】

花だけではなく、葉の色合いにまでこだわりが感じられるのがレディ・エマ・ハミルトンの素晴らしいところです。

春先や剪定後に出てくる新梢(新しい枝)や新葉は、普通の緑色ではなく、シックなブロンズ色(銅色)をしています。

この赤黒いような銅色の葉が徐々に成長して深いダークグリーンへと変化していくのですが、蕾が上がってくる頃には、まだ銅色の葉と鮮やかなオレンジ色の蕾が混在する状態になります。

この「ダークな葉色」と「ポップで明るい花色」のコントラストが絶妙で、大人っぽい洗練された雰囲気を庭に演出してくれます。

葉の質感もマットで落ち着きがあり、お庭の景観を引き締めるカラーリーフとしての役割も果たしてくれます。

【魅力その4:夏でもよく咲く!抜群の四季咲き性】

イングリッシュローズは春の一季咲きに近いものから、一年中よく咲くものまで様々ですが、レディ・エマ・ハミルトンは「四季咲き性が非常に強い」という素晴らしい特徴を持っています。

春の1番花が豪華に咲き誇るのはもちろんのこと、花後の切り戻しを適切に行えば、すぐに次の蕾を上げて2番花もたくさん咲かせてくれます。

そして何より嬉しいのが、日本の厳しい夏でもポツポツと、あるいは今回のようにまとまった量で花を咲かせてくれることです。

関東の平野部のような猛暑の地域や、海沿いの風が強い地域でも、比較的バテることなく蕾をつけます。

真夏はあえて蕾を摘んで秋に備える「摘蕾(てきらい)」を行うこともありますが、樹勢が強く株が元気であれば、夏でもそのまま咲かせて楽しむことができます。

今回9月上旬の開花でも、花の形があまり崩れず、香りも良好な状態を保っていたのは、この品種の持つ地力の強さゆえだと感じています。

【経験者が語る!レディ・エマ・ハミルトンの育て方・栽培のコツ】

ここからは、実際に私が育ててきた経験をもとに、レディ・エマ・ハミルトンを健康に美しく育てるための具体的な栽培のコツをお伝えします。

バラ栽培には基本がありますが、品種によって少しずつ好む環境やお手入れのポイントが異なります。

■ 植え付け環境(日当たり・風通し)

まず一番大切なのは、日当たりと風通しです。

レディ・エマ・ハミルトンは日光を好むため、最低でも半日は直射日光が当たる場所に置いてあげてください。

日照時間が不足すると、花つきが悪くなったり、自慢のオレンジ色がくすんでしまったりすることがあります。

また、風通しの良さも病気を防ぐために重要です。

壁際などにぴったりと寄せてしまうと、空気がよどんで葉に湿気がたまり、病気の原因になります。

周囲に少し空間をあけて、葉の間を風が通り抜けるような場所に配置するのが理想です。

■ 水やりについて

水やりは「土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るまでたっぷりと与える」が基本です。

春から初夏にかけて、ぐんぐんと葉を伸ばして蕾をつける時期は、想像以上に水を吸い上げます。

特に関東や海沿いの地域など、夏の暑さや日差しが厳しい環境では、朝の涼しい時間帯にたっぷりと水を与えてください。

夏場の夕方に土がカラカラに乾いているようであれば、葉に直接水をかけないように注意しながら、株元に軽く水やりをして涼を取らせてあげましょう。

逆に冬の休眠期は成長が止まるため、水やりの頻度は少なくて済みます。

土が乾いてから数日後にあげる程度で十分です。

■ 肥料のタイミングと与え方

四季咲き性が強く、春から秋まで何度も花を咲かせるため、たくさんのエネルギーを必要とします。

つまり、肥料食いの良いバラと言えます。

冬の休眠期(1月〜2月頃)には、寒肥(かんごえ)として有機質肥料をたっぷりと土にすき込んであげます。

これにより、春の芽吹きと一番花に必要な栄養を蓄えることができます。

そして、春の一番花が咲き終わった後には、消耗した体力を回復させるためのお礼肥(おれいごえ)を与えます。

この時は、すぐに効果が表れる化成肥料や液体肥料を併用するのがおすすめです。

その後も、夏前や秋の開花前など、生育の節目節目で規定量の肥料を与え続けることで、次々と立派な花を咲かせてくれます。

ただし、真夏の酷暑の時期だけは、根が弱っている可能性があるため、濃い肥料は控え、活力剤などで様子を見るのが無難です。

■ 剪定のコツ(冬剪定と花後の切り戻し)

レディ・エマ・ハミルトンは木立(ブッシュ)タイプのシュラブなので、剪定は比較的シンプルで初心者の方にも扱いやすいです。

一番花が咲き終わった後は、花首から少し下の、5枚葉が外側に向かって出ているしっかりした芽の上で切り戻しを行います。

こうすることで、そこから新しい枝が伸びて、約40日後にはまた次の花(2番花)を咲かせてくれます。

四季咲き性が強いので、この「咲き終わったら切る」を繰り返すことで、秋まで長く楽しめます。

冬の剪定(1月〜2月)は、思い切って深く切り詰めます。

全体の高さの半分から三分の一程度まで短くし、枯れ枝や細すぎる枝、内側に向かって伸びている枝を根元から切り落とします。

イングリッシュローズは枝が細くなりやすい傾向がありますが、冬にしっかりとした太い枝まで切り戻すことで、春には力強い新芽が吹き、立派な花を咲かせてくれます。

■ 病害虫対策(黒星病やうどんこ病)

バラ栽培で避けて通れないのが病害虫です。

レディ・エマ・ハミルトンはイングリッシュローズの中では標準的な耐病性を持っていますが、完全に無農薬で葉をピカピカに保つのは少し難しいかもしれません。

特に梅雨時や秋口の長雨の時期には、葉に黒い斑点ができる「黒星病(黒点病)」にかかりやすくなります。

黒星病は泥はねから感染することが多いため、株元にマルチング(腐葉土やバークチップなどで土を覆うこと)をして泥はねを防ぐのが効果的です。

また、落ちた葉はそのままにせず、こまめに拾って捨てることで病原菌の蔓延を防げます。

春先や秋口の乾燥した時期には、葉が白く粉を吹いたようになる「うどんこ病」にも注意が必要です。

風通しを良くしておくことが一番の予防になりますが、もし発症してしまった場合は、早めに専用の薬剤を散布するか、被害が小さいうちにその葉を取り除いてください。

アブラムシやヨトウムシなどの害虫は、見つけ次第捕殺するか、定期的にニームオイルなどの天然由来の忌避剤を散布して予防するのも一つの方法です。

【鉢植えと地植え、どちらがおすすめ?】

レディ・エマ・ハミルトンを育てるにあたって、鉢植えにするか地植えにするか迷う方も多いと思います。

結論から言うと、この品種は「どちらでも非常に育てやすい」素晴らしいバラです。

地植えにすると、根をしっかりと張り、株のボリュームも大きくなります。

大きくなるといっても、他のつるバラのように何メートルも手に負えないほど伸びるわけではなく、樹高は高くても1.5メートル前後に収まることが多いので、お庭の前面から中段にかけての植栽にぴったりです。

鮮やかなオレンジ色と銅色の葉は、庭の中で素晴らしいフォーカルポイント(視線を集める場所)になります。

一方、鉢植えにも非常に向いています。

樹形が比較的コンパクトでまとまりやすいため、8号から10号程度のスリット鉢やテラコッタ鉢で育てるのにも最適です。

鉢植えの最大のメリットは、季節や日当たりに合わせて場所を移動できることです。

真夏の直射日光が強すぎる時期は半日陰に移動させたり、長雨の時は軒下に入れたりすることで、花や葉を綺麗に保つことができます。

また、開花した鉢を玄関先やリビングの窓辺に持ってくれば、その極上の柑橘系の香りを間近で楽しむことができます。

ベランダガーデニングを楽しんでいる方にも、スペースを取りすぎないレディ・エマ・ハミルトンは大変おすすめです。

【用土選びのちょっとしたこだわり】

もし鉢植えで育てる場合、土選びはとても重要です。

市販のバラ培養土を使えば間違いありませんが、私は水はけと水もちのバランスを少し自分好みに調整しています。

赤玉土の中粒をベースに、ふかふかの腐葉土、ピートモス、そして水はけを良くするためのパーライトやもみ殻くん炭を混ぜ合わせています。

レディ・エマ・ハミルトンは根張りが比較的良い品種なので、水はけの悪い粘土質の土だと根腐れを起こすことがあります。

水を与えたときに、サッと土の中に吸い込まれていくような、水通しの良い土を目指すと、驚くほど健康に育ってくれます。

【秋バラを楽しむための夏のお手入れ】

9月に見事な花を咲かせてくれた私の庭のレディ・エマ・ハミルトンですが、これから迎える本格的な秋バラのシーズンに向けて、夏の間のお手入れがとても重要でした。

夏の終わり、8月の下旬ごろに「夏剪定」を行うのが一般的ですが、四季咲き性が強く夏でも次々と蕾を上げるこの品種の場合、あまり深く切りすぎる必要はありません。

全体の樹形を整える程度に、浅く切り戻しをするだけで、10月中旬から11月にかけて、春よりも色が濃く、香りがギュッと詰まった最高品質の秋バラを見せてくれます。

今回の9月2日の開花は、まさに夏を乗り切った証しであり、秋本番へのプレリュード(序章)のようなものです。

夏場でもこれだけのボリュームで咲いてくれたということは、根がしっかりと張っていて株の体力が十分にある証拠なので、これからの秋のシーズンがますます楽しみになります。

【終わりに】

今回は、デビッド・オースチンの傑作イングリッシュローズ「レディ・エマ・ハミルトン」について、その魅力から詳しい育て方まで、経験をもとにお話しさせていただきました。

オレンジ色のグラデーションが美しいカップ咲きの花、うっとりするような強烈なフルーツ系の香り、そして銅色の新葉とのシックなコントラスト。

加えて、夏でもよく咲き、日本の気候でも育てやすいという、本当に非の打ち所がないバラの一つだと思っています。

病気や害虫など、少し手間がかかる部分もありますが、それを補って余りあるほどの喜びと感動を与えてくれる花です。

朝起きて庭に出たとき、この花が咲いているのを見つけた瞬間の幸せな気持ちは、言葉では言い表せないほどです。

もし、これから新しくバラをお迎えしようと考えている方や、香りの良い丈夫な品種を探している方がいらっしゃいましたら、ぜひこのレディ・エマ・ハミルトンを選択肢に入れてみてください。

きっと、あなたのガーデニングライフをより豊かで香り高いものにしてくれるはずです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

皆様のお庭でも、美しいバラたちが元気いっぱいに咲き誇りますように。

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posted by 02memo at 20:21| バラの花 | 更新情報をチェックする