2026年07月30日

癌腫になったバラ、あなたならどうする?絶対的ルールを破ってまでマソラを手放せない理由と、手抜きでも咲き誇る夏の強健バラ19連発


夏のバラ管理は手抜きでOK!猛暑でも咲く強健種19選と癌腫株のリアルな育て方

最近、本当に息苦しいほどの暑い日が続きますね。 画面の前の皆さんは、ご自宅のバラのお世話、きっちりとやっていますか?
私は正直に白状します。駄目です。暑さでやる気が全く出ません。 庭に出る時は必ず腰痛コルセットをきつく締めて、昭和の根性論でなんとか最低限の水やりと庭掃除だけをこなしている状態です。

クーラーの効いた部屋で新しいバラの雑誌を眺めている時は夢が膨らむのですが、いざ炎天下の庭に出ると現実は過酷です。 「あ、夏のバラの管理って、こんなに手抜きでも綺麗に咲くんだ」「私だけじゃなかったんだ」と、皆さんの肩の荷がスッと降りるような、ズボラガーデナーのリアルな夏バラ事情をお届けします。

プロの権威ある先生方は色々と正しい方法を教えてくれますが、趣味の園芸に絶対の正解は無いことも多いものです。 自分に余裕があるペースで、好きな感じにやってOKだと思っています。 今回は、無駄な作業を極力省いた手抜き管理でも咲いてくれた我が家の夏バラ19品種の特徴と魅力、そして育て方のポイント、さらにロザリアン永遠の悩みである「癌腫問題」について赤裸々にご紹介します。

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■ 夏バラを咲かせるか、咲かせないか問題と育て方の基本
この時期のバラ栽培で必ず直面するのが「夏バラを咲かせるか否か」という問題です。 我が家のルールをお話ししますと、育成中の鉢バラは蕾の段階で全部ピンチ(摘心)しています。 この厳しい暑さで夏顔の微妙な花を無理に咲かせるくらいなら、秋に向けて株の成長に全振りしたほうがロジカルだからです。
では、地植えの成木はどうしているかと言うと、普通に咲かせています。 理由は簡単で、暑くていちいちピンチして回るのが面倒くさいからです。 140株を超えるバラを管理していると、すべてを完璧にこなすのは物理的に不可能です。 やらないと枯れてしまう水やりだけはきっちり行い、あとは植物の生命力に任せるのがズボラ流の夏の育て方です。

■ ロザリアンを襲う絶望。癌腫株はどうする問題
夏作業の話からは少し逸れますが、長くバラを育てていると定期的に遭遇する忌まわしき問題があります。 そう、株元にボコボコとしたコブができる「根頭癌腫病」です。
今回、我が家で癌腫になってしまったのが、まさかの「マソラ」でした。 素晴らしいフルーツ香を持つ名花で、一昨年に先代を枯らしてしまい、代わりを探し回って今年ようやくお迎えした念願の苗だっただけにショックは大きかったです。
私の基本方針は明確で、鉢バラで癌腫が出たら即廃棄、地植えのバラは抜くのが大変なので放置、としています。 隔離管理なんて面倒なことは、スペースのない我が家では無理だからです。 このルールに従えば、鉢植えのマソラは廃棄予定なのですが、困ったことに株自体はすごく元気なんですよね。 コブを取ってもまた復活して膨らんできますが、成長が弱いとは全く感じません。
同居している母親からは「また病気の木を置いているの?」とチクチク小言を言われますが、コルセット越しに聞こえないふりをしています。 ルールはルールですが、こんなに元気に育ち、素晴らしい香りの花を咲かせている姿を見ると、捨てられない男の葛藤が生まれます。 趣味の園芸ですから、たまにはマイルールを曲げて、鉢で隔離がてら気長に様子を見るのも悪くないと思っています。

■ 猛暑でも咲き誇る!愛しき夏バラ19品種の特徴と魅力・育て方
ここからは、過酷な暑さの中で咲いてくれた強健な夏バラたちを一気にご紹介します。 関東などの広範囲の大型園芸店でもよく見かける品種が多いので、次にお迎えするバラの参考にしてみてください。

【1. ミスピーチ姫】 1994年に作出された、矮性ブッシュ仕立てのミニバラです。 特徴と魅力: なんと言ってもトゲが全く無いのが最高に素晴らしいポイントです。狭い庭で手入れをする時に服に引っかかって痛い思いをすることがなく、ストレスフリーにお世話ができます。可愛いピンクの小輪の花を一年中咲かせてくれる四季咲き多花性の強健種です。 育て方のポイント: 病気には強いのですが、たった一つだけ致命的な弱点があり、それがハダニです。ハダニにだけはめっぽう弱いので、夏場は葉の裏へ水をかけるシリンジなどでハダニ対策をしっかり行うことが重要です。ハダニさえ気をつければ、過酷な夏でも次々と蕾をあげるガッツを持っています。

【2. レディ・エマ・ハミルトン】 2005年にイギリスのデビッド・オースチンが作出したイングリッシュローズです。 特徴と魅力: アプリコットオレンジに少し黄色を帯びた美しい中輪のカップ咲きと、新梢のシックな銅色の葉のコントラストが、ガーデンデザインとして素晴らしい調和をもたらしてくれます。夏でも柑橘系の強香が健在で、庭に出ると癒やされます。 育て方のポイント: 四季咲き性が非常に強くて夏でも房になってよく咲きます。夏場は花が少し小さめになり、暑さであっという間に散って終わってしまう儚さがありますが、割り切って一番綺麗な瞬間を楽しむバラです。

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【3. アプリコットキャンディ】 2007年にフランスのメイアン社が作出したハイブリッドティです。 特徴と魅力: 優雅なティーの良い香りを漂わせる、美味しそうな優しい杏色の花が魅力的です。咲き始めは気品ある半剣弁高芯咲きで、開花が進むと花びらがフワッと波打ってきます。 育て方のポイント: うどんこ病や黒星病に凄く強くて丈夫なのが最大のメリットです。病気に強いから手入れの手間も減り、初心者でも育てやすいと評判の強健種です。夏は少し花が小さくなりますが、花つきの良さは裏切りません。

【4. パパ・メイアン】 1963年に作出された歴史的名花で、世界バラ会議の殿堂入り品種です。 特徴と魅力: 本来はベルベットのような質感の黒赤紫色ですが、夏は黒みが抜けて少し小ぶりな明るめの真っ赤な花が咲きます。夏でも力強く甘いダマスク系の素晴らしい香りは抜群で、暑さで萎えたやる気を回復させてくれます。 育て方のポイント: 木立ブッシュ仕立てですが、暑さに負けず夏の間も枝がビュンビュンと凄く伸びます。秋の本番に向けてしっかりエネルギーを蓄える逞しい生命力があるので、水切れに注意して育てます。

【5. フロレンティーナ】 2011年にドイツのコルデス社が作出したクライミングローズです。 特徴と魅力: 鮮やかな赤色のカップ咲きの花が特徴です。春のシーズンでは他のバラが終わる頃に咲き出す遅咲きの品種ですが、厳しい暑さの中でもポツポツと返り咲きしてくれます。 育て方のポイント: 香りは超微香でほとんど無い分、花持ちが抜群に良いのが助かります。暑さであっという間に散ってしまうバラが多い中、花殻摘みや掃除作業を極力減らしたい方にとって非常にありがたい強健なつるバラです。アーチやオベリスクにドカンと誘引するのがおすすめです。

【6. つるゴールドバニー】 1991年にフランスのメイアン社が作出したクライミングローズです。 特徴と魅力: フロリバンダからの枝変わり品種なのでとにかく多花性で、壁面を鮮やかな黄色で圧倒的に埋め尽くしてくれます。夏の猛暑なんてお構いなしで咲きまくる驚異的なタフさを持っています。 育て方のポイント: 大型構造物で空間を覆い尽くす庭造りに最適です。フェンスや自作の木製ポール、パーゴラなどにガンガン誘引して広げます。黒星病にも強いため、ギラギラした太陽の下でも手間いらずで庭を明るくしてくれます。

【7. ピエール・ドゥ・ロンサール】 1985年に作出された、世界中で愛される殿堂入りのつるバラです。 特徴と魅力: 中心が濃いピンク色で外側が白く抜ける絶妙なグラデーションと、大輪で花びらが多くうつむき加減に咲く姿がロマンチックです。見上げる位置に誘引すると花のシャワーが降り注ぐような景観を作れます。 育て方のポイント: 一般的には一季咲きに近い印象を持たれますが、樹勢が旺盛だと夏でも結構ポツポツと返り咲きます。夏場は形が少し崩れて白っぽくなりますが、大輪の風格は健在です。生育旺盛で病害虫にも強く、初心者にもおすすめの入門品種です。

【8. レイニーブルー】 2012年にドイツのタンタウ社が作出した紫バラのシュラブです。 特徴と魅力: 薄い紫色の優雅なロゼット咲きになる中輪花で、繊細な美しさがあります。猛暑の中でも薄い藤色で房になって咲いてくれ、暑苦しい庭にスッと一時の涼風を届けてくれるような涼しげな姿が魅力です。 育て方のポイント: 春に比べると数は少ないですが四季咲き性が良くて夏でもポツポツ咲きます。香りは微香で控えめですが、非常に健気によく咲くので、水やりを忘れずに行い株の体力を保つことが大切です。

【9. フランソワ・ジュランヴィル】 1906年に作出された伝統あるランブラーローズです。 特徴と魅力: 細くてしなやかに伸びるツルがフェンスを優雅に覆ってくれる、立体的な庭造りには欠かせない品種です。明るい桃色のロゼット咲き中輪花で、ほのかな優しい中香を漂わせます。 育て方のポイント: 基本的には春にしか咲かない「一季咲き」の品種ですが、株が充実してくると、なんと猛暑の夏にも房になって狂い咲きすることがあります。常識では説明できないバラの生命力の面白さを教えてくれる強健種です。

【10. コンテ・ドゥ・シャンパーニュ】 2001年に作出されたイングリッシュローズです。 特徴と魅力: リッチイエローから退色してペールイエローへと変化していくシャンパンのような上品な色合いが特徴です。中心に深い黄色のしべが覗くオープンカップ咲きで、蜂蜜とムスクを合わせたような芳醇な香りが漂います。 育て方のポイント: 非常に強健で繰り返しよく咲く品種です。夏場はこの猛暑のせいで少し小さくなったコロコロのカップ咲きになりますが、それが逆にギュッと愛嬌が詰まっていて綺麗です。オベリスクなどに誘引して立体的に楽しむのがおすすめです。

【11. レディ・オブ・シャーロット】 2009年に作出されたイングリッシュローズです。 特徴と魅力: 深みのあるオレンジレッドの蕾から、表がサーモンピンク、裏がゴールデンイエローという見事なコントラストのエレガントな花を咲かせます。スパイスの効いたリンゴの爽やかなティー系の強香も素晴らしいです。 育て方のポイント: イングリッシュローズの中でも最強クラスの耐病性を誇り、うどんこ病や黒星病にすごく強いため、無駄な消毒作業を減らせます。半ツル性のシュラブで結構大きくなるので、小型のツルバラとして扱うと景観づくりに重宝します。

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【12. レオナルド・ダ・ヴィンチ】 1993年にフランスのメイアン社が作出した名花です。 特徴と魅力: 70〜80枚の花びらが重なり合うクラシカルなクォーターロゼット咲きで、濃いローズピンクの花が夏でもよく咲きます。花持ちが抜群に良くて、他のバラが暑さで散る中、ずっと咲いているタフさが最大の魅力です。 育て方のポイント: ドイツの厳しい耐病性テストであるADR賞を受賞しているほど病気に強くて、特にうどんこ病にはめっぽう強いです。半ツル性で枝がしなやかなので誘引作業がしやすく、壁面を覆う景観をつくるのに最適です。

【13. ゴールデン・セレブレーション】 1992年に作出されたイングリッシュローズです。 特徴と魅力: 鮮やかでリッチな山吹色のオープンカップ形の大輪を咲かせます。蜂蜜とムスクを合わせたような素晴らしい強香があり、汗だくで水やりをする鼻腔を心地よく刺激してくれます。 育て方のポイント: 猛暑の影響で花のサイズ自体は少し小さくなりますが、夏でもしっかりと返り咲いてくれます。シュラブとして大きくなるので、地植えにして木製オベリスクなどに誘引すると見応えのある景色が作れます。

【14. ジュード・ジ・オブスキュア】 1995年に作出されたイングリッシュローズです。 特徴と魅力: 完熟したグアバと甘口の白ワインと形容される魔性の超強香が最大の魅力です。夏は淡いアプリコットに近い色になりますが、過酷な猛暑の中でも花びらがぎっしり詰まったディープカップ(聖杯型)の花形が全く崩れません。 育て方のポイント: 雨に当たると花が開かず茶色く固まるボーリングを起こしやすい弱点がありますが、夏のこの日照り続きの気候だと逆に綺麗に開いてくれます。木立仕立てにしつつ、長く伸びた枝は後ろの構造物に誘引するなど柔軟な仕立て方が可能です。

【15. フランボワーズ バニーユ】 2010年にフランスのメイアン社が発表したクライミングローズです。 特徴と魅力: 鮮やかなローズピンクと淡いピンクのストライプ柄(絞り模様)が本当に華やかな丸弁八重咲き品種です。青リンゴのような爽やかな微香があります。猛暑の中でも花のボリュームある形が全く崩れません。 育て方のポイント: トゲが少なくて、黒星病やうどんこ病にもめっぽう強いため手入れのストレスが少ないです。ただし樹高が3メートル近くになるため、上へ上へと誘引しすぎると高すぎて下から花が見えなくなるという悲劇が起きるので、誘引の高さには注意が必要です。

【16. ウィンダミア】 2007年に作出されたイングリッシュローズです。 特徴と魅力: アイボリーから白色へと変わる中輪のカップ咲きからロゼット咲きになる美しい白バラです。強香があり、3〜5輪ほどの房咲きで上を向いて咲くので、暑苦しい庭に涼しげな白を添えてくれます。 育て方のポイント: 枝はトゲが少ないですが硬く真っ直ぐ上に伸びます。抜群の花つきで夏でも咲きまくりますが、最大の弱点は花持ちの悪さです。朝咲いて昼には終わる朝顔のようなバラですが、次々と蕾をあげるので結果的に長く楽しめます。こまめな花殻摘みが必要です。

【17. オリビア・ローズ・オースチン】 2014年に作出されたイングリッシュローズです。 特徴と魅力: ソフトピンクの美しいロゼット咲きの大輪を咲かせる四季咲き品種です。中香のフルーティーな良い香りもしっかり健在で、とにかく次から次へとたくさん咲いて空間を彩ってくれます。 育て方のポイント: 春にバラクキバチなどの虫害に遭っても、持ち直すだけの強い生命力と強健さを持っています。過酷な夏場はピンク色が薄めになり、直射日光が当たる場所だと花の形は崩れやすいですが、それでも十分に見応えのあるタフなバラです。

【18. リモンチェッロ】 2008年にフランスのメイアン社が作出したシュラブ・ローズです。 特徴と魅力: 咲き始めの鮮やかなレモンイエローから淡い黄色へとグラデーションしていく可愛い丸弁の小輪の花が、房になってたくさん咲きます。スパイスとティーが混ざった微香で、庭に爽快感を与えてくれます。 育て方のポイント: 四季咲き性が本当に抜群で、夏でも一斉に咲き出し、細くて緻密な枝全体に次から次へと蕾をつけるので休むことなく咲き続けます。とても丈夫でよく伸びるため、半ツルとしてオベリスク仕立てにも使いやすく、景観作りに重宝します。

【19. ル・タン・デ・スリーズ】 2023年に発表された、フランス・デルバール社の新しい品種です。 特徴と魅力: 深く吸い込まれるような赤紫色のロゼット咲きで、ローズとラズベリーなどのフルーツを合わせたような、空間を支配するほどの芳醇な強香を持っています。夏でも美しい形が崩れることなく咲いてくれます。 育て方のポイント: 耐病性が非常に高くて強健、枝がしなやかなのでツルバラとしても仕立てられる優秀なシュラブ・ローズです。中輪の房咲きで花に重みがあるため、支柱やオベリスクなどでしっかりサポートしてあげないと枝がしだれてしまいます。香りのバラの宿命として夏はすぐに散ってしまいますが、育てる価値は十分にあります。

■ 夏のグランドカバーとコンパニオンプランツの真実
庭の足元に目を向けると、ミツバ、大葉、秋海棠、ツユクサなどがまるでジャングルのように地面を覆い尽くしています。 私が敬愛する園芸家、ポール・スミザーさんのようなナチュラルガーデンを目指した結果……と言いたいところですが、ただ雑草を抜くのが面倒で放置したらこうなっただけです。 しかし、これらが夏の強烈な日差しから土を守り、乾燥を防いでくれているとポジティブに捉えることもできます。
さらに上を見上げると、大きなバラのアーチにミニトマトの緑のツルがぐるぐると絡みつき、赤く熟したトマトとバラの葉がカオスに混ざり合っています。 「暑さに弱いバラのために、ミニトマトのツルを日除けとして利用するなんて斬新なコンパニオンプランツ対策!」と思われるかもしれませんが、これも違います。 暑さでやる気が全く出ず、ミニトマトの支柱を立てるのをサボってダラダラしていたら、トマトが勝手にバラを支柱代わりにしてよじ登ってしまっただけなのです。
完璧に手入れされたバラ園のようなお庭も素敵ですが、時には植物のたくましさに任せて、少しくらいカオスな状態を楽しむ心の余裕があっても良いのではないでしょうか。 皆さんも無理をせず、手抜きできるところは手抜きをして、適当に夏のバラ栽培を楽しんでいきましょう。

ブログ バラを中心にガーデング情報や買い物紹介などの雑記ブログ。2011年開設。
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posted by 02memo at 13:51| バラの花 | 更新情報をチェックする