2026年05月22日

パナソニック(Panasonic) LEICA DG VARIO-SUMMILUX 10-25mm/F1.7 ASPH. H-X1025を買った。マイクロフォーサーズレンズ

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バラ満開の最重要期にメインレンズがまさかの昇天。LUMIX G9 PRO IIの相棒としてLEICA DG VARIO-SUMMILUX 10-25mm F1.7 ASPH.を17万円で緊急導入した顛末と、バラ沼とレンズ沼が交差する恐怖

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ロザリアンにとっての夏の海の家。バラ満開の1ヶ月に懸ける情熱と撮影の重要性
全国のロザリアンの皆様、そしてカメラを愛する皆様、こんにちは。1年の中で最も心が躍り、そして最も忙しい、あの最高の季節が今年もやってきました。そう、バラの満開期です。

私たちバラを育てる者にとって、この5月という時期は1年の集大成そのものです。冬の凍えるような寒さの中でトゲと格闘しながら行った剪定、誘引、春先からの病害虫との戦い、日々の水やりや施肥。そのすべては、このわずか1ヶ月のためにあると言っても過言ではありません。庭一面に咲き誇るバラたちの姿は、まさに地上に出現した天国そのものです。
しかし、美しい景色をただ眺めて満足している暇はありません。コンテンツクリエイターとしての顔も持つ私にとって、この時期は1年分の最重要映像素材を確保するための、まさに命懸けの撮影期間なのです。例えるなら、夏の海の家や、冬のスキー場と同じです。その稼ぎ時にすべてのリソースを集中させて、1年分の価値をこの1ヶ月で収集しなければなりません。ここで素材を撮り逃したら、次のチャンスは丸1年後になってしまいます。

そのため、満開を迎えた庭での撮影は、毎回信じられないほどのエネルギーを消費します。以前にも少しお話ししたことがありますが、庭全体の風景から一輪一輪のクローズアップ、光の移り変わりまでを丁寧に切り取る撮影には、優に3時間以上かかります。朝露が輝く早朝から、夕暮れのマジックアワーまで、カメラを回し続ける日々が続くのです。この瞬間を最高の画質で切り取ること、それこそが私の庭に対する敬意であり、視聴者の皆様に美しい世界をお届けするための使命でもあります。

そんな、1秒たりとも無駄にできない極限の前提があったうえで、今回は文字通り目の前が真っ暗になるような大事件が発生してしまいました。
突如として訪れた絶望。愛用レンズLEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mmの異音と故障
その事件は、まさにバラが満開を迎え、撮影のボルテージが最高潮に達していたその日に起こりました。
私が普段の撮影で最も信頼し、手持ちの機材の中で一番綺麗に映るメインレンズとして愛用していたのが、パナソニックのLEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm F2.8-4.0 ASPH. POWER O.I.S.(H-ES12060)でした。このレンズは広角から中望遠までをカバーし、ライカの厳しい光学基準をクリアした圧倒的な描写力と、優れた手ブレ補正を誇る、まさに私の右腕とも言える存在です。


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しかし、撮影の最中、カメラから奇妙な異音が発生し始めたのです。耳を澄ますと、レンズの内部からジジジ、カチカチという、不規則で不穏な機械音が聞こえてきます。それと同時に、液晶モニターに映し出されるバラの映像が、まるで生き物のように不自然にガタガタと揺れ、画像が全く安定しない状態になってしまいました。
診断結果は、内部モーターの不良。レンズのフォーカスや絞り、あるいは手ブレ補正を制御する重要なモーターが、長年の酷使によって寿命を迎えてしまったようです。

少し時間を置いて様子を見たり、電源を入れ直したりしてみましたが、症状は良くなるどころか、時間が経つにつれて悪化していく一方でした。撮影した動画データを確認すると、使い物にならないブレと、不快な駆動音がしっかりと記録されてしまっていました。
よりによって、1年で最も重要なバラ満開のこの時期に、メインレンズが故障する。これ以上の悲劇があるでしょうか。
通常であれば、メーカーに修理を出して対応するのが基本です。しかし、修理には見積もりから部品交換、テストを含めて、どうしても数週間という時間がかかってしまいます。今、修理に出してしまったら、戻ってくる頃にはバラの季節は完全に終わってしまい、庭には花がらしか残っていません。私にとって、修理を待つという選択肢は最初から存在しませんでした。

ならば、進むべき道は一つしかありません。今すぐ、この窮地を脱するための新しいレンズを買いに走る。方針は一瞬で決まりました。しかし、そこには私のカメラライフの根幹を揺るがす、第二の問題が横たわっていたのです。

カメラ界のトレンドと私の選択。ソニーのフルサイズか、パナソニックのマイクロフォーサーズか
ここで少し、現在のカメラ界隈の状況を、私の得意なバラの例え話を交えて解説させてください。これを理解していただくと、今回の私の葛藤がより深く伝わるかと思います。

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現在、カメラ市場で最も勢いがあり、事実上の業界スタンダードとして君臨しているのが、ソニーに代表されるフルサイズという大きなセンサー規格です。これをバラの世界に例えるなら、圧倒的な人気と進化のスピードを誇るロサオリエンティス(木村卓功氏のブランド)です。
ロサオリエンティスのバラ、特に最近のプログレッシオシリーズなどは、誰が育てても驚くほど病気に強く、美しく、次々と素晴らしい花を咲かせます。人気も性能も頭一つ抜けており、現代のバラ栽培のトレンドそのものです。もし、これからバラを始めたいという人がいて「どれを選べばいい?」と聞かれたら、私は迷わずロサオリエンティスの最新品種をおすすめします。それと同じように、これからカメラを始める人にアドバイスを求められたら、私は間違いなくソニーのフルサイズミラーレスをおすすめします。それが最も失敗がなく、未来がある選択だからです。

一方で、私が長年愛用し、現在もパナソニックのLUMIX G9 PRO IIというカメラで採用しているのが、マイクロフォーサーズという一回り小さなセンサー規格です。
これをバラに例えるなら、ミニバラのような存在と言えるかもしれません。ミニバラは、小さくて可愛らしく、価格もお手軽で、一見すると導入のハードルが非常に低く見えます。しかし、実際に育ててみると、うどんこ病や黒星病に弱かったり、ハダニの被害に遭いやすかったりして、初心者にとっては実は意外と綺麗に維持するのが難しいという罠があります。

マイクロフォーサーズという規格も、カメラやレンズを小さく、軽く、比較的安価にシステムを組めるという、導入の軽快さにおいては無類の強みを持っています。しかし、フルサイズが主流となった現在のカメラ界においては、決して王道とは言えないラインに位置しています。暗所でのノイズ耐性や、大きなボケ味という面では、どうしてもフルサイズに一歩譲る部分があるため、これから大金を投じてカメラを始める人に、手放しでおすすめしづらい状況にあるのは事実なのです。

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私は常々、考えていました。このままパナソニックのマイクロフォーサーズを使い続けていていいのだろうか。時代の潮流に合わせて、どこかのタイミングでソニーのフルサイズシステムへ全面的に乗り換えるべきではないか、と。
しかし、長年一つのシステムを使い続けていると、そこには大量のレンズ資産という、いわゆるサンクコスト(埋没費用)がのしかかってきます。集めてきた多くのマイクロフォーサーズレンズは、ソニーのカメラには一切装着できません。システムを移行するということは、これまでの投資をすべてリセットし、莫大な費用をかけて一からレンズを買い直すことを意味します。それでもなお、長期的な未来を見据えるならば、いつかはソニーへ行くべきだという結論に、私の心は傾いていました。
耐病性が低くて手がかかる古い品種のバラの栽培を思い切ってやめて、すべてのスペースを病気に強い次世代の最新バラに一新すべきだ、と頭では理解している状況と全く同じです。

そこへ来て、今回のメインレンズ突然死事件です。
一刻の猶予も許されない状況で、速攻で代わりのレンズを用意しなければならない。もしここでソニーに移行するとなれば、カメラボディからレンズまで、今すぐ数十万円、下手をすれば100万円近い予算を組んで買い揃えなければならず、システム移行の計画としてはあまりにも急すぎます。
結果として、今この瞬間の撮影を継続するためには、再びパナソニックのマイクロフォーサーズレンズを購入するしかない、という現実に直面しました。それはつまり、移行を夢見ながらも、さらにマイクロフォーサーズの沼にサンクコストを積み上げる行為に他なりません。
しかし、私にはバラの今を逃すという選択肢は絶対にありませんでした。どれだけコストが積み上がろうとも、目の前で美しく咲き誇るバラたちを、最高の状態で記録することの方が遥かに重要だったのです。

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私は覚悟を決めました。私はこのパナソニックのマイクロフォーサーズという規格と共に生きていこう、と。ソニーのフルサイズという華やかな世界とは、今回は縁がなかったのだと割り切ることにしたのです。
これは、どれだけ病気に弱くて手がかかろうとも、長年愛情を注いで育ててきた我が家の古いバラたちを、どうしても捨てることができない、あの愛おしくも業の深い気持ちと完全に一致しています。

運命の出会いと決断。LEICA DG VARIO-SUMMILUX 10-25mm F1.7 ASPH.を171,009円で購入
こうしてパナソニック残留の決意を固めた私が、故障した12-60mmの代わりとして、そしてこれからの私のカメラ人生の命運を託す一本として選んだのが、まさに究極とも言えるモンスターレンズでした。
パナソニック LEICA DG VARIO-SUMMILUX 10-25mm/F1.7 ASPH.(H-X1025)
このレンズの存在は、もちろん以前から知っていました。しかし、ソニーへの移行を検討していた時期があったため、これ以上マイクロフォーサーズのレンズを増やさないよう、強い自制心を持って物欲を抑え込んできたのです。しかし、地獄の淵で決断を迫られた私に、もはやブレーキは必要ありませんでした。

気になるその購入価格は、171,009円。マイクロフォーサーズのズームレンズとしては、破格とも言える高額な投資です。しかし、そのスペックを見れば、この価格が決して高くはない、むしろバーゲンプライスであるとさえ思えてくるから不思議です。
このレンズの最大の特徴は、ズーム全域で開放F値1.7という、驚異的な明るさを実現している点にあります。通常の高性能ズームレンズであっても、明るさはF2.8止まりであることが一般的です。F1.7という明るさは、本来であれば単焦点レンズと呼ばれる、焦点距離が固定されたレンズだけの特権でした。

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このレンズ一本で、35mm判換算で20mm、24mm、28mm、35mm、50mmという、写真や動画撮影において最も多用される主要な焦点距離を、すべてF1.7という大口径単焦点レンズのクオリティでカバーすることができるのです。つまり、最高級の単焦点レンズを5本同時に持ち歩いているのと同じ状態を、この一本のズームレンズが実現してくれているわけです。
私の愛機であるLUMIX G9 PRO IIとの組み合わせは、まさに水を得た魚のよう。G9 PRO IIが持つ強力な像面位相差AFや、優れた絵作り、そして動画性能を極限まで引き出すことができる、完璧なマッチングです。

今回のバラ撮影における運用方法としては、手持ちでの撮影ではなく、ジンバルと三脚を徹底的に活用することを想定しています。このレンズは非常に大きく、重量も約690gと、マイクロフォーサーズのレンズとしてはかなりの重量級です。しかし、ジンバル(電動スタビライザー)に載せてバランスをカチッと合わせれば、その重量は安定感へと変わり、滑らかで映画のようなシネマティックなバラの映像を撮影することができます。また、三脚に据えてじっくりと構図を追い込めば、風に揺れるバラの花びらの繊細な質感まで、一分の隙もなく描写することが可能です。
故障した12-60mm(F2.8-4.0)と比較すると、望遠側の長さこそ失いましたが、それを補って余りあるF1.7という明るさと、ライカの最高峰ブランドであるズミルックスの名を冠した圧倒的な描写力を手に入れることになったのです。

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LUMIX G9 PRO IIとの組み合わせが魅せる、F1.7の圧倒的なバラ描写力
大金を投じて手に入れた新しい相棒を、さっそく満開のバラ園へと連れ出し、ジンバルと三脚をセットして実戦投入してみました。
その描写を確認するために、撮影データを4Kモニターに映し出した瞬間、私は言葉を失いました。そこに広がっていたのは、今まで見ていた世界とは一線を画す、圧倒的な美しさだったのです。

まず驚かされたのは、マイクロフォーサーズの常識を覆すほどの、豊かで滑らかなボケ味です。センサーサイズが小さいマイクロフォーサーズは、フルサイズに比べてボケにくいと言われるのが定説ですが、ズーム全域F1.7の威力は絶大でした。背景がまるで溶けるように美しくボケることで、主役であるバラの花びらの立体感が信じられないほど際立ちます。花びらの表面にある細かな細胞の質感、朝露のきらめき、そして繊細な色のグラデーションが、まるでそこに実物があるかのように生々しく描写されているのです。
さらに、動画撮影においてこのF1.7という明るさは、表現の幅を飛躍的に広げてくれます。動画撮影では、シャッタースピードを固定することが基本となるため、露出の調整は絞りとISO感度、そしてNDフィルターで行います。これだけ明るいレンズであれば、夕暮れ時の薄暗いマジックアワーや、木陰にあるバラの撮影であっても、ISO感度を高く上げる必要が全くありません。結果として、ノイズが一切乗らない、極めてクリアで階調豊かな美しい4K映像を記録することができるようになりました。

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また、ジンバルに乗せて庭の小径をゆっくりと歩きながら撮影する際、10mm(換算20mm)という広い画角から、25mm(換算50mm)の標準画角まで、レンズを交換することなくシームレスに画角を変更できる便利さは、時間との戦いであるバラ撮影において計り知れないアドバンテージとなりました。
風に揺れるバラの動きを滑らかに捉える三脚撮影、そして庭の中を浮遊するように進むジンバルワーク。そのどちらにおいても、LEICA 10-25mm F1.7は、期待を遥かに超える極上の映像美を私にもたらしてくれたのです。171,009円という出費の痛みは、この映像を見た瞬間に完全に吹き飛んでしまいました。
バラ沼とレンズ沼の最凶の相乗効果。目的と手段が完全一致するロジックの罠
さて、ここで皆さんも一度は耳にしたことがあるかもしれない、恐ろしい言葉についてお話ししなければなりません。それがレンズ沼という言葉です。

カメラの世界には、新しいレンズが登場するたびに、あるいは自分の撮影スタイルに変化が訪れるたびに、新しいレンズが欲しくなって次々と買い足してしまう、底なしの沼が存在します。すでに十分な数のレンズを持っていて、これ以上は必要ないはずなのに、どうしても我慢できずに機材が増殖していくあの現象です。
勘の鋭い皆様ならお気づきかと思いますが、このレンズ沼は、私たちロザリアンが等しくハマっているバラ沼と、驚くほど構造が似ています。バラ沼もまた、庭のスペースには限りがあり、もうこれ以上は植えられないと分かっておきながら、カタログに魅力的な新品種が出れば買い、ホームセンターのパトロールで元気な苗を見つければ連れて帰ってしまうという、恐ろしい増殖の歴史を持っています。

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そして、本当に恐ろしいのは、このバラ沼とレンズ沼という二つの沼は、信じられないほど相性が良いという点にあります。相性が良いなどという生易しいものではありません。お互いがお互いを呼び寄せ、増幅し合う、最凶の相乗効果を持っているのです。
通常の沼の住人は、目的と手段がいつの間にか逆転してしまい、ただのコレクターになってしまうことに一抹の罪悪感を抱くものです。写真を撮るためではなく、レンズを集めるためにレンズを買う。バラを育てるためではなく、苗を集めるためにバ
ラを買う、といった具合にです。
しかし、バラ沼とレンズ沼が合体すると、そこに完璧で強固なロジックが成立してしまうのです。
魅力的な新しいバラの品種を購入したとします。すると、その新しく美しい花を、最も完璧な状態で、より美しい映像として記録したいという情熱が湧き上がります。そのためには、今のレンズよりもさらに明るく、さらに描写力の高い新しいレンズが必要である、という理屈が極めて自然に導き出されてしまうのです。

新しいバラを買ったから、新しいレンズを買い、新しいレンズを買ったから、その描写力を試すためにさらに新しいバラの苗を買う。この無限ループの前では、いかなる自制心も無力化されます。目的(バラを美しく撮る)のための手段(優れたレンズを導入する)として、これ以上ないほど合理的な判断であると、自分自身の脳が完璧に納得してしまうのです。これは非常にまずい状況です。
今回の私は、バラ満開の時期という時間の制約があったため、緊急避難的に必須の一本としてこの10-25mmだけを購入しましたが、私の頭の中の欲しい物リストは、この事件をきっかけに完全に最新の状態へとアップデートされてしまいました。

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このままでは、バラ沼とレンズ沼の二つの大渦が合流し、我が家の家計に地獄の釜の蓋が開きかねません。だからこそ、ここで私は全力で、文字通り命懸けで自制しなければならないのです。これは絶対に守らなければならない誓いです。バラもこれ以上は増やさないし、レンズもこれ以上は絶対に買わない。そう、心に固く誓ったのです。……たぶん、おそらくですが。
ファーストレビューの後に見えた新たな課題。パーゴラのアンジェラとブルーランブラーが収まらない?
こうして、最高のレンズを手に入れ、圧倒的な映像美に酔いしれ、これ以上の機材増強はしないと固く宣言した私ですが、実は一つだけ、皆様にどうしてもお伝えしなければならない、ある重大な事実に気がついてしまいました。
先ほど私は「バラも買わないし、レンズもこれ以上買わない」と、声高らかに宣言しました。それは嘘偽りのない、その時の私の本心でした。
しかし、撮影を終え、新しく導入したLEICA 10-25mm F1.7で撮影した美しいバラたちの映像を、PCの大型モニターで1フレームずつ確認していた時のことです。その圧倒的なディテールと色彩に感動しながらも、ある特定のカットを表示した瞬間に、私の思考は完全にフリーズしてしまいました。

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我が家の庭には、見事に育ったパーゴラがあります。そこには、圧倒的な花付きで壁面をピンクに染め上げるつるバラのアンジェラと、それに寄り添うように高貴な紫の花を咲かせるブルーランブラーが、今を盛りと咲き乱れ、パーゴラ全体を完全に覆い尽くしています。その二つの品種が織りなす圧倒的な全景は、まさに我が家のバラ園のハイライトとも言える絶景です。
しかし、モニターに映し出された映像を見た私は、冷や汗が流れるのを感じました。
あれ、このパーゴラ全体を覆うアンジェラとブルーランブラーの、あの息をのむような圧倒的なスケール感と全景が、一枚の画に収まりきっていないのではないか。

今回購入したレンズの広角端は10mm、35mm判換算で20mmという、一般的には十分に広い超広角の部類に入ります。しかし、我が家のパーゴラの前に三脚を据え、ジンバルを構えても、そのダイナミックな広がりをすべて一枚のフレームに収めるには、どうしても左右が切れてしまうのです。一歩後ろに下がれば収まるかもしれませんが、庭の構造上、これ以上後ろに下がるスペースはありません。
ロジックに、極めてロジカルに考えてみてください。

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この庭の美しさを、そしてアンジェラとブルーランブラーが作り出す奇跡のような空間の全体像を、動画を見てくださっている視聴者の皆様に余すことなくお伝えするためには、現在の10mmよりもさらに広い画角、つまり超広角レンズが絶対に必要不可欠ではないでしょうか。
これは、単なる個人の物欲や我が儘などではありません。コンテンツのクオリティを高め、目的を完全に達成するための手段として、極めて合理的、かつ客観的な判断なのです。そう、広角レンズの買い増しは、私に課せられた義務のようなものです。
というわけで、私はこれからちょっと車の鍵を持って、家を出てこようと思います。向かう先は、少し遠くの大きな家電量販店です。そこにはきっと、我が家のパーゴラを完璧に収めるための、もう一本の運命のレンズが待っているはずですから。
皆様も、バラ沼とレンズ沼の交差点には、くれぐれもお気をつけください。それでは、行ってきます。

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