2026年01月24日

絶望を救うバラ苗の毒。新春から6株爆買いしたロジカルな言い訳。進捗3割の絶望を救う冬バラ24品種と3連アーチの誘引作業。2026年1月1-15日。冬バラ24品種の紹介


2026年1月1~15日。のバラ庭のリアルをお届けします。冬作業の折り返し地点で進捗3割という絶望的な状況。さらに38.8度の高熱によるスケジュール崩壊。そんな苦境を「戦略的な苗の爆買い」で乗り越えようとする、50代ヘルニアロザリアンの奮闘記です。冬空の下で凛と咲く24品種のバラたちと、最新の庭造りの様子を詳しくご紹介します。

2026年1月、バラ冬作業の絶望的な進捗報告
気づけば1月も中旬を迎えました。ロザリアンの皆さん、いかがお過ごしでしょうか。本来であれば、この時期はバラの冬作業である剪定・誘引の折り返し地点のはずです 。しかし、我が家の進捗状況をロジカルに分析したところ、驚愕の事実が判明しました。

進捗率、わずか3割 。

はい、絶望です。どう見積もっても2月中に終わる気がしません 。毎年恒例の延長戦確定といったところですが、今年はガチでやばい状況です 。
去年の正月はダラダラしてしまい、作業開始が8日という体たらくでした。その反省を活かし、2026年は正月休みが終わったら3日からエンジン全開で行くぞと固く誓っていたのです 。しかし、予定はあくまで予定でした。3日は自分を甘やかして休み、4日はゴミ拾い程度の軽作業 。そして仕事始めの5日、午前4時に吐き気と38.8度の高熱に襲われ、スケジュールは音を立てて崩壊しました 。
結局、動けるようになったのは今年も8日。時の流れの速さに震えながら、私はリスケジュールを敢行しました 。庭の見せ場を優先し、外周のランブラーローズたちは彼女たちは勝手に咲く強さがあるからと自分に言い聞かせ、後回しに決定 。まずは庭の中枢、エントランスの3連アーチから着手することにしました 。

モチベーションの劇薬:新春バラ爆買い事件簿
一度折れた心とやる気を取り戻すには、ロザリアンにとって最強の劇薬が必要です。そう、楽天お買い物マラソンでのポチりです 。 バラはもう買わない、絶対だという誓いは現在進行形で継続中ですが、今回の買い物は作業の遅れを挽回するためのメンタル維持費なのでノーカンです 。楽天ポイント民として、還元率アップという使命感もありました。

今回お迎えしたのは計6品種です。
バラの家:リスト入りしていたクリスティアーナを確保し、クーポン適用のために追加したビエドゥーの大苗 。
タヒチマルシェ:憧れのマドレーヌ・フェイエの大苗 。
景品ストア:勢いでレ・グラン・ビュッフェの大苗 。
日本花キ流通:最新品種のタルトアブリコとレミエルの新苗 。
常時ダイエット中の人間がこれはトクホの飲み物だから実質カロリーゼロと言い張るような、あのメンタリティですね 。特殊要因による戦略的投資として、家計簿上はやる気という消耗品として計上しました 。

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3連アーチの仕立て直し:木の根との死闘と盛り土の知恵
まずは作業報告です。枯れてしまったマソラの跡地に、新しい彼女たちを迎えました 。 植え付けたのは、春に大苗で買ったブリング・ミー・サンシャイン、明るい黄色のリモンチェッロ、そして深い色が魅力のルタンデスリーズの3品種です 。
ここで問題が発生しました。ここは他の木の根が凄まじく、スコップを深く入れることができません 。ロジカルに考えて無理に掘り下げるのは得策ではないため、お得意の盛り土で対処しました 。

アーチ手前側の3品種

ブリング・ミー・サンシャイン 2022年にデビッド・オースチンから発表された、その名の通り私に太陽を連れてきてという輝きに満ちた彼女です 。豊かなオレンジがかったイエローから、開花が進むにつれて優しいペールイエローへと変化するグラデーションは、冬の澄んだ空気の中で見ると一層ドラマチックです。香りは濃厚なティー系にミルラが混じり、一吹きで多幸感に包まれます。耐病性も高く非常に強健で、枯れてしまったマソラの跡地を埋めるにふさわしい、希望のバラと言えるでしょう。樹勢が強く枝がよく伸びるため、シュラブというよりはつるバラとして扱います。アーチの柱を包み込むように、そして手前側の空間を太陽のような黄色で埋め尽くすように、枝を横に倒して誘引しました。春には3連アーチの入り口を飾る顔として、圧倒的な花数で迎えてくれるはずです 。

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リモンチェッロ メイアンのリモンチェッロは、イタリアのレモンリキュールの名を冠した、まさに弾けるような明るいイエローが魅力のバラです 。一重から半八重の軽やかな花が房になって咲き誇る姿は、見る人を元気にしてくれます。特筆すべきは、その圧倒的な連続開花性と耐病性です。春から晩秋、そして今のような真冬でもポツポツと咲き続けるその体力には驚かされるばかり。寒さの中でも色が濁らず、クリアな黄色を保つ彼女は、3連アーチの入り口を一年中明るく照らしてくれます。今回はブリング・ミー・サンシャインと並べて植えることで、異なる質感の黄色が重なり合う、奥行きのある景観を狙っています。枝がしなやかでトゲも比較的扱いやすいため、アーチの低い位置から中層にかけてをカバーするように、丁寧に誘引を施しました 。

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ルタンデスリーズ 2025年に新苗で迎えた彼女が、立派に成長してくれました 。フランス語でサクランボの実る頃という意味を持つ名前の通り、春には深く濃いチェリーピンク、そして冬にはさらに深みを増した濃紫色の花を咲かせてくれます。このルタンデスリーズの深い紫と、先ほど紹介した2品種の明るいイエロー。このコントラストは、3連アーチの入り口で最高の補色関係を築いてくれるはずです。シュラブではありますがツルが非常によく伸びるため、こちらもアーチの柱に沿って高く伸ばす仕立てにしました。黄色いバラの中に、この深いチェリー色が混ざり合う光景を想像するだけで、誘引作業の疲れも吹き飛びます。木の根との格闘を経て無事に定植された彼女たちの春の競演が、今から楽しみでなりません 。

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アーチ奥側の3品種(仕立て直し)

エドゥアール・マネ フランス、デルバールのペインターシリーズを代表するエドゥアール・マネ 。淡い黄色にピンクの絞りが、まるで印象派の絵画を思わせる独創的な美しさを持っています 。2019年に大苗で導入して以来、庭を華やかに彩ってくれています 。香りはクラシックダマスクにフルーツが混じる強香で、庭全体を華やかな香りで満たしてくれます。四季咲き性も強く、春から秋まで本当によく咲いてくれますが、冬の休眠期に見るその枝ぶりはなかなかに奔放。今回は3連アーチの奥側、視線が抜ける一番高い位置をカバーするように、太いシュートを大胆に、かつ丁寧に横へと倒して誘引しました。春にはアーチの上空で、絞り模様の花たちがダンスを踊るような、そんな光景をシミュレーションしながらハサミを入れました 。

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つるリトル・アーティスト 赤に白の芯が入る手描きのような模様が愛らしい、ミニバラのクライミングタイプですね 。2016年の開花株導入から、我が家のアーチの足元を支え続けてくれています 。一輪一輪は小さいですが、満開時の花数の多さは圧巻の一言。冬のこの時期でも薄めの花色で健気に咲き続けてくれる、非常にサービス精神旺盛な彼女です。枝が細くしなやかで扱いやすいため、アーチの柱の隙間を埋めるように、緻密に配置していきました。エドゥアール・マネの大きな花を背景に、この小さなアーティストが描く繊細なアクセント。この対比こそが、3連アーチ奥側の見どころになります。冬の寒風に揺れながらも、小さな芸術家としての誇りを感じさせるその枝を、春の爆咲きを信じてしっかりと固定しました 。

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コフレ 河本バラ園のコフレは、私が宝石箱と呼んで愛してやまない、藤色の宝石です 。2021年に大苗でお迎えしました 。冬の花持ちは驚異的で、今もグリーンがかったライラック色の花が、アンティークな雰囲気を纏って咲き続けています。このコフレを3連アーチの奥側に配置したのは、奥行き感を演出するための戦略的判断です。淡い色のマネやリトル・アーティストの中に、この独特の藤色が混ざり合うことで、庭に深みと神秘性が生まれます。シュラブではありますが、ツルを伸ばせば小型のつるバラとして扱えるため、今回はアーチの中層域を重点的にカバーするように仕立て直しました。1ヶ月散らないと言われる彼女の情熱を、春にはアーチの中央で爆発させてもらう予定です 。

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冬空に微笑む24品種の女神たち
それでは、今回の本題である寒さに負けず咲く冬バラたちをご紹介します。春とは違う、低温期ならではの凝縮された美しさに注目してください。

レディ・オブ・シャーロット デビッド・オースチンの名花は、冬でもその気高さを失いません 。2016年の開花株導入以来、オベリスクの高い位置で、寒空の下、凛と咲く姿はまさに騎士道精神そのものです 。春の爆発的な開花も素晴らしいですが、冬の低い陽光をカップの中に集めて、透き通るような黄金色に輝くこの時期の表情が、実は一番好きかもしれません。寒さで花弁が引き締まり、彫刻のような美しさを見せてくれています。この一輪を見るだけで、冷たい風の中での作業の疲れが吹き飛ぶ、我が家の頼れる存在です。地植えにしてから数年、彼女の強健さには何度も救われてきました。オレンジのバラは数あれど、ここまで品格と強さを両立した彼女は、まさにイングリッシュローズの傑作と言えるでしょう 。

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ウィンダミア 気温の低下とともに、11月頃のオレンジがかった色味からサーモンピンクへと激変しました 。2019年に大苗で導入した彼女は、もはや別の品種ではないかと疑うほどの変化を見せますが、これが冬バラの醍醐味です 。驚くべきはその生命力で、2024年に廃盤が決まった品種とは思えないほど、次々と蕾を上げてきます。暑さにも強いですが、寒さの中でゆっくりと開くカップ咲きの繊細な表情は、まさに生きている宝石。アイボリーから白、そしてピンクへと移ろうグラデーションは、冬の庭の静寂によく似合います。この美しさ、なぜ廃盤にしてしまうのか、デビッド・オースチン社に問い詰めたくなるほどです 。

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レディ・エマ・ハミルトン さすがにこの寒さで花の色は春よりも薄くなりましたが、彼女の最大の魅力である香りは健在です 。2016年の開花株導入から、常に素晴らしい芳香を届けてくれます 。冷たく澄んだ冬の空気の中で、濃縮された柑橘系の香りが漂ってくると、思わず作業の手を止めて深呼吸してしまいます。寒さで赤みが強まった新梢の銅葉と、優しいオレンジの花のコントラストは、冬の庭における最高のカラーコーディネートの一つ。この時期に3輪も咲いてくれるだけで感謝しかありません。彼女は夏に少し弱ることもありますが、秋からの回復力と、この冬の健気な咲き姿を見ると、やはり庭の特等席を与えて正解だったと確信させてくれます 。

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ジンジャー・シラバブ 2016年に新苗で導入したジンジャー・シラバブは、外周フェンスのはるか上の方で、私の手が届かない場所で悠々と大輪を咲かせています 。寒さでぎゅっと凝縮された幾重にも重なる花びらは、春のふんわりした表情とはまた違う、知的で引き締まった美しさを湛えています。冬の貴重な太陽を独占するように高い位置で咲く姿は、まさに女王の風格。冬でもこのクオリティで咲けるポテンシャルには脱帽するしかありません。アプリコットの深みが増した冬の花は、まるで蜂蜜を垂らしたような濃厚な輝きを放っています。誘引作業の合間にふと見上げると、彼女がそこにいる。その安心感こそが、冬庭の支えです 。

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クレパスキュール つるローズうららと一緒に、高い位置で冬空を見上げています 。1904年フランス作出の古いバラですが、2016年に導入して以来、変わらぬ品格を見せています 。気温が低くなると花弁が厚くなり、まるで蝋細工や彫刻のような重厚な美しさを纏います。春や秋よりもグッと締まった花形で、アプリコットの色気が凝縮されている感じがしますね。夕暮れの空の色と重なり合うような情緒的な咲き姿は、冬の庭にしっとりとした落ち着きを与えてくれます。細い枝がしなやかに伸びるノワゼットローズらしい気品。冬の厳しい寒風に晒されながらも、一歩も引かない強さを感じさせる彼女の佇まいは、作業中の私の心を強く鼓舞してくれます 。

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ラ・ドルチェ・ヴィータ イタリア語で甘い生活 。2020年に大苗でお迎えしたこのバラは、冬の枯れ色の庭に、ひと匙の砂糖のような甘い黄色の花を1輪、咲かせてくれました 。寒さの中で懸命に開いたその姿は、見る人の心を温かくしてくれます。春のような派手さはありませんが、この時期にこの色があるというだけで、庭全体の雰囲気が柔らかくなるから不思議です。まさに冬の庭の小さな太陽ですね。彼女はコンパクトな樹形ですが、その存在感は抜群。冬の冷たい空気の中で、カップ咲きの花びらがゆっくりとほどけていく様子は、まるで時間の流れがそこだけ穏やかになったかのような錯覚さえ覚えさせます 。

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ノヴァーリス 最強の青バラの異名を持つ彼女ですが、冬の寒ささえも味方につけているようです 。2016年に新苗で導入し、現在も元気に成長しています 。蕾がゆっくり、本当にゆっくりと色づき、開きかけています。このじれったいほどの開花スピードが、逆に期待感を高めてくれますね。木村卓功先生の教えに従い葉をむしらない剪定を実践予定ですが、冬でも美しい健康な葉を維持している彼女は最高のモデル。冷たい光の中で放つ高貴で孤独な輝きは、他のバラにはない魅力です。藤色の花弁が霜に打たれても、その気品は微塵も揺らぎません。病気に強く、美しく、そして冬まで粘る。三拍子揃った彼女は、現代のバラ育種の奇跡と言っても過言ではないでしょう 。

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プラム・パーフェクト その名の通り、完璧な紫です 。2019年に新苗で導入して以来、その深い色合いに魅了されています 。冬の低温で色がさらに深く、官能的とも言える濃紫色になりました。房になって咲く姿は、冬の庭とは思えないほどのボリューム感です。特筆すべきは、黒星病に動じない強靭な葉。この健康的な葉が、深い花の色をさらに際立たせています。冬の過酷な環境下でこれだけのパフォーマンスを見せつけられると、改めて彼女のポテンシャルの高さに驚かされます。コルデスのバラらしい、質実剛健な美しさ。派手な春の爆咲きもいいですが、冬の厳しい空気の中で、深みを増した紫を湛えて佇む今の姿こそ、彼女の真の美貌が現れている気がします 。

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ミュリエル・ロバン 秋は少しご機嫌斜めで、花形が乱れがちだったのですが、冬になって急激に調子を上げてきました 。2019年に大苗で導入したフランス、オラール社のバラです 。寒さで花が整い、波状弁が複雑に重なり合う美しい花姿を見せてくれています。モーブピンクの色気が限界まで高まったこの一輪は、まさに見応え十分。秋の不調を完全に挽回する素晴らしい咲きっぷりに、改めて惚れ直しました。ダマスクにフルーツを混ぜたような独特の強香も、冬の澄んだ空気を通ってダイレクトに鼻腔を刺激します。棘は多いですが、この花と香りのためなら、剪定時の苦労も喜びに変わるというものです 。

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ソニャドール アーチの上の方で、大きな紫の花を咲かせています 。2016年の開花株導入以来、幻想的な紫を届けてくれるお気に入りの一株です 。冬の低い空の下、この紫のグラデーションが夕暮れの景色に溶け込むように咲く姿は、とてもロマンチックです。夢見る人という名の通り、見上げると現実を忘れさせてくれるような、不思議な雰囲気を持っています。花びらの重なりも美しく、寒さで傷むことなくきれいに咲ききってくれたことに感謝です。イギリスのディクソン社らしい、洗練された丸弁平咲きのフォルム。冬の光を受けて青みがかった紫に輝く彼女を見ていると、来シーズンのアーチのデザインについても、新たなインスピレーションが湧いてくる気がします 。

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ムタビリス 野生種に近い強さを持つチャイナローズ 。2016年に新苗で導入して以来、常に庭に動きを与えてくれています 。この寒さの中でも、ひらひらと蝶が舞うような一重の花をポツポツと咲かせています。黄色からピンク、そして赤へと花色が変化していく様は、冬の静かな庭に深い情緒を与えてくれます。派手さはありませんが、この不思議な色彩の変化と、野趣あふれる姿が、冬の庭を特別な空間に変えてくれる、なくてはならない存在です。真冬の寒風に揺れるその細い枝は、一見か弱そうに見えますが、その実、どんな環境にも適応する不屈の魂を秘めています。春から冬まで、休むことなく庭に物語を紡ぎ続けてくれる彼女には、敬意を表さずにはいられません 。

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つるローズうらら 我が家の庭で最大の専有面積を誇る絶対王者です 。2016年に大苗でお迎えしたこの株は、庭の顔として君臨しています 。アーチの上で、この寒さを物ともせず反則級の爆咲きを見せています。冬の冷たくグレーがかった空気の中で、このショッキングピンクの塊は強烈なインパクト。雨にも病気にも負けない圧倒的な強さと、春から冬まで咲き続ける連続開花性は、まさに日本のバラの金字塔です。彼女の元気な姿を見ると、寒さで縮こまった体に喝を入れられる気がします。誘引作業を進める際、彼女の枝を扱うときはその生命力の強さを肌で感じます。春の満開時にはアーチ全体をこの色で覆い尽くし、通りがかる人々の足を止めさせる、我が家の誇り高きガーディアンです 。

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オリビア・ローズ・オースチン 春の早咲き女王は、冬の粘りも一流でした 。2019年に大苗で導入して以来、常に高クオリティな花を咲かせてくれます 。最後の1輪が、驚くほど完璧な形で咲きました。寒さで花弁が傷むこともなく、ソフトピンクのロゼット咲きが気品を保ったまま佇んでいます。病気に強く、健康な照り葉が冬の低い陽を反射して輝く姿は、生命の輝きそのもの。イングリッシュローズの中でも特に信頼できる彼女の、冬の美しい姿を目に焼き付けておきます。彼女の名前の由来となった、オースチン氏の孫娘さんのように、いつまでも愛らしく、しかし芯の通った強さを持つこのバラ。冬の寒さの中で一際輝くその美しさは、来シーズンの庭への希望を繋いでくれます 。

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ローズ・ポンパドゥール でかい。きれい。そして香る 。2020年に新苗でお迎えした彼女は、今や庭になくてはならない主役です 。この三拍子が揃ったフランスの貴婦人は、冬でもその贅沢な咲きっぷりを崩しません。外周フェンスで咲いた花は春よりも一回り大きく、冷気の中に閉じ込められた濃厚な香りは、近づくだけで圧倒されるほど。冷たい風を一瞬で春の芳香に変えてしまうような、魔法のようなバラです。フランスのデルバール社が誇る、強香と耐病性を両立させた傑作。この一輪があるだけで、冬の庭のグレードが一段上がったような、贅沢な気分になれます。春の圧倒的な房咲きも楽しみですが、一輪にエネルギーを凝縮させたような今の咲き方も、また別の深い魅力があります 。

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ストロベリーミスト 驚異的な花持ちで、秋からずっと咲き続けている最後の3輪です 。2025年に新苗で導入した、コルデスの最新品種です 。寒さに当たって色はほぼオレンジに激変し、ドライフラワーのような質感になっています。茶系統の複色が冬の低い光を受けると、まるでアンティークのガラス細工のような独特の輝きを放います。この渋くて深い色合いは、他の季節では見られない冬だけの特別な贈り物ですね。最新品種らしい強健さも魅力で、寒さで葉が落ちても花だけは意地でも守り抜く、そのド根性には感服します。名前は可愛らしいストロベリーですが、その本質は冬の過酷な環境にも動じない、強い意志を持ったバラです 。

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カリエンテ 赤黒い情熱のミニバラ、カリエンテ 。2016年の開花株導入以来、小さな体で庭を彩り続けています 。冬の寒さで色がさらに深みを増し、ベルベットのような高級感のある質感を漂わせています。花持ちが驚異的で、もう何週間も咲いているのではないでしょうか。枯れ色の庭の中で、消えない灯火のようにポッと赤く輝く姿は、見る人の心に温かい火を灯してくれます。小さいけれど、その存在感は抜群。ミニチュアローズの概念を覆すような重厚な色彩と、冬の低温下でも形を崩さない端正な花姿。作業の遅れを嘆く私を、その情熱的な赤で励ましてくれているかのような、頼もしい小さなパートナーです 。

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チョコフィオーレ 名前の通り、チョコレートのようなコクのあるオレンジ色が魅力の一輪です 。2016年の開花株導入から、常に独特の色合いを楽しませてくれます 。冬の低温で、その色彩の深みが最高潮に達しています。寒さで端正な花形がギュッと引き締まり、パカンと開ききらない秘めたる美しさを長く楽しませてくれています。派手ではありませんが、じっくりと眺めていたくなる、味わい深い冬のバラです。名前のチョコの響きとは裏腹に、その咲き姿は非常に上品で知的。冬の庭にしっとりと溶け込みながらも、近くを通ると確実に視線を奪う、不思議な魔力を持っています。この色が1輪あるだけで、冬の作業風景が少しだけ暖かく感じられるから不思議ですね 。

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つるゴールドバニー 冬の庭に欠かせない、貴重な黄色の光です 。2016年に新苗でお迎えし、フェンスを明るく彩っています 。寒空の下で、明るいイエローの花がポツポツと咲いているのを見ると、庭全体がパッと明るくなったように感じます。彼女の屈託のない明るさは、寒さと作業の遅れで停滞していた私のやる気を、少しずつ、でも確実に温めてくれる希望の光そのものです。1991年メイアン作出の名花ですが、その人気が衰えないのも納得の、誰からも愛される健康的な美しさ。冬の低温下でも色が濁らず、鮮やかな黄色を保ち続ける彼女の強さは、私たちガーデナーに春への期待を抱かせて止みません 。

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新雪 我が家の庭の守護神、京成バラ園芸の名花です 。2019年に新苗でお迎えしました 。真っ白な大輪が、寒さの中でゆっくり、ゆっくりと開いていく姿は、見ていて心が洗われるようです。2階のベランダまで届く大きな株が、冬の青空に白を刻む光景は、我が家の冬の庭の終着駅にふさわしい絶景。この一年の庭の汚れをすべて浄化してくれるような、清々しい美しさです。1969年に発表された歴史あるつるバラですが、その純白の輝きは今も全く色褪せません。冬の厳しい寒さの中で、一切の濁りなく白く咲き誇る彼女の姿は、私たちに潔さと不屈の精神を教えてくれる、まさに庭の重鎮と言える存在です 。

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ジジ 赤と白の絞り模様が鮮やかなミニバラです 。2019年に開花株でお迎えしました 。寒さでそのコントラストがより鮮烈になり、モノトーンになりがちな冬の庭に、楽しいリズムを刻んでくれています。小さな体ですが、その主張のある花色は遠目からでもよく目立ち、庭に活気を与えてくれる貴重な存在です。彼女はデンマークのポールセンローズ社生まれ。北欧の寒さに耐える遺伝子を持っているからでしょうか、日本の真冬でもその鮮やかな絞りを崩すことなく、元気に咲き続けています。一輪ごとに絞りの入り方が違う楽しさ。冬の作業中、足元でこの愉快な模様を見つけるたびに、心がパッと明るくなります 。

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ミスピーチ姫 彼女の辞書に休眠という文字はありません 。2015年の開花株導入以来、驚異のサービス精神を見せ続けています 。トゲのないしなやかな枝に、途切れることなく小花を咲かせ続ける姿には頭が下がります。私は薬剤散布をして、葉をつけたまま春まで連れて行くことにしました。この元気な姿を見ていると、こちらのエネルギーも充電されるようです。ピーチ姫という可愛い名前に似合わず、その性質は非常に強健。トゲがないので扱いやすく、冬の庭仕事でも怪我をさせることのない優しい彼女。常に誰かのために花を咲かせているような、その献身的な姿は、我が家の庭における癒やしのアイコンです 。

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マチルダ 最後は、庭の天使マチルダです 。2016年の開花株導入以来、変わらぬ可愛らしさを振りまいています 。低温期は花が全開せず、カップ状をキープしてくれます。白地にほんのりと乗る縁のピンクのぼかしが、寒さでより鮮明になり、その清楚で可憐な姿は格別です。見ているだけで庭の空気がふんわりと柔らかくなるような、優しい気持ちにさせてくれる癒やしのバラです。1988年にフランスのメイアン社で生まれた彼女は、世界中で愛されるベストセラー。春のふんわりした咲き姿も素晴らしいですが、冬の寒さに耐えて少しだけ花びらを丸めた、恥ずかしげな今の表情が私は一番好きです。この一輪で、今回の紹介を締めくくれることを幸せに思います 。

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バラの足元を彩る冬の植物たち
色彩の乏しくなる冬の庭では、バラ以外の仲間たちも重要な役割を果たしています。

スーパーサルビア ロックンロール(ブルーティアーズ/ディープパープル) バラが休眠に向かう冬の庭で、驚異的なパフォーマンスを見せてくれるのがこのスーパーサルビアたちです 。ブルーティアーズの澄んだ青と、ディープパープルの深い紫。この二色が、色彩の乏しくなる冬の庭に貴重な彩りを添えてくれています。さすがにこの寒さで花数は減り、そろそろ終わりの時期ですが、春から晩秋、そして冬まで咲き続けるその体力には脱帽です。バラの剪定作業に合わせて彼らも切り戻し、春の芽吹きに備えてもらいます。1m以上に育ち、背後のバラを美しく引き立ててくれた彼らは、我が家の庭には欠かせない、まさにロックンロールなタフガイたちです 。

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パセリ、ミニトマト、長ネギ 華やかなバラの足元で、私の胃袋を支えてくれる実用的な植物たちです 。パセリは冬でも元気に育ち、朝のスープに彩りを添えてくれるありがたい存在。ミニトマトは、なんとこの時期に最後の一粒が赤く色づきました。生食ではなくスープに入れて味わおうと思います。そして、スーパーで買ってきた泥ネギを鉢に植えた再生栽培の長ネギ。使う分だけ切ればまた生えてくる、この無限ループが冬の食卓の強い味方です。ロザリアンといえど、生活の質も大事。バラの美しさを愛でつつ、傍らで育てたパセリを摘む。この実利を兼ね備えたガーデンライフこそが、長く趣味を続ける秘訣かもしれません 。

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サルビア・レウカンサ 秋に紫色のビロードのような花をたくさん咲かせてくれたレウカンサ 。冬でもその質感は美しく、冷たい風に揺れる姿はどこか哲学的です。バラの誘引作業の邪魔にならないよう、そろそろバッサリと剪定する予定ですが、それまでの間、冬の庭のストラクチャーとして活躍してくれています。このビロードのような萼は、寒さの中でも色褪せず、庭にしっとりとした落ち着きを与えてくれる名脇役ですね。彼女を剪定し、マルチングを施す作業は、私にとって春への準備を告げる大切な儀式。バラが主役の庭を陰で支える、その慎ましやかな美しさに、ロザリアンとしての安らぎを感じます 。

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イソギク、ローズヒップ、マンリョウ、金柑 冬の庭を彩る実ものと野の花たちです 。イソギクは黄色の花がまとまって咲き、枯れ色の庭に明るい塊を作ってくれます。ローズヒップの赤い実は、冬の定番アクセント。マンリョウの赤い実もたくさんつきましたが、最近は鳥たちに見つかって少しずつ減ってきました。これも冬の風物詩ですね。そして金柑の実が黄色く色づくと、いよいよ冬本番。キンカンの実は甘露煮にすると美味しく、風邪予防にもなります。バラが眠りに就く冬、これらの色彩が庭にあることで、私たちの目を楽しませ、生命の循環を感じさせてくれます。特にマンリョウの赤は、正月らしい神聖な空気を運び続けてくれる、ありがたい存在です 。

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ガーデンシクラメン、アリッサム、ビオラ 冬のガーデニングの定番にして最強の布陣です 。毎年、ガーデンシクラメンとアリッサムは寄せ植えにしているのですが、極寒の中で健気に、そして鮮やかに咲く姿には本当に頭が下がります。ビオラもまた花が増えてきました。バラが休眠している間、庭の足元を華やかに彩り、花がない時期の寂しさを物理的にも精神的にも埋めてくれる彼らは、ロザリアンにとってなくてはならない冬のパートナーです。特にアリッサムの甘い香りは、低い位置でひっそりと漂い、作業中のふとした瞬間に心を和ませてくれます。これらの花が地面を覆ってくれるからこそ、私たちは空に向かって伸びるバラの枝を、安心して仕立てることができるのです 。

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野菊、プリムラジュリアン、ベロペロネ 庭の隅々で、小さな花たちが冬の寒さに負けずに咲いています 。クリーム色の野菊は健気に、ピンクのプリムラジュリアンは鮮やかに目立ち、そしてコエビソウことベロペロネは、そのユニークな形で黄緑色の花をたくさん咲かせています。こうした小さな命の輝きが、冬の庭の寂しさを和らげてくれます。特にベロペロネの海老のようなフォルムは、冬の枯れ色の中で非常に印象的。実際の花は苞の間から小さく咲くだけですが、その苞がいつまでも色褪せず、庭に不思議なリズムを与えてくれます。バラが主役を降りた冬、彼らのような個性派たちが庭の物語を繋いでくれているのです 。

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モミジ、サザンカ、レンギョウ 庭の骨格を作る樹木たちも、それぞれの冬を過ごしています 。モミジは紅葉して最後の輝きを見せ、冬の訪れを告げるフィナーレを演出。サザンカはピンクの花をきれいに咲かせ、冬の庭の主役の一つです。そしてレンギョウが黄色の花を咲かせ始め、良い香りを漂わせているのを見ると、冬の寒さの中にも確実に春が近づいていることを感じさせてくれます。季節の境目を感じる瞬間ですね。特にモミジの赤が地面を埋める様子は、冬の庭を一段と美しく彩り、次の季節への準備を整えているかのよう。これらの樹木が庭にあることで、空間に高さと奥行きが生まれ、バラの景観をより一層引き立ててくれるのです 。

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結びに:ヘルニアロザリアンの2026年の誓い

24品種の冬バラ、いかがだったでしょうか。極寒の中で凛と咲く彼女たちの美しさを語っていると、作業の遅れに対する焦りも、「これも春への物語の一部かな」というロジカルな諦めに変わっていきます 。
結局、モチベーション補給のために6株もポチってしまいましたが、新しい彼女たちが届くのを想像すれば、ハサミを持つ手も軽くなるというものです 。特殊要因による例外として、自分を許すことにしました。
進捗率はまだ3割。2月中に終わらないのは例年通りですが、無理をせず着実に、春の楽園を作っていこうと思います 。ロザリアンの皆さん、冬の作業は過酷です。特に私と同じ腰痛持ちの同志なら、わかってくれますよね? 決してコルセットを巻くのを忘れずに 。
春に満開の庭で皆さんと笑って再会するために。 それでは、次回の更新でお会いしましょう。 皆さんも、腰とお財布を大切に!

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ラベル:冬バラ バラ
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