2026年01月11日

まだ葉をむしっていますか?木村先生が断言するバラの休眠の真実。冬バラ25品種図鑑とアースドリルで腰を守る土替えテクニック。

バラの冬作業が劇的に変わる!「昭和の謎理論」を捨てて生産性を最大化する最新誘引・剪定術

冬の寒さが本格化する1月。ロザリアン(バラ愛好家)にとって、一年で最も過酷かつ重要な「冬の陣」が幕を開けます。
かつてのバラ栽培では「冬になったら全ての葉をむしり、寒風にさらして強制的に休眠させる」のが常識とされてきました。しかし、その作業に疑問を感じたことはありませんか?「なぜ、まだ光合成ができそうな緑の葉を無理やり落とすのか?」「この膨大な作業時間は本当に必要なのか?」と。
私自身、長年椎間板ヘルニアを患い、庭仕事にはコルセットが欠かせない50代。限られた体力と時間の中で、いかに無駄を省き、かつバラに最高のパフォーマンスを発揮させるか。その答えは、YouTube「バラ塾」の木村卓功先生が提唱する最新理論にありました。
今回は、私が実践して衝撃を受けた「昭和の呪縛から脱却する生産性重視のバラ栽培」と、我が家で咲き誇る25種類の冬バラたちを、一株ずつ徹底的に解説します。

2025年12月25-31日。冬バラ25品種の紹介-1bu.jpg


1. 昭和の謎理論との決別:なぜ「葉をつけたまま」誘引するのか?
多くの園芸書に書かれている「葉をすべて落とす」という教え。これは、休眠を強制的に促し、病害虫を越冬させないための手法です。しかし、近年の温暖化やバラの耐病性の進化を考えると、この作業は必ずしも「絶対」ではありません。

バラ塾の衝撃:葉を残すメリット
私が傾倒している「バラ塾【バラの家 公式】」の木村先生の教えは、非常にロジカルです。

光合成の継続: 緑の葉がある限り、バラはエネルギーを蓄え続けます。冬でも暖かい日がある昨今、無理に休眠させるよりも、自然なサイクルに任せる方が株の充実につながります。

作業の効率化: 数十株あるバラの葉を一枚ずつむしる作業は、膨大な時間を奪います。この「前処理」を省くだけで、最も重要な「誘引」に体力を温存できるのです。

株へのストレス軽減: 無理に剥ぎ取るのではなく、誘引の邪魔になる枝の葉だけを整理する。これが令和流の「引き算の園芸」です。
実際に「アレクサンドラ・ダビット・ニール」などで試したところ、作業時間は劇的に短縮されました。まさに「生産性の向上」を肌で感じた瞬間です。

4コマ漫画 2025年12月25-31日。冬バラ25品種の紹介1080.jpg




2. 腰痛持ちロザリアン必見!ガーデニングの生産性を高める「3種の神器」
効率を重視する私が、冬の重労働(特に土替えと誘引)を乗り切るために導入しているハックをご紹介します。

① アースドリル活用術:大型鉢の土替えを1/3の時間に
10号鉢を超える大型鉢の土替えは、腰への負担が最大級です。そこで活躍するのが、電動ドライバーに装着する「アースドリル」です。 鉢の数カ所に穴を開け、そこから新しい土を流し込む。あるいは、古い根を部分的に断ち切る。これだけで、株を抜かずに土のリフレッシュが可能です。「アンナフェンディ」や「ベルデセゴサ」といった、動かすのも一苦労な大株にはこの方法が最適解となります。

② アルミワイヤーによる誘引の高速化
かつては麻紐で一つ一つ縛っていましたが、現在はアルミワイヤーを主力にしています。 ひねるだけで固定でき、やり直しも簡単。麻紐のように数年で腐る心配もなく、何より片手で作業できる時間が短縮されるため、冬の寒空の下での滞在時間を大幅に減らせます。これは、時間を味方につけるロジカルな選択です。

③ コルセットという「聖域」
これはテクニックではありませんが、私のようなヘルニア持ちにとっては「絶対の掟」です。道具に頼り、体を守る。これこそが長く趣味を楽しむための最大の秘訣です。無理をして寝込んでしまっては、バラの管理どころではありません。

3. 我が家の冬を彩る「精鋭バラ25選」一挙解説
ここからは、我が家の庭を彩る25種類のバラたちを詳しくご紹介します。それぞれの導入背景から、冬の管理のポイントまで、私の経験を凝縮しました。

① つるローズうらら (2016年導入)
2016年に導入して以来、我が家の庭で圧倒的な存在感を放っているのが「つるローズうらら」です。四季咲き性が非常に強く、春だけでなく秋から冬にかけても驚くほど多くの花を咲かせてくれます。ショッキングピンクの鮮やかな色合いは、遠くからでも目を引くパワーがあり、庭全体のトーンを一段明るくしてくれます。つるバラとしての樹勢も非常に強く、フェンスやアーチを埋め尽くす能力に長けています。冬の誘引作業では、その鋭い棘に苦労することもありますが、春に壁一面がピンクに染まる光景を想像すれば、その苦労も報われます。耐病性も高く、初心者からベテランまで誰にでもおすすめできる、まさに「最強のピンクバラ」の一つと言えるでしょう。

2025-12-23 10_50№(0185).JPG


② ウィンダミア (2019年導入)
デビッド・オースチンのイングリッシュローズの中でも、特に上品な白バラとして知られるのが「ウィンダミア」です。2019年に我が家へ迎えましたが、そのクリームがかったホワイトのカップ咲きは、見る者の心を癒やす気品に満ちています。特筆すべきはその香りで、フルーツ系の爽やかで甘い香りが庭一面に漂います。樹形は比較的コンパクトにまとまるシュラブタイプなので、狭いスペースや鉢植えでも扱いやすいのが特徴です。冬の剪定では、あまり深く切り戻しすぎず、自然な樹形を活かすように心がけています。トゲが少なく、作業性が良いのもヘルニア持ちの私には嬉しいポイントです。清楚でありながら、確かな存在感を感じさせる名花です。

2025-12-30 10_20№(0047).JPG


③ エドゥアール・マネ (2019年導入)
フランス・デルバール社の「画家のシリーズ」の一つである「エドゥアール・マネ」は、2019年に導入しました。黄色にピンクの絞りが入るその花姿は、まさに印象派の絵画のような美しさです。デルバールらしい非常に強い樹勢を持っており、シュートが次々と伸びてくるため、アーチや高いフェンスへの誘引に最適です。四季咲き性も優秀で、次から次へと花を咲かせてくれます。冬の誘引では、この旺盛な枝をいかに効率よく配置するかが腕の見せどころです。枝は太くなりがちですが、しなやかさも兼ね備えているため、曲げる作業は比較的スムーズに行えます。華やかさと強さを兼ね備えた、庭の主役を張れるバラです。

2025-12-30 10_13№(0015).JPG


④ オリビア・ローズ・オースチン (2019年導入)
イングリッシュローズの中で「非の打ち所がない」と称されるのが、この「オリビア・ローズ・オースチン」です。2019年の導入以来、その完璧な耐病性には驚かされ続けています。うどんこ病や黒星病に悩まされることがほとんどなく、常に美しい照り葉を保ってくれます。花はソフトピンクのロゼット咲きで、誰からも愛される優しい表情をしています。樹形も非常に整いやすく、特別な技術がなくてもこんもりとした美しい姿に育ちます。冬の管理においても、枝が細かく分岐しやすいため、古い枝を整理して風通しを良くするだけで、翌春の爆発的な開花が約束されます。バラ栽培の楽しさを再確認させてくれる、信頼の一株です。

2025-12-28 11_16№(0048).JPG


⑤ カリエンテ (2016年導入)
2016年に導入した「カリエンテ」は、我が家の庭において「頼れる守護神」のような存在です。情熱的な赤い小輪の花が房になって咲き誇る姿は圧巻で、修景バラに近いほどの強健さを誇ります。地面を覆うような使い方もできますし、低いフェンスに誘引しても見事です。病害虫に対して非常に強く、ほとんど手がかからないため、生産性重視の私のスタイルに完璧にマッチしています。冬の作業では、込み合った枝を整理する程度の簡単な剪定で済むため、多くの株を抱えるロザリアンにとっては非常にありがたい存在です。派手さはありませんが、庭に欠かせない色彩のアクセントとして、長く愛用しています。

2025-12-28 11_37№(0136).JPG


⑥ クイーン オブ ジ エルブス (2019年導入)
「妖精の女王」の名を冠するこのバラは、2019年に迎えました。透き通るような淡いピンクの花弁が重なり合う姿は、まさに名前の通り幻想的な美しさを持っています。シュラブ樹形で、しなやかな枝を伸ばすため、小さなオベリスクやトレリスに絡めるのが一番の楽しみです。香りはそれほど強くありませんが、その美しすぎる花形だけで十分に満足させてくれます。冬の誘引では、このしなやかな枝を活かして、曲線を美しく描くように配置するのがコツです。あまり強く切り詰めず、枝先を活かすことで、春にはこぼれるような花束の姿を見せてくれます。エレガントな庭作りには欠かせない一株です。

2025-12-25 10_58№(0094).JPG


⑦ クレパスキュール (2016年導入)
1904年に発表された古い品種でありながら、今なお愛され続ける「クレパスキュール」を2016年に導入しました。「黄昏」を意味する名前の通り、温かみのあるアプリコットオレンジの花が、夕暮れ時の空のような優しい色彩を放ちます。ノアゼット系特有のしなやかな枝を持ち、トゲがほとんどないため、冬の誘引作業が最も快適なバラの一つです。日陰にも比較的耐性があり、我が家の少し日当たりの悪いコーナーでも元気に育っています。冬の作業では、古い枝を元から更新し、新しい細枝を扇状に広げることで、春には壁一面を優しいオレンジの霞が覆うような絶景を作り出してくれます。

2025-12-28 11_29№(0097).JPG


⑧ コフレ (2021年導入)
河本バラ園が生み出した「コフレ」は、2021年に導入した比較的新しいメンバーです。「宝石箱」を意味するその名の通り、淡い紫にグリーンが混じるアンティークな色彩は、他に類を見ない唯一無二の魅力を持っています。非常に花持ちが良く、開花してから色が変化していく様子を長く楽しめるのが最大の特徴です。樹形は直立気味のコンパクトなシュラブで、鉢植えでの栽培にも非常に向いています。冬の剪定では、花付きを良くするために充実した芽の上で切り戻します。繊細な見た目に反して意外としっかりとした枝を出すため、管理のしやすさも魅力です。庭に一つあるだけで、雰囲気が一気にプロっぽくなる魔法のバラです。

2025-12-28 11_36№(0120).JPG


⑨ ジジ (2019年導入)
2019年に導入した「ジジ」は、赤と白の鮮やかなストライプが目を引く個性派のミニバラ(パティオローズ)です。コンパクトな樹形ながら、花一輪一輪の主張が強く、庭のアクセントとして非常に優秀です。四季咲き性が強く、冬の間際までポツポツと咲き続けてくれる頑張り屋さんでもあります。冬の剪定では、ミニバラらしく全体の高さを半分から3分の1程度まで思い切って切り戻します。これにより、春には株元から新しい芽が吹き出し、密度の高い美しい姿に復活します。場所を取らないため、鉢植えにして日当たりの良い場所に移動させながら楽しめるのも、効率重視の園芸には適しています。

2025-12-28 11_37№(0140).JPG


⑩ ジンジャー・シラバブ (2016年導入)
2016年に導入したイギリス・ハークネス社の「ジンジャー・シラバブ」は、我が家の大型構造物を支える主力株です。ジンジャー色を含んだ深みのあるクリーム色の花は、クラシックなクォーターロゼット咲きで、非常に豪華な印象を与えます。特筆すべきはその「香り」で、スパイシーかつ甘い香りが周囲に漂います。つるバラとしての伸長力が非常に強く、3メートル以上のシュートを平気で伸ばしてくるため、パーゴラや高い壁面への誘引に最適です。冬の作業では、この長大な枝をいかに水平に、かつ等間隔に配置するかが重要です。体力を使いますが、春の圧倒的な花数を見れば、その疲れも吹き飛びます。

2025-12-28 11_02№(0008).JPG


⑪ ストロベリーミスト (2025年導入)
2025年に迎えたばかりの新星「ストロベリーミスト」です。まだ導入したてではありますが、その評判通りの耐病性と、イチゴを思わせるような可愛らしい花色に期待が高まっています。冬の管理としては、まだ若い苗なので根をしっかり張らせるための鉢増しと、基本的な枝の整理に留めています。2026年の春、我が家でどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか、今から楽しみでなりません。最新のバラを育てる喜びを、この株を通じて味わっています。

2025-12-28 11_37№(0144).JPG


⑫ チョコフィオーレ (2016年導入)
2016年に導入した「チョコフィオーレ」は、その名の通りチョコレートを思わせるような深みのある茶系・レンガ色の花を咲かせます。この独特の色気のある色彩は、ピンクや白が多いバラの庭において、全体を引き締める重要な役割を果たしてくれます。花持ちが非常に良く、切り花としても長く楽しめるのが嬉しいポイントです。樹形は比較的コンパクトなフロリバンダで、冬の剪定も非常にシンプルです。外芽の上でバランスよく切り戻すだけで、翌春にはまたシックな花をたくさん咲かせてくれます。落ち着いた大人のガーデンを目指す方には、ぜひコレクションに加えていただきたい一株です。

2025-12-28 11_37№(0134).JPG


⑬ つるゴールドバニー (2016年導入)
2016年に導入した「つるゴールドバニー」は、我が家の庭に「光」をもたらしてくれる存在です。数ある黄色いバラの中でも、これほどまでに鮮やかで退色が少ない品種は珍しいでしょう。早咲き性があり、他のバラが咲き始める前に庭をパッと明るくしてくれます。つるバラとしての性質も優秀で、トゲが比較的少なく枝がしなやかなため、アーチやオベリスクへの誘引が非常に楽に行えます。冬の作業では、新しいシュートを優先的に残し、古い枝を整理することで、花密度を高く保つようにしています。春、青空をバックに黄金の花が乱舞する姿は、まさに圧巻の一言に尽きます。

2026-01-08 10_52№(0006).JPG


⑭ つるリトル・アーティスト (2016年導入)
2016年に導入したこのバラは、赤に白のセンターが入る一重から半八重の小輪バラです。その姿はまるで小さな芸術作品のようで、一輪一輪に表情があります。つるバラとして扱っていますが、非常に多花性で、開花期には葉が見えなくなるほど花で埋め尽くされます。冬の誘引では、細い枝が密に発生するため、それらを丁寧に広げてフェンスに固定していきます。作業には時間がかかりますが、この「小輪の絨毯」を作るための手間は、ロザリアンにとっての至福の時間でもあります。耐寒性・耐暑性ともに強く、日本の気候でも安心して育てられる頼もしいアーティストです。

2025-12-30 10_13№(0018).JPG


⑮ ノヴァーリス (2016年導入)
2016年に導入したドイツ・コルデス社の「ノヴァーリス」は、私の中で「青バラの概念を覆したバラ」です。かつて青系のバラといえば「病弱で育てにくい」のが通説でしたが、この品種は驚くほど強健です。黒星病にも非常に強く、無農薬に近い環境でも美しい葉を保ちます。花はラベンダー色の中大輪で、フリルの入った花弁が重なり合い、非常にエレガントです。冬の剪定では、強健な樹勢を活かして少し高めに残すことで、春には目線の高さで豪華な花を楽しむことができます。バラ塾でも高く評価されている通り、現代ロザリアンが持つべき「最強の青バラ」だと確信しています。

2026-01-08 11_22№(0164).JPG


⑯ プラム・パーフェクト (2019年導入)
2019年に導入した「プラム・パーフェクト」は、その名の通り完璧なプラム色の花を咲かせます。シックな紫色は、夏の直射日光を浴びても色あせにくく、常に安定した美しさを見せてくれます。コルデス社らしい非常に高い耐病性を備えており、手間をかけずに美しい状態を維持できるのが最大のメリットです。樹形は直立気味のコンパクトなブッシュで、狭いスペースでも問題なく育ちます。冬の剪定では、充実した枝を数本選び、株全体をすっきりとさせることで、春の風通しを確保します。紫バラを諦めていた方にこそ育ててほしい、ストレスフリーな傑作バラです。

2025-12-25 12_48№(0140).JPG


⑰ マーガレット・メリル (2016年導入)
2016年に導入して以来、その「香り」で私を魅了し続けているのが「マーガレット・メリル」です。純白の花弁に、ほのかに透けるピンクのしべ。その清楚な姿からは想像もつかないほどの強烈なダマスク系の香りを放ちます。朝一番にこの花の香りを嗅ぐのは、ロザリアンにとって最高の贅沢です。フロリバンダとしては少し背が高くなる傾向があるため、冬の剪定では全体のバランスを見て、他のバラと高さが合うように調整します。枝は少し細めですが、しっかりと自立します。白バラの清廉さと香りの高さを両立させた、永遠のスタンダードと言える品種です。

2025-12-25 10_59№(0100).JPG


⑱ マチルダ (2016年導入)
2016年の導入以来、一度も期待を裏切ったことがない「絶対的優等生」がこのマチルダです。淡いピンクのグラデーションが美しく、波打つ花弁はまるで乙女のドレスのよう。しかし、その可憐な見た目とは裏腹に、驚くほどの強健さを持ち合わせています。冬の剪定時にも、その樹勢の安定感には目を見張るものがあります。 「昭和の理論」に縛られていた頃は、このマチルダも厳格に葉を落としていましたが、近年の温暖化に合わせて管理を柔軟にしたところ、より一層春の芽吹きが力強くなりました。花付きが非常に良いため、剪定では翌春の景色を想像しながら、枝の混み具合をロジカルに整理するのがコツです。初心者の方からベテランまで、自信を持って「庭に一本あるべきバラ」として推奨できる名作です。

2025-12-25 12_49№(0161).JPG


⑲ ミスピーチ姫 (2015年導入)
我が家で最も古株となる2015年導入の「ミスピーチ姫」。このバラは私にとって、ロザリアンとしての歩みを象徴する特別な存在です。名前の通り、桃のような愛らしい蕾から、ふんわりとした花が次々と咲き誇る姿は、春の庭のハイライト。10年近い付き合いになりますが、年々その存在感は増しています。 長年育てていると、その株特有の「クセ」が分かってきます。ミスピーチ姫は小ぶりながらも非常に多花性であるため、冬の間にどれだけ古い枝を更新し、新しい芽にエネルギーを集中させるかが勝負となります。古参株だからこそ、最新の「バラ塾」理論を取り入れることで、株の老化を防ぎ、いつまでも若々しい花を咲かせ続けてくれるのです。私にとって、庭の守り神のような一株です。

2025-12-25 10_43№(0031).JPG


⑳ ミュリエル・ロバン (2019年導入)
フランス・オルラール社が放つ、個性派の極致とも言えるのがこのミュリエル・ロバンです。2019年に導入して以来、その濃密な紫の色調と、周囲を圧倒するような強い香りに魅了され続けています。花形も非常に特徴的で、クォーターロゼット咲きが崩れにくく、切り花にしてもその美しさが長持ちします。 このバラを育てる醍醐味は、その「強い個性」をどう庭の中で調和させるかにあります。冬の誘引作業では、そのしっかりとした枝ぶりを活かし、他のバラとは一線を画す配置を心がけています。紫のバラは一般的に病弱なイメージを持たれがちですが、この品種は非常にタフ。昭和の呪縛を捨て、バラの持つ本来の力を信じて「葉を残す」管理を行うことで、その神秘的な色合いはさらに深みを増すように感じられます。

2025-12-25 12_47№(0126).JPG


㉑ ムタビリス (2016年導入)
まるで蝶が舞っているかのような、軽やかな一重咲きが特徴のムタビリス。2016年の導入以来、その「変化する花色」で私を楽しませてくれています。咲き始めの黄色からピンク、そして赤へと移ろう様は、まさに自然の芸術品です。原種に近い性質を持っているため、驚くほど強健で、放置気味でも育つほどの生命力を持っています。 しかし、そのままでは「暴れん坊」になってしまうのがムタビリス。そこで重要になるのが冬のロジカルな剪定です。生産性を重視する私は、このムタビリスの枝を整理する際、翌年の「空間の埋まり方」を徹底的に計算します。一重咲きだからこそ、枝のラインが美しく見えるように誘引することで、春には蝶の群れが庭に舞い降りたような、幻想的な景色を作り出すことができるのです。

2025-12-23 10_53№(0242).JPG


㉒ レディ・エマ・ハミルトン (2016年導入)
イングリッシュローズの中でも、その独特なオレンジ色とフルーツ系の強香で圧倒的人気を誇るエマ・ハミルトン。我が家でも2016年から主役を張っています。特筆すべきは、その花色を引き立てる「銅葉」の美しさ。冬の剪定時、まだ赤みを帯びた枝先に触れるたび、春のあの鮮烈なオレンジ色の景色が脳裏に浮かびます。 エマ・ハミルトンは、その香りと美しさゆえに、ついつい過保護になりがちな品種ですが、実は非常に芯の強いバラです。昭和の謎理論を捨て、余計なストレスを株に与えない管理に切り替えてから、シュートの発生がより活発になりました。ヘルニア持ちの私にとって、誘引しやすい素直な枝ぶりも、このバラを愛してやまない理由の一つ。効率的に作業を終え、春にその極上の香りを堪能する時間は、至福のひとときです。

2026-01-01 11_23№(0181).JPG


㉓ レディ・オブ・シャーロット (2016年導入)
2016年導入、我が家のアーチやフェンスを彩るエース級のつるバラがこのレディ・オブ・シャーロットです。銅色を帯びたオレンジの花は、夕暮れ時の光を浴びるとまるで発光しているかのように美しく輝きます。非常に強健で、多少の悪条件も跳ね返すパワーを持っており、つるバラとしての生産性はピカイチです。 このバラの冬作業で意識しているのは、その「旺盛すぎる成長力」をどうコントロールするか。4メートル級の角材を立てて誘引スペースを広げたのも、このシャーロットのポテンシャルを最大限に活かすためです。アルミワイヤーを駆使して、長い枝を効率よく、かつ美しく配置していく作業は、まさにロジカルシンキングの集大成。春、視界の全てがオレンジの花で埋め尽くされる瞬間は、まさに「冬の陣」を戦い抜いたロザリアンへの最高のご褒美です。

2025-12-30 10_27№(0067).JPG


㉔ ローズ・ポンパドゥール (2020年導入)
2020年導入と比較的新しいメンバーながら、その圧倒的な「主役感」で庭を支配しているのが、デルバールのローズ・ポンパドゥールです。大輪、強香、そして幾重にも重なる花弁。フランスの貴婦人を思わせるその豪華さは、見る者を惹きつけて離しません。 デルバールのバラは「暴れん坊」と評されることもありますが、それは裏を返せば圧倒的な生命力の証。冬の誘引では、その太く力強い枝をどう曲げ、どの位置で花を咲かせるかという、高度な戦略が求められます。私はこのポンパドゥールに対し、あえてセオリーよりも少し早めに作業を開始し、じっくりと構造物へ配置していきます。昭和の理論では「冬は短く切る」とされていましたが、つるバラとして大きく仕立てることで、この品種の真価である「花の滝」を出現させることができるのです。

2025-12-28 11_00№(0001).JPG


㉕ 新雪 (2019年導入)
最後を飾るのは、2019年に導入した純白のつるバラ「新雪」です。その名の通り、冬の静寂の中に降り積もったばかりの雪のような、混じりけのない白さが最大の魅力です。
日本が誇る名作であるこの品種は、特筆すべき圧倒的な強健さを備えています。寒さや病気にびくともせず、我が家では大型構造物をダイナミックに覆い尽くす主力として君臨しています。しかし、その旺盛な樹勢ゆえに、冬の誘引作業は一筋縄ではいきません。太く力強い枝と鋭い棘は、まさに「冬の陣」の最後を飾るにふさわしい手強い相手です。
かつての私なら、この頑固な枝を前に麻紐で指を痛めながら格闘していましたが、今は違います。

2025-12-30 10_35№(0111).JPG


4. 庭はバラだけではない:冬の彩りと「秘伝の用土」
バラの足元を彩る草花たちも、冬の庭の重要な要素です。また、これらを支える土作りにも妥協はしません。
成功を約束する「秘伝の用土構成」
私の土作りは、論理的な裏付けに基づいた配合です。

赤玉土:3割 赤玉土(中粒・小粒): 排水性と保水性のベース。
腐葉土:3割 腐葉土: 微生物の住処となり、ふかふかの土を作る。
牛糞堆肥:2割 牛糞堆肥: 緩やかに効く肥料分と土壌改良効果。
クンタン:1割 クンタン(くん炭): pH調整と根腐れ防止、微生物の活性化。
パーライト:0.5割
ゼオライト:0.5割

これらを最適にブレンドすることで、バラだけでなく、サルビア・レウカンサ、ガーデンシクラメン、ビオラ、アリッサムといった冬の草花たちも生き生きと育ちます。

冬の庭の楽しみ:干し柿と金柑
ガーデニングは作業だけではありません。庭で採れた金柑を愛で、軒下に吊るした干し柿の完成を待つ。この「冬の恵み」を感じる時間こそが、重労働の合間の最高の報酬です。

2025-12-30 10_35№(0105).JPG


5. 総括:昭和の呪縛からの脱却が、豊かな園芸ライフを作る
今回、冬のバラ作業を通じて再確認したのは、「常識を疑い、アップデートすることの大切さ」です。
「葉を全部取らなければならない」「麻紐でなければならない」「休眠させなければならない」……こうした昭和から続く「呪縛」は、時として私たちの趣味を「苦行」に変えてしまいます。
最新の育種技術で生まれた強いバラには、最新の管理理論を。 50代、体力の変化を感じる今だからこそ、アースドリルやアルミワイヤーといったツールを駆使し、ロジカルに生産性を高める。
無駄を省いて生まれた時間で、ゆっくりと冬のバラを眺め、次なる春の構想を練る。これこそが、大人のロザリアンが目指すべき姿ではないでしょうか。
あなたの庭からも、昭和の呪縛を解き放ってみませんか?春、その効率化が「最高の花」となって報われるはずです。

【あとがき:YouTubeチャンネル「02memo」のご案内】 今回の記事の内容は、私のYouTubeチャンネルでも詳しく解説しています。実際の誘引の手さばきや、アースドリルの活用シーン、そして25種類のバラのリアルな姿をぜひ動画でご確認ください。

ブログ バラを中心にガーデング情報や買い物紹介などの雑記ブログ。2011年開設。
https://02memo.seesaa.net/

YouTube ガーデニングのノウハウや生育の変化を動画でチェックできる【@02memo04】のチャンネル。
https://www.youtube.com/@02memo04

Instagram 美しいバラや花の写真やコーディネート例を【@02memo2】で発信中。
https://www.instagram.com/02memo2/

Pinterest ガーデンデザインや花のアレンジメントのアイデアが満載【02memo】のボードをチェック。
https://www.pinterest.jp/02memo/

X (Twitter) 日々の生育記録やガーデニングの豆知識を【@02memo3】から最新情報をゲット。
https://twitter.com/02memo3

#flowerlove #flower #flowers #花 #ガーデン #ガーデニング #庭 #花のある暮らし #庭のある暮らし
ラベル:冬バラ
posted by 02memo at 18:21| バラの花 | 更新情報をチェックする