はじめに:冬作業の遅延と、言い訳という名の現実逃避
皆さん、こんにちは。02memoです。 カレンダーは既に11月下旬。ロザリアン(バラ愛好家)の皆様におかれましては、つるバラの誘引や剪定、土替えといった「冬作業」の進捗はいかがでしょうか?
私はと言えば、胸を張って言います。全く進んでおりません!
予定では、ランブラーローズの巨大な誘引を解いて、いよいよ本格的な冬作業シーズンに突入しているはずでした。しかし、どうにも気合が入らないのです。体が「ガッツリ庭作業モード」に入らないというか、急な寒さに対応できていないというか…… 。
毎年この時期になると、「今年こそは早めに!」と固く誓うのですが、その誓いが守られたことは一度たりともありません。「日の出と共に作業開始!」なんて農家の皆さんみたいなことを言いたいところですが、今の時期、日の出の時間はまだ布団の中です。まずい、始まる前から敗北の予感がします。
そんな冬作業から目を背けつつ、現実逃避のために庭に出てみると、そこには晩秋の冷たい空気の中で、春とは違う深い色合いで咲き誇る秋バラたちの姿がありました。気温がグッと下がったことで、花弁の色が濃くなり、香りも濃厚に。一輪一輪が語りかけてくるような、秋独特の表情を見せてくれています 。
そして、作業は進まないのに、なぜか進んでしまうのが「買い物」です。季節柄、ブラックフライデーのセール情報が飛び交い、ついつい各ECサイトを巡回してしまいます。特に「バラの家 楽天店」のブラックフライデーは危険です。1,400円もする「ロサオリエンティス カレンダー2026」が、6,000円以上の購入でプレゼントされるのです。そりゃあ、カレンダーをもらうために苗を買いますよね?
というわけで、植える場所の確保もままならないまま、以前から欲しかった「アプリコットシフォン」の大苗と、タンタウの「シェーンハイト」の大苗をポチってしまいました。さらに、「買い回り」でポイント還元率を上げるために、来年用の植木鉢「ロゼアスクエア」や薬剤も複数店舗に分散して購入。Amazonのブラックフライデーもチェックし、ヨドバシカメラも愛でつつ、物欲を満たす日々……。買い物は楽しいですが、寒い中の冬作業は楽しくない。これが現実です。
でも、新しいバラを買えばやる気が出るはず!モチベーションを買ったんだ!そう自分に言い聞かせ、先送りではなく「前倒し」の精神で(もう後ろ倒しですが)、今回のブログでは、そんな私の庭で美しく咲いていた秋バラたち、厳選した24品種をご紹介します。
秋バラ紹介:グループ別24品種
グループ①:足元を彩る小さな宝石(ミニバラ・コンパクト系)
まずは、鉢植えで管理しやすいミニバラやコンパクトな品種のグループです。
(1) カリエンテ / Caliente 京成バラ園芸出身の真っ赤なミニバラです。ミニバラといっても侮れない強さを持っていて、夏場はあえて蕾をピンチ(摘蕾)して株の充実に努めました。その甲斐あって、葉もワサワサに茂ってものすごく元気です。蕾もガンガン上がってきています。病気(黒星病など)やハダニには注意が必要ですが、この鮮やかな赤は庭のアクセントとして欠かせません。
(2) ジジ / Gigi デンマークのポールセンローズのミニバラです。赤に白の絞りが入る、ちょっとお洒落な品種。一時期調子を崩していたんですが、日当たりの良い特等席に移動させて、蕾をピンチして養生させていたら無事に復活しました。蕾もたくさん上がってきています。ミニバラ全般に言えることですが、少し手がかかる分、可愛さは格別です。
(3) ミスピーチ姫 / Miss Peach-hime 名前の通り、お姫様のような愛らしいピンクのミニバラです。この子の素晴らしいところは、トゲが全くないこと。そして四季咲き性が非常に強く、一年中咲いていることです。秋になって花数が増えてきました。ただ、ハダニには滅法弱くて、夏場はずっと戦いでした。今年はなんとか大爆発する前に抑え込むことに成功。私の勝利です。基本的には強健なミニチュアローズです。
(4) ストロベリーミスト / Strawberry Mist 2025年の春に新苗でお迎えしたコルデスのバラです。春に一つ咲かせてからは成長優先でピンチし続けて、ようやく秋の開花です。春の花よりも赤色が明るめに出ていて、テラコッタレッドに裏弁が白という複色が際立っています。コロンとしたカップ咲きが可愛らしく、何より花持ちが驚異的。ずっと咲いています。9号鉢でコンパクトな木立仕立てにする予定です。
【植物ブレイク】柿 庭の隅には柿の木があります。うちは熊が出る地域ではないので、葉が落ちるギリギリまで木に残して甘みが増すのを待っています。ただ、カラスが狙いに来るようになったら、そこが収穫の合図。人間対カラスの知恵比べです。全部収穫してしまいます。
グループ②:秋の憂鬱と高貴な紫(ブルー・紫系)
続いて、秋の庭に深みと落ち着きを与えてくれる、紫やブルー系のバラたちです。
(5) カインダブルー / Kinda Blue 2025年に大苗で購入したドイツ・コルデスのバラです。紫色の大きめのコロンとした花が咲きます。このバラの特徴はなんといっても花持ちの良さ。秋の花数は少し控えめですが、一輪一輪の存在感があります。計画としては、「コルデスの紫3姉妹」として、ノヴァーリス、プラムパーフェクトと一緒に並べて地植えにする予定です。紫のグラデーションを作るのが楽しみです。
(6) コフレ / Coffret フランス語で「宝石箱」を意味する、河本バラ園の品種です。藤色に外側の花弁が緑色がかるアンティークな雰囲気がたまりません。最初に1個咲いて、また蕾が膨らんできました。繊細な見た目に反して樹勢がかなり強く、コンパクトな品種かと思っていたら、私の予想を裏切ってぐんぐん大きくなりました。現在はその伸長力を活かして、ベランダのフェンスに誘引して育てています。ロサオリエンティスなどの強いバラにも負けない芯の強さがある、意外とワイルドな宝石箱です。
(7) ミュリエル・ロバン / Muriel Robin フランス・オラールのバラです。秋も深まって、色はグッと濃くなりましたが、花弁の数は春に比べると少なめで咲いています。春のゴージャスな姿とは違いますが、この時期ならではの、色が深くて少し軽やかな咲き方も、これはこれで趣があって良いものです。秋バラ終盤戦、春とは違う表情と、相変わらずの濃厚な香りを楽しませてくれています。
(8) プラム・パーフェクト / Plum Perfect その名の通り、完璧なプラム色のバラ。コルデス社の品種らしく、病気に強くて育てやすい優等生です。今の時期だとまだ少し色が薄くてピンク寄りですが、寒くなれば本来の深い紫になるはずです。カインダブルーの横に地植えする予定で、紫エリアの核となる品種です。手間がかからず美しく咲く、現代のバラの進化を感じさせてくれます。
【植物ブレイク】青い花たち バラの足元を彩る青い花たちも紹介します。春からずっと咲いているルリマツリは、さすがに花が少なくなってきました。そして、1メートルくらいまで育ってバラの足元で暴れる名脇役、スーパーサルビアの「ロックンロール ブルーティアーズ」と「ディープパープル」も、秋の庭を彩ってくれています。
グループ③:構造物を覆う「壁」の主役たち(つるバラ・強健種)
次は、私の庭の骨格を作るつるバラたち。巨大化して私を苦しめる……いや、楽しませてくれる頼もしい存在です。
(9) つるローズうらら / Rose Urara Climbing 2016年に大苗で購入して以来、庭で最大の専有面積を誇る主(ぬし)です。家のひさしから東、南のアーチまで広範囲を覆っています。今はポツポツと小さめの夏顔の花が咲いているだけですが、本気を出した時の花数は圧倒的。春から冬まで咲く、つるバラらしからぬ四季咲き性も魅力です。寒くなれば、きれいな花がたくさん咲いてくれるはずです。
(10) つるローズうらら枝変わり / Urara Climbing その名の通り、「つるローズうらら」の枝変わり品種です。基本スペックは親譲りの最強クラス。葉は厚くて光沢があり、太い枝が伸びて大きく育ちます。病気にも強く、雨にも負けない。壁面緑化を目指す私の庭にはなくてはならない、頼れる相棒です。親と同じく、これから寒くなるにつれて本領を発揮してくれるでしょう。
(11) つるリトル・アーティスト / Little Artist Climbing 小さいけれど目を引く、赤に中心が白の複色カラー。一重に近い軽やかな花です。こういう小輪のバラが大型のつるバラの中に混ざると、景色に奥行きが出るんですよね。派手すぎず、でもしっかりと主張する、名脇役といったところでしょうか。秋の庭でも可愛らしく咲いています。
(12) 新雪 / Shinsetsu 京成バラ園芸の歴史ある名花です。ベランダに這わせる予定で確保した、大きくなる白いつるバラ。1,190円という安さと送料のバランスに悩みながら買った記憶があります。汚れのない純白の剣弁咲きが、冬作業をサボっている私の薄汚れた心を浄化してくれ……ませんね。作業は減りません。
【植物ブレイク】サルビア・レウカンサ アメジストセージですね。紫のフワフワした花がたくさん咲いています。この質感、秋の庭には欠かせません。そろそろ終わりの時期ですが、最後まで楽しませてくれます。
グループ④:イングリッシュローズと香りの庭(シュラブ系)
続いて、デビッド・オースチンのイングリッシュローズたち。香りと柔らかな色彩が魅力のグループです。
(13) ウィンダミア / Windermere 2019年にホームセンターで半額になっていたのを救出した株です。夏も咲いていましたが、秋も相変わらず凄い数の蕾が上がってきます。驚いたのがこの秋の花色。普段のクリーミーホワイトに、ほんのりとオレンジ色が乗ったような、温かみのある色で咲きました。サイズも春より一回り大きくて立派です。いつもは花持ちがあまり良くなくて「美人薄命」ですぐ散ってしまうんですが、今の時期は寒さのおかげで花持ちが格段に良くなっています。長く楽しめるウィンダミア、最高です。2024年に廃盤が決まってしまいましたが、四季咲き性も良くて香りも強い、素晴らしいバラです。
(14) オリビア・ローズ・オースチン / Olivia Rose Austin こちらも2019年に半額でゲットした株。秋もたくさん蕾が上がってきています。花形が崩れず、ソフトピンクの美しいロゼット咲きを見せてくれます。大きくなってからは秋もよく咲くようになりました。病気にも強く、早咲きで春の開幕を告げてくれる、優等生中の優等生です。
(15) デスデモーナ / Desdemona 2025年の大苗です。夏の間は株を育てるために蕾を摘んでいましたが、秋になったので解禁しました。白に淡いピンクが乗る、透明感のある可愛い花が咲いています。蕾もたくさん上がってきていて、いい感じです。四季咲き性が強くて香りも良い。ピンクと白のエリアに地植えして、オリビアとウィンダミアの間に配置する予定です。
(16) ダナヒュー / Dannahue 2025年の大苗です。以前育てていたマソラが枯れたショックで色々買っていた時に、ついでにポチってしまった追加株の一つ。夏の暑さで葉を落として少し弱っていたんですが、涼しくなって無事に回復しました。春よりも色が濃く、少し小さめですが美しい花が咲いています。レディエマハミルトンとジュードジオブスキュアの間に地植えする予定です。
(17) ブリング・ミー・サンシャイン / Bring Me Sunshine 春にマソラが枯れてしまって、その代わりにお迎えした株です。少し小さめの花ですが、鮮やかな黄色が庭を明るくしてくれます。枝がすごく伸びるので、ほぼつるバラですね。秋の花が少なめなのもつるバラっぽいです。3連アーチの横に地植えして、マソラの穴を埋めてもらう予定です。
【植物ブレイク】黄色い塊 黄色つながりで、イソギクとツワブキも紹介します。花が増えて黄色の塊になってきました。日陰でも元気に育つツワブキは、何もしないけど口だけは出すうちの母のように……いや、逞しく庭を支えてくれる存在です。
グループ⑤:鮮烈なフレンチ&ビタミンカラー・個性派
最後は、フランスのバラを中心とした、鮮やかで元気が出るグループと、今年の新入りたちです。
(18) ラ・パリジェンヌ / La Parisienne デルバールの華やかなバラです。秋の花は色が濃くて素晴らしい。オレンジと黄色が混ざり合い、絞りのようにも見える複雑な色彩。「パリの女性」という名に負けないお洒落さです。2020年に新苗で買ってから育てていますが、色も形も良くて、秋でもいい花を咲かせてくれます。
(19) リモンチェッロ / Limoncell イタリアのレモンリキュールの名前を持つメイアンのバラです。名前だけで爽やかな気分になります。2020年に新苗で購入しました。修景バラのように強健で、放っておいても勝手に咲いてくれる優秀な子。半つる性なので扱いやすく、庭の彩りとして重宝しています。
(20) レヨン・ドゥ・ソレイユ / Rayon de Soleil フランス語で「太陽の光」。その名の通り、曇りの日でもそこだけ光が差したような、目の覚めるような黄色です。この黄色は退色しにくく、いつまでも鮮やかさを保ってくれます。病気にも強く、見るだけで元気をくれるビタミンカラーの代表格です。
(21) アレキサンドラ・ダビッド・ニール / Alexandra David-Neel 2025年の新苗です。春には咲かせませんでしたが、秋はピンクの花がきれいに咲きました。枝がよく伸びるので、完全につるバラ扱いで育てています。鉢植えの3連アーチに連結してあるフェンスに誘引する予定です。隣のレイニーブルーとの競演を夢見ています。
(22) コンフィチュール / Confiture ジャムを意味する名前の通り、おいしそうな色のバラです。最初に1個咲いて、また蕾が膨らんできました。2025年の新苗ですが、樹勢がかなり強い。コンパクトな品種かと思っていたら、結構暴れん坊の気配がします。9号鉢でコンパクトに木立仕立てにする予定ですが、収まってくれるでしょうか。
(23) ル・タン・デ・スリーズ / Le Temps des Cerises 「さくらんぼの実る頃」というシャンソンの名曲から名付けられたバラです。春より濃い、深い紫の入った赤色。これが見たかったんです。つるは伸びますが、長めのシュラブといった感じ。3連アーチの手前で、黄色いブリング・ミー・サンシャインと一緒に地植えして、コントラストを楽しむ予定です。
(24) ルクソール / Luxor 最後は、ロサオリエンティスのバラです。2025年の新苗で、夏は咲かせずに株を育てて、秋になったので咲かせました。茶色のシックないい色の花。コロンとしていて、蕾もたくさん上がっています。さすが病気に強い「プログレッシオ」、美しさも兼ね備えています。9号鉢でコンパクトに育てていきます。
【植物ブレイク】スーパートレニア 最後に、スーパートレニア カタリーナ アメジスト。暑さにも雨にも強い最強の夏花ですが、さすがに冬は越せないのでもうすぐ終わりです。終わったら春の球根を仕込みます。季節の移ろいを感じますね。
おわりに:新たな戦いへの序曲
いかがでしたでしょうか。02memoの庭を彩る、秋のバラたち24品種。 こうして映像や写真で見ると「うわー綺麗だなー」で終わるんですが、カメラを引くと、そこには手つかずの冬作業が待っています。
しかも、ブラックフライデーで買った新しい苗「アプリコットシフォン」と「シェーンハイト」が、数日後には届きます。植える場所? ……ありません。鉢を置くスペース? ……それもありません。
でも、新しいバラを買えばやる気が出る!そう信じて、お迎えするためなら、私の腰もきっと悲鳴を上げながら耐えてくれるはず。コルセットを巻いて迎え撃ちます。
買い物の時間は無駄ではなかった。そう自分に言い聞かせて、次の週末こそは……せめて午前中には作業を開始したいと思います。皆さんも、良いブラックフライデーを(もう終わりましたが)。そして、腰には気をつけて冬作業を乗り切りましょう。
それでは、また次回のブログ(またはYouTube動画)でお会いしましょう。バラの園でお会いしましょう!
ブログ バラを中心にガーデング情報や買い物紹介などの雑記ブログ。2011年開設。
https://02memo.seesaa.net/
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