バラの家からの「悪魔のメール」到来。カレンダー欲しさにポチる寸前!場所がない?そこからが本番です。満員御礼の庭で咲く32品種と、懲りないバラ選びの謎理論
カレンダーは11月下旬。 ついに、我が家の地域でも最低気温が10度を下回る日がやってきました。 朝、玄関を出た瞬間に肌を刺す冷気。「冬の足音」なんて生易しいものではなく、「冬将軍」がすでに玄関先で仁王立ちしているような気配を感じます。
この気温になると、ガーデナーには避けて通れない儀式があります。 そう、ハイビスカスの屋内退避です。 南国の彼らが耐えられなくなるこの寒さ。重い鉢を室内に運び込むこの作業が終わると、私の中でいよいよ「バラの冬作業」開始のゴングがカーン!と鳴り響くのです。
そして、私の装備も完全冬仕様へチェンジ。 ユニクロのヒートテックを着込み、そして何より重要なのが……腰のコルセット。 長年、椎間板ヘルニアとお友達の私にとって、コルセットはお洒落アイテムではなく、過酷な冬の誘引作業を乗り切るための「生存戦略」そのものです。腰痛持ちのロザリアンの皆さん、今年も無理せず、しかし着実に生き残りましょう。
今回は、そんな冬作業を目前に控えた庭で、寒さに負けず深く美しく咲いてくれた秋バラ32品種を一挙にご紹介します。さらに、記事の後半では「もう植える場所がない」と言いつつ増え続ける予約苗の謎についても、言い訳がましく語っていきたいと思います。
冬作業の計画倒れと、ランブラーローズの誘引時期について
本題のバラ紹介に入る前に、少しだけ懺悔をさせてください。
ロザリアンにとって一年で最も忙しく、かつ重要なのが冬の「土替え」と「誘引」作業です。 一般的に、つるバラの誘引は葉が落ちた12月から1月に行うのが定説とされています。しかし、私はここ数年、11月下旬からフライング気味にスタートしています。
これは、京成バラ園の村上敏さんの著書にあった「ランブラーローズは11月下旬から開始しても良い」という記述を読んで以来の実践です。ランブラーは一度葉を落とすと休眠モードに入るため、多少暖かな日が戻っても芽吹くリスクが低いとのこと。 極寒の1月・2月に震えながら作業する時間を少しでも減らしたい。効率重視、無駄嫌いの私には、まさに天啓のような教えでした。
……と、いかにもロジカルに計画を語っていますが。 実は、誘引開始前の10月~11月にかけてやるはずだった「オベリスクの作成」や「新苗の鉢増し」といった前倒し作業。 見事に何もやっていません。
おかしいですね。2ヶ月近く猶予があったはずなんですが、気づけば11月も終わり。 「冬の間に終わるだろうか」という毎年のデジャヴのような不安と共に、今年もスタートです。
【2025年秋】庭を彩ったバラ32品種・全開花レポート
我が家では夏剪定を行わないため、秋に一斉に咲き揃うような派手さはありません。 しかし、低温の中でゆっくりと開いた秋バラは、花持ちが良く、香りも濃厚で、春とは違った趣があります。 2025年11月1日~19日に撮影した、32品種の記録をご覧ください。
禁断の果実?今年迎えた「ニューカマー」9品種
ここ2年ほど、「庭のキャパシティが限界」という理由で新品種の購入を我慢していました。 しかし、この春、大切にしていた「マソラ」が枯れてしまい……その悲しみを埋めるために「ブリング・ミー・サンシャイン」を1株だけお迎えしたんです。
そう、1株だけのつもりでした。 それが、タガが外れたように、気づいたら9品種。 なぜ増えたのかは未だに謎ですが(笑)、咲いた花を見れば「買ってよかった」と本気で思います。新しいバラを迎える高揚感は、何にも代えがたいものがあります。
No.1 ルクソール (Luxor) / ロサオリエンティス 茶系というか、ベージュを含んだシックな赤というか、なんとも言えない大人びた色合いです。新苗でお迎えしましたが、秋にはコロンとしたカップ咲きの花を見せてくれました。この季節のアンニュイな空気に最高に合います。
No.2 アレキサンドラ・ダビッド・ニール (Alexandra David-Neel) / デルバール 春はずっと蕾を摘んで株の充実に努め、秋になってようやく解禁しました。待った甲斐がある、目の覚めるような鮮やかなピンクの大輪。存在感が違います。
No.3 カインダブルー (Kinda Blue) / コルデス やっぱり私は紫のバラが好きなんです。大きめの花が房になって咲き、しかも花持ちが抜群に良い。秋の長雨に打たれても傷みにくい、頼もしいバラです。
No.4 コンフィチュール (Confiture) / 河本バラ園 名前がおいしそうですよね。ジャムのような甘い色合い。最初に1輪咲いて終わりかと思いきや、すぐに次の蕾が上がってきました。四季咲き性の強さを感じます。
No.5 ブリング・ミー・サンシャイン (Bring Me Sunshine) / デビッド・オースチン すべての元凶、もとい、きっかけとなったバラ。枯れたマソラの代わりに迎えました。花は少し小ぶりですが、この明るい黄色を見ると元気が湧いてきます。香りはさすがイングリッシュローズ。
No.6 ストロベリーミスト (Strawberry Mist) / コルデス 春の花よりも色が深まり、明るい赤になりました。特筆すべきはその「花持ち」。ずっと咲いています。いつ散るのかわからないくらい、長く楽しませてくれます。
No.7 ダナヒュー (Dannahue) / デビッド・オースチン 少し小さめで、色が若干薄めに咲きました。繊細な雰囲気ですが、大苗なので来春の爆発力に期待しています。
No.8 デスデモーナ (Desdemona) / デビッド・オースチン 花は小さめですが、秋でもしっかりと数が咲きました。透明感のある白に近いピンク。病気にも強く、香りも良い優等生です。
No.9 ル・タン・デ・スリーズ (Le Temps des Cerises) / デルバール これが凄く良いんです。春より濃い、深い紫。「サクランボの実る頃」という意味の名前通り、熟した果実のような色気があります。秋の夕暮れに、この深い紫が最高に映えます。
青い花たちの競演(ガーデンの名脇役)
バラの間には、ブルー系の花を配置して色の対比を楽しんでいます。これらは比較的寒さに強く、秋の庭を静かに彩ってくれます。
ルリマツリ:春からずっと咲きっぱなし。冬越しが少し心配ですが、まだ元気な青を見せてくれています。
クレマチス アオテアロア:バラのパートナーとして植えていますが、単独でも十分な存在感。
スーパーサルビア ロックンロール ブルーティアーズ:風に揺れる姿が良いアクセントになります。
紫・藤色・シックな大人のバラたち
私が最も愛するカラーグループです。秋は特に色が深くのります。
No.10 シャルル・ド・ゴール (Charles de Gaulle) / メイアン 紫バラの代表格。整った花形もいいですが、何よりこの「ブルー系」特有の強香。一輪咲いているだけで、庭の格が上がります。
No.11 プラム・パーフェクト (Plum Perfect) / コルデス 病気に強くて手間いらず。秋の色はまさにプラム色で、深みが増しています。
No.12 コフレ (Coffret) / 河本バラ園 外側のグリーンと中の紫のグラデーションが美しい。秋は開花スピードがゆっくりなので、この不思議な色合いを長く楽しめます。
No.13 ミュリエル・ロバン (Muriel Robin) / オラール 波打つ花弁と濃厚な香りが特徴。大人っぽい雰囲気で庭を引き締めてくれます。
No.14 つるリトル・アーティスト 紫ではありませんが、赤と白の複色は非常にシック。小さいけれど存在感は主役級です。
元気が出るビタミンカラー(オレンジ・黄・アプリコット)
No.15 レディ・エマ・ハミルトン (Lady Emma Hamilton) / デビッド・オースチン イングリッシュローズの中でも特に香りが良い品種。このオレンジ色は、秋の低い斜光線に透かすと宝石のように輝きます。
No.16 リモンチェッロ (Limoncello) / メイアン 修景バラのように咲き誇ります。秋でも鮮やかな黄色が褪せず、庭をパッと明るくしてくれます。
No.17 レヨン・ドゥ・ソレイユ (Rayon de Soleil) / メイアン 「太陽の光」という意味の名前通り、目の覚めるような黄色。黒点病知らずの最強の黄色バラの一つです。
No.18 アプリコット・キャンディ (Apricot Candy) / メイアン 樹勢は剛健そのもの。秋も大きな花を咲かせてくれましたが……なぜか今回は「一重」の花になってしまいました。こんなハプニングも、バラ栽培の「あるある」としてご愛嬌ですね。
No.19 ムタビリス (Mutabilis) / オールドローズ(原種系) 咲き進むにつれて黄色から赤へ色が変わる不思議なバラ。秋風に揺れる姿には、蝶が舞っているような風情があります。
優しさと華やかさのピンク・白・赤
No.20 オリビア・ローズ・オースチン (Olivia Rose Austin) / デビッド・オースチン 整ったロゼット咲きで、春から秋まで本当によく咲く。非の打ち所がない優等生です。
No.21 ウィンダミア (Windermere) / デビッド・オースチン クリーミーホワイトのカップ咲き。秋の花は少し小ぶりですが、透明感が増して、少しオレンジが乗ったようなニュアンスカラーになりました。
No.22 ジジ (Gigi) / ポーセンローズ 赤と白のバイカラーが鮮やか。コンパクトですが、花が長持ちするので切り花にしても優秀です。
No.23 ミスピーチ姫 名前の通り、桃のようなコロコロとしたミニバラ。古い付き合いですが、毎年可愛らしく咲いてくれます。
No.24 カリエンテ (Caliente) / 京成バラ園芸 燃えるような赤。修景バラのように扱えますが、秋の深まった赤色はドキッとするほど綺麗です。
No.25 パブロワ (Pavlova) / メイアン 純白で大きな花。お菓子の名前がついている通り、ふんわりとした甘い香りが漂います。
No.26 ラ・パリジェンヌ (La Parisienne) / デルバール オレンジとピンクが混ざり合う華やかな色彩。秋は色が濃くなって、パリジェンヌの名の通りお洒落な雰囲気です。
庭の骨格を作る「つるバラ・大型シュラブ」
今はポツポツ咲きですが、彼らの枝が来春の我が家の景色を作ります。これからの誘引作業の主役たちです。
No.27 コーネリア (Cornelia) / オールドローズ 小花が房になって咲く姿には癒やされます。秋の花数は少なめですが、アプリコットピンクの優しい色は見ていて落ち着きます。
No.28 つるローズうらら (Rose Urara Climbing) / 京成バラ園芸 とにかく強くてよく咲く「うらら」のつる性。高い場所で鮮やかなピンクが咲いていると、遠くからでも目立ちます。
No.29 つるローズうらら枝変わり (自家増殖) 挿し木で更新した株ですが、親に負けず劣らず元気に育っています。生命力の塊ですね。
No.30 新雪 (Shinsetsu) / 京成バラ園芸 日本の名花。剣弁高芯の整った白バラが、高いフェンスの上で咲く姿は格好いい。冬空に映える白です。
No.31 ジュビレ・アンペリアル (Jubile Imperial) / アンドレ・エヴ 美しいピンクのカップ咲きの花。大苗から育てて随分大きくなりました。秋の花は色が濃く出ています。
No.32 チョコフィオーレ (Cioccofiore) / メイアン チョコレート色の渋いバラ。花持ちが良くて、退色していく様も美しい。秋の庭に深みを出してくれる大事な存在です。
終わらない物欲。DCM予約 vs バラの家メルマガの仁義なき戦い
さて、32品種を見ていただきましたが、ここからがロザリアンの本領発揮(?)です。 いわゆる「買わない詐欺」の現状報告です。
実は先日、ホームセンターのDCMにて、来春用の大苗を5株予約してしまいました。 予約リストは以下の通り。
クリムゾン・シルエッタ
サシェ
マソラ(リベンジ!)
ポルト・ブルー
ザ・ポエッツ・ワイフ
「もう植える場所がない」と言っていたのは誰でしょう? しかし、これだけでは終わりません。
このタイミングで、「バラの家」から悪魔のようなメルマガが届いてしまったのです。 『冬季大苗販売開始!11月20日20時より』
恐る恐るWEBサイトを覗いてみると……あるんです。 私が愛読している雑誌『New Roses』最新号でチェックしていた「アプリコットシフォン」が。 しかも、YouTubeチャンネル「バラ塾」で店長の宇都宮さんが紹介していた、あの立派な畑の株です。出来が悪いはずがありません。
冷静になりましょう。 DCMで5株予約済みです。これ以上買っても、これからの冬作業で鉢が邪魔になるだけ。 ロジカルに考えれば、答えは「No」です。絶対に「No」です。
しかし、メルマガには続きがありました。 「6000円以上購入で、バラの家オリジナルカレンダー2026プレゼント」
カレンダーは単体で買うと1400円。 つまり、2株買えばカレンダーがタダで付いてくる……? これは引きが強い。あまりにも強すぎます。
場所がないからこそ「本気」になる
よく「場所がないから買わない」という言葉を聞きます。 しかし、私の持論は逆です。
「場所のキャパシティが一杯になってからが、品種選びの本番」なのです。
もう増やせないという極限状態で、それでも欲しいバラを選ぶ。 無い場所を、知恵と工夫で捻り出してでもお迎えする。 それが本気の選択というものです。(と、自分に言い聞かせています)
結局、DCMの5株に加え、バラの家でもポチってしまう未来が見えます。 やる前から冬の配置計画は破綻していますが、冬は長いですから。 この新しいバラたちのことを考えながらの誘引作業なら、きっと寒さも腰の痛みも乗り越えられるはず……たぶん。
皆さんも、良い「バラの爆買い」を。 いや、良い冬作業をお迎えください!
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