2025年10月12日

【秋バラ開幕】涼しくなって本気を出してきた秋バラ22品種。この魅力、抗えますか?2025年10月


【秋バラ22品種】もう増やさないと誓ったのに…美しすぎて衝動買い!ロザリアンが語る10月の庭とおすすめ品種

10月の庭で美しく咲く秋バラ22品種を、ロザリアンならではの「あるある」エピソード満載でご紹介。イングリッシュローズから最新品種まで。もうバラは増やさないと誓ったはずなのに、なぜ買ってしまうのか?その答えがここにあります。

導入:秋風が運ぶ、甘い誘惑と小さな後悔
涼しい秋風が心地よい季節になりましたね。庭の管理人、ゼロツーメモです。

あの地獄のような猛暑を乗り越え、わが家のバラたちがようやく息を吹き返し、美しい花を咲かせ始めました。春の爆発的な華やかさとは一味違う、深く、そして香り高い秋バラ。一輪一輪とじっくり向き合えるこの季節は、私にとって何物にも代えがたい至福の時です。

しかし、この美しい季節は、甘い誘惑の季節でもあります。
「庭のスペースはもう限界だ」「今年こそは絶対に増やさない」
春に固く誓ったはずなのに、気づけば新しい苗をポチっている…。

この記事では、そんな私の葛藤と喜びが詰まった、2025年10月の庭を彩る秋バラ22品種を、いくつかのグループに分けてご紹介します。この記事を読めば、きっと「わかるわー」と頷いてしまうはず。バラの沼にハマった皆さんと、この気持ちを分かち合えたら幸いです。

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まずは優雅なピンクの秋バラたちから
秋の庭めぐり、トップバッターを飾るのは、やはり王道のピンク色のバラたち。彼女たちがいるだけで、庭全体が優しく、華やかな雰囲気に包まれます。

1. オリビア・ローズ・オースチン (Olivia Rose Austin)

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まさに「完璧」という言葉がふさわしい、デビッド・オースチンの傑作。2019年にホームセンターで半額になっているのを見つけた時は、運命を感じましたね。大きくなってからは秋でも驚くほどの花数を誇り、病気にも強い。本当に手のかからない優等生です。

作出: デビッド・オースチン(イギリス)

系統: S シュラブ / イングリッシュローズ

特徴: ソフトピンクの美しいロゼット咲き。中香。四季咲き性が非常に強い。

2. つるローズうらら(枝変わり)

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本来の「つるローズうらら」は鮮やかなショッキングピンクなのですが、ある日ふと、こんなにも淡く優しいピンクの花を咲かせる枝を見つけました。挿し木でなんとか固定化した、わが家だけの特別な子です。こんなサプライズがあるから、バラ栽培はやめられません。

作出: 京成バラ園芸(日本)※原種

特徴: わが家独自の枝変わり。淡いピンクの丸弁平咲き。

3. ミスピーチ姫

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この子はとにかく一年中、よく咲いてくれます。可愛らしい小輪の花が株を覆うように咲き、しかもトゲがないので扱いやすいのも魅力。ただし、ハダニに好かれやすいのが玉に瑕(きず)。夏の間は、彼女をハダニから守るための戦いでした。今年はなんとか大発生する前に抑えられて、一安心です。

系統: Min ミニチュアローズ

特徴: 四季咲き多花性。トゲがない。

4. ダフネ (Daphne)

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ロサオリエンティスのダフネは、まさに気まぐれな妖精。サーモンピンクからクリーム、そしてグリーンへと花色が変化していく様子は、いつまで見ていても飽きません。ギリシャ神話の精霊の名を持つにふさわしい、神秘的な魅力があります。花持ちが抜群で雨にも強い。育種家の木村卓功先生のバラは、本当に日本の気候をよく分かってらっしゃいます。YouTubeの「バラ塾」で宇都宮店長のマニアックな解説を聞くたびに頷き、「New Roses」を読んでは新しい子が欲しくなる…この無限ループこそロザリアンの宿命ですね。

作出: ロサオリエンティス(日本)

系統: S シュラブ

特徴: 波状弁咲きで、花色が変化する。中香。耐病性が高い。

情熱の赤、個性派ミニローズの世界
甘いピンクの世界から一転、次は庭にドラマチックな彩りを添える、情熱的な赤いバラたちです。小さいながらも、その存在感は抜群です。

5. カリエンテ (Caliente)

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鮮やかな赤、キリっとした剣弁高芯咲き。小さいながらも態度は一人前です。ミニバラの恐ろしいところは、「小さいから、まだ置けるな」と自分に言い訳ができてしまうこと。これが庭のキャパシティ崩壊への第一歩だと、分かってはいるのですが…。

系統: Min ミニチュアローズ

特徴: 鮮やかな赤の剣弁高芯咲き。四季咲き。

6. ジジ (Gigi)

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この赤に白の絞り模様!園芸店で429円だったのを見つけた日には、連れて帰る以外の選択肢はありませんでした。ポーセンローズのミニバラは本当に可愛い。ただ、やはりミニバラは病害虫に少し気を使います。黒星病もハダニも出ますから、油断は禁物です。

作出: ポーセンローズ(デンマーク)

系統: Min ミニチュアローズ

特徴: 赤地に白の絞りが入る。四季咲き。

7. つるリトル・アーティスト (Little Artist Climbing)

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ミニバラのくせに名前に「つる」が付くやつは要注意です(笑)。強健で生育旺盛。見てくださいこの枝、もう普通のバラと変わりません。トゲも鋭い。秋にはローズヒップも色づいて、二度楽しめるのが嬉しいポイントです。

系統: ClMin クライミングミニチュア

特徴: 赤地に白の覆輪。繰り返し咲き。伸長力がある。

8. パパ・メイアン (Papa Meilland)

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「バラの栄誉殿堂」入りした、黒バラの王様。ベルベットのような質感の黒赤色の花びらと、むせ返るような濃厚なダマスクの香り。秋は特に色が深くなり、吸い込まれそうなほどの美しさです。ただ、どうしても花が高い位置で咲いてしまうのが、腰痛持ちには少し辛いところですね。

作出: メイアン(フランス)

系統: HT ハイブリッドティ

特徴: 黒赤色の半剣弁高芯咲き。強香。

ここでちょっと一息。バラではありませんが、秋になっても元気なのがハイビスカス。日本の酷暑だと、真夏よりむしろ今頃のほうが生き生きしている気がします。

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【共感の嵐?】ロザリアンの宿命「もう増やさない」という儚い誓い
さて、ここからは物語を秘めた紫のバラたち…の前に、少し私の懺悔にお付き合いください。

実はこの春、大切にしていた「マソラ」というバラが枯れてしまいました。その悲しみを埋めるべく、新しいバラ「ブリング・ミー・サンシャイン」をお迎えしたら、もうダメでしたね。心のタガが外れてしまったんです。

いわゆる「ついでポチ」。

気づけば、なんと9品種もの新しいバラを迎えていました。家族からは「マソラが枯れたからって、なんで9株も増えるの!」と呆れられましたが、こればかりは仕方がない。ロザリアンなら分かってくれるはずです。

今回は、その春の「爆買い」メンバーのうち、見事に秋の花を咲かせてくれた6品種もご紹介します。

9. アレキサンドラ・ダビッド・ニール (Alexandra David-Neel)

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その衝動買いメンバーの一人が、このデルバールのフレンチローズ。女性探検家の名を冠した、気品あふれるモーヴピンクの花。春は株の成長に全振りし、この秋が初開花です。この美しい花を見たら、衝動買いの後悔なんてどこかへ吹き飛んでしまいました。「買ってよかった!」と心から思っています。

作出: デルバール(フランス)

系統: S シュラブ

特徴: モーヴピンクの波状弁ロゼット咲き。強香。

10. ミュリエル・ロバン (Muriel Robin)

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フランスの喜劇女優に捧げられたオラールのバラ。ラベンダー色にブルー系の強い香り。まだ少し夏顔ですが、寒くなるともっと美しい姿を見せてくれます。

11. プロローグ (Prologue)

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このライラック色の花束!コルデスのプロローグも、寒くなるともっと紫が深まります。繰り返しよく咲いてくれる、頼もしい子です。

12. レイニーブルー (Rainy Blue)

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わが家ではもう古株のタンタウのレイニーブルー。雨の日にこそ、その名の通りしっとりとした美しさを見せてくれます。秋は花数が減りますが、それでもポツポツと咲き続けてくれるのが嬉しいですね。

抗えない魅力!イングリッシュローズとオレンジ色の競演
さあ、やってまいりました。私が一番好きなイングリッシュローズ、特にオレンジ・黄色系のグループです。彼女たちの放つオーラは、庭の雰囲気を一変させます。

13. ゴールデン・セレブレーション (Golden Celebration)

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ご近所さんからいただいた大株。祝祭の名にふさわしい、輝くような山吹色。そして蜂蜜のような濃厚な香り。春の花数には敵いませんが、秋に咲く一輪の存在感もまた格別です。

14. ジュード・ジ・オブスキュア (Jude the Obscure)

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出ました、魔性の香りの持ち主。「完熟したグアバと甘口の白ワイン」と評される、唯一無二の香り。この香りを嗅ぐためだけに、黒星病と戦う価値がある。本気でそう思わせるバラです。花もちが悪くても、雨に弱くても、いいんです。一瞬でもこの香りに包まれれば、すべての苦労が報われます。

15. レディ・エマ・ハミルトン (Lady Emma Hamilton)

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柑橘系のフルーツ香がたまらない、元気なオレンジ色の彼女。新しく伸びる枝の葉が銅色なのもおしゃれで、秋までよく咲いてくれます。

16. ダナヒュー (Dannahue)

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この子も、あの春の「爆買い」メンバーの一人です。『もう増やさない』という誓いは、美しいバラの前では本当に無力だと痛感させられますね。

17. コンフィチュール (Confiture)

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はい、彼女もです。河本バラ園が生んだ、ジャム(コンフィチュール)のようにこっくりとしたオレンジ色。甘い香りもたまりません。衝動買い?いいえ、これは運命の出会いです。そう思うことにしています。

多彩なるフィナーレ!白からブラウンまで、個性豊かなバラたち
名残惜しいですが、最後のグループです。清楚な白からシックなブラウンまで、個性豊かな彼女たちが庭めぐりのフィナーレを飾ります。

18. ウィンダミア (Windermere)

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アイボリーから純白へと変化する、清楚なイングリッシュローズ。本当によく咲くのですが、残念ながら2024年で廃盤が決定。こういう名花がなくなるのは寂しいですね。

19. つるアイスバーグ (Iceberg, Climbing)

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本来は一季咲きのはずが、なぜか秋に10輪ほど返り咲き。こういう気まぐれなサプライズは大歓迎です。

20. デスデモーナ (Desdemona)

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彼女も春にお迎えした新人さん。白地にほんのり桃色がのる、この世のものとは思えないほどの透明感。「もう置き場所がない」なんていう理性を、いとも簡単に麻痺させてくれる美しさです。

21. ストロベリーミスト (Strawberry Mist)

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この子も衝動買い組。でも、このおしゃれなテラコッタレッドを見てください。後悔なんて1ミリもありません。

22. ルクソール (Luxor)

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そして、あの春の爆買いのトリを飾ったのが、このロサオリエンティスのルクソール。落ち着いた茶色のカップ咲きが、秋の庭にシックな彩りを添えてくれます。

まとめ:バラの沼から、愛をこめて

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ふぅ。これで全22品種、紹介し終わりました。
こうして見渡すと、我ながら壮観です。

結局、毎年「今年こそはもう買わない」と誓っては、美しいバラに出会い、その誓いをあっさりと破ってしまう。庭のキャパは限界で、腰は痛いし、家族には小言を言われる。分かっているんです、全部。

でも、この美しい花が咲くのを見ると、「あぁ、やっぱり買ってよかった」と、すべてを肯定してしまうんですよね。

この葛藤と開き直りの繰り返しこそが、私たちロザリアンの宿命なのかもしれません。
手間もお金もかかるけれど、この景色と香りに包まれる幸福感には代えられません。

あなたの庭では、どんな素敵な秋バラが咲いていますか? もしよろしければ、コメントで教えてください。(…いや、やっぱり教えないでください。また欲しくなってしまいますから(笑))

このバラ沼からは、どうやら一生、抜け出せそうにありません。
まあ、それが一番の幸せなんですけどね。

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posted by 02memo at 19:03| バラの花 | 更新情報をチェックする