なぜ雨上がりの庭はこんなに美しい？雫に濡れるつるローズうららとダッチェスオブエジンバラが教えてくれる本当の魅力。一輪一輪の表情を巡るガーデンツアー。2025年5月12日: 02memo日記

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2025年07月04日

なぜ雨上がりの庭はこんなに美しい？雫に濡れるつるローズうららとダッチェスオブエジンバラが教えてくれる本当の魅力。一輪一輪の表情を巡るガーデンツアー。2025年5月12日

なぜ雨上がりの庭はこんなに美しい？雫に濡れるつるローズうららとダッチェスオブエジンバラが教えてくれる本当の魅力。一輪一輪の表情を巡るガーデンツアー。2025年5月12日

つるローズうららの育て方｜初心者でも安心！驚くほど強健な人気つるバラの魅力を徹底解説
「見栄えがして、育てやすいピンクのつるバラを探している」
「バラ栽培は病気や管理が難しそうで、一歩踏み出せない…」
「アーチやフェンスを、華やかなバラでいっぱいにするのが夢！」

もし、あなたがそんな風に思っているなら、その夢を叶えてくれる最高のパートナーがいます。それが、日本が誇る名作つるバラ「つるローズうらら」です。

その名の通り、春の麗らかな陽気のように、見る人の心を明るく、そして優しく包み込むサーモンピンクの花。しかし、その可憐な見た目とは裏腹に、驚くほど強健で病気に強く、旺盛な生命力で応えてくれる、まさに「理想のつるバラ」なのです。

この記事では、そんな絶大な人気を誇る「つるローズうらら」の基本的な特徴から、年間を通した詳しい育て方、そして圧巻の景色を作るための剪定・誘引のコツまで、私の経験も踏まえて徹底的に解説していきます。

この記事を読めば、なぜ「つるローズうらら」が多くのガーデナーに選ばれるのか、そしてあなたの庭で主役として輝かせるための全ての知識が手に入ります。さあ、一緒にその魅力の扉を開きましょう。

つるバラ「つるローズうらら」とは？基本プロフィール
まずは、「つるローズうらら」がどんなバラなのか、その基本情報からご紹介します。

名前に込められた「うららかな」想い
「つるローズうらら」は、日本の気候でバラが美しく健やかに育つことを目指して、千葉県の京成バラ園芸によって2009年に作出されました。

「うらら」という名前には、「春の麗らかな陽気のように、見る人の心を明るく、うららかにする花であってほしい」という作出者の温かい願いが込められています。その名の通り、優しくも華やかな花姿は、どんな庭にも幸福感あふれる景色をもたらしてくれます。

つるローズうららの基本データ

系統

CL（クライミングローズ）

作出年

2009年

作出国

日本

作出者

京成バラ園芸

花色

優しいサーモンピンク

花形

大輪カップ咲き～ロゼット咲き

花径

10～12cm

香り

微香

咲き方

返り咲き

樹形

つる性

樹高

3.0m以上

特徴

耐病性・耐寒性が非常に高い、初心者向き

なぜ絶大な人気？つるローズうららが愛される5つの魅力
数多くのつるバラの中でも、「つるローズうらら」が特別な存在として愛され続けるのには、明確な理由があります。

魅力①：心を和ませる優しいサーモンピンク
「うらら」の最大の魅力は、日本人の感性にすっと馴染む、絶妙なサーモンピンクの花色です。鮮やかすぎず、淡すぎない。温かみのあるピンク色は、見る人の心を優しく解きほぐし、安らぎを与えてくれます。洋風の庭はもちろん、和風の庭にも不思議と調和する、懐の深さを持っています。

魅力②：初心者でも安心！驚異的な耐病性と強健さ
「バラは病気に弱い」という常識を覆すほどの強健さ。これこそが、「うらら」が初心者から絶大な信頼を得ている理由です。特にバラの二大疾患である「うどんこ病」や「黒星病」に対して非常に強い耐性を持ち、無農薬や減農薬で育てたいと考える方にも最適です。シュート（新しい枝）の発生も旺盛で、その生命力の強さには目を見張るものがあります。

魅力③：豪華絢爛！大輪カップ咲きが房で咲く姿は圧巻
直径10cmを超える大輪の花は、幾重にも花弁が重なった美しいカップ咲き。一輪だけでも十分な存在感がありますが、「うらら」はこれが数輪の房になって咲き誇ります。春の満開期には、アーチやフェンスがピンクの花で埋め尽くされ、誰もが足を止める圧巻の景色を作り出します。

魅力④：扱いやすい素直な枝と旺盛な伸長力
枝はしなやかさと硬さのバランスが良く、太くしっかりとしていますが、冬の誘引作業で曲げやすい素直さも持ち合わせています。伸長力も旺盛で、植え付けて2～3年もすれば、立派なシュートを何本も伸ばし、あっという間にフェンスやアーチを覆ってくれます。「育てる喜び」をダイレクトに感じさせてくれるバラです。

魅力⑤：日本の気候に最適な「日本生まれ」の安心感
海外のバラももちろん素晴らしいですが、日本の高温多湿な夏や、時に厳しい冬を乗り越えるのは大変なことも。「うらら」は日本の気候で最高のパフォーマンスを発揮できるよう育種されたバラです。日本の四季を通じて、その強さと美しさを安定して見せてくれる安心感は、何物にも代えがたい魅力と言えるでしょう。

【完全ガイド】つるローズうららの育て方｜年間作業カレンダー
強健な「うらら」ですが、ポイントを押さえることで、さらに美しくたくさんの花を咲かせることができます。年間の作業スケジュールに沿って見ていきましょう。

植え付け・最適な場所選び
時期：休眠期にあたる11月～2月が最適期です。この時期に植えることで、春からのスタートダッシュがスムーズになります。

場所：日当たりと風通しの良い場所が大好きです。最低でも1日に5～6時間は日光が当たる場所を選びましょう。風通しを確保することで、ただでさえ強い耐病性がさらに活かされます。

用土：市販の「バラ専用の土」が手軽で確実です。水はけと水持ちの良い土壌を好みます。

水やりと肥料の基本
水やり：地植えの場合は、根付いてしまえば基本的に不要です。鉢植えの場合は、「土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷり」が鉄則です。

肥料：「うらら」は樹勢が強く、たくさんの花を咲かせるため、肥料切れさせないことが重要です。

寒肥（1～2月）：一年間の元気を支える最も重要な肥料。牛ふんや馬ふんなどの有機質肥料と、緩効性化成肥料を株元にたっぷりと施します。

お礼肥（5～6月）：春の開花で使った体力を回復させるため、速効性のある肥料を与えます。

秋の追肥（9月）：美しい秋バラを咲かせるために、再び肥料を与えます。

春の作業（3月～5月）：芽吹き～開花
冬の間に蓄えたエネルギーが一気に爆発する季節。次々と伸びる新芽と、膨らむ蕾の様子は、毎日の観察が楽しみになります。アブラムシが発生しやすいので、見つけ次第、手で取り除くか、薬剤で対処しましょう。

夏の作業（6月～8月）：花後の剪定と夏越し
春の一番花が終わったら、咲き終わった花がらを「5枚葉」の上でカットします。これをこまめに行うことで、株の消耗を防ぎ、返り咲きの準備を促します。真夏は成長が緩やかになるので、追肥は一旦お休みします。

秋の作業（9月～11月）：返り咲きを楽しむ
夏の暑さが和らぐと、「うらら」は再び花を咲かせ始めます。春ほど爆発的ではありませんが、色が濃く、一つ一つの花をじっくりと楽しめるのが秋バラの魅力です。

冬の作業（12月～2月）：剪定と誘引
つるバラ栽培で最も重要で、最も楽しい作業です。これを丁寧に行うことで、翌春の景色が劇的に変わります。

【実践編】つるローズうららを美しく咲かせる剪定と誘引のコツ
樹勢の強い「うらら」だからこそ、冬の剪定・誘引は非常に重要です。

冬剪定のポイント（12月下旬～2月上旬）
葉をすべて取り去り、枝の状態をよく見てから作業します。

枯れ枝、病気の枝、極端に細い枝を根元から切り落とします。

古くなった主幹（3～4年経ち、ゴツゴツして花付きが悪くなった枝）は、根元から発生している元気な新しいシュートを残し、思い切って根元から切り落とします。これにより株が若返り、翌年以降も花付きが良くなります。

残した枝の先端を、10～20cmほど切り詰めて、枝の充実を促します。

誘引の基本テクニック
枝をできるだけ水平に倒すのが最大のポイントです。枝を水平に近づけるほど、枝の各節から花を咲かせるための短い枝（側枝）がたくさん発生します。

アーチの場合は、左右から枝を螺旋状に巻きつけるように。

フェンスや壁面の場合は、枝をS字に曲げながら横に広げていくイメージで誘引します。

「うらら」の枝はやや硬めなので、寒い時期に無理に曲げると折れることがあります。ゆっくりと、枝の言うことを聞きながら作業しましょう。

つるローズうららを引き立てる名脇役たち（コンパニオンプランツ）
主役の「うらら」を、さらに魅力的に見せてくれる植物たちを簡単にご紹介します。

優しい色合いで共演するバラたち
クレパスキュール：「黄昏」という名を持つ、アプリコットイエローのつるバラ。「うらら」のピンクと隣り合うことで、夕焼けのような美しいグラデーションが生まれ、庭全体が温かい雰囲気に包まれます。

レイニーブルー：雨に濡れたような藤色がかった青みがかったバラ。甘くなりがちなピンクの庭を、このバラがぐっと引き締め、洗練されたおしゃれな印象を加えてくれます。

最高のパートナー、クレマチス
ダッチェス・オブ・エジンバラ：純白で豪華な八重咲きのクレマチス。「うらら」の株元で咲かせると、まるでウェディングドレスのレース飾りのように、主役を上品に引き立てます。

アフロディーテ・エレガフミナ：濃い紫色が印象的なクレマチス。鮮やかな紫が「うらら」のピンクと美しいコントラストを描き、お互いの色をより一層鮮やかに見せてくれます。

よくある質問（Q&A）
Q. 香りはありますか？
A. 「微香」に分類されます。強い香りはありませんが、顔を近づけるとほのかに甘い香りがします。香りを重視する方には物足りないかもしれませんが、その分、他の香りの強いバラやクレマチスと組み合わせやすいという利点もあります。

Q. シュートが元気すぎて、どう扱っていいかわかりません。
A. 嬉しい悲鳴ですね。元気なシュートは、翌年以降の主役になる大切な枝です。柔らかいうちは折れやすいので、ある程度固まるまで支柱などで支え、冬の誘引で主役として使ってあげましょう。あまりに多すぎる場合は、細いものや変な方向に出ているものを根元から間引いても構いません。

Q. 鉢植えでも育てられますか？
A. 可能です。ただし、最終的に3m以上になるバラなので、10号（直径30cm）以上の大きな鉢と、オベリスクやトレリスなどの支柱が必要です。地植えに比べると水やりや肥料管理がより重要になります。