遅咲きのイングリッシュローズが咲き始めた庭周回。2025年5月15日
バラ15品種紹介。
【決定版】長く庭を彩る!遅咲きバラ15選 – 人気イングリッシュローズとおすすめ品種の育て方・魅力ガイド
「春のバラの饗宴が終わってしまい、庭が少し寂しく感じる…」そんなガーデニング愛好家の皆様、諦めるのはまだ早いですよ!実は、初夏の爽やかな風が吹き始める頃から、そして暑さが和らぐ秋にかけて、美しい花を次々と咲かせる「遅咲きのバラ」たちがたくさんあるのです。
特に、英国生まれのイングリッシュローズには、春の主役たちに負けない魅力を持つ遅咲きの品種が多く存在し、その優雅な花姿と芳醇な香りで私たちを魅了し続けてくれます。
この記事では、そんな遅咲きのイングリッシュローズを中心に、その他の系統からも選りすぐりの「長く楽しめるバラ」合計15品種を厳選してご紹介します。それぞれの特徴や育て方のコツ、お庭で輝かせるためのガーデンデザインのヒントまで、詳しく解説していきます。この記事を読めば、あなたの庭を秋まで美しく彩る、運命の一株との出会いがきっとあるはずです。
なぜ「遅咲きのバラ」がガーデナーに愛されるのか?その普遍的な魅力
バラ栽培の楽しみは、春の華やかな開花だけではありません。遅咲きのバラには、ガーデニングライフをより豊かにしてくれる多くのメリットがあります。
開花リレーで庭の彩りが持続: 春咲きのバラが終わった後も、途切れることなく美しい花を楽しめます。庭全体の開花期間が長くなり、季節の移り変わりをバラと共に感じることができます。
気候変動にも対応しやすい品種選び: 近年注目される遅咲き品種の中には、日本の夏の暑さや梅雨の湿気、さらには秋の涼しさにも比較的強い性質を持つものが増えています。
多様な花形、色彩、香りの探求: イングリッシュローズ特有のクラシカルな花形や、モダンローズの鮮やかな色彩、そして品種ごとに異なる魅惑的な香り。遅咲きの世界にも、あなたの心を掴む個性豊かなバラが待っています。
庭づくりの可能性を広げる: 開花時期をずらすことで、庭の植栽計画に幅が生まれます。他の夏秋咲きの草花との組み合わせも、より一層楽しめるでしょう。
あなたの庭に輝きを!後悔しない遅咲きバラ選びの5つの鉄則
魅力的な遅咲きのバラを庭に迎えるために、品種選びで押さえておきたい5つのポイントをご紹介します。
「耐病性」は美しさの基盤: 日本の気候では、うどんこ病や黒星病への耐性は非常に重要です。品種説明をよく読み、育てやすい強健種を選びましょう。
庭の広さとイメージに合う「樹形」を: コンパクトなブッシュ(木立)樹形、フェンスやアーチを彩るクライミング(つる)やシュラブ樹形など、植え場所と理想の景観に合わせて選びましょう。成長後の高さや幅も確認を。
五感を満たす「香り」との出会い: バラ選びの大きな楽しみの一つが香り。フルーティー、ティー、ミルラ、ダマスクなど、香りの系統や強さも考慮して、お気に入りの一株を見つけましょう。
庭を彩る「花色」と優美な「花形」: 庭全体のカラーバランスや、他の植物との組み合わせを考えながら花色を選びます。カップ咲き、ロゼット咲き、剣弁高芯咲きなど、花形もバラの個性を際立たせる重要な要素です。
長く楽しむための「開花サイクル」: 四季咲き性や返り咲き性が強い品種は、春だけでなく夏や秋にも花を咲かせ、長期間庭を美しく保ってくれます。
【厳選紹介】2025年も庭を彩る!遅咲きバラ珠玉の15品種
それでは、ここからは特におすすめの遅咲きバラ15品種を、その特徴、魅力、育て方のポイント、そしてガーデンデザインでの活用アイデアとともに詳しくご紹介します。人気のイングリッシュローズを中心に、他の系統からも素晴らしい品種を選びました。
1. ジュード・ジ・オブスキュア (Jude the Obscure) - イングリッシュローズ
作出: デビッド・オースチン(イギリス)
キャッチコピー: 文学的な香りと魅惑のゴブレット咲き、心に響く物語 イングリッシュローズの中でも特に優雅な姿を持つ名花。内側にカーブした花びらが形成するゴブレット型の大輪は、内側がバフイエロー、外側が淡いイエローという絶妙な色合いです。特筆すべきはその香りで、強烈なシトラス香にグアバ、そして甘口の白ワインを思わせる複雑なフルーツ香が周囲を包み込みます。「香りの芸術品」と称されるのも納得です。名前はトーマス・ハーディの小説の主人公に由来し、どこか物悲しくも深遠な魅力を湛えています。 樹勢は強く、半つる性のシュラブとして扱え、暖地ではよりつる性を発揮します。ディープカップ咲きの花は3~5輪の房咲きになり、花首がややしなやかなため、うつむき加減に咲く姿もまた風情があります。この性質を活かし、オベリスクや高めのフェンスに誘引し、下から見上げるように咲かせると、香りと花姿を最大限に楽しむことができます。秋にもよく返り咲き、四季咲き性も豊か。耐病性も比較的強く、育てやすいのも嬉しいポイントです。
2. レディ・エマ・ハミルトン (Lady Emma Hamilton) - イングリッシュローズ
作出: デビッド・オースチン(イギリス)
キャッチコピー: 情熱のオレンジと芳醇なフルーツ香、歴史を彩るレディの輝き 燃えるようなオレンジ色にやや黄色を帯びたカップ咲きの花が、見る人の心を瞬時に捉えるイングリッシュローズ。その名は18世紀末から19世紀初頭に生きたイギリスの女性、エマ・ハミルトンに由来します。海軍提督ネルソンの恋人としても知られ、彼女の情熱的でドラマチックな人生を映し出すかのような鮮烈な花色です。 柑橘系の素晴らしい強香があり、特に気温が高い時期にもよく香るのが特徴。さらに、新しく伸びる枝や若い葉が美しい銅色を帯びるため、花のない時期でも観賞価値が高く、庭のアクセントとなります。四季咲き性が非常に強く、2番花もたくさん咲き、夏から秋まで繰り返し開花します。樹形は直立性のブッシュタイプで扱いやすく、ガーデンではボーダーガーデンの中ほどや、テラコッタの鉢植えでその美しい銅葉と花色のコントラストを楽しむのがおすすめです。
3. コンテ・ドゥ・シャンパーニュ (Comtes de Champagne) - イングリッシュローズ
作出: デビッド・オースチン(イギリス)
キャッチコピー: 黄金色の輝きと高貴な香り、シャンパン伯爵の優雅な調べ フランス語で「シャンパン伯爵」という高貴な名を持つイングリッシュローズ。オープンカップ咲きの花は、リッチイエローから咲き進むにつれて上品なペールイエローへと優雅に変化し、そのグラデーションが楽しめます。花の中央に見える深い黄色の雄しべが輝きを添え、まさにグラスに注がれたシャンパンの泡のような輝きと洗練された色合いが最大の特徴です。2001年に発表されました。 蜂蜜のような甘い香りにムスク系の少し大人びたパウダリーな香りが混ざり合い、芳醇で複雑な中香を漂わせ、庭に気品と華やかさをもたらします。非常に強健で繰り返し咲き性に優れ、半つる性のシュラブとして扱えます。横張り性で枝数が多く旺盛に育つため、低いフェンスへの誘引や、やや広めのスペースで自然樹形を楽しむのも美しいでしょう。
4. ゴールデン・セレブレーション (Golden Celebration) - イングリッシュローズ
作出: デビッド・オースチン(イギリス)
キャッチコピー: 黄金の輝きと芳香!庭の主役を飾る、祝福のクライミングローズ デビッド・オースチンが生み出した最も人気のあるイングリッシュローズの一つ。その名の通り「黄金の祝典」を思わせる、輝かしい山吹色(カッパーイエロー)の非常に大きなカップ咲きの花が特徴で、その存在感は圧倒的です。ティー系の香りをベースに、フルーツやワインのような複雑で強い芳香を放ち、「最も香りの良いイングリッシュローズの一つ」とも評されています。 返り咲き性に優れ、シュラブとしても、しなやかな枝を活かしてクライミングローズとしても育てられます。アーチ、フェンス、パーゴラ、壁面などに誘引すれば、庭全体をエレガントに彩る主役級の存在感を放ちます。日当たりの良い場所に植えると花色がより一層輝き、豊かな開花を見せてくれます。
5. レディ・オブ・シャーロット (Lady of Shalott) - イングリッシュローズ
作出: デビッド・オースチン(イギリス)
キャッチコピー: 物語を秘めた強健美人、アプリコットオレンジの輝きと頼れる性質 英国の詩人アルフレッド・テニスンの詩「シャーロットの乙女」に由来する名を持つ、非常に強健で育てやすいと評判のイングリッシュローズ。アプリコットオレンジの蕾から開花し、内側がサーモンピンクがかった豊かなオレンジ色、外側がゴールデンイエローを帯びるという、息をのむほど美しい色彩のコントラストを見せます。聖杯のようなエレガントなゴブレット型の花からは、リンゴやクローブを思わせるスパイスの効いた爽やかなティー系の強香が漂います。 四季咲き性が非常に強く、春から秋まで途切れることなく次々と花を咲かせます。成長が速く、樹高約1.25m、横幅約1mと比較的コンパクトな半直立性のシュラブ樹形にまとまります。特筆すべきはその耐病性の高さで、うどんこ病や黒星病に強く、バラの育成が初めての方にも心からおすすめできる、まさに「頼れる乙女」です。
6. つるローズうらら (Rose Urara Climbing) - クライミングローズ
作出: 京成バラ園芸(日本)
キャッチコピー: 日本の庭を明るく!強健美麗なクライミングビューティー 日本の気候に合わせて育種された、非常に強健で育てやすい人気のクライミングローズ。「うらら」という名前の通り、春の陽気のような明るい濃いローズピンクの花が庭を華やかに彩ります。丸弁平咲きの花が1~4輪の房になり、雨にも強く花持ちも良いのが嬉しい特徴。葉は厚く光沢があり、病気にも強いです。太い枝が勢いよく伸びて大きく育つため、アーチ、パーゴラ、フェンス、壁面などにダイナミックに誘引するのに最適。木が充実すると春から初冬近くまで繰り返し花を咲かせ、長く楽しませてくれます。香りは微香。
7. フロレンティーナ (Florentina) - クライミングローズ
作出: コルデス(ドイツ)
キャッチコピー: 遅咲きの情熱、鮮烈な赤で魅せる気品高きクライマー 春のバラシーズンの終盤を飾る、鮮やかな赤い花が際立つドイツ・コルデス社作出のクライミングローズ。その名は芸術の都フィレンツェを思わせ、燃えるような花色が情熱的です。クラシカルな雰囲気のロゼット咲き(カップ咲きとの記述も)の中輪花が数輪の房になって咲き、庭に華やかなアクセントを加えます。遅咲きのため、他のバラが終わった頃に開花し、長く庭の彩りを保ってくれます。枝はしなやかで誘引しやすく、フェンスやオベリスクに最適。返り咲き性があり、香りは超微香。耐病性にも優れ、育てやすい品種です。
8. マチルダ (Matilda) - フロリバンダローズ
作出: メイアン(フランス)
キャッチコピー: 優しいグラデーションに心癒される、コンパクトなフレンチ名花 フランスの名門メイアン社が1988年に作出したフロリバンダローズ。クリームホワイトの地に淡いピンクのぼかしが入る、ソフトで優しい色合いの丸弁平咲きの花が特徴です。その清楚で可憐な花姿は多くの人々を魅了します。ほんのりとしたティー系の微香があり、四季咲き性で年間を通じて繰り返し花を楽しめます。樹形は横張り性で、高さ0.8~0.9mとコンパクトにまとまるため、鉢植えやボーダーガーデンの前面に最適。花つきが良く、特に春先や晩秋の低温期には花色がより一層美しくなります。強健で育てやすいのも魅力です。
9. プリティ・レディ (Pretty Lady) - フロリバンダローズ
作出: Len Scrivens(イギリス)
キャッチコピー: "可愛い淑女"の名にふさわしい、アプリコットピンクの誘惑と育てやすさ イギリスの育種家レン・スクリヴェンス氏によって生み出されたフロリバンダローズ。その名の通り、"可愛い淑女"を思わせるアプリコットピンクの優しい花色と、コロンとした丸弁咲き(カップ咲きから開くとロゼット咲きに近い形に)が特徴です。ティー系の中香があり、四季咲き性が強く、春から秋まで繰り返し開花します。濃い緑色の照り葉も花の美しさを引き立て、比較的病気に強い傾向があります。樹高0.8m~1.2mの木立性で、鉢植えでも地植えでも育てやすく、日本のガーデン環境にも適応しやすい品種です。
10. ラ・ドルチェ・ヴィータ (La Dolce Vita) - フロリバンダローズ
作出: デルバール(フランス)
キャッチコピー: "甘い生活"を彩る、幸福感あふれる香りのフレンチローズ イタリア語で「甘い生活」を意味する名を冠した、フランス・デルバール社作出のフロリバンダ系のブッシュローズ。ややオレンジがかった鮮やかな黄色で、咲き進むにつれてクリーム色に変化し、時には花弁の外側が赤みを帯びる表情豊かな花です。カップ咲きの中輪花が房咲きになり、アプリコットやフルーツ、スパイスを思わせる複雑で奥深い強香が楽しめます。「香りのデルバール」ならではの逸品です。四季咲き性で、コンパクトな木立性にまとまるため、鉢植えや庭植えの前方に最適。うどんこ病に比較的強い性質も持ち合わせています。
11. アプリコットキャンディ (Apricot Candy) - ハイブリッドティーローズ
作出: メイアン(フランス)
キャッチコピー: 甘く優しい杏色に心ときめく、強健で育てやすいフレンチビューティー フランス・メイアン社のアラン・メイアン氏によって作出されたハイブリッドティーローズ。優しい杏色の花が特徴で、半剣弁高芯咲きの花形は開花が進むにつれて花弁が優雅に波打ちます。上品なティーの香りが漂い、花径8~11cmと中大輪で存在感があります。四季咲き性で、年間を通じて美しい花を楽しむことができ、うどんこ病や黒星病に強く初心者でも育てやすい強健種です。花壇植えや鉢植えに適しており、その優しい花色は庭に温かみのあるアクセントを加えます。
12. プラム・パーフェクト (Plum Perfect) - フロリバンダローズ
作出: コルデス(ドイツ)
キャッチコピー: 大人の魅力漂う、完璧なプラム色のフロリバンダ、強健さも魅力 ドイツ・コルデス社作出のフロリバンダ系統のブッシュローズ。「完璧なプラム色」の名が示す通り、熟したプラムのような深みのある赤紫色が特徴で、庭をシックでエレガントに彩ります。丸弁ロゼット咲きの中輪花が数輪の房になって咲き、四季咲き性を持ち、春から秋まで美しい花を楽しめます。香りは微香。濃い緑色の照り葉が花色を引き立て、木立性のブッシュ樹形で樹高約1~1.2mに成長。耐病性、耐寒性、耐暑性に優れ、さまざまな気候条件で育てやすい品種です。
13. ノヴァーリス (Novalis) - シュラブローズ
作出: コルデス(ドイツ)
キャッチコピー: 青い花への憧憬、幻想的なラベンダー色の強健シュラブ、ADR認証の信頼性 ドイツ・コルデス社が2010年に発表した、他に類を見ない美しい澄んだラベンダー色の花が特徴のシュラブローズ。ドイツ・ロマン派の詩人ノヴァーリスと、彼の未完の小説「青い花」に由来します。「青い花」は理想への憧憬の象徴とされています。宝珠弁咲きから整ったカップ咲きへと変化する中大輪の花が房咲きになり、ティー系にグリーンのニュアンスが加わる微香を放ちます。四季咲き性で、樹高約1.5mの直立性シュラブ。特筆すべきはその驚くべき耐病性で、ADR認証も受けており、無農薬栽培にも向いています。
14. オデュッセイア (Odysseia) - シュラブローズ
作出: ロサオリエンティス(日本)
キャッチコピー: 冒険の物語を秘めた、妖艶な黒赤の強香シュラブ、日本の美意識 日本の木村卓功氏(ロサオリエンティス)が生んだ、ドラマチックな魅力を持つシュラブローズ。ギリシャ神話の英雄オデュッセウスの冒険物語「オデュッセイア」から名付けられました。紫がかった黒赤色、あるいは深紅色の花弁が波打って花芯を抱え込むように咲く中輪カップ咲き。数輪の房咲きで、モダン・ダマスク系の強香があり、ミステリアスな魅力に溢れています。四季咲き性で、枝はしなやかに上に長く伸びるため、コンパクトなつるバラのようにも仕立てられます。耐病性に優れ、育てやすい品種です。
15. ラベンダーブーケ (Lavender Bouquet) - シュラブローズ
作出: ヤジマローゼス(日本)
キャッチコピー: 優雅なラベンダーの調べ、日本の庭に調和するブーケ咲き 日本のバラ育種家である矢島成浩氏によって作出されたシュラブ・ローズで、ハイブリッドムスク系統に分類されます。その名の通り、ラベンダー色の美しいカップ咲きの花がまるでブーケのように房になって咲き、庭を優雅に彩ります。淡く上品な色合いが特徴で、中輪サイズの花が重なり合うように咲くため、ボリューム感もあります。香りは超微香。返り咲きの特性を持ち、春から秋にかけて繰り返し花を楽しむことができます。樹高約1.5mから2.5mの半つる性で、枝が柔軟なためトレリスやアーチに誘引するのに向いています。
遅咲きバラを美しく長く咲かせる!基本的な育て方Q&A
遅咲きのバラも、基本的な育て方のポイントを押さえることで、より美しく、より長く花を楽しむことができます。
Q1. 植え付けに最適な場所は? A1. 日当たりと風通しが良く、水はけの良い場所を選びましょう。特にイングリッシュローズは午前中の日光を好む品種が多いです。西日が強すぎる場所は避け、夏場は株元にマルチングをするなどして地温の上昇を抑える工夫も有効です。
Q2. 土作りのポイントは? A2. バラは肥沃で水はけ・水持ちの良い土壌を好みます。市販のバラ専用培養土を使うのが手軽ですが、自分で配合する場合は赤玉土(小~中粒)6割、腐葉土または牛ふん堆肥3割、もみ殻くん炭1割などを目安にブレンドしましょう。植え付け時には緩効性肥料を元肥として施します。
Q3. 水やりの頻度は? A3. 「土の表面が乾いたらたっぷりと与える」のが基本です。地植えの場合、根付けば頻繁な水やりは不要ですが、乾燥が続く夏場は注意が必要です。鉢植えの場合は、特に夏場は水切れしやすいため、朝夕2回の水やりが必要になることも。葉にかからないよう株元に静かに与えましょう。
Q4. 肥料はいつ、何をあげればいい? A4. 元肥の他に、追肥が生育には欠かせません。開花時期や株の成長に合わせて、月に1~2回程度、バラ専用の固形肥料や液体肥料を与えます。特に春の開花後のお礼肥、そして秋の開花を促すための夏の剪定後の追肥は重要です。有機肥料と化成肥料をバランス良く使うのがおすすめです。
Q5. 遅咲き品種の剪定のコツは? A5. 品種や樹形(シュラブ、クライミングなど)によって剪定方法は異なりますが、共通するのは花がら摘みです。咲き終わった花は、花茎の5枚葉の上で切り取り、次の開花を促します。 * 夏剪定(8月下旬~9月上旬): 秋の開花を美しくするため、軽く切り戻し樹形を整えます。深く切りすぎないのがポイント。 * 冬剪定(1月~2月): 最も重要な剪定。古い枝、細い枝、病気の枝などを整理し、株の若返りと春からの新しいシュートの発生を促します。イングリッシュローズのシュラブタイプは、樹高の1/3~1/2程度を目安に切り戻すのが一般的です。
Q6. 病害虫対策はどうすれば? A6. 予防が最も大切です。日当たりと風通しを良くし、株元を清潔に保ちましょう。うどんこ病や黒星病が発生しやすい時期には、予防的に薬剤を散布するのも効果的です。アブラムシやハダニなどの害虫は、見つけ次第早めに駆除します。薬剤に頼りたくない場合は、ニームオイルや木酢液、牛乳スプレー(アブラムシ対策)などを試してみるのも良いでしょう。
遅咲きバラとの暮らしをさらに豊かにするアイデア
美しい花を咲かせるだけでなく、その魅力をさらに引き出し、日々の暮らしに取り入れるためのヒントをご紹介します。
香りを生活空間に取り入れる: 切り花にしてリビングや玄関に飾れば、部屋中がバラの芳香に包まれます。花びらを集めて自家製ポプリを作ったり、ローズウォーターを抽出して楽しむのも素敵です。
コンパニオンプランツとの美しい調和: 遅咲きのバラは、クレマチスやジギタリス、サルビア、ラムズイヤーといった宿根草やハーブなど、開花時期の合う他の植物と組み合わせることで、より立体的で表情豊かなボーダーガーデンやミックスボーダーを演出できます。お互いの美しさを引き立て合う植栽を考えてみましょう。
写真で綴る、マイガーデンストーリー: 日々の成長や開花の様子、庭の風景の変化を写真に収めておくと、後で見返す楽しみが増えますし、ガーデニングの記録としても役立ちます。SNSで共有すれば、同じ趣味を持つ仲間との交流も生まれるかもしれません。
バラの世界を広げる情報収集: バラの育種家のブログやSNSをチェックしたり、園芸雑誌の特集記事を読んだり、バラ園やオープンガーデンに足を運んだりすることで、新たな品種の情報や栽培のヒント、美しい庭づくりのアイデアを得ることができます。
まとめ:お気に入りの遅咲きバラと、心豊かなガーデンライフを
今回は、初夏から秋まで長く楽しめる遅咲きのバラ15品種と、その育て方や楽しみ方について詳しくご紹介しました。イングリッシュローズを中心に、その他の系統からも素晴らしい個性を持つバラたちは、その優雅な花姿、芳醇な香り、そして品種改良による強健さで、私たちの庭を豊かに彩り、心を癒してくれます。
遅咲きの品種を上手に取り入れることで、一年を通じてバラの美しさと香りに満たされる、より充実したガーデンライフが実現します。この記事が、あなたのバラ選びの一助となり、かけがえのない一株との出会いのきっかけとなれば、これほど嬉しいことはありません。
あなたが育てているお気に入りの遅咲きバラや、この記事で気になった品種があれば、ぜひコメントで教えてくださいね!美しいバラと共に、素晴らしい毎日をお過ごしください。
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