雨に濡れた外壁のバラたち。春庭周回。2025年5月12日
【完全ガイド】庭を彩る!つるバラ17品種 魅力と育て方|初心者も安心の永久保存版
「庭に美しいバラのアーチを作りたい」「フェンスを華やかなバラで飾りたい」
ガーデニングを楽しむ多くの方が、一度は夢見るのではないでしょうか?特に、空間を立体的に、そしてドラマチックに演出してくれる「つるバラ」は、庭づくりにおいて特別な存在感を放ちます。
雨上がりのしっとりとした空気の中、水滴をまとって輝くつるバラの花々は、息をのむほどの美しさ。この記事では、そんな魅力あふれるつるバラの中から、特に個性的で育てやすい17品種を厳選し、その特徴、尽きない魅力、そして初心者でも安心の育て方のポイントまで、余すところなく徹底解説します!
あなたが理想とする庭を実現するための、お気に入りの一株がきっと見つかるはず。さあ、つるバラの世界へ、一緒に旅立ちましょう!
そもそも「つるバラ」ってどんなバラ?基本と選び方
まず初めに、つるバラの基本をおさらいしましょう。「つるバラ」とは、枝が長く伸びる性質を持つバラの総称です。大きく分けて、太くしっかりした枝が伸びるクライミング・ローズ(Climbing Rose, Cl)と、細くしなやかな枝が長く伸びるランブラー・ローズ(Rambler Rose, R)があります。また、樹形としてはブッシュ(木立ち)でありながら枝が伸びやすく、つるバラとしても扱えるシュラブ・ローズ(Shrub Rose, S)の一部も、つるバラとして利用されます。
つるバラが庭にもたらす魅力:
立体的な空間演出: アーチ、フェンス、パーゴラ、壁面、オベリスク、ポールなどに誘引することで、庭に高さと奥行きが生まれます。
圧倒的な華やかさ: 開花期には、たくさんの花が空間を埋め尽くし、見事な景観を作り出します。
壁面緑化: 壁に這わせることで、建物の印象を和らげ、ナチュラルな雰囲気を演出。夏場の断熱効果も期待できます。
香りの空間: 香りの良い品種を選べば、庭全体が心地よい香りに包まれます。
多様な品種: 花色、花形、咲き方、香りの強弱など、驚くほど多様な品種があり、好みに合わせて選べます。
品種選びのポイント:
失敗しないためには、植える場所の環境と、ご自身の理想とするイメージに合わせて品種を選ぶことが重要です。
咲き方: 一季咲き(春のみ開花)、返り咲き(春以降も少し咲く)、繰り返し咲き/四季咲き(春から秋まで繰り返し咲く)があります。長く楽しみたいなら四季咲きがおすすめです。
樹勢と枝の性質: 狭いスペースにはコンパクトな品種、広い壁面には大きく伸びるランブラーなど、場所に合わせて選びます。枝がしなやかな品種は誘引しやすいです。
日当たり: バラは日光が大好きですが、品種によっては半日陰に強いものもあります。植え場所の日照時間を確認しましょう。
耐病性: 初心者の方や、薬剤散布を控えたい方は、耐病性の高い品種を選ぶと管理が楽になります。ADR受賞品種などは耐病性の目安になります。
花色・花形・香り: 最も重要なポイントかもしれません。ご自身の好みに合った、心惹かれる花を選びましょう。
雨上がりに輝く!珠玉のつるバラ17品種紹介
お待たせしました!ここからは、魅力あふれる17品種のつるバラを、その特徴、育て方のコツ、ガーデンデザインへの活用例とともに詳しくご紹介します。
1. アントニオ・ガウディ (Antonio Gaudi) - 芸術的な絞り模様
系統: シュラブ(S)、半つる性
作出: 日本
花: ピンク系の絞り、ロゼット咲き、中輪、微香
開花性: 四季咲き~返り咲き
魅力: 名花「レオナルド・ダ・ヴィンチ」の枝変わり。淡いピンク地に濃いピンクのストライプが入る、まるで絵画のような絞り模様が最大の特徴。一輪ごとに表情が異なり、見るたびに新しい発見があります。その独創的な美しさは、まさにスペインの天才建築家ガウディの名にふさわしい芸術性。日本生まれで育てやすく、シュラブなのでブッシュ状にも、短めのつるバラとしても楽しめます。
育て方: 日当たりと風通しの良い場所へ。四季咲き性が強いので、定期的な追肥と花がら摘みが大切。冬剪定で樹形を整えます。
デザイン: 個性を活かして庭のアクセントに。フェンスや低めのオベリスク、鉢植えにも向きます。
2. レオナルド・ダ・ヴィンチ (Leonard da Vinci) - 強健で美しい万能選手
系統: シュラブ(S) / フロリバンダ(F)、半つる性
作出: フランス(メイアン)
花: 濃いローズピンク、クォーターロゼット咲き、中輪、微香
開花性: 四季咲き~返り咲き
魅力: ルネサンスの巨匠の名を冠した、美しさと強健さを兼ね備えた名花。クラシカルな花形と鮮やかな花色が魅力。耐病性が非常に高く、特にうどんこ病に強いので初心者にも安心。多くの受賞歴がその優秀さを物語っています。
育て方: 日当たりを好みますが、比較的環境適応力があります。定期的なお手入れで、繰り返し美しい花を楽しめます。
デザイン: フェンス、トレリス、オベリスク、コンテナなど幅広く活躍。扱いやすいシュラブ樹形です。
3. ピエール・ドゥ・ロンサール (Pierre de Ronsard) - 世界中で愛される殿堂入りの名花
系統: ラージフラワード・クライマー(LCl)
作出: フランス(メイアン)
花: クリーム色にピンクの覆輪、ロゼット咲き、大輪、微香
開花性: 一季咲き~返り咲き
魅力: つるバラの代名詞的存在。外側のグリーンがかった白色から中心のピンク色へのグラデーションが絶妙な美しさ。クラシカルでボリュームのある花は存在感抜群。フランスの「バラの詩人」ロンサールの名を冠し、世界バラ会連合の殿堂入りも果たしています。
育て方: 日当たりと風通しの良い場所で。うどんこ病に注意が必要な場合も。冬の誘引が美しく咲かせるポイント。
デザイン: アーチやフェンス、壁面に誘引すると、ロマンティックな風景を作り出します。クレマチスとの相性も抜群。
4. アルベリック・バルビエ (Alberic Barbier) - 清楚なクリームホワイトのランブラー
系統: ランブラー(R) / ハイブリッド・ウィクラナ
作出: フランス(Barbier Freres & Compagnie)
花: クリームホワイト(中心淡いレモンイエロー)、ロゼット咲き、中輪、中香(フルーティー)
開花性: 一季咲き(稀に返り咲き)
魅力: 1900年作出の歴史あるランブラー。クリームがかった優しい白花が房になって咲き、満開時は見事。しなやかでトゲが少なく、非常に伸長力が旺盛(4~8m)。耐病性、耐寒性も高く、日陰にも比較的強い強健種です。
育て方: スペースを確保できる場所に。伸びやかな枝を活かして誘引します。剪定は主に花後と冬に行います。
デザイン: 大きなアーチやパーゴラ、壁面、斜面を覆うグランドカバーにも。ナチュラルガーデンに最適。
5. フランソワ・ジュランヴィル (Francois Juranville) - フレンチエレガンス香る桃色ランブラー
系統: ランブラー(R) / ハイブリッド・ウィクラナ
作出: フランス
花: 明るい桃色、ロゼット咲き、中輪、中香
開花性: 一季咲き
魅力: 明るく優しい桃色の花が、庭に柔らかな雰囲気をもたらします。アルベリック・バルビエ同様、しなやかで伸びの良いランブラー。フレンチローズらしいエレガントな花姿が特徴です。
育て方: 日当たりと風通しを確保。枝がしなやかなので誘引は容易です。花後に古い枝などを整理します。
デザイン: アーチやフェンスを優雅に飾ります。垂れ下がるように咲く姿も美しい。
6. 群舞 (グンマイ) (Gunmai) - 可憐なポンポン咲きの和製ランブラー
系統: ランブラー(R)
作出: 日本
花: 淡いピンク、ポンポン咲き、小輪、微香
開花性: 一季咲き
魅力: 日本生まれの愛らしいランブラー。小さなポンポン咲きの花が、名前の通り「群れ舞う」ように咲き誇ります。ランブラーの中では早咲き性。トゲが少なく扱いやすいのも嬉しいポイント。
育て方: 日当たりを好みます。一季咲きなので、花後の剪定が来年の花付きを左右します。
デザイン: アーチやフェンスに。可憐な雰囲気は洋風だけでなく、和風の庭にもよく合います。
7. ブルー・ランブラー (Blue Rambler) / ファイルフェンブラウ (Veilchenblau) - 珍しい紫色のランブラー
系統: ランブラー(R) / ハイブリッド・ムルティフローラ
作出: ドイツ
花: 赤紫色~すみれ色、丸弁半八重咲き、小輪、中香(ムスク系)
開花性: 一季咲き
魅力: 「青バラ」の交配親としても使われた、珍しい紫系の花色を持つランブラー。咲き進むと青みがかります。半日陰の方が花色が冴えるという面白い特性も。トゲが少なく、しなやかに良く伸びます。
育て方: 花色をきれいに保つには、強い西日を避けた半日陰がおすすめ。うどんこ病に注意が必要な場合も。
デザイン: パーゴラや壁面、高めのフェンスに。ミステリアスで個性的な雰囲気を演出します。
8. キング・ローズ (King Rose) - 華やかなポンポン咲きの王様
系統: ランブラー(R) / ハイブリッド・ムルティフローラ
作出: 不明(アメリカで発見)
花: 濃いピンク、ポンポン咲き、小輪、微香
開花性: 一季咲き
魅力: その名の通り、庭の王様のような存在感を放つ、鮮やかな濃ピンクのポンポン咲き。花付きが非常に良く、満開時は株を覆うほど咲きます。丈夫で育てやすい品種です。
育て方: 日当たりの良い場所で。特に難しい管理は不要ですが、花後の剪定で樹形を整えます。
デザイン: フェンスやアーチ、パーゴラを華やかに彩ります。その明るい花色は、庭の主役にぴったり。
9. つるゴールドバニー (Gold Bunny Climbing) - 太陽のような輝きイエロー
系統: クライミング・フロリバンダ(ClF)
作出: フランス(メイアン)
花: 鮮やかな黄色、丸弁カップ咲き、中輪、微香(ティー系)
開花性: 返り咲き
魅力: 人気フロリバンダ「ゴールドバニー」のつる性品種。太陽のような明るい黄色の花が、庭を元気に彩ります。花もちが良く、耐病性も高い優秀な品種。早咲き性。
育て方: 日当たりを好みます。定期的な追肥で返り咲きを促しましょう。黒点病に強いのが特徴。
デザイン: アーチ、フェンス、ポール、オベリスクなど用途が広い。庭のアクセントカラーに最適。
10. パトラッシュ (Patrache) - 優しいライトイエローの癒やし系
系統: シュラブ(S)、半つる性
作出: オランダ(ヤンスペック)
花: ライトイエロー、カップ咲き、中輪、中香
開花性: 四季咲き
魅力: 柔らかいライトイエローの花色が優しい雰囲気。カップ咲きの花形も愛らしい。四季咲きで繰り返し咲き、爽やかな香りも楽しめます。半つる性のシュラブで扱いやすい樹形。
育て方: 四季咲きなので、定期的な肥料と花がら摘みを。冬剪定で樹形をコントロールします。
デザイン: フェンスやオベリスク、鉢植えにも。ナチュラルで優しい雰囲気の庭づくりに。
11. アンジェラ (Angela) - 天使のような愛らしさ!花付き抜群
系統: クライミング(Cl) / フロリバンダ(F)
作出: ドイツ(コルデス)
花: 濃いピンク、カップ咲き、中輪、微香
開花性: 四季咲き
魅力: コロンとしたカップ咲きの花が房になって咲く、非常に花付きの良い人気品種。「天使」の名を持つ通り、愛らしい雰囲気。四季咲き性が強く、春から秋まで長く楽しめます。丈夫で育てやすい。
育て方: 日当たりと風通しを良くして、病気を予防。花がら摘みと追肥で、次の開花を促します。
デザイン: フェンス、アーチ、壁面など、どこに植えても華やか。光沢のある葉も美しい。
12. ポンポネッラ (Pomponella) - コロコロ蕾が可愛いノスタルジックローズ
系統: シュラブ(S) / クライミング(Cl)
作出: ドイツ(コルデス)
花: 濃桃色、丸弁抱え咲き~ディープカップ咲き、小輪、微香(リンゴのような香り)
開花性: 繰り返し咲き
魅力: 丸くコロコロとした蕾が開き、可愛らしいカップ咲きの花が10輪以上の房になる姿は、まさに「ポンポン」のよう。ADR受賞品種で耐病性に優れます。ノスタルジックな雰囲気が魅力。
育て方: 丈夫で育てやすいですが、定期的なお手入れで花付きが良くなります。つるバラとしても仕立てられます。
デザイン: フェンスやアーチを可愛らしく演出。鉢植えでコンパクトにも楽しめます。
13. ローズ・ポンパドゥール (Rose Pompadour) - 香り高くエレガントなフレンチローズ
系統: シュラブ(S)、半つる性
作出: フランス(デルバール)
花: ピンク~ラベンダーピンク、ディープカップ~ロゼット咲き、大輪、強香(フルーツ&ダマスク)
開花性: 四季咲き
魅力: 艶やかな花色と、咲き進むにつれて変化する花形が美しい。最大の魅力は、フルーツとダマスクが混ざったような芳醇な強香。耐病性も強く、育てやすい。ポンパドゥール夫人の名を冠した、高貴でエレガントなバラ。
育て方: 香りを楽しむためにも日当たりの良い場所へ。四季咲きなので定期的なお手入れを。うどんこ病に強いです。
デザイン: 半つる性を活かし、オベリスクやフェンスに。香りのガーデンには欠かせない存在。切り花にも最適。
14. アンプルール・デュ・マロック (Empereur du Maroc) - 威厳ある濃赤紫のオールドローズ
系統: オールドローズ / ハイブリッド・パーペチュアル(HP)、つる性
作出: フランス(Bertrand Guinoiseau-Flon)
花: 濃赤紫色、半剣弁八重咲き~ロゼット咲き、中輪、強香(ダマスク)
開花性: 返り咲き
魅力: 1858年作出。「モロッコの皇帝」の名を持つ、深い赤紫色の花が印象的なオールドローズ。強いダマスク香も魅力。直立性の枝が伸び、つるバラとして扱われます。
育て方: オールドローズの中では返り咲き性が良い。日当たりを好み、冬にしっかり剪定・誘引します。
デザイン: フェンスや壁面をシックで高貴な雰囲気に。他の色のバラと組み合わせると、色が引き立ちます。
15. ギー・サヴォア (Guy Savoy) - 料理のような芸術的絞り
系統: シュラブ(S)、半つる性
作出: フランス(デルバール)
花: 赤紫に薄ピンクの縞(絞り)、波状弁咲き、中輪、中香
開花性: 四季咲き
魅力: 赤紫地にピンクの絞りが入る、モダンで芸術的な花。波打つ花弁も個性的。フランスの三ツ星シェフの名を冠し、その料理のように創造性に富んだ美しさ。太い枝が伸び、つるバラとしても仕立てられます。
育て方: 定期的なお手入れで繰り返し開花。冬剪定で樹形を整え、誘引も可能です。
デザイン: フェンスやオベリスクで、庭にモダンで個性的なアクセントを。鉢植えでも楽しめます。
16. つるジュリア (Julia Climbing) - 魅惑のカフェオレ色
系統: クライミング・ハイブリッド・ティー(ClHT)
作出: オーストラリア
花: カフェオレ色(茶系)、半剣弁咲き、大輪、中香
開花性: 返り咲き
魅力: 近年人気のニュアンスカラー、カフェオレ色の大輪花が魅力。半剣弁咲きの整った花形も美しい。シックでアンティークな雰囲気を醸し出します。
育て方: 日当たりの良い場所で。返り咲き性を促すために、花後の追肥が効果的。
デザイン: フェンスやアーチに。落ち着いた色合いは、様々な植物と調和し、おしゃれな庭を演出します。
ワンランク上の庭へ!つるバラ栽培の基本テクニック
美しいつるバラを咲かせるためには、いくつかの基本的なテクニックを知っておくことが大切です。
1. 植え付け - バラの新しいお家づくり
時期: 休眠期の秋(10月~11月)または春先(2月~3月)が最適。秋植えは、春までに根が張り、生育がスムーズです。
場所: 日当たり(最低半日以上)と風通しの良い場所を選びます。壁際に植える場合は、壁から少し離して空気の通り道を確保しましょう。
土壌: 水はけと水もちの良い、肥沃な土壌を好みます。赤玉土、腐葉土、堆肥などを混ぜて土壌改良するか、市販の「バラ用培養土」を使いましょう。
方法: 根鉢より一回り大きな穴を掘り、元肥を入れ、接ぎ木部分が土に埋まらないように植え付け、たっぷりと水を与えます。
2. 誘引と剪定 - 美しい姿を創り出す
つるバラの魅力を最大限に引き出す、最も重要な作業です。
誘引: 枝をアーチやフェンスなどに固定すること。冬の休眠期に行うのが基本です。枝をできるだけ 水平に近い角度 で誘引すると、枝の各節から花芽が上がりやすくなります。麻ひもなどで優しく固定しましょう。
クライマー: 太く硬い枝が多いので、無理に曲げず、構造物に沿わせるように。
ランブラー: しなやかな枝が多いので、自由に形を作りやすいです。
シュラブ: 枝の伸び具合を見て、フェンスやオベリスクに軽く誘引します。
剪定:
花がら摘み: 咲き終わった花は、病気を防ぎ、次の花を咲かせるために、5枚葉の上でカットします。四季咲き・繰り返し咲き品種では特に重要です。
夏剪定: 秋の花を綺麗に咲かせるために、8月下旬~9月上旬に行います(主に四季咲き品種)。軽く切り戻し、枝を整理します。
冬剪定: 休眠期(1月~2月)に行う最も重要な剪定。枯れ枝、病気の枝、細い枝、古い枝などを整理し、株の若返りを図ります。誘引と合わせて行い、春からの生育に備えます。品種や樹勢に合わせて切り詰める深さを調整します。
3. 肥料 - 美しい花のための栄養補給
バラは肥料が大好きです。適切な時期に適切な量を与えることで、花付きや株の成長が格段に良くなります。
元肥: 植え付け時に、有機質肥料(堆肥、牛ふんなど)や緩効性化成肥料を土に混ぜ込みます。
追肥: 生育期(春~秋)に定期的に与えます。芽出し前の2~3月、開花後の5~6月(お礼肥)、夏剪定後の9月などが目安。バラ用肥料や液体肥料を使いましょう。
寒肥: 冬の休眠期(12月~1月)に、有機質肥料を株元に施します。春からの生育を助ける重要な肥料です。
4. 病害虫対策 - 早期発見・早期対応
バラは病害虫が発生しやすい植物ですが、適切な管理で被害を最小限に抑えられます。
主な病気: うどんこ病(葉や蕾が白い粉で覆われる)、黒星病(黒い斑点が葉にできる)。
主な害虫: アブラムシ、ハダニ、チュウレンジハバチ(バラの茎に卵を産み付ける)など。
対策:
予防: 風通しを良くする(適切な剪定)、株元を清潔に保つ、耐病性品種を選ぶ、予防効果のある薬剤を定期的に散布する(特に梅雨時期や秋雨時期)。
対処: 病気や害虫を見つけたら、初期段階で対応することが重要。病気の葉は取り除き、害虫は手で取るか、対応する薬剤を使用します。
もっと素敵に!つるバラを活かすガーデンデザイン
つるバラは、アイデア次第で庭の風景を劇的に変える力を持っています。
アーチ&パーゴラ: 庭への入り口や通路に設置すれば、夢のような空間に。ランブラーやしなやかなクライマーが向いています。
フェンス&壁面: 無機質な壁やフェンスを、華やかな花のキャンバスに変えます。誘引の仕方で様々な表情を演出できます。
オベリスク&ポール: 庭の中央やコーナーに設置し、立体的なアクセント(フォーカルポイント)に。シュラブやつる性の弱いクライマーに適しています。
他の植物との組み合わせ: クレマチスはつるバラの定番パートナー。宿根草や一年草を株元に植えれば、足元が寂しくならず、色彩豊かな景観になります。
香りの演出: 香りの良い品種を窓辺や玄関周りに植えれば、家の中でもバラの香りを楽しめます。
まとめ:つるバラで叶える、あなただけの特別な庭
いかがでしたか?この記事では、雨上がりの庭で美しく輝く17品種のつるバラを中心に、その魅力、育て方の基本、そして庭を彩るデザインアイデアをご紹介しました。
アントニオ・ガウディの芸術的な絞り模様、ピエール・ドゥ・ロンサールの圧倒的な美しさ、アルベリック・バルビエの清楚な佇まい、ローズ・ポンパドゥールの芳醇な香り…。それぞれのバラが持つ個性とストーリーを知ると、ますます愛着が湧いてきますね。
つるバラは、確かに剪定や誘引など、少し手間がかかる部分もあります。しかし、「棘のないバラはない」という言葉があるように、その手間をかけた分だけ、息をのむような美しい花で私たちに応えてくれます。
この記事を参考に、あなたの庭にぴったりのつるバラを見つけ、育てる喜び、そして花々が織りなす美しい風景を楽しんでいただけたら嬉しいです。
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