2025年05月06日

優雅な香りと色彩の共演:ローズ・ポンパドゥールで紡ぐ庭の物語。Rose Pompadour⠀ピンクの花が綺麗に咲いた。バラ3品種。バスシーバ。アルベリックバリビエ。春庭周回。2025年5月5日

ローズ・ポンパドゥール Rose Pompadour⠀ピンクの花が綺麗に咲いた。2025年5月5日

香りの女王 ローズ・ポンパドゥール 徹底解説!魅力と育て方、初心者も安心のデルバール強香・四季咲きバラ
2025年5月5日、春の柔らかな日差しの中、我が家の庭で待望の瞬間が訪れました。フランスの名門デルバールが生んだ銘花、「ローズ・ポンパドゥール (Rose Pompadour)」が、今年もその高貴なピンク色の蕾を開き始めたのです! 2020年にお迎えした新苗が、今では東側のフェンスを彩る美しいつるバラに成長し、隣で誘引しているオールドローズ「アンプルールデュマロック」と共に、春の庭を華やかに演出してくれています。

ふっくらとした蕾がほどけ、ディープカップからロゼット咲きへと表情を変えながら放つ、フルーツとダマスクが織りなす甘く濃厚な香り…。まさに「香りの女王」と呼ぶにふさわしい、五感を満たす幸福な時間です。

ローズ・ポンパドゥールは、その圧倒的な美しさと芳香、そして育てやすさから、世界中のガーデナーを魅了し続けています。

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「香りの良いバラを育ててみたい」
「エレガントで華やかな庭に憧れる」
「バラ栽培は初心者だけど、見栄えのする品種に挑戦したい」
「病気に強く、手がかかりすぎないバラが理想」
もしあなたがそう思っているなら、ローズ・ポンパドゥールは最高の選択肢の一つとなるでしょう。

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この記事では、ローズ・ポンパドゥールの基本情報から、その比類なき魅力、初心者でも安心して育てられる詳細な栽培方法、そして庭でその美しさを最大限に引き出す楽しみ方まで、余すところなく徹底解説します。さあ、一緒に香りの女王の世界へ旅立ちましょう!

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ローズ・ポンパドゥールとは? 基本情報と名前の由来
まずは、この素晴らしいバラのプロフィールをご紹介します。

品種名: ローズ・ポンパドゥール (Rose Pompadour)
育種者: デルバール (Delbard) / フランス (2009年発表)
系統: S (シュラブ・ローズ)、半つる性
花色: 艶やかなピンク。咲き進むにつれて中心が淡いラベンダーピンクを帯び、ニュアンスのある表情に変化します。
花形: 咲き始めはコロンとした愛らしいディープカップ咲き。開くにつれて花弁が豊かに重なる豪華なロゼット咲きへと変化します。
花径: 10~12cm。存在感のある大輪で、一輪でも見応えがあります。
香り: 強香。ラズベリーや洋梨にも例えられるフルーティーな甘さと、濃厚でクラシカルなダマスクローズの香りが絶妙に調和した、忘れられない芳香です。
開花性: 四季咲き。春から秋まで、繰り返しよく花を咲かせ、長く楽しませてくれます。
樹形: 半つる性のシュラブ樹形。枝はしなやかに伸び、自然樹形でも、誘引しても美しい姿を見せます。
樹高・幅: 環境や仕立て方によりますが、目安として高さ約1.5m、幅約1.2m程度に成長します。フェンスやオベリスクへの誘引でコントロール可能です。
耐病性: 非常に強い。特にバラ栽培で悩みの種となりやすい「うどんこ病」に対して高い耐性を持ちます。黒星病にも比較的強く、初心者にも育てやすい強健さが魅力です。
名前の由来: その名は、18世紀フランス、ルイ15世の公妾であり、芸術や文化の庇護者としても知られるポンパドゥール夫人に捧げられました。彼女が愛したとされる、優雅で気品あふれるピンク色「ポンパドゥールピンク」を彷彿とさせることから名付けられました。

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五感を満たす!ローズ・ポンパドゥールの比類なき魅力
なぜローズ・ポンパドゥールはこれほどまでに多くの人々を惹きつけるのでしょうか? その唯一無二の魅力を深掘りしてみましょう。

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1. 魅惑の花色とドラマティックな花形変化
ローズ・ポンパドゥールの最大の魅力の一つは、その息をのむほど美しい花色と、咲き進むにつれて変化する花形です。艶やかで深みのあるピンク色は、まさにエレガンスの象徴。見る人の心を一瞬で掴み、幸福感で満たしてくれます。
さらに、開花が進むと、花の中心部に淡いラベンダーの色合いが加わり、より複雑でニュアンスに富んだ表情を見せてくれるのです。この繊細な色のグラデーションは、他のピンクローズにはない、ローズ・ポンパドゥールならではの個性と言えるでしょう。
咲き始めの、ころんとした可愛らしいディープカップ咲き。そこからゆっくりと花弁が開き、幾重にも重なる豪華絢爛なロゼット咲きへと姿を変える様子は、まるで一つのドラマを見ているかのよう。一株でこれほど多様な花の表情を楽しめるのは、ガーデナーにとって大きな喜びです。

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2. 庭を満たす、忘れられない「強香」
ローズ・ポンパドゥールを語る上で、その素晴らしい香りは絶対に外せません。「香りの女王」の称号は伊達ではありません。
開花期には、庭中がその芳醇な香りに包まれます。ラズベリーや洋梨のような甘酸っぱいフルーティーノートと、ダマスクローズ特有の濃厚でクラシカルな香りが絶妙に溶け合い、うっとりするような、それでいて爽やかさも感じさせる、複雑で奥深い芳香を放ちます。
風に乗って漂うその香りは、ガーデニングの喜びを何倍にも増幅させてくれる特別な存在。窓を開けて香りを楽しんだり、切り花にして室内で楽しんだりするのも最高の贅沢です。一度この香りを体験すると、誰もが虜になってしまうでしょう。

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3. 絶え間なく咲き続ける頼もしい「四季咲き性」
春の一番花の素晴らしさはもちろん格別ですが、ローズ・ポンパドゥールの真価はそれだけではありません。春が終わっても、夏、そして涼しくなる秋まで、繰り返し花を咲かせ続けてくれる頼もしい「四季咲き性」も大きな魅力です。
適切な管理を行えば、シーズンを通して庭を華やかに彩ってくれます。「いつでも美しい花が咲いている庭」というのは、多くのガーデナーの憧れではないでしょうか。ローズ・ポンパドゥールは、その夢を叶えてくれる貴重な存在なのです。特に秋の花は、気温が下がることで花色がより深く、香りも豊かになる傾向があり、春とはまた違った趣を楽しめます。

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4. 初心者にも優しい「強健さと耐病性」
これだけの美しさと香りを誇りながら、非常に育てやすいという点も、ローズ・ポンパドゥールが絶大な人気を誇る理由です。バラ栽培というと「病気や害虫が心配」「手がかかりそう」というイメージを持つ方もいるかもしれませんが、この品種は非常に強健。
特に、多くのバラを悩ませる「うどんこ病」に対しては特筆すべき耐性を持っています。もちろん、黒星病やその他の病気、害虫(アブラムシ、ハダニ、チュウレンジハバチなど)に全くかからないわけではありませんが、基本的な管理を怠らなければ、初心者の方でも比較的容易に、毎年美しい花をたくさん咲かせることができます。この育てやすさが、多くのガーデナーに愛され続ける理由の一つです。

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5. 多様な仕立てが可能な「半つる性シュラブ」
ローズ・ポンパドゥールは、シュラブ・ローズに分類されますが、枝がしなやかに長く伸びる「半つる性」の性質を持っています。この特性を活かすことで、様々な演出が可能です。
そのまま自然なブッシュ(株立ち)樹形として育てても、こんもりとまとまり美しい姿を見せますが、そのしなやかな枝を活かして、オベリスクやフェンス、トレリス、アーチなどに誘引することで、立体的な景観を作り出すことができます。我が家のようにフェンスに誘引すれば、まるでピンクの花のカーテンのよう。庭のデザインやスペースに合わせて、自由な発想で仕立て方を選べるのも、ローズ・ポンパドゥールの大きな魅力と言えるでしょう。

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初心者でも安心!ローズ・ポンパドゥール 育て方完全マニュアル
魅力あふれるローズ・ポンパドゥールですが、その育て方はポイントを押さえれば決して難しくありません。以下のステップを参考に、美しい花を咲かせましょう。

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1. 植え付け場所の選定:日当たりと風通しが鍵
日当たり: バラは日光が大好きです。特にローズ・ポンパドゥールは、花付きを良くし、健全な生育を促すために、最低でも1日に6時間以上の日照時間が確保できる場所を選びましょう。午前中の光がたっぷり当たる東向きの場所などが理想的です。
風通し: 病害虫の発生を抑えるためには、風通しの良さが非常に重要です。壁際や植物が密集しすぎている場所は避け、空気がよどまない、爽やかな風が通り抜ける場所を選びましょう。適切な株間を確保することも大切です。我が家の東側フェンスも、朝日が当たり、風が抜ける良い環境です。

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2. 土壌づくり:バラが喜ぶ土を用意する
理想の土: バラは、水はけが良いことと、適度な保水性があること、そして栄養分に富んだ肥沃な土壌を好みます。
土壌改良: 庭植えの場合、植え付け前には土壌診断を行い、必要であれば改良しましょう。日本の土壌は酸性に傾きがちですが、ローズ・ポンパドゥールは弱酸性(pH 6.0~6.5)を好みます。硬い土の場合は、堆肥や腐葉土、パーライトなどを混ぜ込んで水はけと通気性を改善します。有機質肥料(牛ふん堆肥など)を混ぜ込むことで、肥沃さも高まります。
鉢植えの場合: 鉢植えで育てる場合は、市販の高品質な「バラ専用培養土」を使用するのが最も手軽で確実です。水はけと保水性、肥料持ちのバランスが良く、バラの生育に適した配合になっています。

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3. 植え付け:最適な時期と方法
植え付け時期: バラの植え付けに最適なのは、根が休眠している時期です。秋(10月~11月)または早春(休眠期の終わり、芽が動き出す前の2月下旬~3月頃)に行いましょう。特に秋植えは、春までに根を張らせることができ、その後の生育がスムーズになるためおすすめです。
植え付け方法(庭植え):
苗の根鉢よりも一回り以上大きい植穴(目安:深さ・幅ともに50cm程度)を掘ります。
掘り上げた土に、堆肥や腐葉土、元肥(緩効性化成肥料や有機肥料など)をよく混ぜ込み、植え付け用の土を作ります。
苗の根鉢を傷つけないようにポットから丁寧に取り出し、植穴の中央に置きます。この時、接ぎ木部分(株元のこぶ状の部分)が地面の高さよりも少し上(2~3cm)に出るように高さを調整します。深植えは生育不良の原因になります。
用意した植え付け用の土を、根鉢の周りに隙間なく戻し入れます。棒などで軽く突きながら、根と土を密着させます。
植え付け後、株元にたっぷりと水を与えます。水が引いたら、もう一度与えるくらい念入りに行い、土を落ち着かせます。
マルチング: 植え付け後、株元をバークチップや腐葉土、わらなどで覆う「マルチング」を行うと、土壌の急激な乾燥を防ぎ、雑草の発生を抑制し、地温の安定にも役立ちます。見た目も美しくなります。

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4. 水やり:メリハリが大切
庭植え: 植え付け直後や、根がしっかり張るまでは、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。根が育てば、基本的には降雨に任せて大丈夫ですが、夏場など乾燥が続く時期は、土の乾き具合をよく観察し、乾いていたら早朝または夕方にたっぷりと与えましょう。
鉢植え: 鉢植えは庭植えに比べて土が乾燥しやすいです。土の表面が白っぽく乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えるのが基本です。水の与えすぎ(常に土がジメジメ湿っている状態)は根腐れの原因になるため、必ず土の乾き具合を確認してから水やりをしましょう。受け皿に溜まった水は捨てます。
注意点: 水やりは株元に静かに与え、できるだけ葉や花に水がかからないようにします。特に夕方に葉が濡れていると、病気が発生しやすくなります。

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5. 肥料:美しい花を咲かせ続けるために
バラは肥料好き: ローズ・ポンパドゥールのような四季咲き性のバラは、春から秋まで繰り返し花を咲かせるために、多くのエネルギーを必要とします。そのため、適切なタイミングで適切な量の肥料を与えることが、美しい花をたくさん咲かせるための重要なポイントです。

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地植えの場合:
寒肥(かんごえ):12月~2月 一年間の生育と開花の基礎となる最も重要な肥料です。油かすや骨粉などの有機質肥料や、緩効性化成肥料(ゆっくり長く効くタイプ)を、株元から少し離れた場所(枝先の真下あたり)に円状に数カ所穴を掘って施します。
お礼肥(花後):春の一番花が終わった後(5月~6月頃) 花を咲かせた後、消耗した株の体力を回復させ、次の開花(二番花)を促すために施します。速効性のある化成肥料や液体肥料が適しています。
秋の追肥:8月下旬~9月頃 夏の暑さでやや生育が鈍った後、秋の花を充実させるために追肥をします。お礼肥と同様に、速効性肥料や液体肥料が良いでしょう。

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鉢植えの場合: 鉢の中の土の量は限られているため、肥料切れを起こしやすいです。生育期間中(目安:3月~10月頃)は、定期的に肥料を与える必要があります。月に1回程度、バラ用の固形肥料(置肥タイプ)を鉢の縁に置くか、月に2~3回程度、規定倍率に正しく薄めた液体肥料を水やり代わりに与えます。
注意点: 肥料の与えすぎは、根を傷めたり、かえって生育を悪くしたりする原因(肥料焼け)になります。必ず製品に記載されている規定量を守りましょう。真夏(7月下旬~8月)は、暑さでバラの生育が一時的に停滞することが多いので、施肥は控えるか、与える場合はごく薄めた液体肥料を少量にする程度にします。

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6. 剪定と【重要】誘引:美しい樹形と花付きのために
剪定の目的: 剪定は、バラを健康に育て、美しい花を咲かせるために欠かせない作業です。主な目的は、(1)古い枝や不要な枝を取り除き、株の若返りを図る、(2)風通しを良くして病害虫の発生を予防する、(3)新しいシュート(勢いの良い枝)の発生を促す、(4)株全体の形を整え、花付きを良くすることです。

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冬剪定(休眠期剪定):1月~2月 一年で最も重要な剪定です。葉が落ちた休眠期に行います。
まず、枯れ枝、病気の枝、弱々しい細い枝、他の枝と交差している枝、内向きに伸びている枝などを、付け根から切り取ります。
次に、残った健康な枝を剪定します。ローズ・ポンパドゥールはシュラブ(半つる性)なので、ハイブリッド・ティーのように強く切り詰める必要はありません。全体の樹形や、どのように誘引したいかを考えながら、枝の長さの1/3~1/2程度の高さで、外向きの元気な芽の上で切り戻します。やや長めに枝を残すことを意識すると、春にたくさんの花が楽しめます。
花がら摘み(随時): 咲き終わった花(花がら)をそのままにしておくと、種を作るために株のエネルギーが使われてしまい、次の花が咲きにくくなったり、病気の原因になったりします。花が終わったら、花首だけでなく、花がついている枝の「5枚葉」の上で切り取りましょう。これにより、次の花芽が早く動き出し、四季咲き性を最大限に活かすことができます。

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【重要】誘引: ローズ・ポンパドゥールを美しく咲かせる上で、剪定と同じくらい、あるいはそれ以上に重要なのが「誘引」です。半つる性の性質を最大限に活かす作業です。
目的: しなやかに伸びる枝を、オベリスク、フェンス、トレリス、アーチなどの支柱や構造物に固定し、美しい樹形を作るのが第一の目的です。さらに重要なのが、枝をできるだけ水平か、ゆるやかなカーブを描くように斜めに倒して固定すること。バラには「頂芽優勢」という性質があり、枝を垂直に伸ばすと先端にしか花が咲きにくくなります。枝を横に倒すことで、枝の途中にある芽からも花を咲かせる側枝がたくさん発生し、株全体が花で覆われるようになります。

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時期: 枝が比較的柔らかく、作業しやすい冬剪定と同じ時期(1月~2月)に行うのが最適です。無理に曲げると枝が折れることがあるので注意しましょう。夏以降に伸びた新しいシュートも、柔らかいうちにある程度誘引しておくと、冬の作業が楽になります。
方法: 支柱や構造物に、枝を麻ひもやビニールタイなどで、ゆるやかに曲げながら固定します。枝が成長して太くなることを考慮し、きつく縛りすぎないのがポイントです。食い込むと枝を傷める原因になります。枝同士が重ならないように、風通しを考えて配置しましょう。我が家ではフェンスに沿わせるように、枝を扇状に広げて誘引しています。

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7. 病害虫対策:予防と早期発見が肝心
耐病性は強いが油断禁物: ローズ・ポンパドゥールはうどんこ病に特に強い品種ですが、完璧ではありません。栽培環境や天候によっては、黒星病(葉に黒い斑点ができ、やがて落葉する)が発生することもあります。また、アブラムシ、ハダニ(高温乾燥時に発生しやすい)、チュウレンジハバチ(幼虫が葉を食害する)などの害虫も発生する可能性があります。
予防と早期発見・対処:
最大の予防策は環境整備: 日当たりと風通しの良い場所で育てること、適切な剪定で株内部の風通しを良く保つことが、病気の発生を抑える最も効果的な方法です。

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日々の観察: 毎日、株の様子をよく観察し、葉の裏などもチェックして、病気の兆候や害虫の発生を早期に発見することが重要です。
早期対処: 病気の葉を見つけたら、すぐに取り除いて処分します。害虫も、数が少ないうちなら手で取り除いたり、水で洗い流したりできます。被害が広がるようなら、それぞれの病害虫に対応した薬剤(殺菌剤・殺虫剤)を、使用方法を守って適切に散布します。薬剤は予防的に散布することも有効ですが、頼りすぎず、まずは健康な株を育てることを心がけましょう。
株を健康に保つ: 適切な水やり、施肥、剪定で株自体を元気に育てることが、病害虫への抵抗力を高めることにつながります。

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8. 冬越し:寒冷地での注意点
耐寒性: ローズ・ポンパドゥールは比較的寒さに強いバラですが、お住まいの地域によっては冬越し対策が必要な場合があります。特に寒さが厳しい地域(一般的な目安として関東以北や標高の高い地域など)では、対策を行うとより安心です。
対策(庭植え): 株元へのマルチングが効果的です。冬剪定後、株元に厚めに堆肥やバークチップ、腐葉土などを敷き詰め、地面の凍結や寒風から根を守ります。
対策(鉢植え): 鉢植えは地面からの冷え込みの影響を受けやすいため、より注意が必要です。寒風や霜が直接当たらない軒下や、玄関ポーチなどに移動させると良いでしょう。鉢を二重鉢にしたり、プチプチなどの断熱材で鉢を覆ったりするのも効果があります。

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庭をエレガントに演出:ローズ・ポンパドゥールの楽しみ方
ローズ・ポンパドゥールの美しさと特性を活かせば、庭の楽しみ方がぐっと広がります。

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オベリスク仕立てで庭の主役に: しなやかな枝を活かして、オベリスクにらせん状に誘引すれば、まるで香るピンクの花のタワーのよう。庭の中央やコーナーに設置すれば、圧倒的な存在感を放つフォーカルポイントとなり、立体的な美しさを演出できます。開花期には、芳醇な香りが周囲に漂います。
フェンスやトレリス、壁面を彩る花のカーテン: 我が家のように、フェンスやトレリスに誘引すれば、殺風景だった空間が華やかなピンク色の花のカーテンで彩られます。壁面に誘引するのも素敵です。他のつるバラや、クレマチスなど、開花時期や色の異なるつる性植物と組み合わせることで、より表情豊かな景観を作り出すことができます。隣で咲くアンプルールデュマロックとのピンクの共演は、毎年の楽しみです。
大きめの鉢植えで優雅にテラスや玄関先で: スペースが限られている場合や、移動させたい場合は、大きめの鉢(直径30cm以上の10号鉢以上を推奨)での栽培も可能です。テラスや玄関先、ベランダなど、身近な場所でその美しさと香りを楽しむことができます。冬場の移動や管理も比較的容易になります。

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贅沢な切り花として室内でも楽しむ: 大輪で形が美しく、香り高いローズ・ポンパドゥールは、切り花としても一級品です。蕾が開き始めた頃にカットして、お部屋に飾れば、空間がパッと明るくなり、芳醇な香りに包まれます。自宅で大切に育てたバラを飾る、これ以上の贅沢はありません。開花が進む様子を間近で観察するのも楽しいひとときです。
ローズ・ポンパドゥールの魅力を最大限に引き出すポイント

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最後に、この素晴らしいバラの魅力を最大限に引き出すためのキーポイントをまとめます。

基本のお手入れを丁寧に: 健康な株を育てることが、美しい花をたくさん咲かせるための最も重要な基本です。適切な水やり、定期的な施肥、そして時期に合わせた剪定を丁寧に行いましょう。
風通しを常に意識: 枝が込み合ってくると、病害虫が発生しやすくなります。剪定や誘引の際に、株の中心部まで風が通るように意識しましょう。
「誘引」で美しさをコントロール: 半つる性の特性を理解し、枝を効果的に配置する「誘引」は、ローズ・ポンパドゥールの魅力を最大限に引き出す鍵です。花付きを良くし、美しい樹形を作りましょう。
日々の観察を怠らない: 「何か変だな?」という初期のサインを見逃さないことが大切です。病害虫の早期発見・早期対処が、被害を最小限に抑えることにつながります。
あなたの庭の環境に合わせたケアを: バラの生育は、お住まいの地域の気候や、庭の日照条件、土壌などによって異なります。基本的な育て方を参考にしつつ、ご自身の環境に合わせて、冬越しの方法や水やりの頻度などを調整しましょう。

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まとめ:香りの女王、ローズ・ポンパドゥールと暮らす喜び
ローズ・ポンパドゥールは、

心を奪われるほど美しい、艶やかなピンクの花色とドラマティックな花形の変化
記憶に深く刻まれる、豊かで甘美なフルーツとダマスクの強香
春から秋まで、絶え間なく庭を彩り続ける素晴らしい四季咲き性
初心者でも安心して育てられる、驚くほどの強健さと優れた耐病性
オベリスクやフェンスなど、多様な演出が可能な魅力的な半つる性の樹形
これら全てを高いレベルで兼ね備えた、まさに「パーフェクト」に近い、素晴らしいフレンチローズです。

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今日、我が家の庭で咲き始めた一輪が放つ甘美な香りに包まれながら、これから次々と開花し、フェンスをピンク色と芳香で満たしてくれる日々を想像すると、ガーデナーとしての喜びで心が満たされます。

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驚くほど育てやすいのに、最高の美しさと香りで私たちを魅了してくれる。それがローズ・ポンパドゥールです。手間をかけた分だけ、いえ、それ以上の感動を与えてくれるでしょう。

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ぜひ、あなたの庭にも「香りの女王」ローズ・ポンパドゥールを迎えて、その比類なき魅力に触れてみてください。きっと、バラのある暮らしが、これまで以上に豊かで、エレガントで、香りに満ちた素晴らしいものになるはずです。

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我が家のローズ・ポンパドゥールの成長記録や、他のバラたちの様子は、ブログやSNSでも発信しています。よろしければ、そちらもご覧いただけると嬉しいです。

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あなたのローズ・ポンパドゥールは、どんな美しい姿を見せてくれていますか? おすすめの誘引方法や、育てていて感動したエピソードなど、ぜひコメント欄でシェアしてくださいね!

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ローズ・ポンパドゥール Rose Pompadour デルバール Delbard フランス 半ツル シュラブ・ローズ S シュラブ 四季咲き ピンク系統 ピンク ディープカップ~ロゼット 大輪 強香

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ローズ・ポンパドゥール(Rose Pompadour)の新苗に秋花が咲いた。半ツルバラ。2020年。バラ
ローズ・ポンパドゥール(Rose Pompadour)の新苗を根はり鉢 10号に植え換えた。半ツルバラ。2020年。バラ
ローズ・ポンパドゥール(Rose Pompadour)の新苗を6号ロングスリット鉢に植え換えた。半ツルバラ。2020年。バラ
ローズ・ポンパドゥール(Rose Pompadour)の新苗を楽天のバラの家で買った。半ツルバラ。2020年。バラ

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