アプリコットキャンディ Apricot Candy⠀オレンジの花が1個咲いた。2025年4月29日
【バラ栽培】アプリコットキャンディ(Apricot Candy)徹底解説!初心者も魅了される優しい杏色と育てやすさの秘密
本日、2025年4月29日、我が家の庭で愛らしいアプリコットキャンディ (Apricot Candy)が、今年最初の美しい花を一輪、誇らしげに咲かせてくれました!
ふんわりと優しい杏色の花びらが開く様子は、まるで甘いキャンディのようで、見る人の心を温かくしてくれます。そして、その周りには優雅なティー系の香りが漂い、至福のひとときをもたらしてくれます。
このアプリコットキャンディは、世界的に有名なフランスのメイアン (Meilland)社が生み出したフレンチローズであり、その育てやすさからも、初心者からベテランガーデナーまで幅広く愛されている品種です。
「バラを育ててみたいけど、難しそう…」「どんな品種を選べばいいか分からない」
そんな風に思っている方にこそ、ぜひ知っていただきたいのが、このアプリコットキャンディです。
この記事では、
アプリコットキャンディとはどんなバラなのか?(基本情報)
なぜ多くの人を惹きつけるのか?(魅力の詳細)
初心者でも安心して育てられる具体的な方法(育て方のポイント)
庭での楽しみ方や活用アイデア
について、私の経験も交えながら徹底的に解説していきます。この記事を読めば、あなたもきっとアプリコットキャンディの虜になるはずです。さあ、一緒にその魅惑の世界を覗いてみましょう!
アプリコットキャンディ (Apricot Candy) とは? 基本情報
まずは、アプリコットキャンディがどのようなバラなのか、基本的な情報をおさらいしましょう。
作出: 1999年 フランス メイアン (Meilland)社 Alain Meilland氏
系統: HT (ハイブリッド・ティー) / ブッシュ・ローズ (木立性)
花色: 優しい杏色 (アプリコットオレンジ)
花形: 半剣弁高芯咲き → 開花と共に波打つロゼット咲きへ
花径: 8~11cm (中大輪)
花弁数: 約25枚
咲き方: 四季咲き (繰り返しよく咲く)
香り: 中香 (優雅なティー系の香り)
樹高: 0.8~1.2m程度 (環境により変動)
樹形: 木立性 (ブッシュ)、直立気味でまとまりやすい
耐病性: うどんこ病、黒星病に比較的強い
メイアン社と言えば、「ピエール・ドゥ・ロンサール」や「ピース」など、数々の銘花を生み出してきた世界屈指の育種会社です。そのメイアンが生み出したアプリコットキャンディは、美しさだけでなく、現代のガーデニング環境に適した育てやすさも兼ね備えているのが大きな特徴と言えるでしょう。分類上はハイブリッド・ティー (HT)に含まれますが、房咲きになることもあり、フロリバンダ(FL)のような華やかさも併せ持っています。
心惹かれる!アプリコットキャンディの5つの魅力
なぜアプリコットキャンディはこれほどまでに人気があるのでしょうか?その魅力を具体的に見ていきましょう。
優しいグラデーションの「杏色」が美しい!
最大の特徴は、やはりその花色です。名前の通り、甘いアプリコットキャンディを思わせる、温かみのある優しい杏色。中心がやや濃く、外側に向かって淡くなるグラデーションが絶妙で、見る角度や光の当たり方によって表情を変えます。派手すぎず、かといって地味でもない、どんな庭にも自然に溶け込む上品な色合いは、見る人の心を和ませてくれます。蕾から開花、そして散り際まで、その色の変化も楽しむことができます。
優雅な「ティー系の香り」に癒される!
アプリコットキャンディは、香りも大きな魅力の一つです。強すぎず、弱すぎない中香で、顔を近づけると優雅なティー系の香りがふんわりと漂います。紅茶のような、爽やかさと甘さを併せ持つ上品な香りは、リラックス効果も抜群。庭でのティータイムや、切り花として室内に飾った際にも、心地よい空間を演出してくれます。
花形の変化がドラマティック!
咲き始めは、中心がツンと尖った半剣弁高芯咲き。これはハイブリッド・ティーらしい、整った美しい花形です。しかし、開花が進むにつれて花弁の縁が波打つようになり、より柔らかく優雅なロゼット咲きへと変化していきます。この咲き進む過程での表情の変化も、アプリコットキャンディを育てる楽しみの一つです。一つの株で、異なる雰囲気の花姿を鑑賞できるのは嬉しいポイントですね。
繰り返し咲く「四季咲き性」で長く楽しめる!
アプリコットキャンディは四季咲き性が強く、春から秋(場合によっては初冬)まで、適切な管理を行えば繰り返し花を咲かせてくれます。春の一番花はもちろん素晴らしいですが、夏や秋にも美しい花を見せてくれるのは、ガーデナーにとって大きな喜びです。株が充実してくると、房咲きになることもあり、より一層華やかな姿を楽しむことができます。
病気に強く「育てやすい」!初心者にもおすすめ!
バラ栽培で心配なのが病気ですが、アプリコットキャンディは比較的うどんこ病や黒星病といった、バラがかかりやすい病気に強い耐性を持っています。もちろん、全く病気にならないわけではありませんが、他の品種に比べて管理がしやすく、薬剤散布の頻度を減らせる可能性もあります。樹勢も強く、枝もまっすぐ伸びやすいので、初心者の方が最初に育てるバラとしても非常におすすめできる品種です。
初心者でも簡単!アプリコットキャンディの育て方ガイド
魅力たっぷりのアプリコットキャンディですが、「育てるのは難しそう…」と思っていませんか?大丈夫です!ポイントを押さえれば、初心者の方でも美しい花を咲かせることができます。
1. 置き場所・日当たり
基本は日当たりの良い場所: バラは日光が大好きです。最低でも1日に5~6時間以上は直射日光が当たる場所を選びましょう。日当たりが良いと、花付きが良くなり、株も元気に育ちます。
風通しも重要: 葉が密集したり、株元が蒸れたりすると病気の原因になります。風通しの良い場所を選ぶことも大切です。ただし、強風が常に当たる場所は、株が傷んだり乾燥しすぎたりするので避けましょう。
西日: 夏場の強い西日は、花や葉を傷めることがあります。可能であれば、午後の強い日差しを避けられる場所が理想的です。難しい場合は、夏場だけ遮光ネットを利用するなどの工夫も有効です。
2. 用土
水はけと水持ちの良い土: バラ栽培で最も重要な要素の一つが土です。水はけが良いこと(根腐れ防止)、かつ適度な水持ちがあること(乾燥防止)が理想です。
市販のバラ用培養土が便利: 初心者の方は、**市販の「バラ専用培養土」**を使うのが最も簡単で確実です。バラの生育に必要な肥料分や土壌改良材がバランス良く配合されています。
自分で配合する場合: 赤玉土(小~中粒)6割、腐葉土3割、堆肥1割などを目安に、パーライトやくん炭を少量混ぜて水はけを調整します。
3. 水やり
基本は「土の表面が乾いたら、たっぷりと」: 鉢植えの場合は、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えます。地植えの場合も、植え付け直後や乾燥が続く時期以外は、基本的に雨水で十分ですが、土の表面が乾いていたらたっぷりと与えましょう。
与えるタイミング: 水やりは、午前中の早い時間に行うのがベストです。夕方に与えると、夜間に葉や土が湿った状態が続き、病気が発生しやすくなります。
水の与え方: 株元に優しく与え、できるだけ葉や花に水がかからないように注意しましょう。特に、うどんこ病や黒星病は、葉が濡れている時間が長いと発生しやすくなります。
4. 肥料
生育期には定期的な追肥が必要: バラは「肥料食い」と言われるほど、たくさんの栄養を必要とします。特に花を繰り返し咲かせる四季咲き性のアプリコットキャンディには、定期的な追肥が欠かせません。
肥料の種類:
寒肥(元肥): 冬(12月~2月頃)に、有機質の肥料(油かす、骨粉、堆肥など)を株元に施します。春からの芽出しと生育を助ける重要な肥料です。
追肥: 生育期(春~秋)に、月に1~2回程度、緩効性の化成肥料や有機肥料、または液体肥料を与えます。バラ専用の肥料を使うとバランスが良いでしょう。
与えすぎに注意: 肥料の与えすぎは、根を傷めたり、病害虫を呼び寄せたりする原因になります。規定量を守りましょう。夏場の暑い時期は、株が弱りやすいため、肥料の量を控えめにするか、一時的に中断します。
5. 剪定
剪定は美しい花を咲かせるための重要作業: 剪定を行うことで、風通しを良くして病気を予防し、株の形を整え、翌シーズンの花付きを良くすることができます。
主な剪定:
冬剪定 (本剪定): 葉が落ちた後の休眠期(1月~2月頃)に行います。ハイブリッド・ティー系統なので、比較的深めに剪定します。全体の高さの1/2~1/3程度を目安に、細い枝、枯れ枝、込み合った枝を根元から切り落とし、太く充実した枝を数本残して切り詰めます。
花がら摘み: 花が終わったら、花首だけでなく、5枚葉の上でカットします。これにより、次の花芽が早く上がり、繰り返し花を楽しむことができます。病気の予防にもつながります。
夏剪定 (軽く): 秋の花を綺麗に咲かせるために、8月下旬~9月上旬頃に、軽く枝先を切り戻す剪定を行うこともあります。
6. 病害虫対策
耐病性は高いが油断は禁物: アプリコットキャンディは病気に強い品種ですが、環境によっては病害虫が発生することもあります。
観察が基本: 日頃から株の様子をよく観察し、病気や害虫の早期発見に努めましょう。葉の裏などもチェックします。
主な病気と対策:
うどんこ病: 葉や蕾に白い粉が付いたようになる病気。日当たりや風通しが悪いと発生しやすい。初期なら、患部を拭き取るか、対応する薬剤を散布します。
黒星病: 葉に黒い斑点ができ、やがて葉が黄色くなって落葉する病気。雨が多い時期や、葉が濡れた状態が続くと発生しやすい。発病した葉は摘み取って処分し、対応する薬剤を散布します。
主な害虫と対策:
アブラムシ: 新芽や蕾に群がって樹液を吸います。見つけ次第、手で取るか、水で洗い流す、または殺虫剤で駆除します。
チュウレンジハバチ: 幼虫が葉を食害し、成虫は若い枝に産卵します。幼虫は見つけ次第捕殺、産卵痕のある枝は切り取ります。
予防が大切: バラの健康状態を保つこと(適切な水やり、肥料、剪定)が、病害虫への抵抗力を高める一番の予防策です。必要に応じて、予防的に薬剤を散布することも有効です。
アプリコットキャンディの楽しみ方・活用アイデア
アプリコットキャンディは、様々なシーンでその魅力を発揮します。
花壇の主役に: まとまりやすい樹形なので、花壇の前景~中景に植えると、優しい色合いがアクセントになります。他の草花との組み合わせも楽しめます。
鉢植えでコンパクトに: ベランダや玄関先など、スペースが限られた場所でも、鉢植えなら気軽に育てられます。移動もできるので、季節や開花状況に合わせてベストポジションに置くことができます。
切り花として: 上品な花色と香りは、切り花としても最適です。一輪挿しでも存在感があり、お部屋を明るく彩ってくれます。咲き始めから開ききるまでの変化を室内でゆっくり楽しむのも素敵です。
寄せ植えのアクセントに: 他のバラや草花との寄せ植えに加えると、アプリコットキャンディの優しい色合いが全体の雰囲気を和らげてくれます。
まとめ:アプリコットキャンディは、バラのある暮らしを豊かにするパートナー
アプリコットキャンディ (Apricot Candy)は、
心和む優しい杏色の美しい花
優雅なティー系の心地よい香り
ドラマティックな花形の変化
長く楽しめる四季咲き性
病気に強く育てやすい
といった、多くの魅力を兼ね備えた素晴らしいバラです。
まさに今日、我が家で咲いた一輪の花が証明するように、その存在は庭に彩りを与え、育てる喜びを教えてくれます。初心者の方がバラ栽培を始める最初の一歩としても、経験豊富な方がコレクションに加える一本としても、自信を持っておすすめできる品種です。
この記事を参考に、ぜひあなたもアプリコットキャンディを育てて、その優しい魅力に触れてみませんか?きっと、あなたのガーデニングライフが、より一層豊かで楽しいものになるはずです。
アプリコットキャンディ Apricot Candy メイアン Meilland フランス Alain Meilland 木立 ブッシュ・ローズ HT ハイブリッドティ 四季咲き オレンジ系統 アプリコット 半剣弁高芯咲き 大輪 中香
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2025年04月29日
優しい杏色の魔法―アプリコットキャンディが教える美しいバラ Apricot Candy⠀オレンジの花が1個咲いた。2025年4月29日
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本格開花!太陽のような輝きを放つゴールデン・セレブレーション。2025年春バラと草花。春庭周回。2025年4月28日。
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【ゴールデン・セレブレーション育て方】本格開花!初心者向け剪定・誘引ガイド (2025年4月28日)
ゴールデン・セレブレーション春バラ 20250428
黄色の花が本格的に咲き出した。
春爛漫の庭で、ついにこの時がやってきました! デビッド・オースチンの名花、「ゴールデン・セレブレーション」が、今日4月28日、その黄金色の花を本格的に咲き始め、まさに庭の主役として輝きを放っています! 数日前にポツポツと咲き始めた花が、今はアーチやフェンスを覆うように次々と開き、あたり一面を眩しいほどの山吹色に染め上げています。そして、風に乗って運ばれてくる、あのティーとフルーツが混じり合ったような豊かで甘い香り…。五感を通して春の喜びを告げる、最高の瞬間です。
イギリスの著名な育種家デビッド・オースチン氏が生み出したこの「ゴールデン・セレブレーション」は、イングリッシュローズの中でも特に人気の高いクライミング(つるバラ)タイプの一つ。その名の通り黄金色に輝く大輪の花、豊かな香り、そして比較的育てやすい性質を兼ね備え、世界中のガーデナーに愛されています。
「満開のゴールデン・セレブレーション、圧巻!」
「この美しい状態を長く保つには?」
「育て方のポイントをしっかり確認したい!」
この記事では、そんな本格的な開花を迎えた「ゴールデン・セレブレーション」に改めて注目し、その基本情報から輝かしい魅力、初心者でも安心して育てられる詳しい方法、そしてつるバラならではの剪定・誘引のコツ、さらには庭での素敵な活用アイデアまで、徹底的に解説していきます。
この記事を読めば、あなたも「ゴールデン・セレブレーション」を自信を持って育て、その明るい黄色の花を存分に楽しむことができるようになるはずです。さあ、黄金色の祝福をもたらすバラの世界へご案内しましょう!
この記事を書いている人
[02memo] バラを中心にガーデニング情報や育て方、お買い物紹介などを発信する雑記ブログを2011年から運営中。「ゴールデン・セレブレーション」も栽培しており、その経験に基づいた実践的な情報をお届けします。
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1. 黄金の祝福:イングリッシュローズ 'ゴールデン・セレブレーション' とは?
まずは、「ゴールデン・セレブレーション」がどのようなバラなのか、その基本的なプロフィールを見ていきましょう。
作出: 1992年 / イギリス / デビッド・オースチン (David Austin Roses)
系統: S (シュラブ) / イングリッシュローズ
シュラブローズですが、枝が長くしなやかに伸びるため、**クライミングローズ(つるバラ)**として扱われることが非常に多い品種です。
樹形: クライミング(つる性)
樹高: 2.5m ~ 3.5m程度(地植えの場合。環境や仕立て方により変動)
咲き方: 返り咲き(主に春に多くの花が咲き、その後、夏から秋にかけてもポツポツと繰り返し咲く)。
花色: 黄色系統(豊かで深みのある山吹色~ゴールデンイエロー。中心部はやや濃い)。
花形: カップ咲き。咲き進むとやや開いて、中心の雄しべが見えるオープンカップ咲きになる。花弁は波打つように重なる。
花径: 大輪 (10cm~14cm程度)
花弁数: 約55~75枚(資料により差あり)
香り: 強香。ティー系の香りをベースに、フルーツ(柑橘系やアプリコット)の香り、時には蜂蜜やムスクのような甘さも感じさせる、豊かで複雑な香り。
葉: 明るい緑色の葉。
枝: しなやかさがあり、誘引しやすい。トゲは標準的。
耐病性: 比較的高いとされますが、黒星病(黒点病)にはやや弱い傾向があるとも言われます。うどんこ病には比較的強いです。
育てやすさ: 樹勢が強く、基本的な管理で育てられるため、初心者にも挑戦しやすい品種とされています。
花持ち: 良い。
イングリッシュローズを代表する黄色バラ
デビッド・オースチンが生み出した数多くの黄色系のイングリッシュローズの中でも、「ゴールデン・セレブレーション」はその豪華な花と豊かな香り、そしてつるバラとしての利用価値の高さから、特に人気のある品種の一つです。発表以来、世界中で数々の賞を受賞しています。
2. 'ゴールデン・セレブレーション' が愛される理由:その魅力に迫る!
なぜ「ゴールデン・セレブレーション」は多くのガーデナーを魅了し続けるのでしょうか?
魅力1:庭を明るく照らす! 輝くような黄金色の花
このバラの最大の魅力は、その名の通り「黄金の祝福」を思わせる、豊かで深みのある山吹色(ゴールデンイエロー)の花色です。太陽の光を浴びると、まさに黄金色に輝き、庭全体を一気に明るく、華やかな雰囲気にしてくれます。黄色いバラの中には、咲き進むと色が褪せて白っぽくなるものもありますが、「ゴールデン・セレブレーション」は比較的色が褪せにくいとされています。本格的に咲き出した今、その輝きは格別です!
魅力2:豪華で見応えのある大輪カップ咲き
直径10cmを超えることもある大輪の花は、豊かな花弁が重なり合い、美しいカップ咲きとなります。咲き進むにつれてやや開き、中心の雄しべが覗く姿もまた魅力的です。波打つような花弁の重なりが、優雅さと豪華さを演出します。たくさんの花が咲き誇る様子は圧巻です。
魅力3:うっとりするほど豊かで複雑な強香!
見た目の美しさだけでなく、香りも「ゴールデン・セレブレーション」の大きな魅力です。ティー系の爽やかな香りをベースに、甘いフルーツや蜂蜜のような香りが複雑に絡み合い、非常に豊かで心地よい「強香」を放ちます。開花期には、その素晴らしい香りが庭中に漂い、贅沢な時間をもたらしてくれます。本格的な開花と共に、香りも一層豊かになっていることでしょう。
魅力4:春から秋まで楽しめる返り咲き性
主に春に最も多くの花を咲かせますが、その後も夏から秋にかけて繰り返し花を咲かせてくれる返り咲き性を持っています。春ほどのボリュームではないかもしれませんが、ポツポツとでも長く花を楽しめるのは嬉しいポイントです。
魅力5:アーチやフェンスを彩る! つるバラとしての魅力
枝がしなやかに長く伸びるため、つるバラとして様々な構造物に誘引するのに最適です。アーチやパーゴラ、フェンス、壁面、オベリスクなどを、美しい黄金色の花でダイナミックに飾ることができます。
魅力6:比較的育てやすい強健さ
樹勢が強く、基本的な管理で元気に育ちます。耐病性も比較的あるため、初心者の方でも挑戦しやすいイングリッシュローズのつるバラと言えるでしょう。(ただし、黒星病対策は意識した方が良いかもしれません)
3. 'ゴールデン・セレブレーション'の育て方【完全ガイド】初心者も安心!
ここからは、「ゴールデン・セレブレーション」を元気に育て、毎年美しい黄色の花を楽しむための具体的な方法を、詳しく解説していきます。
3.1. 植え付け:健やかな成長のための第一歩!
場所選び(最重要):
日当たり: バラは日光が大好きです! 1日に最低でも6時間以上の日照が確保できる、日当たりと風通しの良い場所を選びましょう。日当たりが良いほど、花付きが良く、花色も鮮やかになります。
風通し: 風通しが良い場所は、病害虫の予防に繋がります。壁際などに植える場合も、壁との間に少し空間を空けるなど工夫しましょう。
誘引スペース: つるバラなので、枝を誘引するための十分なスペース(壁面、フェンス、アーチなど)がある場所を選びます。成長後の大きさを考慮しましょう。
土壌:
水はけと水持ちが良く、有機質に富んだ肥沃な土壌を好みます。
市販の「バラ用培養土」を使うのが最も簡単です。
地植えの場合は、植え穴を大きく掘り、堆肥や腐葉土、元肥(緩効性肥料)を混ぜ込んで土壌改良を行います。
植え付け時期:
大苗(裸苗、ポット苗): 休眠期の秋(10月下旬~11月)または冬(1月~2月)が最適。
新苗(春に販売される小さな苗): 春(4月~5月頃)。
植え付け方法:
苗の根鉢を軽くほぐします(特にポット苗の場合、根が回っていたら底を少し崩す)。裸苗の場合は、根を水に数時間浸けて吸水させます。
植え穴または鉢に苗を置き、接ぎ木部分(株元のこぶ状の部分)が地面(または用土の表面)よりも少し上に出るように高さを調整します。深植えは避けます。
土を丁寧に戻し入れ、隙間ができないように軽く押さえます。
植え付け後は、水をたっぷりと与えます。
地植えの場合は、株が安定するまで仮の支柱を立てると良いでしょう。
3.2. 水やり:基本を守って、乾湿のメリハリを
基本: 土の表面が乾いたら、鉢植えの場合は鉢底から水が流れ出るまで、地植えの場合は株元にたっぷりと与える。
頻度: 季節や天候、土の状態によって調整します。
生育期(春・秋): 乾きやすいので、土の表面が乾いたら与えます。特に開花期(今!)は、たくさんの花を咲かせ、維持するために水分を多く必要とします。 水切れさせないように注意が必要です。
夏場: 乾燥が激しい場合は毎日必要になることも。朝夕の涼しい時間帯に与えます。
冬場(休眠期): 水やりの頻度を減らし、土が乾いてから数日後に与える程度にします。
注意点: 過湿は根腐れの原因になります。土の乾き具合を確認してから与える習慣を。
3.3. 肥料:美しい花を咲かせ続けるために!
バラは肥料を好む植物です。「ゴールデン・セレブレーション」の返り咲き性を引き出し、たくさんの花を咲かせるためには、適切な施肥が欠かせません。
寒肥(元肥): 冬の休眠期(12月~1月頃)に、有機質肥料(油かす、骨粉、発酵済み牛ふんなど)や緩効性化成肥料を、株元から少し離れた場所に施します。これが1年間の生育の基礎となります。
追肥:
芽出し肥: 春に新芽が動き出す頃(3月頃)に、緩効性化成肥料を与え、芽の成長を促します。
開花期の追肥: 蕾が膨らみ、花が本格的に咲き始めたこの時期(4月下旬~5月)、開花エネルギーを補給し、まだ咲いていない蕾の成長も促すために液体肥料を週に1回程度与えるのが効果的です。
【重要】お礼肥(花後): 春の一番花が終わった後(5月~6月頃)に、開花で消耗した体力を回復させるために、緩効性化成肥料や液体肥料を与えます。返り咲き品種にとって、お礼肥は次の開花への大切なステップです。
夏の追肥: 夏にも返り咲きますが、暑さで株が弱り気味な場合は、肥料は控えるか、薄めの液体肥料を少量与える程度にします。
秋の追肥: 秋の開花に向けて(8月下旬~9月頃)に、緩効性化成肥料や液体肥料を与えます。
ポイント: 必ず製品の規定量を守りましょう。バラ専用の肥料を使うと、バランス良く栄養を与えることができます。緩効性肥料を基本とし、生育期には液体肥料を補助的に使うのがおすすめです。
3.4. 病害虫対策:耐病性は高いが、黒星病には注意
「ゴールデン・セレブレーション」は比較的耐病性が高い品種ですが、黒星病(黒点病)にはやや弱い傾向があるとされます。
黒星病対策:
風通しと日当たりを確保する: 適切な剪定と誘引で、葉が密集しないようにします。
泥はねを防ぐ: 株元をマルチング材(バークチップなど)で覆います。
早期発見・除去: 葉に黒い斑点を見つけたら、早めにその葉を取り除いて処分します。被害が広がらないようにすることが大切です。
薬剤散布: 発生しやすい梅雨時期や秋雨の時期には、予防的に殺菌剤を散布するのが効果的です。治療効果のある薬剤もあります。薬剤はローテーションして使いましょう。
その他の病害虫: うどんこ病(比較的強いですが発生することも)、アブラムシ、ハダニ、チュウレンジハバチなどにも注意が必要です。定期的な観察と早期対処を心がけましょう。開花期はアブラムシやスリップスが花に付いていないかよく確認しましょう。
4. 【重要】つるバラとしての剪定と誘引:美しい姿と豊かな花のために!
「ゴールデン・セレブレーション」を美しく咲かせるためには、つるバラとしての適切な「剪定」と「誘引」が最も重要です。
4.1. 剪定と誘引の目的
美しい樹形を作り、構造物(アーチ、フェンス等)に沿わせる。
花付きを良くする(花が咲く枝を効率よく発生させる)。
古い枝を整理し、株を若返らせる。
風通しや日当たりを改善し、病害虫を予防する。
4.2. 冬の剪定・誘引(12月~2月):春の景色を作るメイン作業!
冬の休眠期に行う剪定と誘引が、春の豪華な開花(まさに今!)の基礎を作ります。来年に向けて覚えておきましょう。
剪定:
まず、枯れ枝、病気の枝、細くて弱々しい枝、内向きに伸びる枝などを付け根から切り取ります。
次に、株元から数えて3~4年以上経った古い主枝(樹皮がゴツゴツしていることが多い)があれば、これも付け根から切り取り、新しい元気なシュートへの世代交代を促します。
残した**若くて元気な主枝(主に前年伸びたシュート)**は、先端を軽く切り詰める程度にします。
その主枝から出ている**細い枝(側枝)**に春の花が咲きます。この側枝を、付け根から数えて2~3芽(長さ10~15cm程度)残して切り詰めます。
誘引:
剪定が終わったら、残した主枝をアーチ、フェンス、オベリスクなどの構造物に固定していきます。
最大のポイントは、枝をできるだけ水平に近い角度(斜め45度以下)に寝かせて誘引すること! これにより、枝の各節から上向きに花を咲かせる側枝がたくさん伸びてきます。
枝同士が重ならないように、空間にバランス良く配置します。
麻ひもやビニールタイなどで、枝に食い込まないように、ゆとりを持たせて8の字に結びつけ、しっかりと固定します。「ゴールデン・セレブレーション」の枝は比較的しなやかなので、誘引しやすいでしょう。
4.3. 花後の剪定(随時):返り咲きを促す!
「ゴールデン・セレブレーション」は返り咲き性があるので、花後の手入れで次の開花を促します。今まさに本格的に咲き始めた花も、終わったらこの作業が必要です。
花がら切り: 咲き終わった花は、花がらだけでなく、花の下の5枚葉を1~2枚付けて、そのすぐ上で切り戻します。 これをこまめに行うことで、株の消耗を防ぎ、次の花芽が上がりやすくなります。房咲きの場合は、房全体の花が終わったら、房の付け根で切り戻します。
4.4. シュートの管理(春~夏)
春から夏にかけて、株元や枝の途中から勢いよく伸びてくるシュートは、来年以降の主役となる大切な枝です。
保護: 非常に柔らかく折れやすいので、見つけたら早めに支柱を立てて保護しましょう。
仮誘引: 伸びてきたら、邪魔にならないように、また風で折れないように、支柱や既存の枝に軽く留めておきます(本格的な誘引は冬)。
4.5. 夏剪定(任意・8月下旬~9月上旬)
秋にも花を楽しみたい場合、夏剪定を行うことがあります。春に咲いた枝などを軽く切り戻し、株全体を整えます。ただし、つるバラの夏剪定は必須ではなく、軽く整える程度にとどめます。
5. 'ゴールデン・セレブレーション' を活かすガーデンアイデア:明るい黄色で庭を彩る!
鮮やかな黄色の「ゴールデン・セレブレーション」は、庭の様々なシーンで主役級の活躍をします。
華やかなアーチやパーゴラ: 庭の入り口や通路を飾るアーチに誘引すれば、訪れる人を黄金色の花で迎える、豪華で明るい空間が生まれます。パーゴラに這わせれば、香りも楽しめます。満開の時期は特に見事です。
壁面やフェンスを明るく染める: 広範囲を鮮やかな黄色で覆うことができます。特に、ブルーグレーや濃いブラウン、シックなレンガ色の壁などを背景にすると、黄色が一層引き立ち、モダンな雰囲気も演出できます。
オベリスクで存在感を: 庭の中にアクセントとしてオベリスクを立て、そこに絡ませれば、立体的な黄金色の花のタワーが楽しめます。
他の植物との美しいコントラスト:
クレマチス: 青や紫系のクレマチスとの組み合わせは、黄色の補色となり、互いを最高に引き立て合う、定番にして最高の組み合わせです。'ジャックマニー' や 'ザ・プレジデント' などと合わせると、息をのむような美しさです。
他のバラ: アプリコットオレンジ系のイングリッシュローズ(例: レディ・オブ・シャーロット)と合わせて暖色系のグラデーションを楽しんだり、深い赤系のバラと合わせてドラマチックな対比を楽しんだりするのも素敵です。
下草: 株元には、ブルー系のサルビア・ネモローサやネペタ(キャットミント)、紫色のバーベナなどを合わせると、色のコントラストが美しくまとまります。
鉢植え(大型)での栽培: 大きめの鉢(10号以上推奨)とオベリスクなどの支柱を使えば、ベランダやテラスでも管理可能です。移動できるので、日当たり管理がしやすい利点もあります。
6. まとめ:太陽のような輝きと香りを放つ、祝福のバラ、開花本番!
今回は、デビッド・オースチンの傑作イングリッシュローズ、「ゴールデン・セレブレーション」について、その魅力、育て方の詳細、そしてつるバラとしての管理ポイントを詳しくご紹介しました。
ゴールデン・セレブレーションは、輝くような山吹色(ゴールデンイエロー)の大輪カップ咲きと、豊かなティー&フルーツ系の強香が魅力のつるバラ。
イングリッシュローズの中でも特に人気が高く、アーチやフェンスなど様々な場所で活躍する。
返り咲き性があり、春を中心に長く花を楽しめる。
比較的育てやすく強健だが、黒星病にはやや注意が必要。
育て方のポイントは、日当たりの確保、適切な水やりと肥料、そしてつるバラとしての冬の剪定・誘引。
今日、庭で本格的に咲き始めた「ゴールデン・セレブレーション」。その黄金色の輝きと芳醇な香りは、まさに春の庭のクライマックスを告げるファンファーレのようです。
その育てやすさと圧倒的な美しさ、そして素晴らしい香りを兼ね備えた「ゴールデン・セレブレーション」は、きっとあなたの庭に、輝くような喜びとエレガントな雰囲気をもたらしてくれるはずです。ぜひ、この素晴らしいバラとの暮らしを楽しんでください。
[02memo]では、「ゴールデン・セレブレーション」の成長記録や開花の様子、他のイングリッシュローズの情報も発信しています。ぜひ、ブログやSNS、YouTubeもチェックしてみてくださいね!
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【ゴールデン・セレブレーション育て方】本格開花!初心者向け剪定・誘引ガイド (2025年4月28日)
ゴールデン・セレブレーション春バラ 20250428
黄色の花が本格的に咲き出した。
春爛漫の庭で、ついにこの時がやってきました! デビッド・オースチンの名花、「ゴールデン・セレブレーション」が、今日4月28日、その黄金色の花を本格的に咲き始め、まさに庭の主役として輝きを放っています! 数日前にポツポツと咲き始めた花が、今はアーチやフェンスを覆うように次々と開き、あたり一面を眩しいほどの山吹色に染め上げています。そして、風に乗って運ばれてくる、あのティーとフルーツが混じり合ったような豊かで甘い香り…。五感を通して春の喜びを告げる、最高の瞬間です。
イギリスの著名な育種家デビッド・オースチン氏が生み出したこの「ゴールデン・セレブレーション」は、イングリッシュローズの中でも特に人気の高いクライミング(つるバラ)タイプの一つ。その名の通り黄金色に輝く大輪の花、豊かな香り、そして比較的育てやすい性質を兼ね備え、世界中のガーデナーに愛されています。
「満開のゴールデン・セレブレーション、圧巻!」
「この美しい状態を長く保つには?」
「育て方のポイントをしっかり確認したい!」
この記事では、そんな本格的な開花を迎えた「ゴールデン・セレブレーション」に改めて注目し、その基本情報から輝かしい魅力、初心者でも安心して育てられる詳しい方法、そしてつるバラならではの剪定・誘引のコツ、さらには庭での素敵な活用アイデアまで、徹底的に解説していきます。
この記事を読めば、あなたも「ゴールデン・セレブレーション」を自信を持って育て、その明るい黄色の花を存分に楽しむことができるようになるはずです。さあ、黄金色の祝福をもたらすバラの世界へご案内しましょう!
この記事を書いている人
[02memo] バラを中心にガーデニング情報や育て方、お買い物紹介などを発信する雑記ブログを2011年から運営中。「ゴールデン・セレブレーション」も栽培しており、その経験に基づいた実践的な情報をお届けします。
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1. 黄金の祝福:イングリッシュローズ 'ゴールデン・セレブレーション' とは?
まずは、「ゴールデン・セレブレーション」がどのようなバラなのか、その基本的なプロフィールを見ていきましょう。
作出: 1992年 / イギリス / デビッド・オースチン (David Austin Roses)
系統: S (シュラブ) / イングリッシュローズ
シュラブローズですが、枝が長くしなやかに伸びるため、**クライミングローズ(つるバラ)**として扱われることが非常に多い品種です。
樹形: クライミング(つる性)
樹高: 2.5m ~ 3.5m程度(地植えの場合。環境や仕立て方により変動)
咲き方: 返り咲き(主に春に多くの花が咲き、その後、夏から秋にかけてもポツポツと繰り返し咲く)。
花色: 黄色系統(豊かで深みのある山吹色~ゴールデンイエロー。中心部はやや濃い)。
花形: カップ咲き。咲き進むとやや開いて、中心の雄しべが見えるオープンカップ咲きになる。花弁は波打つように重なる。
花径: 大輪 (10cm~14cm程度)
花弁数: 約55~75枚(資料により差あり)
香り: 強香。ティー系の香りをベースに、フルーツ(柑橘系やアプリコット)の香り、時には蜂蜜やムスクのような甘さも感じさせる、豊かで複雑な香り。
葉: 明るい緑色の葉。
枝: しなやかさがあり、誘引しやすい。トゲは標準的。
耐病性: 比較的高いとされますが、黒星病(黒点病)にはやや弱い傾向があるとも言われます。うどんこ病には比較的強いです。
育てやすさ: 樹勢が強く、基本的な管理で育てられるため、初心者にも挑戦しやすい品種とされています。
花持ち: 良い。
イングリッシュローズを代表する黄色バラ
デビッド・オースチンが生み出した数多くの黄色系のイングリッシュローズの中でも、「ゴールデン・セレブレーション」はその豪華な花と豊かな香り、そしてつるバラとしての利用価値の高さから、特に人気のある品種の一つです。発表以来、世界中で数々の賞を受賞しています。
2. 'ゴールデン・セレブレーション' が愛される理由:その魅力に迫る!
なぜ「ゴールデン・セレブレーション」は多くのガーデナーを魅了し続けるのでしょうか?
魅力1:庭を明るく照らす! 輝くような黄金色の花
このバラの最大の魅力は、その名の通り「黄金の祝福」を思わせる、豊かで深みのある山吹色(ゴールデンイエロー)の花色です。太陽の光を浴びると、まさに黄金色に輝き、庭全体を一気に明るく、華やかな雰囲気にしてくれます。黄色いバラの中には、咲き進むと色が褪せて白っぽくなるものもありますが、「ゴールデン・セレブレーション」は比較的色が褪せにくいとされています。本格的に咲き出した今、その輝きは格別です!
魅力2:豪華で見応えのある大輪カップ咲き
直径10cmを超えることもある大輪の花は、豊かな花弁が重なり合い、美しいカップ咲きとなります。咲き進むにつれてやや開き、中心の雄しべが覗く姿もまた魅力的です。波打つような花弁の重なりが、優雅さと豪華さを演出します。たくさんの花が咲き誇る様子は圧巻です。
魅力3:うっとりするほど豊かで複雑な強香!
見た目の美しさだけでなく、香りも「ゴールデン・セレブレーション」の大きな魅力です。ティー系の爽やかな香りをベースに、甘いフルーツや蜂蜜のような香りが複雑に絡み合い、非常に豊かで心地よい「強香」を放ちます。開花期には、その素晴らしい香りが庭中に漂い、贅沢な時間をもたらしてくれます。本格的な開花と共に、香りも一層豊かになっていることでしょう。
魅力4:春から秋まで楽しめる返り咲き性
主に春に最も多くの花を咲かせますが、その後も夏から秋にかけて繰り返し花を咲かせてくれる返り咲き性を持っています。春ほどのボリュームではないかもしれませんが、ポツポツとでも長く花を楽しめるのは嬉しいポイントです。
魅力5:アーチやフェンスを彩る! つるバラとしての魅力
枝がしなやかに長く伸びるため、つるバラとして様々な構造物に誘引するのに最適です。アーチやパーゴラ、フェンス、壁面、オベリスクなどを、美しい黄金色の花でダイナミックに飾ることができます。
魅力6:比較的育てやすい強健さ
樹勢が強く、基本的な管理で元気に育ちます。耐病性も比較的あるため、初心者の方でも挑戦しやすいイングリッシュローズのつるバラと言えるでしょう。(ただし、黒星病対策は意識した方が良いかもしれません)
3. 'ゴールデン・セレブレーション'の育て方【完全ガイド】初心者も安心!
ここからは、「ゴールデン・セレブレーション」を元気に育て、毎年美しい黄色の花を楽しむための具体的な方法を、詳しく解説していきます。
3.1. 植え付け:健やかな成長のための第一歩!
場所選び(最重要):
日当たり: バラは日光が大好きです! 1日に最低でも6時間以上の日照が確保できる、日当たりと風通しの良い場所を選びましょう。日当たりが良いほど、花付きが良く、花色も鮮やかになります。
風通し: 風通しが良い場所は、病害虫の予防に繋がります。壁際などに植える場合も、壁との間に少し空間を空けるなど工夫しましょう。
誘引スペース: つるバラなので、枝を誘引するための十分なスペース(壁面、フェンス、アーチなど)がある場所を選びます。成長後の大きさを考慮しましょう。
土壌:
水はけと水持ちが良く、有機質に富んだ肥沃な土壌を好みます。
市販の「バラ用培養土」を使うのが最も簡単です。
地植えの場合は、植え穴を大きく掘り、堆肥や腐葉土、元肥(緩効性肥料)を混ぜ込んで土壌改良を行います。
植え付け時期:
大苗(裸苗、ポット苗): 休眠期の秋(10月下旬~11月)または冬(1月~2月)が最適。
新苗(春に販売される小さな苗): 春(4月~5月頃)。
植え付け方法:
苗の根鉢を軽くほぐします(特にポット苗の場合、根が回っていたら底を少し崩す)。裸苗の場合は、根を水に数時間浸けて吸水させます。
植え穴または鉢に苗を置き、接ぎ木部分(株元のこぶ状の部分)が地面(または用土の表面)よりも少し上に出るように高さを調整します。深植えは避けます。
土を丁寧に戻し入れ、隙間ができないように軽く押さえます。
植え付け後は、水をたっぷりと与えます。
地植えの場合は、株が安定するまで仮の支柱を立てると良いでしょう。
3.2. 水やり:基本を守って、乾湿のメリハリを
基本: 土の表面が乾いたら、鉢植えの場合は鉢底から水が流れ出るまで、地植えの場合は株元にたっぷりと与える。
頻度: 季節や天候、土の状態によって調整します。
生育期(春・秋): 乾きやすいので、土の表面が乾いたら与えます。特に開花期(今!)は、たくさんの花を咲かせ、維持するために水分を多く必要とします。 水切れさせないように注意が必要です。
夏場: 乾燥が激しい場合は毎日必要になることも。朝夕の涼しい時間帯に与えます。
冬場(休眠期): 水やりの頻度を減らし、土が乾いてから数日後に与える程度にします。
注意点: 過湿は根腐れの原因になります。土の乾き具合を確認してから与える習慣を。
3.3. 肥料:美しい花を咲かせ続けるために!
バラは肥料を好む植物です。「ゴールデン・セレブレーション」の返り咲き性を引き出し、たくさんの花を咲かせるためには、適切な施肥が欠かせません。
寒肥(元肥): 冬の休眠期(12月~1月頃)に、有機質肥料(油かす、骨粉、発酵済み牛ふんなど)や緩効性化成肥料を、株元から少し離れた場所に施します。これが1年間の生育の基礎となります。
追肥:
芽出し肥: 春に新芽が動き出す頃(3月頃)に、緩効性化成肥料を与え、芽の成長を促します。
開花期の追肥: 蕾が膨らみ、花が本格的に咲き始めたこの時期(4月下旬~5月)、開花エネルギーを補給し、まだ咲いていない蕾の成長も促すために液体肥料を週に1回程度与えるのが効果的です。
【重要】お礼肥(花後): 春の一番花が終わった後(5月~6月頃)に、開花で消耗した体力を回復させるために、緩効性化成肥料や液体肥料を与えます。返り咲き品種にとって、お礼肥は次の開花への大切なステップです。
夏の追肥: 夏にも返り咲きますが、暑さで株が弱り気味な場合は、肥料は控えるか、薄めの液体肥料を少量与える程度にします。
秋の追肥: 秋の開花に向けて(8月下旬~9月頃)に、緩効性化成肥料や液体肥料を与えます。
ポイント: 必ず製品の規定量を守りましょう。バラ専用の肥料を使うと、バランス良く栄養を与えることができます。緩効性肥料を基本とし、生育期には液体肥料を補助的に使うのがおすすめです。
3.4. 病害虫対策:耐病性は高いが、黒星病には注意
「ゴールデン・セレブレーション」は比較的耐病性が高い品種ですが、黒星病(黒点病)にはやや弱い傾向があるとされます。
黒星病対策:
風通しと日当たりを確保する: 適切な剪定と誘引で、葉が密集しないようにします。
泥はねを防ぐ: 株元をマルチング材(バークチップなど)で覆います。
早期発見・除去: 葉に黒い斑点を見つけたら、早めにその葉を取り除いて処分します。被害が広がらないようにすることが大切です。
薬剤散布: 発生しやすい梅雨時期や秋雨の時期には、予防的に殺菌剤を散布するのが効果的です。治療効果のある薬剤もあります。薬剤はローテーションして使いましょう。
その他の病害虫: うどんこ病(比較的強いですが発生することも)、アブラムシ、ハダニ、チュウレンジハバチなどにも注意が必要です。定期的な観察と早期対処を心がけましょう。開花期はアブラムシやスリップスが花に付いていないかよく確認しましょう。
4. 【重要】つるバラとしての剪定と誘引:美しい姿と豊かな花のために!
「ゴールデン・セレブレーション」を美しく咲かせるためには、つるバラとしての適切な「剪定」と「誘引」が最も重要です。
4.1. 剪定と誘引の目的
美しい樹形を作り、構造物(アーチ、フェンス等)に沿わせる。
花付きを良くする(花が咲く枝を効率よく発生させる)。
古い枝を整理し、株を若返らせる。
風通しや日当たりを改善し、病害虫を予防する。
4.2. 冬の剪定・誘引(12月~2月):春の景色を作るメイン作業!
冬の休眠期に行う剪定と誘引が、春の豪華な開花(まさに今!)の基礎を作ります。来年に向けて覚えておきましょう。
剪定:
まず、枯れ枝、病気の枝、細くて弱々しい枝、内向きに伸びる枝などを付け根から切り取ります。
次に、株元から数えて3~4年以上経った古い主枝(樹皮がゴツゴツしていることが多い)があれば、これも付け根から切り取り、新しい元気なシュートへの世代交代を促します。
残した**若くて元気な主枝(主に前年伸びたシュート)**は、先端を軽く切り詰める程度にします。
その主枝から出ている**細い枝(側枝)**に春の花が咲きます。この側枝を、付け根から数えて2~3芽(長さ10~15cm程度)残して切り詰めます。
誘引:
剪定が終わったら、残した主枝をアーチ、フェンス、オベリスクなどの構造物に固定していきます。
最大のポイントは、枝をできるだけ水平に近い角度(斜め45度以下)に寝かせて誘引すること! これにより、枝の各節から上向きに花を咲かせる側枝がたくさん伸びてきます。
枝同士が重ならないように、空間にバランス良く配置します。
麻ひもやビニールタイなどで、枝に食い込まないように、ゆとりを持たせて8の字に結びつけ、しっかりと固定します。「ゴールデン・セレブレーション」の枝は比較的しなやかなので、誘引しやすいでしょう。
4.3. 花後の剪定(随時):返り咲きを促す!
「ゴールデン・セレブレーション」は返り咲き性があるので、花後の手入れで次の開花を促します。今まさに本格的に咲き始めた花も、終わったらこの作業が必要です。
花がら切り: 咲き終わった花は、花がらだけでなく、花の下の5枚葉を1~2枚付けて、そのすぐ上で切り戻します。 これをこまめに行うことで、株の消耗を防ぎ、次の花芽が上がりやすくなります。房咲きの場合は、房全体の花が終わったら、房の付け根で切り戻します。
4.4. シュートの管理(春~夏)
春から夏にかけて、株元や枝の途中から勢いよく伸びてくるシュートは、来年以降の主役となる大切な枝です。
保護: 非常に柔らかく折れやすいので、見つけたら早めに支柱を立てて保護しましょう。
仮誘引: 伸びてきたら、邪魔にならないように、また風で折れないように、支柱や既存の枝に軽く留めておきます(本格的な誘引は冬)。
4.5. 夏剪定(任意・8月下旬~9月上旬)
秋にも花を楽しみたい場合、夏剪定を行うことがあります。春に咲いた枝などを軽く切り戻し、株全体を整えます。ただし、つるバラの夏剪定は必須ではなく、軽く整える程度にとどめます。
5. 'ゴールデン・セレブレーション' を活かすガーデンアイデア:明るい黄色で庭を彩る!
鮮やかな黄色の「ゴールデン・セレブレーション」は、庭の様々なシーンで主役級の活躍をします。
華やかなアーチやパーゴラ: 庭の入り口や通路を飾るアーチに誘引すれば、訪れる人を黄金色の花で迎える、豪華で明るい空間が生まれます。パーゴラに這わせれば、香りも楽しめます。満開の時期は特に見事です。
壁面やフェンスを明るく染める: 広範囲を鮮やかな黄色で覆うことができます。特に、ブルーグレーや濃いブラウン、シックなレンガ色の壁などを背景にすると、黄色が一層引き立ち、モダンな雰囲気も演出できます。
オベリスクで存在感を: 庭の中にアクセントとしてオベリスクを立て、そこに絡ませれば、立体的な黄金色の花のタワーが楽しめます。
他の植物との美しいコントラスト:
クレマチス: 青や紫系のクレマチスとの組み合わせは、黄色の補色となり、互いを最高に引き立て合う、定番にして最高の組み合わせです。'ジャックマニー' や 'ザ・プレジデント' などと合わせると、息をのむような美しさです。
他のバラ: アプリコットオレンジ系のイングリッシュローズ(例: レディ・オブ・シャーロット)と合わせて暖色系のグラデーションを楽しんだり、深い赤系のバラと合わせてドラマチックな対比を楽しんだりするのも素敵です。
下草: 株元には、ブルー系のサルビア・ネモローサやネペタ(キャットミント)、紫色のバーベナなどを合わせると、色のコントラストが美しくまとまります。
鉢植え(大型)での栽培: 大きめの鉢(10号以上推奨)とオベリスクなどの支柱を使えば、ベランダやテラスでも管理可能です。移動できるので、日当たり管理がしやすい利点もあります。
6. まとめ:太陽のような輝きと香りを放つ、祝福のバラ、開花本番!
今回は、デビッド・オースチンの傑作イングリッシュローズ、「ゴールデン・セレブレーション」について、その魅力、育て方の詳細、そしてつるバラとしての管理ポイントを詳しくご紹介しました。
ゴールデン・セレブレーションは、輝くような山吹色(ゴールデンイエロー)の大輪カップ咲きと、豊かなティー&フルーツ系の強香が魅力のつるバラ。
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比較的育てやすく強健だが、黒星病にはやや注意が必要。
育て方のポイントは、日当たりの確保、適切な水やりと肥料、そしてつるバラとしての冬の剪定・誘引。
今日、庭で本格的に咲き始めた「ゴールデン・セレブレーション」。その黄金色の輝きと芳醇な香りは、まさに春の庭のクライマックスを告げるファンファーレのようです。
その育てやすさと圧倒的な美しさ、そして素晴らしい香りを兼ね備えた「ゴールデン・セレブレーション」は、きっとあなたの庭に、輝くような喜びとエレガントな雰囲気をもたらしてくれるはずです。ぜひ、この素晴らしいバラとの暮らしを楽しんでください。
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ゴールデン・セレブレーション Golden Celebration デビッド・オースチン David Austin イギリス ツル クライミング・ローズ イングリッシュローズ S シュラブ 返り咲き 黄色系統 山吹色 カップ咲き 大輪 強香
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