2025年04月27日

赤黒い魅惑の花 ― 春庭を彩る『アンプルール・デュ・マロック』の秘密。早咲きのバラと草花。春庭周回 2025年4月27日

アンプルール・デュ・マロック春バラ20250427+春庭周回

見頃!アンプルール・デュ・マロックと巡る春の庭|赤黒オールドローズ育て方 (2025年4月27日)
アンプルール・デュ・マロック春バラ20250427+春庭周回

春の光が降り注ぎ、庭が一年で最も輝く季節、4月27日。今日はカメラを片手に、愛する庭をゆっくりと周回してみましょう。数日前から咲き始めたバラたちが、その美しさを競い合うように開花を進めています。中でもひときわ強いオーラを放っているのが、オールドローズの「アンプルール・デュ・マロック」! 深い赤黒色のベルベットのような花が、まさに今、見頃を迎え、その高貴な姿と濃厚なダマスク香で、庭全体に特別な雰囲気をもたらしています。

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庭を巡れば、鮮やかな黄色のゴールデン・セレブレーションや、優しいピンクのオリビア・ローズ・オースチン、アプリコットオレンジのレディ・オブ・シャーロットといったイングリッシュローズたちも美しく咲き誇り、まさにバラの饗宴が始まっています。

壁面やアーチに目をやれば、クレマチスも負けてはいません。上品なピンクのアブキがまだ美しく咲き、白や藤色の八重咲き品種、ダッチェス・オブ・エジンバラやベル・オブ・ウォーキングも開花を始めています。

足元では、チューリップが最後の輝きを見せ、ジギタリスはその特徴的な花穂を伸ばし、下から順に花を開き始めました。ツツジのピンクの花も満開です。そして、ふと見上げれば、春先に美しい花を咲かせた梅の木には、小さな緑色の実がたくさん実り始めています。

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この記事では、そんな春爛漫の「庭周回」で見られる植物たち、特に見頃を迎えたオールドローズ 'アンプルール・デュ・マロック' に焦点を当て、それぞれの魅力と特徴、そしてこの時期に合わせた育て方のポイントを詳しくご紹介していきます。

「アンプルール・デュ・マロック、やっぱり素敵!」
「他のバラやクレマチスのお手入れは?」
「4月下旬の庭仕事って何をすればいい?」

そんなガーデニングを楽しむあなたのための、春の庭だよりをお届けします。

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この記事を書いている人

[02memo] バラを中心にガーデニング情報や育て方、お買い物紹介などを発信する雑記ブログを2011年から運営中。オールドローズから最新品種まで、様々なバラやクレマチス、宿根草を育て、その経験に基づいたリアルな情報を発信しています。

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1. 主役の風格:オールドローズ 'アンプルール・デュ・マロック' 徹底解説
まずは、今まさに庭で主役級の輝きを放つ「アンプルール・デュ・マロック」について、詳しく見ていきましょう。

1.1. モロッコの皇帝:'アンプルール・デュ・マロック' とは?
作出: 1858年 / フランス / Bertrand Guinoiseau-Flon氏
別名: Emperor of Morocco (エンペラー・オブ・モロッコ)
系統: HP (ハイブリッド・パーペチュアル) / オールドローズ
19世紀中頃に流行し、モダンローズの親となった重要な系統。オールドローズの中では返り咲き性が強いのが特徴。
樹形: シュラブ・ローズ(つる性にも)。枝は直立性。
樹高: 2.5m~3m(つる状)、1.5m程度(シュラブ)
咲き方: 返り咲き(春がメイン、夏以降も開花)
花色: 濃赤紫色~クリムゾンレッド(「赤黒い」と表現される深みのある色)
花形: 半剣弁八重咲き~ロゼット咲き、中輪 (約6-8cm)
香り: 強香(甘く濃厚なダマスク香)
耐病性: うどんこ病にやや注意が必要。

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1.2. 'アンプルール・デュ・マロック' の魅力:時を超える美しさ
息をのむほど深い花色: ベルベットのような質感を持つ、他にはない濃赤紫色。シックで高貴な雰囲気。
クラシカルで優雅な花形: オールドローズならではの、趣のあるロゼット咲き。
濃厚で甘美なダマスク香: 庭中に漂う、うっとりするような強い香り。
オールドローズなのに返り咲く: 春だけでなく、繰り返し花を楽しめる喜び。
多様な仕立て方: シュラブとしても、つるバラとしても育てられる。

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1.3. 育て方詳細ガイド:オールドローズHP系の管理法
置き場所: 日当たりと風通しが良い場所(うどんこ病対策)。
土壌: バラ用培養土。水はけ良く。
水やり: 土が乾いたらたっぷり。
肥料: 返り咲きを促すため、寒肥、芽出し肥、花後のお礼肥(重要)、秋肥を適切に。
病害虫: うどんこ病に特に注意。予防と早期発見。アブラムシなどもチェック。
剪定:
冬剪定: 仕立て方(木立/つる)に合わせて調整。古い枝を整理。
花後剪定: 返り咲きを促すため、咲いた枝の半分程度で切り戻すのがポイント。
(より詳しい育て方や剪定方法は、以前のアンプルール・デュ・マロック単独記事をご参照ください)

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2. 春庭を彩る仲間たち:開花リレーと成長の様子 (2025年4月27日)
アンプルール・デュ・マロックの周りでは、他の植物たちも美しい季節を謳歌しています。

2.1. バラたちの競演
オリビア・ローズ・オースチン: まさに満開!優しいソフトピンクの花が株いっぱいに咲き誇り、見事な景観を作っています。強健さと耐病性は今年も健在で、安心して見ていられます。
ゴールデン・セレブレーション: 開花が進み、アーチやフェンスが輝くような山吹色の花で彩られてきました。ティー系の豊かな香りも楽しめます。
レディ・オブ・シャーロット: こちらも開花が始まり、オレンジ系の美しい花を咲かせ始めました。オリビアに負けず劣らずの強健品種なので、これからの成長と開花が楽しみです。
(共通の管理): 咲き終わった花はこまめに花がら摘みを行いましょう。アブラムシやスリップスなどの害虫、うどんこ病や黒星病の発生がないか、葉の裏までよく観察し、必要なら早めに対処します。開花中は液体肥料での追肥も効果的です。

2.2. 優雅なクレマチスたち
アブキ: 優しいピンクの大輪は、まだ美しく咲いています。一番花のピークは過ぎたかもしれませんが、庭に上品な彩りを添え続けてくれています。
ダッチェス・オブ・エジンバラ: 純白の豪華な八重咲きの蕾が大きく膨らみ、今にも開きそうな気配。開花が待ち遠しい!
ベル・オブ・ウォーキング: こちらも藤色の美しい八重咲きの蕾が膨らんでいます。ダッチェスと共に、これからの開花が楽しみなクレマチスです。
(共通の管理): ぐんぐん伸びるツルは、こまめに誘引してあげましょう。水切れに注意し、開花前は液体肥料でサポート。立ち枯れ病の兆候がないかもチェック。

2.3. その他の春の仲間たち
ジギタリス: 花穂がすっかり伸び上がり、下の方からベル型の花が咲き進んでいます。縦のラインが庭に変化を与えてくれますね。(毒性があるので触らないように!)
ツツジ: ピンクの花が満開!株全体が花で覆われ、鮮やかな色彩で庭を明るくしています。花が終わったら、すぐに剪定の時期です。
チューリップ: ほとんどの花が終わり、今は葉が光合成をして来年のための栄養を球根に蓄えている時期。葉が枯れるまで水やりとお礼肥を続けましょう。そろそろ掘り上げの準備も考え始める頃です。
梅の実: 緑色の実が順調に大きくなってきています。収穫時期(6月頃)が楽しみですね。

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3. 春爛漫の庭仕事(4月下旬~5月):最盛期に向けてのお手入れ
庭が一年で最も美しくなるこの時期、適切なお手入れでその美しさを長く保ちましょう。

花がら摘み(最重要): バラ、クレマチス、ツツジなど、咲き終わった花をこまめに摘み取ります。これが次の花を促し、株の体力を温存し、病気を防ぐための基本中の基本です。
追肥(開花株へのお礼肥): たくさんの花を咲かせているバラやクレマチスには、液体肥料などで栄養を補給してあげましょう。一季咲きの植物(モクレン、ハナズオウなど)には花後のお礼肥を与えます。
病害虫対策の徹底: 気温が上がり、植物が茂ってくると、病害虫が発生しやすくなります。特にバラは、うどんこ病、黒星病、アブラムシ、スリップス、チュウレンジハバチなどに注意が必要です。予防的な薬剤散布も有効ですが、まずは観察と早期発見・早期対処を心がけましょう。
誘引・支柱立て: つるバラやクレマチスのシュートはどんどん伸びます。放置せず、こまめに誘引し、形を整えましょう。草丈の高い宿根草(ジギタリスなど)には支柱を立てて倒伏を防ぎます。
除草: 雑草も元気な季節。小さいうちに抜き取るのが一番楽です。
水やり管理: 天気が良く乾燥する日は、水切れに注意。特に開花中の鉢植えは乾きやすいので、朝夕のチェックを忘れずに。
夏への準備: そろそろ夏野菜の植え付け本番。暑さに弱い植物は、置き場所の移動や遮光の準備を始めましょう。

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4. まとめ:'アンプルール・デュ・マロック'と祝う、春の庭のクライマックス!
今回は、見頃を迎えたオールドローズ「アンプルール・デュ・マロック」を中心に、4月27日の春庭周回で見られる様々な植物たちの様子と、この時期の育て方のポイントをご紹介しました。

深い赤黒の花と濃厚なダマスク香で庭に風格を与えるアンプルール・デュ・マロック。
輝く黄色で庭を照らすゴールデン・セレブレーション。
愛らしさと驚異的な強健さを併せ持つオリビア・ローズ・オースチン。
優雅なピンクや白、藤色の花を咲かせるクレマチスたち。
そして、春を彩る様々な花木や宿根草…。

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まさに今、庭は多様な植物たちが織りなす美しいシンフォニーのクライマックスを迎えています。この素晴らしい季節を存分に味わい、植物たちの声に耳を傾けながら、日々のガーデニングを楽しんでいきましょう。

[02memo]では、これからも季節ごとの庭の様子や、様々な植物の育て方、ガーデニングのヒントなどをブログやSNSで発信していきます。ぜひチェックしてみてくださいね!

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アンプルール・デュ・マロック Empereur du Maroc Bertrand Guinoiseau-Flon フランス ツル シュラブ・ローズ オールドローズ HP ハイブリットパーペチュアル 返り咲き 赤系統 濃赤紫色 半剣弁八重咲き 中輪 強香

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藤色の優美な庭へ:ベルオブウォーキングで実現する洗練ガーデンデザイン Belle of Walking⠀紫の花が咲きだした。2025年4月27日

ベルオブウォーキング Belle of Walking⠀紫の花が咲きだした。2025年4月27日

クレマチス'ベル・オブ・ウォーキング'育て方|藤色八重咲きの魅力!弱剪定で毎年楽しむ
「ベルオブウォーキング Belle of Walking 紫の花が咲きだした。2025年4月27日」

春の庭が日に日に華やかさを増す4月27日、待ちわびたクレマチスの一つ、「ベル・オブ・ウォーキング」が、その美しい紫(藤色)の花を咲かせ始めました! まだ数は少ないかもしれませんが、幾重にも重なった花弁が織りなすポンポンのような八重咲きの花は、息をのむほどの繊細さと豪華さ。まるでシルクのドレスをまとった貴婦人のような、エレガントな雰囲気を漂わせていますね。

「ベル・オブ・ウォーキング」は、早咲き大輪系のクレマチスの中でも、特にその美しい八重咲きと、淡い青紫色(藤色やライラックブルーとも表現される)のニュアンスのある花色で人気の高い品種です。新旧両枝咲きの性質を持ち、適切な管理をすれば春と秋に花を楽しむことができます。

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「この八重咲きのクレマチス、素敵!」
「ベル・オブ・ウォーキングの育て方のコツは?」
「剪定はどうすればいいの?弱剪定って?」

この記事では、そんな開花が始まったばかりの 'ベル・オブ・ウォーキング' に改めて注目し、その基本情報から人々を惹きつける魅力、初心者でも安心の詳しい育て方、そして少し分かりにくい**「新旧両枝咲きの剪定(弱剪定)」のポイント**まで、徹底的に解説していきます。

この記事を読めば、あなたも 'ベル・オブ・ウォーキング' の育て方のコツをマスターし、その上品で美しい八重の花を毎年楽しむことができるようになるはずです。さあ、風に揺れる藤色のポンポンの世界へ、一緒に足を踏み入れてみましょう!

この記事を書いている人

[02memo] バラを中心にガーデニング情報や育て方、お買い物紹介などを発信する雑記ブログを2011年から運営中。クレマチスも多数栽培しており、'ベル・オブ・ウォーキング' のような八重咲き品種の魅力や管理方法も発信しています。

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1. 風に揺れる藤色のポンポン:クレマチス 'ベル・オブ・ウォーキング' とは?
まずは、「ベル・オブ・ウォーキング」がどのようなクレマチスなのか、その基本的なプロフィールと特徴を見ていきましょう。

学名: Clematis 'Belle of Woking'
科名: キンポウゲ科 (Ranunculaceae)
系統: 早咲き大輪系 / パテンス&ラヌギノーサ系
春に豪華な花を咲かせるパテンス系の性質と、返り咲き性を持つラヌギノーサ系の性質を併せ持つとされる系統です。
咲き方: 新旧両枝咲き
前年に伸びた古い枝(旧枝)と、その年に新しく伸びた枝(新枝)の両方から花が咲く可能性があるタイプ。剪定は「弱剪定」が基本です。
花色: 淡い青紫色~藤色、ライラックブルー、シルバーピンクなどと表現される、ニュアンスのある美しい色。咲き始めはややピンク色がかることもあります。
花形: 完全八重咲き。花弁が幾重にも重なり、ポンポンのような豪華な形になります。
花径: 中輪~大輪 (8cm~12cm程度)
開花期: 主に春(5月~6月頃)に一番花が咲き、適切な管理で秋(9月~10月頃)にも返り咲きが期待できます(二期咲き)。
香り: 微香またはほとんどありません。
ツルの長さ(樹高): 2m ~ 2.5m程度。
性質: 比較的丈夫で育てやすい品種とされています。耐寒性もあります。
名前の由来: イギリスのサリー州にある町、ウォーキング (Woking) にちなんで名付けられたとされています。「ウォーキングの美女」といった意味合いでしょうか。

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八重咲きクレマチスの魅力

クレマチスには一重咲きの品種が多いですが、「ベル・オブ・ウォーキング」のような八重咲き品種は、花弁が重なり合うことで、より豪華で繊細、そして立体的な美しさを持っています。一輪だけでも存在感があり、見る人を魅了する特別な魅力があります。

2. なぜ人気? 'ベル・オブ・ウォーキング' が愛される理由
「ベル・オブ・ウォーキング」が多くのガーデナーに愛され、定番品種として栽培されているのには理由があります。

魅力1:他にはない! 繊細で美しいパステルカラー
淡い青みがかった紫、優しい藤色、シルバーがかったピンク… 一言では表現しきれない、ニュアンスのある美しいパステルカラーが最大の魅力です。光の当たり具合や見る角度によって、微妙に色合いが変化して見え、その繊細さが上品な雰囲気を醸し出します。

魅力2:豪華絢爛! 見応えのある完全八重咲き
花弁が幾重にも重なり合って咲く、完全な八重咲きの花形は、非常に豪華で見応えがあります。まるでダリアや芍薬のようにも見えるその姿は、他のクレマチスとは一線を画す美しさです。咲き始めのこの時期、これから完全に開いていく様子が楽しみですね。

魅力3:春と秋、二度楽しめる開花の喜び
新旧両枝咲きの性質を持つため、春に豪華な一番花を楽しんだ後、適切な剪定を行うことで秋にも返り咲きが期待できます。年に二度、その美しい花に出会えるのは嬉しいポイントです。(秋の花は春よりやや小ぶりで、一重咲きに近くなることもあります。)

魅力4:比較的育てやすい!
見た目の繊細さとは裏腹に、比較的丈夫で育てやすい品種とされています。クレマチス栽培の基本的なポイントを押さえれば、初心者の方でも十分に育てることが可能です。

魅力5:庭を優雅に演出する雰囲気
しなやかに伸びるツルと、繊細な色合いの豪華な八重咲きの花は、庭全体に優雅で上品な雰囲気をもたらします。フェンスやオベリスクに絡ませるだけで、ワンランク上の洗練された空間を演出できます。

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3. クレマチス 'ベル・オブ・ウォーキング'の育て方【完全ガイド】
ここからは、「ベル・オブ・ウォーキング」を元気に育て、毎年美しい八重の花を楽しむための具体的な栽培方法を、詳しく解説していきます。クレマチス栽培の基本に沿って進めましょう。

3.1. 【重要】植え付け:場所選びと「深植え」が基本!
クレマチス栽培のスタート地点、植え付けには成功のための重要なポイントがあります。

場所選び:
日当たり: 基本的に日当たりの良い場所を好みます。花付きを良くするためには、最低でも半日以上(5~6時間程度)の日照が必要です。
株元の保護(最重要): クレマチスは根元(株元)が高温になったり、強い直射日光にさらされたりするのを嫌います。 必ず、株元にマルチング(バークチップ、腐葉土、ワラなど)をするか、株元に日が当たらないように背の低い草花(宿根草や一年草など)を植えて保護しましょう。「クレマチスは、頭は日に当て、足元は日陰に」と覚えてください。
風通し: 風通しが良い場所を選びましょう。蒸れは病気の原因になります。
夏の西日: 強い西日は葉焼けの原因になることがあるため、できれば避けられる場所が理想です。
土壌:
水はけと水持ちのバランスが良い、肥沃な土壌を好みます。
地植えの場合: 植え穴を大きめに掘り、掘り上げた土に腐葉土や堆肥をたっぷりと混ぜ込みます。元肥として緩効性肥料も混ぜておきましょう。
鉢植えの場合: 市販のクレマチス専用培養土か、草花用培養土に赤玉土(小粒)や鹿沼土を2~3割混ぜて水はけを良くしたものを使います。鉢底石は必須です。
pH: 弱酸性~中性を好みます。
植え付け時期:
休眠期である秋(10月~11月)または早春(2月~3月)が最適です。
植え付け方法:クレマチスは「深植え」が基本!
根鉢より一回り大きい植え穴または鉢を用意します。
ポットから苗をそっと抜き、根鉢は軽くほぐす程度にします。
現在の株元(地際)よりも、ツルの節が1~2節分、土の中に埋まるように深く植え付けます。 (深植えのメリットは過去記事参照)
植え付けたら、支柱(オベリスクやトレリスなど)を立て、伸びているツルを軽く誘引しておきます。
最後に、水をたっぷりと与え、土と根を落ち着かせます。

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3.2. 水やり:乾いたらたっぷりと、メリハリをつけて
基本: 土の表面が乾いたら、鉢植えの場合は鉢底から水が流れ出るまで、地植えの場合は株元にたっぷりと水を与えます。
頻度:
生育期(春~秋): ツルが伸び、葉が茂り、花を咲かせる時期は水を多く必要とします。土の表面が乾いたらすぐに水を与え、乾燥させすぎないように注意しましょう。特に開花期(今!)は水切れしやすいです。
冬(休眠期): 水やりの回数を大幅に減らし、乾燥気味に管理します。
注意点: 過湿は根腐れの原因。メリハリが大切。受け皿の水は捨てる。

3.3. 肥料:開花を楽しむためには、肥料切れさせない!
クレマチスは肥料を好む植物です。特に繰り返し花を咲かせるためには、適切な時期にしっかりと肥料を与えることが大切です。

元肥: 植え付け時に、緩効性肥料を用土に混ぜ込みます。
追肥:
春(芽が動き出してから~開花前): 生育が最も活発になる時期。
固形肥料(置き肥): 月に1回程度、緩効性の有機肥料や化成肥料を株元に施します。
液体肥料: 週に1回程度、規定倍率に薄めた液体肥料を与えます。
花後(一番花の後): お礼肥として緩効性肥料を少量施します。
夏場: 肥料は控えるか、ごく薄い液体肥料を少量。
秋(二番花の開花前~開花後): 春と同様に追肥します。
休眠期(冬): 肥料は与えません。
注意点: 肥料の与えすぎは根を傷める原因になります。規定量を守りましょう。

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3.4. 誘引:しなやかなツルを優しく、美しく
クレマチスのツルは細く、自力で絡みつく力が弱いため、誘引作業が欠かせません。

重要性: 早めに、こまめに行うことがポイントです。放置すると絡まります。
タイミング: 新しいツルが伸び始めたらすぐに開始し、数日に一度は誘引し直しましょう。
方法:
オベリスク、トレリス、フェンスなどの支柱に、ツルが重ならないように、バランス良く広げながら配置します。
麻ひも、誘引クリップなどで、ツルを傷つけないように、ゆとりを持たせて固定します。
できるだけ水平に近い方向(斜め方向)に誘引すると花付きが良くなります。
ツルは折れやすいので、優しく丁寧に扱いましょう。

3.5. 病害虫対策:クレマチス特有の病気にも注意!
'ベル・オブ・ウォーキング' は比較的丈夫ですが、クレマチスがかかりやすい病害虫には注意が必要です。

主な病気:
立ち枯れ病: 元気だった株が突然しおれて枯れる。発生したら地際で切り戻す。深植えが予防に。
うどんこ病: 葉や茎が白い粉を吹いたようになる。風通しが悪いと発生しやすい。
さび病: 葉裏などにオレンジ色の斑点。
灰色かび病: 低温多湿時に花がらなどから発生。
主な害虫: アブラムシ、ナメクジ、ヨトウムシ、ハダニ。
対策と予防: 風通しの良い環境で管理。適切な水やり(過湿注意)。株元のマルチング。早期発見・早期対処。器具の消毒。

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4. 【重要】'ベル・オブ・ウォーキング' の剪定方法:新旧両枝咲き・弱剪定のポイント
クレマチス 'ベル・オブ・ウォーキング' の育て方で、特に理解しておきたいのが**「新旧両枝咲き・弱剪定」**という特性です。

4.1. 「新旧両枝咲き」とは?
前年に伸びた古い枝(旧枝)からも、その年に新しく伸びた枝(新枝)からも花が咲く可能性があるタイプです。
一般的に、春の花(一番花)は主に旧枝から咲き(これが豪華な八重咲きになる)、秋の花(二番花)はその年に伸びた新枝に咲きます(一重咲きになることが多い)。

4.2. 剪定の基本方針:「弱剪定」で春も秋も楽しむ!
春の豪華な一番花と、秋の返り咲きの両方を楽しむためには、冬にバッサリ切る「強剪定」ではなく、**全体を軽く整える程度の「弱剪定」**を行うのが基本です。前年のツル(旧枝)を大切に残します。

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4.3. 花後の剪定:二番花(秋花)を促すために
時期: 春の一番花がだいたい終わった頃(6月頃)。
方法:
花が咲いた枝を、その枝の半分程度の長さまで、または花首から数えて2~3節下の、充実した芽の上で切り戻します。
株全体のバランスを見ながら、切り戻す高さを調整します。
この剪定により、切った部分の下の節から新しいツルが伸びやすくなり、それが秋に二番花を咲かせる枝となります。
同時に、枯れた枝や細すぎる枝なども整理しておきましょう。

4.4. 冬の剪定:春の開花に備えて株を整える
時期: 休眠期の冬(2月頃)。
方法:
まず、枯れている枝、細くて弱々しい枝、他の枝と絡み合っている不要な枝などを、付け根から切り取ります。
次に、残した前年に伸びた充実したツル(旧枝)を、先端から全体の長さの1/4~1/3程度、軽く切り戻します。 または、ツルの先端から順に見ていき、充実した良い芽を見つけて、その少し上で切ります。
全てのツルを地際で切る「強剪定」は行いません。 来年春の花芽を切り落としてしまいます。

4.5. 株のリフレッシュのための強剪定
株が古くなったり、下部の花付きが悪くなったりした場合、数年に一度、冬に思い切って地際近くまで強剪定することで、株を若返らせることも可能です。ただし、その翌年の春の開花は期待できません。

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5. 'ベル・オブ・ウォーキング' を楽しむガーデンアイデア:優雅な藤色を活かして
上品な藤色の八重咲きは、様々なシーンで庭を美しく演出します。

フェンスやトレリスをエレガントに: 淡い花色が、どんな背景にも優しく馴染みます。丁寧に誘引して、花の美しさを際立たせましょう。
オベリスクで優雅なタワー: 庭のアクセントとしてオベリスクに絡ませれば、豪華な八重の花が立体的に楽しめます。
バラとのロマンティックな共演:
白やソフトピンクのバラと: 同系色の優しいバラと組み合わせると、非常にロマンティックで上品な雰囲気に。'アイスバーグ' や 'ニュー・ドーン' などと。
アプリコット系のバラと: 'グラハム・トーマス' のような黄色~アプリコット系のバラと合わせると、お互いの色を引き立て合い、明るく優しい印象になります。
組み合わせの注意点: バラとの距離を適切にとり、別々に誘引するのがおすすめです。
鉢植えで楽しむ: 大きめの鉢(8号~10号以上)とオベリスクや支柱を使えば、鉢植えで管理できます。ベランダや玄関先で、美しい花を間近で楽しめます。
切り花として: 豪華な八重咲きの花は、切り花としても非常に見栄えがします。シンプルな花瓶に飾るだけで、お部屋がエレガントな雰囲気に包まれます。

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6. まとめ:風に揺れる藤色の八重咲きクレマチス
今回は、早咲き大輪系の人気クレマチス 'ベル・オブ・ウォーキング' について、その魅力、詳しい育て方、そして新旧両枝咲きの剪定方法まで詳しく解説しました。

ベル・オブ・ウォーキングは、淡い青紫色(藤色)の豪華な完全八重咲きの花が魅力。
春と秋に花を楽しめる二期咲き(新旧両枝咲き)。
剪定は「弱剪定」が基本。花後と冬に軽く切り戻すことで、毎年花を楽しめる。
比較的丈夫で育てやすいが、クレマチス栽培の基本(日当たり・株元保護・深植え・水やり・肥料・誘引)はしっかりと押さえる。
フェンスやオベリスク、バラとの組み合わせなど、様々なシーンでその美しさを発揮する。
今日、庭で咲き始めた 'ベル・オブ・ウォーキング' の最初の一輪。その繊細な色合いと幾重にも重なる花弁は、まさに「ウォーキングの美女」の名にふさわしい気品を感じさせますね。

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少しだけ特徴のある剪定方法をマスターすれば、この美しいクレマチスと長く付き合っていくことができます。ぜひ、あなたの庭にも 'ベル・オブ・ウォーキング' をお迎えして、その優雅な姿を楽しんでみませんか?

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豊かな香りと大輪の美しさを楽しむ!ゴールデン・セレブレーション Golden Celebration⠀黄色の花が咲いた。2025年4月27日

ゴールデン・セレブレーション Golden Celebration⠀黄色の花が咲いた。2025年4月27日

【ゴールデン・セレブレーション育て方】黄色の花が開花!初心者向け剪定・誘引ガイド (2025年4月27日)
「ゴールデン・セレブレーション Golden Celebration 黄色の花が咲いた。2025年4月27日」

春爛漫の庭で、ついにあの輝かしい瞬間が本格的に訪れました! デビッド・オースチンの名花、「ゴールデン・セレブレーション」が、その名の通り祝福のファンファーレを鳴らすかのように、美しい黄色の花を咲かせ始めたのです! 数日前にポツポツと咲き始めた花が、今日4月27日にはさらに数を増やし、アーチやフェンスを鮮やかに彩り始めています。太陽の光を一身に浴びて輝く、深みのある山吹色のカップ咲きは、まさに息をのむ美しさ。そして、あたりには甘く豊かなティー系の香りが漂い始め、五感を満たしてくれます。

イギリスの著名な育種家デビッド・オースチン氏が生み出したこの「ゴールデン・セレブレーション」は、イングリッシュローズの中でも特に人気の高いクライミング(つるバラ)タイプの一つ。その黄金色に輝く大輪の花、豊かな香り、そして比較的育てやすい性質を兼ね備え、世界中のガーデナーに愛されています。

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「わぁ、この黄色いバラ、本当に綺麗!」
「ゴールデン・セレブレーションの育て方のポイントは?」
「つるバラとして、どうやって管理すればいい?」

この記事では、そんな開花が本格化してきた「ゴールデン・セレブレーション」に改めて注目し、その基本情報から輝かしい魅力、初心者でも安心して育てられる詳しい方法、そしてつるバラならではの剪定・誘引のコツ、さらには庭での素敵な活用アイデアまで、徹底的に解説していきます。

この記事を読めば、あなたも「ゴールデン・セレブレーション」を自信を持って育て、その明るい黄色の花を存分に楽しむことができるようになるはずです。さあ、黄金色の祝福をもたらすバラの世界へご案内しましょう!

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この記事を書いている人

[02memo] バラを中心にガーデニング情報や育て方、お買い物紹介などを発信する雑記ブログを2011年から運営中。「ゴールデン・セレブレーション」も栽培しており、その経験に基づいた実践的な情報をお届けします。

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1. 黄金の祝福:イングリッシュローズ 'ゴールデン・セレブレーション' とは?
まずは、「ゴールデン・セレブレーション」がどのようなバラなのか、その基本的なプロフィールを見ていきましょう。

作出: 1992年 / イギリス / デビッド・オースチン (David Austin Roses)
系統: S (シュラブ) / イングリッシュローズ
シュラブローズですが、枝が長くしなやかに伸びるため、**クライミングローズ(つるバラ)**として扱われることが非常に多い品種です。
樹形: クライミング(つる性)
樹高: 2.5m ~ 3.5m程度(地植えの場合。環境や仕立て方により変動)
咲き方: 返り咲き(主に春に多くの花が咲き、その後、夏から秋にかけてもポツポツと繰り返し咲く)。
花色: 黄色系統(豊かで深みのある山吹色~ゴールデンイエロー。中心部はやや濃い)。
花形: カップ咲き。咲き進むとやや開いて、中心の雄しべが見えるオープンカップ咲きになる。花弁は波打つように重なる。
花径: 大輪 (10cm~14cm程度)
花弁数: 約55~75枚(資料により差あり)
香り: 強香。ティー系の香りをベースに、フルーツ(柑橘系やアプリコット)の香り、時には蜂蜜やムスクのような甘さも感じさせる、豊かで複雑な香り。
葉: 明るい緑色の葉。
枝: しなやかさがあり、誘引しやすい。トゲは標準的。
耐病性: 比較的高いとされますが、黒星病(黒点病)にはやや弱い傾向があるとも言われます。うどんこ病には比較的強いです。
育てやすさ: 樹勢が強く、基本的な管理で育てられるため、初心者にも挑戦しやすい品種とされています。
花持ち: 良い。

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イングリッシュローズを代表する黄色バラ

デビッド・オースチンが生み出した数多くの黄色系のイングリッシュローズの中でも、「ゴールデン・セレブレーション」はその豪華な花と豊かな香り、そしてつるバラとしての利用価値の高さから、特に人気のある品種の一つです。発表以来、世界中で数々の賞を受賞しています。

2. 'ゴールデン・セレブレーション' が愛される理由:その魅力に迫る!
なぜ「ゴールデン・セレブレーション」は多くのガーデナーを魅了し続けるのでしょうか?

魅力1:庭を明るく照らす! 輝くような黄金色の花
このバラの最大の魅力は、その名の通り「黄金の祝福」を思わせる、豊かで深みのある山吹色(ゴールデンイエロー)の花色です。太陽の光を浴びると、まさに黄金色に輝き、庭全体を一気に明るく、華やかな雰囲気にしてくれます。黄色いバラの中には、咲き進むと色が褪せて白っぽくなるものもありますが、「ゴールデン・セレブレーション」は比較的色が褪せにくいとされています。まさに今、咲き誇る花の輝きは格別です。

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魅力2:豪華で見応えのある大輪カップ咲き
直径10cmを超えることもある大輪の花は、豊かな花弁が重なり合い、美しいカップ咲きとなります。咲き進むにつれてやや開き、中心の雄しべが覗く姿もまた魅力的です。波打つような花弁の重なりが、優雅さと豪華さを演出します。

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魅力3:うっとりするほど豊かで複雑な強香!
見た目の美しさだけでなく、香りも「ゴールデン・セレブレーション」の大きな魅力です。ティー系の爽やかな香りをベースに、甘いフルーツや蜂蜜のような香りが複雑に絡み合い、非常に豊かで心地よい「強香」を放ちます。開花期には、その素晴らしい香りが庭中に漂い、贅沢な時間をもたらしてくれます。咲き始めた花から漂う香りも楽しみたいですね。

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魅力4:春から秋まで楽しめる返り咲き性
主に春に最も多くの花を咲かせますが、その後も夏から秋にかけて繰り返し花を咲かせてくれる返り咲き性を持っています。春ほどのボリュームではないかもしれませんが、ポツポツとでも長く花を楽しめるのは嬉しいポイントです。

魅力5:アーチやフェンスを彩る! つるバラとしての魅力
枝がしなやかに長く伸びるため、つるバラとして様々な構造物に誘引するのに最適です。アーチやパーゴラ、フェンス、壁面、オベリスクなどを、美しい黄金色の花でダイナミックに飾ることができます。

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魅力6:比較的育てやすい強健さ
樹勢が強く、基本的な管理で元気に育ちます。耐病性も比較的あるため、初心者の方でも挑戦しやすいイングリッシュローズのつるバラと言えるでしょう。(ただし、黒星病対策は意識した方が良いかもしれません)

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3. 'ゴールデン・セレブレーション'の育て方【完全ガイド】初心者も安心!
ここからは、「ゴールデン・セレブレーション」を元気に育て、毎年美しい黄色の花を楽しむための具体的な方法を、詳しく解説していきます。

3.1. 植え付け:健やかな成長のための第一歩!
場所選び(最重要):
日当たり: バラは日光が大好きです! 1日に最低でも6時間以上の日照が確保できる、日当たりと風通しの良い場所を選びましょう。日当たりが良いほど、花付きが良く、花色も鮮やかになります。
風通し: 風通しが良い場所は、病害虫の予防に繋がります。壁際などに植える場合も、壁との間に少し空間を空けるなど工夫しましょう。
誘引スペース: つるバラなので、枝を誘引するための**十分なスペース(壁面、フェンス、アーチなど)**がある場所を選びます。成長後の大きさを考慮しましょう。
土壌:
水はけと水持ちが良く、有機質に富んだ肥沃な土壌を好みます。
市販の「バラ用培養土」を使うのが最も簡単です。
地植えの場合は、植え穴を大きく掘り、堆肥や腐葉土、元肥(緩効性肥料)を混ぜ込んで土壌改良を行います。

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植え付け時期:
大苗(裸苗、ポット苗): 休眠期の秋(10月下旬~11月)または冬(1月~2月)が最適。
新苗(春に販売される小さな苗): 春(4月~5月頃)。
植え付け方法:
苗の根鉢を軽くほぐします(特にポット苗の場合、根が回っていたら底を少し崩す)。裸苗の場合は、根を水に数時間浸けて吸水させます。
植え穴または鉢に苗を置き、接ぎ木部分(株元のこぶ状の部分)が地面(または用土の表面)よりも少し上に出るように高さを調整します。深植えは避けます。
土を丁寧に戻し入れ、隙間ができないように軽く押さえます。
植え付け後は、水をたっぷりと与えます。
地植えの場合は、株が安定するまで仮の支柱を立てると良いでしょう。

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3.2. 水やり:基本を守って、乾湿のメリハリを
基本: 土の表面が乾いたら、鉢植えの場合は鉢底から水が流れ出るまで、地植えの場合は株元にたっぷりと与える。
頻度: 季節や天候、土の状態によって調整します。
生育期(春・秋): 乾きやすいので、土の表面が乾いたら与えます。特に開花期(今!)は、美しい花を維持するために水分が必要です。水切れさせないように注意しましょう。
夏場: 乾燥が激しい場合は毎日必要になることも。朝夕の涼しい時間帯に与えます。
冬場(休眠期): 水やりの頻度を減らし、土が乾いてから数日後に与える程度にします。
注意点: 過湿は根腐れの原因になります。土の乾き具合を確認してから与える習慣を。

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3.3. 肥料:美しい花を咲かせ続けるために!
バラは肥料を好む植物です。「ゴールデン・セレブレーション」の返り咲き性を引き出し、たくさんの花を咲かせるためには、適切な施肥が欠かせません。

寒肥(元肥): 冬の休眠期(12月~1月頃)に、有機質肥料(油かす、骨粉、発酵済み牛ふんなど)や緩効性化成肥料を、株元から少し離れた場所に施します。これが1年間の生育の基礎となります。
追肥:
芽出し肥: 春に新芽が動き出す頃(3月頃)に、緩効性化成肥料を与え、芽の成長を促します。
開花期の追肥: 蕾が膨らみ、花が咲き始めたこの時期(4月~5月)、開花エネルギーを補給するために液体肥料を週に1回程度与えるのが効果的です。

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【重要】お礼肥(花後): 春の一番花が終わった後(5月~6月頃)に、開花で消耗した体力を回復させるために、緩効性化成肥料や液体肥料を与えます。返り咲き品種にとって、お礼肥は次の開花への大切なステップです。
夏の追肥: 夏にも返り咲きますが、暑さで株が弱り気味な場合は、肥料は控えるか、薄めの液体肥料を少量与える程度にします。
秋の追肥: 秋の開花に向けて(8月下旬~9月頃)に、緩効性化成肥料や液体肥料を与えます。
ポイント: 必ず製品の規定量を守りましょう。バラ専用の肥料を使うと、バランス良く栄養を与えることができます。緩効性肥料を基本とし、生育期には液体肥料を補助的に使うのがおすすめです。

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3.4. 病害虫対策:耐病性は高いが、黒星病には注意
「ゴールデン・セレブレーション」は比較的耐病性が高い品種ですが、黒星病(黒点病)にはやや弱い傾向があるとされます。

黒星病対策:
風通しと日当たりを確保する: 適切な剪定と誘引で、葉が密集しないようにします。
泥はねを防ぐ: 株元をマルチング材(バークチップなど)で覆います。
早期発見・除去: 葉に黒い斑点を見つけたら、早めにその葉を取り除いて処分します。被害が広がらないようにすることが大切です。
薬剤散布: 発生しやすい梅雨時期や秋雨の時期には、予防的に殺菌剤を散布するのが効果的です。治療効果のある薬剤もあります。薬剤はローテーションして使いましょう。
その他の病害虫: うどんこ病(比較的強いですが発生することも)、アブラムシ、ハダニ、チュウレンジハバチなどにも注意が必要です。定期的な観察と早期対処を心がけましょう。咲き始めた花にアブラムシが付いていないかチェックしましょう。

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4. 【重要】つるバラとしての剪定と誘引:美しい姿と豊かな花のために!
「ゴールデン・セレブレーション」を美しく咲かせるためには、つるバラとしての適切な「剪定」と「誘引」が最も重要です。

4.1. 剪定と誘引の目的
美しい樹形を作り、構造物(アーチ、フェンス等)に沿わせる。
花付きを良くする(花が咲く枝を効率よく発生させる)。
古い枝を整理し、株を若返らせる。
風通しや日当たりを改善し、病害虫を予防する。
4.2. 冬の剪定・誘引(12月~2月):春の景色を作るメイン作業!
冬の休眠期に行う剪定と誘引が、春の豪華な開花を決定づけます。

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剪定:
まず、枯れ枝、病気の枝、細くて弱々しい枝、内向きに伸びる枝などを付け根から切り取ります。
次に、株元から数えて3~4年以上経った古い主枝(樹皮がゴツゴツしていることが多い)があれば、これも付け根から切り取り、新しい元気なシュートへの世代交代を促します。
残した若くて元気な主枝(主に前年伸びたシュート)は、先端を軽く切り詰める程度にします。
その主枝から出ている細い枝(側枝)に春の花が咲きます。この側枝を、付け根から数えて2~3芽(長さ10~15cm程度)残して切り詰めます。
誘引:
剪定が終わったら、残した主枝をアーチ、フェンス、オベリスクなどの構造物に固定していきます。
最大のポイントは、枝をできるだけ水平に近い角度(斜め45度以下)に寝かせて誘引すること! これにより、枝の各節から上向きに花を咲かせる側枝がたくさん伸びてきます。
枝同士が重ならないように、空間にバランス良く配置します。
麻ひもやビニールタイなどで、枝に食い込まないように、ゆとりを持たせて8の字に結びつけ、しっかりと固定します。「ゴールデン・セレブレーション」の枝は比較的しなやかなので、誘引しやすいでしょう。

4.3. 花後の剪定(随時):返り咲きを促す!
「ゴールデン・セレブレーション」は返り咲き性があるので、花後の手入れで次の開花を促します。

花がら切り: 咲き終わった花は、花がらだけでなく、花の下の5枚葉を1~2枚付けて、そのすぐ上で切り戻します。 これをこまめに行うことで、株の消耗を防ぎ、次の花芽が上がりやすくなります。今咲き始めた花も、終わったら忘れずに行いましょう。房咲きの場合は、房全体の花が終わったら、房の付け根で切り戻します。

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4.4. シュートの管理(春~夏)
春から夏にかけて、株元や枝の途中から勢いよく伸びてくるシュートは、来年以降の主役となる大切な枝です。

保護: 非常に柔らかく折れやすいので、見つけたら早めに支柱を立てて保護しましょう。
仮誘引: 伸びてきたら、邪魔にならないように、また風で折れないように、支柱や既存の枝に軽く留めておきます(本格的な誘引は冬)。

4.5. 夏剪定(任意・8月下旬~9月上旬)
秋にも花を楽しみたい場合、夏剪定を行うことがあります。春に咲いた枝などを軽く切り戻し、株全体を整えます。ただし、つるバラの夏剪定は必須ではなく、軽く整える程度にとどめます。

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5. 'ゴールデン・セレブレーション' を活かすガーデンアイデア:明るい黄色で庭を彩る!
鮮やかな黄色の「ゴールデン・セレブレーション」は、庭の様々なシーンで主役級の活躍をします。

華やかなアーチやパーゴラ: 庭の入り口や通路を飾るアーチに誘引すれば、明るく豪華なウェルカムアーチになります。パーゴラに這わせれば、黄金色の花の下で豊かな香りを楽しむことができます。
壁面やフェンスを明るく染める: 広範囲を鮮やかな黄色で覆うことができます。特に、ブルーグレーや濃いブラウン、シックなレンガ色の壁などを背景にすると、黄色が一層引き立ち、モダンな雰囲気も演出できます。
オベリスクで存在感を: 庭の中にアクセントとしてオベリスクを立て、そこに絡ませれば、立体的な黄金色の花のタワーが楽しめます。
他の植物との美しいコントラスト:
クレマチス: 青や紫系のクレマチスとの組み合わせは、黄色の補色となり、互いを最高に引き立て合う、定番にして最高の組み合わせです。'ジャックマニー' や 'ザ・プレジデント' などと合わせると、息をのむような美しさです。
他のバラ: アプリコットオレンジ系のイングリッシュローズ(例: レディ・オブ・シャーロット)と合わせて暖色系のグラデーションを楽しんだり、深い赤系のバラと合わせてドラマチックな対比を楽しんだりするのも素敵です。
下草: 株元には、ブルー系のサルビア・ネモローサやネペタ(キャットミント)、紫色のバーベナなどを合わせると、色のコントラストが美しくまとまります。
鉢植え(大型)での栽培: 大きめの鉢(10号以上推奨)とオベリスクなどの支柱を使えば、ベランダやテラスでも管理可能です。移動できるので、日当たり管理がしやすい利点もあります。

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6. まとめ:太陽のような輝きと香りを放つ、祝福のバラ、開花!
今回は、デビッド・オースチンの傑作イングリッシュローズ、「ゴールデン・セレブレーション」について、その魅力、育て方の詳細、そしてつるバラとしての管理ポイントを詳しくご紹介しました。

ゴールデン・セレブレーションは、輝くような山吹色(ゴールデンイエロー)の大輪カップ咲きと、豊かなティー&フルーツ系の強香が魅力のつるバラ。
イングリッシュローズの中でも特に人気が高く、アーチやフェンスなど様々な場所で活躍する。
返り咲き性があり、春を中心に長く花を楽しめる。
比較的育てやすく強健だが、黒星病にはやや注意が必要。
育て方のポイントは、日当たりの確保、適切な水やりと肥料、そしてつるバラとしての冬の剪定・誘引。
今日、庭で咲き始めた「ゴールデン・セレブレーション」の黄色の花。これから次々と開花し、庭を黄金色の輝きと芳醇な香りで満たしてくれることでしょう。その瞬間を想像するだけで、心が豊かになりますね。

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その育てやすさと圧倒的な美しさ、そして素晴らしい香りを兼ね備えた「ゴールデン・セレブレーション」は、きっとあなたの庭に、輝くような喜びとエレガントな雰囲気をもたらしてくれるはずです。ぜひ、この素晴らしいバラとの暮らしを楽しんでください。

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ゴールデン・セレブレーション Golden Celebration デビッド・オースチン David Austin イギリス ツル クライミング・ローズ イングリッシュローズ S シュラブ 返り咲き 黄色系統 山吹色 カップ咲き 大輪 強香

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