2025年04月24日

デビッド・オースチン愛の証―オリビア・ローズ・オースチンで手軽に楽しむバラ栽培 Olivia rose Austin⠀ピンクの花が咲いた。2025年4月24日

オリビア・ローズ・オースチン Olivia rose Austin⠀ピンクの花が咲いた。2025年4月24日

オリビア・ローズ・オースチン:イングリッシュローズの優美な魅力と育て方完全ガイド

オリビア・ローズ・オースチン(Olivia Rose Austin)は、デビッド・オースチン社が手掛けた傑作とも言えるイングリッシュローズです。その美しいソフトピンクの花と上品な香り、そして四季咲きという特性から、多くのバラ愛好家に愛されています。今回は、この魅力的なバラの特徴や育て方について詳しく解説していきます。
オリビア・ローズ・オースチンの基本情報
オリビア・ローズ・オースチンは、イギリスの有名なバラ育種家デビッド・オースチン氏によって2014年に発表されたイングリッシュローズ(シュラブローズ)です。このバラは、デビッド・オースチン氏の孫娘の名前にちなんで命名されました。

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基本データ:

学名: Rosa 'Ausmixture'
系統: イングリッシュローズ(シュラブローズ)
作出: デビッド・オースチン社(イギリス)
発表年: 2014年
花色: ソフトピンク
花径: 約8cm
花形: ロゼット咲き(カップ咲きからロゼット咲きへと変化)
花弁数: 約90枚
香り: 中香(フルーティな香りとオールドローズの香りが混ざった上品な香り)
樹高: 約100〜120cm
樹形: コンパクトな直立性
開花: 四季咲き(春から秋まで繰り返し咲く)
耐病性: 優れている(黒星病やうどんこ病に強い)

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オリビア・ローズ・オースチンの魅力

1. 美しい花の形と色
オリビア・ローズ・オースチンの最大の魅力は、その花の美しさにあります。つぼみの段階では深いピンク色をしていますが、開花するにつれてソフトなピンク色へと変化していきます。満開になると、約90枚もの花弁が幾重にも重なり合い、古典的で優雅なロゼット形を形成します。中心部分はややくすんだピンク色で、外側に向かって色が明るくなっていく繊細なグラデーションも見どころです。
この花は、最初はカップ状に開き、徐々に平らなロゼット形へと変化していくため、一つの花でも異なる表情を楽しむことができます。また、花弁の縁がわずかに波打つような質感も、このバラの優美さを引き立てています。

2. 素晴らしい香り
オリビア・ローズ・オースチンは、フルーティな香りとオールドローズの伝統的な香りが絶妙に調和した中香を放ちます。朝露がついた花を近くで嗅ぐと、ラズベリーやレモンを思わせる爽やかな香りに、わずかなバラの深い香りが混ざり合う独特の香りを楽しむことができます。
この香りは強すぎず弱すぎず、庭にいると自然と香りが漂ってくる程度の上品さがあります。切り花として室内に飾っても、空間に優しい香りを広げてくれます。

3. 優れた開花性
オリビア・ローズ・オースチンの大きな特徴として、四季咲きという性質があります。春の一番花が最も豪華ですが、その後も休むことなく秋まで次々と花を咲かせ続けます。特に、他のイングリッシュローズと比較しても花つきがよく、花の数が多いという点が高く評価されています。
一度に複数の花を咲かせるため、一株だけでも存在感があり、庭のアクセントとして素晴らしい効果を発揮します。また、開花期間が長いため、長い期間にわたって美しい花と香りを楽しむことができます。

4. 健康的な生育と高い耐病性
オリビア・ローズ・オースチンは、バラの大敵である黒星病や白粉病に対する耐性が高く、初心者でも比較的育てやすい品種です。葉は濃い緑色で光沢があり、健康的な印象を与えます。
また、コンパクトで整った樹形に育つ特性があるため、庭のスペースを取りすぎることなく育てることができます。比較的若い株でも花付きが良いという特徴もあり、植えてからすぐに花を楽しめる点も魅力の一つです。

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オリビア・ローズ・オースチンの育て方
1. 植え付け
最適な植え付け時期:

春(3月下旬〜4月)
秋(10月〜11月)

気候が安定し、極端な暑さや寒さがない時期に植え付けるのが理想的です。
植え付け場所:
日当たりの良い場所を選びましょう。一日に最低6時間の日光が当たる場所が理想的です。ただし、真夏の強い日差しは避けた方が良いので、西日が強く当たる場所は避けるか、遮光対策を行いましょう。
植え付け手順:

直径と深さ約60cmの植え穴を掘ります
土を掘り起こし、堆肥や腐葉土、バラ専用の土などを混ぜて土壌を改良します
植え穴の中心に苗を置き、根がまっすぐ下に伸びるようにします
接ぎ木部分(根と幹の境目付近にある膨らみ)が地表から2〜3cm上になるように調整します
土を戻し、しっかりと押さえて固定します
たっぷりと水をやります
マルチング(腐葉土や堆肥を根元に敷く)を行うと、乾燥防止や雑草対策になります

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2. 水やり
バラは水を好む植物ですが、過湿も苦手です。土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えるのが基本です。
水やりのポイント:

朝か夕方の涼しい時間帯に水やりをしましょう
株元に直接水をかけるのではなく、根元の土に向けて水をやります
夏場は毎日、春秋は2〜3日に1回程度を目安にします
冬は休眠期に入るため、乾燥しすぎない程度に控えめにします
鉢植えの場合は、特に水切れに注意しましょう

3. 肥料
オリビア・ローズ・オースチンを美しく咲かせるためには、適切な肥料管理が重要です。
肥料の種類と与え方:

基本肥料(元肥): 植え付け時や早春に緩効性の有機肥料を施します
追肥: 開花期前(4月頃)と一番花後(6月頃)に、バラ専用肥料を与えます
液体肥料: 開花期間中は2週間に1回程度、薄めた液体肥料を与えると花付きが良くなります
秋肥: 9月頃に緩効性肥料を少量与えると、翌年の生育に好影響を与えます

肥料を与える際は、説明書の用量を守り、根元から少し離して施すようにしましょう。

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4. 剪定
オリビア・ローズ・オースチンは、適切な剪定によってさらに花付きが良くなり、美しい樹形を保つことができます。
剪定の時期と方法:

冬剪定(強剪定): 2月〜3月頃、休眠期に行います。樹高の1/2〜1/3程度に切り詰めます
夏剪定(軽剪定): 一番花が終わった6月頃に行います。花がら摘みを兼ねて、花茎を2〜3節残して切ります
花がら摘み: 花が終わったら、こまめに花がらを摘み取ります。次の花が早く咲くようになります

剪定の基本ルール:

枯れた枝や病気の枝は根元から切り取ります
内向きに伸びている枝や交差している枝を取り除きます
中心部に風通しと日光が入るようにします
切り口は芽の上約5mmの位置で、芽の反対側に斜めに切ります

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5. 病害虫対策
オリビア・ローズ・オースチンは比較的病気に強いバラですが、予防的な対策を行うことで、さらに健康に育てることができます。
主な病気と対策:

黒星病: 葉に黒い斑点ができる病気です。風通しを良くし、被害葉は早めに取り除きましょう
白粉病: 葉や茎に白い粉状のものが付く病気です。湿度管理と風通しの改善が効果的です
うどんこ病: 葉に白い粉をふいたような症状が出ます。重曹水スプレーなどが効果的です

主な害虫と対策:

アブラムシ: 新芽や蕾に集まります。水で洗い流すか、市販の薬剤を使用します
ハダニ: 葉の裏に寄生し、葉を黄色く変色させます。水を葉の裏側に強く噴射するか、天敵(カブリダニなど)を活用します
カイガラムシ: 枝や幹に付着します。見つけたら歯ブラシなどでこすり落とします

予防策として、定期的に葉水(葉に水をかける)を行うと、害虫の発生を抑えることができます。また、春と秋には予防的に薬剤散布を行うことも効果的です。

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6. 鉢植えでの育て方
オリビア・ローズ・オースチンは鉢植えでも十分に育てることができます。
鉢植えのポイント:

直径40cm以上、深さ30cm以上の大きな鉢を選びましょう
鉢底には必ず排水用の穴が開いているものを選びます
鉢底石を敷き、その上にバラ専用の培養土を入れます
水はけと通気性を確保するため、赤玉土やパーライトを混ぜると良いでしょう
夏は朝夕2回の水やりが必要になることもあります
2〜3年に一度は鉢植え替えを行うことをおすすめします

オリビア・ローズ・オースチンの活用法
1. ガーデンでの使い方
コンパクトな樹形と繰り返し咲く特性を活かして、様々な場所で楽しむことができます。
おすすめの植栽場所:

花壇の中央や手前のアクセントとして
低い生垣として数株を一列に植える
アーチやオベリスクに誘引して立体的に楽しむ
庭の入り口や窓辺など、香りを楽しめる場所に配置する

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2. 切り花としての楽しみ方
オリビア・ローズ・オースチンは切り花としても素晴らしい持ちの良さを示します。
切り花のコツ:

朝の涼しい時間帯に、八分咲き程度の花を選びます
鋭利なハサミで、斜めにカットします
すぐに水に浸し、茎の切り口が乾かないようにします
花瓶の水は2日ごとに交換すると長持ちします
葉が水に浸からないように注意しましょう

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3. 香りを楽しむ
オリビア・ローズ・オースチンの素晴らしい香りは、様々な形で楽しむことができます。
香りの楽しみ方:

切り花として室内に飾る
ドライフラワーにして長期間香りを楽しむ
ポプリの材料として活用する
香りの強い朝や雨上がりに庭で香りを楽しむ

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まとめ
オリビア・ローズ・オースチンは、繰り返し咲く四季咲き性、美しいソフトピンクの花色、上品な香り、そして丈夫で育てやすい性質を持つ、まさに理想的なイングリッシュローズです。初心者からベテランまで、多くのバラ愛好家に愛される理由がここにあります。
適切な管理を行えば、春から秋まで長期間にわたって美しい花を咲かせ続け、庭に彩りと香りをもたらしてくれることでしょう。ぜひ、オリビア・ローズ・オースチンを育てて、その魅力を存分に堪能してみてください。
日当たりと風通しの良い場所で、適切な水やりと肥料管理、そして定期的な剪定を行うことで、このバラはさらに美しく成長し、皆さんの庭を彩る素晴らしい存在となることでしょう。

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深紅の美学|アンプルール・デュ・マロックで楽しむオールドローズの世界 Empereur du Maroc⠀赤黒の花が増えてきた。2025年4月24日

アンプルール・デュ・マロック Empereur du Maroc⠀赤黒の花が増えてきた。2025年4月24日

【オールドローズ】'アンプルール・デュ・マロック'育て方|赤黒い花が増加中!HP系の剪定も解説
「アンプルール・デュ・マロック Empereur du Maroc 赤黒の花が増えてきた。2025年4月24日」

春バラのシーズンが本格化し、庭が日に日に華やかさを増していく4月24日。昨日咲き始めたオールドローズ、「アンプルール・デュ・マロック」が、今日はさらに花数を増やし、その存在感を一層高めています! ベルベットのような質感を持つ、深い濃赤紫色、まさに「赤黒」と呼びたくなるような花々が、庭の一角で高貴なオーラを放ち始めました。そして、風に乗って漂い始める、甘く濃厚なダマスクの香り…。これぞオールドローズの真髄、五感で味わう贅沢な時間です。

「モロッコの皇帝」の名を持つこの歴史あるバラは、1858年にフランスで作出されたハイブリッドパーペチュアル(HP)系。オールドローズでありながら返り咲きの性質を持ち、その深い色彩と素晴らしい香りで、時代を超えて多くのバラ愛好家を魅了し続けています。

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「この深い色のバラ、本当に素敵!」
「オールドローズの育て方、特にHP系の管理って?」
「返り咲きさせるための剪定のコツを知りたい」

この記事では、そんな開花が進んできた 'アンプルール・デュ・マロック' に改めて注目し、その基本情報から歴史的背景、心惹かれる魅力、そしてオールドローズ・HP系としての詳しい育て方、剪定や仕立て方のコツまで、徹底的に解説していきます。

この記事を読めば、あなたも 'アンプルール・デュ・マロック' の育て方のポイントをマスターし、その深い色彩と甘美な香りを存分に楽しむことができるようになるはずです。さあ、時を超えて愛されるオールドローズの世界へ、一緒に足を踏み入れてみましょう!

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この記事を書いている人

[02memo] バラを中心にガーデニング情報や育て方、お買い物紹介などを発信する雑記ブログを2011年から運営中。オールドローズもいくつか栽培しており、その魅力と栽培のポイントを発信しています。

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1. モロッコの皇帝:オールドローズ 'アンプルール・デュ・マロック' とは?
まずは、「アンプルール・デュ・マロック」がどのようなバラなのか、その基本的なプロフィールと歴史的背景を見ていきましょう。

作出: 1858年 / フランス / Bertrand Guinoiseau-Flon氏
別名: Emperor of Morocco (エンペラー・オブ・モロッコ)
系統: HP (ハイブリッド・パーペチュアル) / オールドローズ
19世紀中頃に流行した系統で、「パーペチュアル(Perpetual=永続的な、繰り返す)」の名が示す通り、オールドローズの中では返り咲き性が強いのが特徴です。モダンローズ(特にハイブリッド・ティー)の重要な親となりました。多くは香りが良く、しっかりとした樹形を持ちます。
樹形: シュラブ・ローズ(またはつる性として扱われることも)。枝は直立性に伸びる傾向があり、しっかりしています。強めの剪定で木立性のようにも育てられます。
樹高: 2.5m ~ 3m程度に伸長する可能性があります(つる状に伸ばした場合)。剪定によって1.5m程度のシュラブとしても管理可能です。
咲き方: 返り咲き。主に春に多くの花が咲き、適切な管理で夏以降も繰り返し花を咲かせます。
花色: 濃赤紫色~クリムゾンレッド。しばしば「赤黒い」と表現される、非常に深みのあるベルベットのような色合い。咲き進んだり、散り際には紫色がかってくることもあります。
花形: 半剣弁八重咲き~ロゼット咲き。外側の花弁がやや反り返り、中心部はクォーターロゼット状に開くことも。クラシカルで優雅な花形です。
花径: 中輪 (約6cm~8cm程度)
香り: 強香。オールドローズ特有の、甘く濃厚なダマスク香を強く放ちます。
葉: やや濃い緑色の葉。
耐病性: オールドローズ、特にHP系はうどんこ病に弱い傾向があるため注意が必要です。黒星病への耐性は中程度とされます。

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歴史を感じるロマン

1858年作出ということは、日本で言えば幕末の頃。そんな時代から存在し、今もなお愛され続けているという事実に、深いロマンを感じずにはいられません。モダンローズにはない、歴史の重みと物語性を秘めたバラと言えるでしょう。

2. 'アンプルール・デュ・マロック' 5つの魅力:なぜ人々を惹きつけるのか?
この歴史あるバラが、現代のガーデナーをも魅了し続ける理由は、その独特の個性と魅力にあります。

魅力1:息をのむほど深い! ベルベットのような「赤黒」の花色
最大の特徴は、他に類を見ないほど**深みのある濃赤紫色(クリムゾンレッド)**です。「赤黒い」と表現されることもあるその色は、まるで高級なベルベットのような質感さえ感じさせ、非常にシックで高貴な印象を与えます。光の当たり具合によって陰影が生まれ、ミステリアスな雰囲気も醸し出します。花数が増えてくると、その存在感は圧倒的です。

魅力2:クラシカルで優雅、オールドローズならではの花形
半剣弁の蕾が開き始めると、花弁が重なり合い、時には中心部がクォーター状に割れる美しいロゼット咲きになります。整然としたモダンローズとは異なる、どこか自由で優雅な花形は、オールドローズならではの魅力です。

魅力3:むせ返るような甘美な香り! 強烈なダマスク香
オールドローズの真髄ともいえる、濃厚で甘美なダマスク香を強く放ちます。開花期には、その芳醇な香りが庭を満たし、五感を満たす贅沢な時間をもたらしてくれます。花数が増えるにつれて、香りもより一層強くなっていることでしょう。香りの良さを重視する方には、たまらない魅力です。

魅力4:オールドローズなのに繰り返し咲く! 返り咲き性の喜び
多くの一季咲きのオールドローズとは異なり、ハイブリッド・パーペチュアル系の'アンプルール・デュ・マロック'は返り咲き性を持っています。春の素晴らしい開花の後も、夏や秋に再び花を咲かせてくれる可能性があるのです。長く花を楽しめるのは大きなメリットです。

魅力5:仕立て方で表情が変わる! 多彩な樹形
枝が比較的しっかりと直立気味に伸びる性質を持ちますが、枝を伸ばせばつるバラのようにフェンスやオベリスクに誘引することも可能です。一方で、冬に強めに剪定すれば、コンパクトな木立性のシュラブとして鉢植えなどで楽しむこともできます。庭のスペースや好みに合わせて、様々な仕立て方ができるのも魅力です。

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3. 'アンプルール・デュ・マロック' の育て方【完全ガイド】オールドローズHP系の管理法
ここからは、「アンプルール・デュ・マロック」を元気に育て、その深い魅力を持つ花を毎年楽しむための具体的な方法を、詳しく解説していきます。オールドローズ、特にHP系の特性を理解することがポイントです。

3.1. 植え付け:最適な環境で皇帝をお迎え!
場所選び(最重要):
日当たり: バラの基本通り、日当たりと風通しの良い場所が最適です。最低でも1日に6時間以上の日照を確保しましょう。
風通し: HP系はうどんこ病にかかりやすい傾向があるため、特に風通しの良さが重要です。壁際や込み合った場所は避け、株周りの空気の流れが良い場所を選びましょう。
スペース: つる状に伸ばす場合は3m程度のスペースを、シュラブとして育てる場合でも1.5m程度のスペースを確保しましょう。
土壌:
水はけと水持ちが良く、有機質に富んだ肥沃な土壌を好みます。
市販の「バラ用培養土」を使用するのが簡単です。
地植えの場合は、深く耕し、堆肥、腐葉土、元肥を十分に混ぜ込んで土壌改良を行います。
植え付け時期:
大苗(裸苗、ポット苗): 休眠期の**秋(10月下旬~11月)または冬(1月~2月)**が最適。
植え付け方法:
苗の根鉢の扱いは通常のバラと同じです。
植え穴または鉢に、接ぎ木部分が地面より少し上に出るように植え付けます。
植え付け後は水をたっぷりと与え、支柱を立てて安定させます。

3.2. 水やり:基本を守って、過湿に注意
基本: 土の表面が乾いたら、鉢植えの場合は鉢底から水が流れ出るまで、地植えの場合は株元にたっぷりと与える。
頻度: 季節や天候により調整します。生育期・開花期は水切れに注意し、冬は控えめに。
注意点: 過湿は根腐れや病気の原因になります。特に風通しが悪い場所では注意が必要です。

3.3. 肥料:返り咲きと健全な成長のために
HP系は返り咲き性があり、比較的肥料を好む傾向があるとも言われます。適切な施肥で、繰り返し開花を促しましょう。

寒肥(元肥): 冬(12月~1月頃)に、有機質肥料や緩効性化成肥料を株元に施します。
追肥:
芽出し肥: 春(3月頃)に緩効性化成肥料を与えます。
開花期の追肥: 花が咲き始めたこの時期(4月下旬~)、開花エネルギーを補給し、次の蕾の成長を促すために、液体肥料を週に1回程度与えるのが効果的です。
【重要】お礼肥(花後): 春の一番花が終わったら、返り咲きを促すために必ずお礼肥(緩効性肥料や液体肥料)を与えます。夏や秋の花後も同様に施します。
秋肥: 夏剪定後(8月下旬~9月頃)に追肥します。
ポイント: バラ専用肥料が便利です。与えすぎは禁物ですが、肥料切れにも注意が必要です。

3.4. 病害虫対策:特に「うどんこ病」に注意!
オールドローズ、特にHP系は、うどんこ病にかかりやすい傾向があります。予防的な対策が重要です。

うどんこ病対策:
風通しを最優先: 剪定で枝を整理し、誘引で枝が重ならないようにし、株全体の風通しを良く保ちます。
適切な施肥: 窒素過多はうどんこ病を助長します。バランスの取れた施肥を心がけます。
早期発見・対処: 葉や新芽に白い粉を見つけたら、すぐにその部分を取り除くか、初期段階で薬剤を散布します。
予防散布: 発生しやすい時期(春・秋)には、予防効果のある殺菌剤を定期的に散布することも有効です。
その他の病害虫: 黒星病、アブラムシ、ハダニ、チュウレンジハバチなども発生する可能性があるので、定期的な観察と対処が必要です。特にアブラムシは咲き始めの花にも付きやすいので注意しましょう。

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4. 【重要】剪定と仕立て方:HP系の特性を活かす!
'アンプルール・デュ・マロック' はシュラブとしても、つるバラとしても育てられます。仕立て方に合わせた剪定がポイントです。

4.1. HP系の剪定の考え方
返り咲き性を促すため、花後の剪定が重要。
冬剪定で樹形を作り、古い枝を整理して株を若返らせる。
仕立て方(木立 or つる)によって剪定の深さを変える。

4.2. 冬剪定(1月~2月):仕立て方に合わせて調整
① 木立風(ブッシュ)に仕立てる場合:
全体の高さの1/2~1/3程度まで、やや深めに切り詰めます。
枯れ枝、病気枝、細枝、内向枝、古い枝(3~4年以上)を整理します。
残す枝は外向きの良い芽の上で切ります。
② つる状(クライマー)に仕立てる場合:
枯れ枝や細い枝、混み合った枝などを整理するのは同じです。
元気の良い長いシュートを数本選び、主枝として残します。 これらの主枝は先端を軽く切り詰める程度にします。
主枝から出ている側枝を、付け根から2~3芽残して短く切り詰めます。
冬剪定後に、構造物へ誘引し直します。枝が硬めなので、若い枝を中心に行い、無理に曲げないように注意します。

4.3. 花後の剪定(随時):返り咲きを促す重要な作業!
HP系の返り咲き性を引き出すためには、花後の剪定が非常に重要です。

方法: 春の一番花が終わったら、咲いた枝の長さの約半分程度の位置で切り戻します。良い芽(5枚葉の付け根にある芽)の上で切ります。
効果: このやや深めの切り戻しが刺激となり、新しいシュートが発生しやすくなり、夏から秋にかけての返り咲きを促します。
繰り返し: 夏や秋に咲いた花の後も、同様に切り戻しを行うことで、次の開花を期待できます。

4.4. 夏剪定(任意)
秋に良い花を咲かせたい場合は、8月下旬~9月上旬に、軽く全体の枝を切り戻して樹形を整えます。

4.5. 仕立て方の選択肢
直立性のシュラブ: 自然樹形を活かし、庭の中~後方に植えて存在感を出す。
鉢植え: 冬剪定で高さを調整し、大きめの鉢(10号以上)で育てる。
フェンス・トレリス: 枝が硬めなので、直線的な誘引がしやすい。扇状に広げる。
オベリスク・ポール: 若いしなやかな枝を選んで巻き付けるように誘引する。

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5. 'アンプルール・デュ・マロック' を楽しむガーデンアイデア
その深い花色と香りは、庭に特別な雰囲気をもたらします。

シック&エレガントな庭の主役に: 濃赤紫色は、庭全体を引き締め、落ち着いた大人の雰囲気を演出します。メインとなる場所に植えて、その存在感を楽しみましょう。咲き始めたばかりの今、その魅力は格別です。
美しい色彩のコントラスト:
淡い色のバラと: 'ピエール・ドゥ・ロンサール' のような淡いピンクや、白、アプリコット系のバラと組み合わせると、色の対比が非常に美しく、お互いを引き立て合います。
シルバーリーフと: ラムズイヤーやサントリナ、アルテミシアなどのシルバーリーフプランツと合わせると、シックで洗練された組み合わせになります。
香りのガーデンに: 強烈なダマスク香は、香りのガーデンには欠かせません。ラベンダーや他の香りの良いオールドローズなどと組み合わせて、香りの競演を楽しむのも素敵です。
切り花として贅沢な香りを室内に: 深い色合いと濃厚な香りを、切り花として室内で楽しむのは最高の贅沢です。一輪だけでも、部屋中に香りが広がります。咲き始めたばかりの花を飾るのも良いですね。

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6. まとめ:時を超えて愛される、深紅の皇帝、開花!
今回は、160年以上もの間愛され続けているオールドローズ、「アンプルール・デュ・マロック」について、その魅力と育て方の詳細をご紹介しました。

アンプルール・デュ・マロックは、ベルベットのような深い濃赤紫色(赤黒)の花と、濃厚なダマスク香が魅力のハイブリッド・パーペチュアル系オールドローズ。
オールドローズでありながら返り咲き性があり、春以降も花を楽しめる可能性がある。
樹形は直立性のシュラブで、つるバラのように仕立てることも可能。
育て方のポイントは、日当たりと風通しの確保、HP系の特性に合わせた剪定(特に花後のやや深めの切り戻し)、そしてうどんこ病への注意。
歴史を感じさせる佇まいと、モダンローズにはない深い魅力を持つ。
今日、庭で咲く花の数を増やし始めた「アンプルール・デュ・マロック」。そのベルベットのような質感と、これからますます強くなるであろう甘美なダマスクの香りは、まさに五感を満たす喜びです。

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歴史とロマン、そして圧倒的な個性を持つオールドローズ 'アンプルール・デュ・マロック'。少し手がかかる部分もありますが、それを補って余りある魅力と育てる喜びがあります。ぜひ、あなたの庭に「モロッコの皇帝」をお迎えしてみませんか?

[02memo]では、「アンプルール・デュ・マロック」の成長記録や、他のオールドローズの情報も発信しています。ぜひ、ブログやSNS、YouTubeもチェックしてみてくださいね!

アンプルール・デュ・マロック Empereur du Maroc Bertrand Guinoiseau-Flon フランス ツル シュラブ・ローズ オールドローズ HP ハイブリットパーペチュアル 返り咲き 赤系統 濃赤紫色 半剣弁八重咲き 中輪 強香

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再生リスト アンプルール・デュ・マロック Empereur du Maroc
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2025年04月23日

アルベリック・バルビエ初萌芽!日陰でも育つ強健ランブラーローズAlberic Barbier⠀蕾が色づいてきた。2025年4月23日

アルベリックバルビエ Alberic Barbier⠀蕾が色づいてきた。2025年4月23日

【アルベリック・バルビエ育て方】日陰OK!強健ランブラーローズの魅力と剪定・誘引
「アルベリックバルビエ Alberic Barbier 蕾が色づいてきた。2025年4月23日」

春の庭が日に日に色彩豊かになる4月23日、アーチやフェンスで枝を伸ばすランブラーローズ「アルベリック・バルビエ」の蕾が、可愛らしく色づき始めました! 外側のガクはまだ緑色を帯びていますが、その隙間から中心の柔らかなレモンイエローが透けて見え、純白の花が開く瞬間が間近に迫っていることを教えてくれます。100年以上もの間、世界中で愛され続けてきたこの歴史あるバラの開花は、毎春の特別な楽しみの一つですね。

「アルベリック・バルビえ」は、1900年にフランスの名門バルビエ社によって作出された、ハイブリッド・ウィクライアナ系のランブラーローズです。ランブラーローズならではの旺盛な伸長力、しなやかな枝、そして春に株全体を覆うように咲く圧倒的な花数に加え、病害虫に強く、日陰にも耐えるという素晴らしい強健さを持ち合わせています。

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「ランブラーローズって、普通のつるバラと育て方が違うの?」
「日陰でも本当に育つ?」
「剪定はどうすればいいか、特に知りたい!」

この記事では、そんな魅力あふれる 'アルベリック・バルビエ' の基本情報から、時代を超えて愛される理由、初心者でも安心して育てられる詳しい方法、そしてランブラーローズ栽培の鍵となる**「剪定」と「誘引」のテクニック**、さらには庭での素敵な活用アイデアまで、徹底的に解説していきます。(※ご提供いただいた元テキストの一部に剪定に関する誤解を招きやすい表現がありましたが、本記事では一季咲きランブラーとしての正しい管理方法に基づいて解説します。)

この記事を読めば、あなたも 'アルベリック・バルビエ' の育て方のコツをマスターし、その清楚で美しい花のカーテンを庭で楽しむことができるようになるはずです。さあ、クラシカルで強健なランブラーローズの世界へご案内しましょう!

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この記事を書いている人

[02memo] バラを中心にガーデニング情報や育て方、お買い物紹介などを発信する雑記ブログを2011年から運営中。「アルベリック・バルビエ」のようなランブラーローズも栽培し、そのダイナミックな魅力と管理のポイントを発信しています。

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1. 時を超える白き輝き:ランブラーローズ 'アルベリック・バルビエ' とは?
まずは、「アルベリック・バルビエ」がどのようなバラなのか、その基本的なプロフィールと特徴を見ていきましょう。

作出: 1900年 / フランス / Barbier Frères & Compagnie (バルビエ)
系統: R (ランブラー・ローズ) / H. Wichurana (ハイブリッド・ウィクライアナ)
日本などに自生するテリハノイバラ (Rosa wichurana) を交配親に持つ系統。枝がしなやかに長く伸び、光沢のある葉を持ち、病気に強く強健で、日陰にも比較的強い品種が多いのが特徴です。
樹形: 大型つる性(ランブラー)。枝は非常にしなやかで、旺盛に伸長し、4m~8mに達することもあります。
咲き方: 一季咲き。基本的には春(5月~6月頃)に一度だけ、株全体が花で覆われるように豪華に咲きます。(※稀に秋にわずかに返り咲くこともありますが、基本は一季咲きと考えます。)
花色: クリームがかった白色。蕾や咲き始めは中心部が淡いレモンイエローを帯びますが、開花が進むにつれて純白に近い色になります。
花形: ロゼット咲き。幾重にも重なった花弁が、クラシカルで美しい形を作ります。
花径: 中輪 (直径約8cm)
咲き方: 房咲きになり、一つの枝先にたくさんの花をつけます。
香り: 中香。リンゴのようなフルーティーな香りと、ティー系の香りが混じると評される、心地よい香りです。
葉: 濃い緑色で光沢のある照り葉。常緑に近い性質を持ち、冬でもある程度の葉を残すことがあります。
枝: 非常にしなやかで誘引しやすいですが、トゲは鋭くしっかりしているので、作業時には注意が必要です。
耐病性: うどんこ病、黒星病ともに非常に強く、極めて強健です。
耐寒性・耐暑性: 共に優れています。
耐陰性: バラの中では特に日陰に強く、半日陰や北向きの場所でも育てることが可能です。
Barbier社のランブラーローズ

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作出者のバルビエ社は、20世紀初頭に多くの優れたランブラーローズを生み出したことで知られています。同じく人気の高いランブラー「フランソワ・ジュランヴィル」なども同社の作出です。バルビエ社のランブラーは、強健さと美しさを兼ね備え、現代でも高く評価されています。

2. なぜ'アルベリック・バルビエ'は愛され続けるのか? 5つの魅力
1世紀以上も前に作出されたこのバラが、今なお世界中のガーデナーに愛され続けている理由を探ってみましょう。

魅力1:清楚で優雅! クリームホワイトの美しい花
咲き始めの中心の淡いレモンイエローから、開くにつれて純白に近いクリームホワイトへと変化する花色は、非常に清楚で上品な印象を与えます。オールドローズを思わせる美しいロゼット咲きの花が、大きな房となって咲き誇る姿は圧巻です。

魅力2:庭を包む、心地よいフルーティーな香り
「中香」とされますが、リンゴやティーに例えられるその香りは、甘く爽やかで非常に心地よく、庭に優しいアロマを漂わせます。強すぎない自然な香りが、リラックスした時間をもたらしてくれます。

魅力3:驚くほどの強健さ! 病害虫の心配ほぼなし
このバラの最大の長所の一つが、その抜群の強健さです。うどんこ病や黒星病といったバラの主要な病気に非常に強く、ほとんど手がかかりません。農薬散布などの手間をかけずに、美しいバラを楽しみたい方にとって、これ以上ないほど頼りになる存在です。初心者の方でも安心して育てられます。

魅力4:日陰にも咲く! 類まれな耐陰性
バラでありながら、日陰に非常に強いという特性を持っています。日照時間が短い場所や、建物の北側など、他のバラでは育ちにくい環境でも、花を咲かせてくれる可能性があります。これは、庭の環境が限られている場合に大きなメリットとなります。

魅力5:自由自在な誘引! ダイナミックな景観作り
ランブラーローズ特有の、長くしなやかに伸びる枝は、アーチ、パーゴラ、フェンス、壁面、さらには大きな木など、様々な場所に自由自在に誘引することができます。その旺盛な伸長力を活かして、ダイナミックで美しい景観を作り出すことが可能です。

魅力6:一年中美しい! 光沢のある照り葉
テリハノイバラの血を引く、光沢のある濃い緑色の葉も魅力の一つです。常緑に近い性質を持ち、冬でもある程度の葉を残すため、花のない時期でも緑の景観を保ってくれます。

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3. 'アルベリック・バルビエ' の育て方【完全ガイド】ランブラーを元気に!
ここからは、「アルベリック・バルビエ」を元気に育て、毎年美しい花のカーテンを楽しむための具体的な方法を、詳しく解説していきます。ランブラーローズ特有の管理ポイントを押さえましょう。

3.1. 植え付け:広いスペースと伸び伸び育つ環境を!
場所選び(最重要):
スペース: 最も重要なのは、枝を伸ばすための十分なスペースを確保すること! 5m以上に伸びることもある大型ランブラーなので、狭い場所では持て余します。アーチ、パーゴラ、広い壁面、フェンス、大きな木など、誘引する場所を決めてから植え付けましょう。
日当たり: 日向~半日陰~明るい日陰まで幅広く適応します。日当たりが良い方が花付きは良くなりますが、日陰にも耐えるので、場所を選ばないのが強みです。
風通し: 風通しが良い場所を選びましょう。
土壌: バラ栽培の基本通り、水はけと水持ちが良く、有機質に富んだ肥沃な土壌を好みます。地植えの場合は、深く耕し、堆肥や腐葉土、元肥をしっかり混ぜ込んで土壌改良を行います。
植え付け時期: 大苗は**秋(10月下旬~11月)または冬(1月~2月)**の休眠期が最適です。
植え付け方法: 基本的なバラの植え付け手順に従います。接ぎ木部分が埋まらないように注意し、植え付け後はたっぷり水を与え、支柱で固定します。

3.2. 水やり:地植えなら、ほぼお任せでOK!
地植えの場合: 一度根付いてしまえば、その後の水やりは基本的に不要です。自然の降雨だけで十分に育ちます。猛暑で乾燥が続く場合のみ、たっぷりと水を与えましょう。
鉢植えの場合: ランブラーを鉢植えで管理するのは大変ですが、もし行う場合は非常に大きな鉢を用意し、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。

3.3. 肥料:控えめでも大丈夫! 春の開花に集中!
「アルベリック・バルビエ」は非常に樹勢が強く、痩せ地でもある程度育つため、肥料は控えめで管理するのが基本です。特に一季咲きなので、春の開花にエネルギーを集中させます。

寒肥(元肥): 冬(12月~1月頃)に、有機質肥料や緩効性化成肥料を株元から少し離れた場所に施します。これが主な肥料となります。
芽出し肥(任意): 春(3月頃)に緩効性化成肥料を少量与えると、新芽の成長を助けます。
お礼肥(花後): 春の花が終わった後(6月頃)、開花で消耗した体力を回復させるために、緩効性化成肥料を少量与えます。
夏以降の追肥: 一季咲きなので、夏以降は基本的に追肥の必要はありません。 肥料(特に窒素分)を与えすぎると、枝ばかりが茂り、翌年の花付きが悪くなることがあります。

3.4. 病害虫対策:心配無用の強健さ!
「アルベリック・バルビエ」の最大の長所の一つは、その驚くほどの耐病性です。

病気: うどんこ病、黒星病ともに非常に強く、ほとんど発生しません。特別な薬剤散布をしなくても、健康に育つことが多いです。
害虫: 春先の新芽にアブラムシが付くことはありますが、深刻な被害になることは稀です。環境によっては、カミキリムシ(テッポウムシ)やコガネムシの幼虫などに注意が必要な場合もありますが、他のバラに比べて格段に手がかかりません。
対策: 基本的には、風通しを良くしておく程度の基本的な管理で十分です。薬剤散布はほとんど必要ないでしょう。

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4. 【最重要】ランブラーローズの剪定と誘引:'アルベリック・バルビエ'を美しく咲かせる鍵!
「アルベリック・バルビエ」のような一季咲きランブラーローズの剪定・誘引は、四季咲き性のクライミングローズとは考え方が全く異なります。 ここを間違えると、春に花が咲かなくなってしまうので、しっかりと理解しましょう。

4.1. 一季咲きランブラー剪定の鉄則:切るのは花後! 冬は整理のみ!
花は「前年に伸びた枝(2年枝)」に咲きます。
そのため、冬に枝を短く切り詰めると、花芽ごと切り落としてしまうことになります!
剪定のメインは「花後(春の開花が終わった後)」に行う、古い枝から新しい枝への「シュート更新」です!
冬の剪定は、あくまで不要な枝を取り除く「整理」が中心です!

4.2. 冬の剪定・誘引(12月~2月):切らずに、伸ばして、固定する!
剪定: 基本的には、ほとんど切りません!
枯れている枝
明らかに細くて弱々しい枝
混み合いすぎている部分の細い枝
これらを、**付け根から切り取る「整理剪定」**にとどめます。
前年に株元や太い枝から勢いよく伸びた、元気なシュート(来年花が咲く主役!)は、絶対に短く切り詰めず、先端の傷んだ部分を少し切る程度にするか、全く切らなくても構いません。
誘引: 冬の間に、前年に伸びた長くしなやかなシュートを、アーチ、パーゴラ、フェンス、壁面、樹木などに誘引し、固定します。
アルベリック・バルビエの枝は非常に長く、しなやかなので、広いスペースに大胆に、自由な発想で誘引できます。
できるだけ水平に近い角度に寝かせると花付きが良くなりますが、ランブラーの場合は、枝垂れさせたり、高い位置まで伸ばしたり、カーブさせたりと、様々な形に誘引できるのが魅力です。
麻ひもやビニールタイで、ゆとりを持たせて固定します。(トゲには十分注意してください!)

4.3. 花後の剪定(6月~7月):古い枝から新しいシュートへバトンタッチ!
一季咲きランブラーにとって、花後の剪定が最も重要な剪定作業です。これにより、株を若返らせ、翌年の花付きを良くします。

目的: 花が咲き終わった古い枝を整理し、株元から発生した新しいシュート(来年花が咲く枝)に養分を集中させる。
方法:
まず、花が咲き終わった細い枝(側枝)を、数節残して切り戻すか、付け根から切り取ります。
次に、株全体の様子を見ながら、花がたくさん咲いた主枝(主に2年枝)や、さらに古い主枝(3~4年以上経ったもの)を、株元から発生している元気な新しいシュート(ベイサルシュート)のすぐ上や、枝の付け根から切り取ります。
【重要!】株元から勢いよく伸びている、その年に発生した太くて元気なベイサルシュートは、絶対に切らずに残します! これが来年の主役です。
全ての古い枝を一度に切る必要はありません。毎年少しずつ、古い枝を新しいシュートに更新していくイメージです。

4.4. シュートの扱い(最重要!):来年の花の源!
春から秋にかけて、株元から勢いよく伸びてくるベーサルシュートは、来年たくさんの花を咲かせてくれる、最も大切な枝です。

絶対に切らない!
非常に柔らかく折れやすいので、風などで折れないように早めに支柱を立てて保護する。
長く伸びるので、邪魔にならないように、まっすぐ上に伸ばしておくか、支柱に軽く結び留めておく。 (冬になったら、これを誘引します)

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5. 'アルベリック・バルビエ' を楽しむガーデンアイデア:白い花のカーテンを作る!
その旺盛な伸長力としなやかな枝、そして春の圧倒的な花数を活かして、ダイナミックで美しい景観を作りましょう。

夢のような花のカーテン(パーゴラ・ガゼボ): パーゴラやガゼボに誘引すれば、春には頭上からクリームホワイトの花が降り注ぐ、夢のような空間が生まれます。香りに包まれる贅沢な時間を過ごせます。
壮大な花の壁面・フェンス: 広い壁面や長いフェンスを覆うように誘引すれば、春には見渡す限りの白い花のタペストリーが出現します。そのスケール感は圧巻です。
ナチュラルな雰囲気(樹木に絡ませる): 庭に大きな木があれば、その幹や枝に絡ませるのも素敵です。まるで自生しているかのような、自然で野趣あふれる雰囲気を演出できます。
日陰の庭を明るく照らす: 北向きの壁や、大きな木の陰になる場所など、他のバラが育ちにくい日陰のスペースを、明るいクリームホワイトの花と光沢のある葉で彩ることができます。
他のつる植物との組み合わせ:
クレマチス: 紫や濃いピンクのクレマチスと組み合わせると、色の対比が美しく、開花時期をずらして楽しむこともできます。
他のランブラーローズ: フランソワ・ジュランヴィル(ピンク)など、他の色のランブラーと大胆に絡ませて、ダイナミックな景色を作るのも面白いでしょう。
切り花で清楚なアレンジ: 房咲きの花を数本切って、シンプルな花瓶に飾るだけで、ナチュラルで清楚な雰囲気のアレンジメントになります。照り葉も一緒に飾ると美しいです。

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6. まとめ:時を超えて愛される、強くて美しい白のランブラー
今回は、100年以上もの間、世界中で愛され続けているランブラーローズの銘花、「アルベリック・バルビエ」について、その魅力と育て方の詳細、そしてランブラーローズならではの管理のコツを詳しくご紹介しました。

アルベリック・バルビエは、クリームホワイト(中心イエロー)の美しいロゼット咲きの花が、春に株全体を覆うように咲き誇る、一季咲きのランブラーローズ。
リンゴのようなフルーティーな中香と、光沢のある美しい照り葉も魅力。
最大の特長は、病害虫に非常に強く、日陰にも耐える抜群の強健さと育てやすさ。初心者にも最適。
しなやかに長く伸びる枝は、アーチやパーゴラなどへの誘引に最適で、ダイナミックな景観を作る。
育て方の鍵は、「広いスペースの確保」と「一季咲きランブラー特有の剪定(冬は整理のみ、花後にシュート更新)」を理解すること。
今まさに色づき始めた蕾が、これから開花し、庭を純白に近い花のシャワーで満たしてくれることでしょう。その瞬間を想像するだけで、心が豊かになりますね。

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その圧倒的な美しさと、驚くほどの強健さで、ガーデナーに大きな喜びと安心感を与えてくれる「アルベリック・バルビエ」。ぜひ、あなたの庭にもこのクラシックな名花をお迎えして、時を超えたバラの魅力に触れてみませんか?

[02memo]では、「アルベリック・バルビエ」の成長記録や開花の様子、剪定・誘引の具体的な方法なども、ブログやSNS、YouTubeで発信しています。ぜひ、チェックしてみてくださいね!

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フランソワ・ジュランヴィル初咲き!日陰でも輝くランブラーローズの魅力 Francois Juranville⠀ピンクの花が1個咲いた。2025年4月23日

フランソワ・ジュランヴィル Francois Juranville

フランソワ・ジュランヴィル Francois Juranville⠀ピンクの花が1個咲いた。2025年4月23日

【フランソワ・ジュランヴィル育て方】日陰に強いランブラーローズ!魅力と剪定のコツ
「フランソワ・ジュランヴィル Francois Juranville ピンクの花が1個咲いた。2025年4月23日」

春爛漫の庭で、待ちわびた瞬間が訪れました! 数あるバラの中でも、特に開花を楽しみにしていたオールドローズ(ランブラー)の「フランソワ・ジュランヴィル」が、今日、その可憐なピンク色の花を今年初めて咲かせてくれたのです! まだたった一輪ですが、その優しい色合いとクラシカルな雰囲気は、春の柔らかな光の中でひときわ美しく輝いています。この最初の一輪は、これから始まる圧倒的な花のシャワーへの、まさに序章と言えるでしょう。

「フランソワ・ジュランヴィル」は、1906年にフランスのBarbier社によって作出された、ハイブリッド・ウィクライアナ系のランブラーローズです。ランブラーローズとは、枝がしなやかに長く伸び、春に一斉にたくさんの花を咲かせるつるバラの一群。「フランソワ・ジュランヴィル」はその中でも特に人気が高く、その美しさ、育てやすさ、そして日陰にも耐える強健さで、世界中のガーデナーに愛され続けています。

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「ランブラーローズって、普通のつるバラと何が違うの?」
「フランソワ・ジュランヴィルの魅力をもっと知りたい!」
「一季咲きのバラの剪定って、どうすればいいの?」
「日陰でも育つって本当?」

この記事では、そんな魅力あふれるランブラーローズ 'フランソワ・ジュランヴィル' の基本情報から、人々を惹きつける理由、初心者でも安心して育てられる詳しい方法、そしてランブラーローズならではの重要な「剪定」と「誘引」のテクニック、さらには庭での素敵な活用アイデアまで、徹底的に解説していきます。

この記事を読めば、あなたも 'フランソワ・ジュランヴィル' の育て方のコツをマスターし、その優雅な花の滝を庭で楽しむことができるようになるはずです。さあ、時を超えて愛されるクラシカルなバラの世界へご案内しましょう!

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1. 優しい桃色の滝:ランブラーローズ 'フランソワ・ジュランヴィル' とは?
まずは、「フランソワ・ジュランヴィル」がどのようなバラなのか、その基本的なプロフィールと、ランブラーローズとしての特徴を見ていきましょう。

作出: 1906年 / フランス / Barbier (バルビエ)
系統: R (ランブラー・ローズ) / H. Wichurana (ハイブリッド・ウィクライアナ)
日本や中国原産のテリハノイバラ (Rosa wichurana) の血を引く系統。枝がしなやかに長く伸び、光沢のある葉を持ち、病気に強く強健な品種が多いのが特徴です。
樹形: 大型つる性(ランブラー)。枝は非常にしなやかで長く伸び、5m以上に達することもあります。
咲き方: 一季咲き。基本的には春(5月~6月頃)に一度だけ、株全体が花で覆われるように豪華に咲きます。
花色: 明るいコーラルピンク~サーモンピンク。中心部はやや黄色味を帯びることがあります。咲き進むにつれて色が淡くなり、柔らかなピンク色へと変化します。
花形: ロゼット咲き。オールドローズのようなクラシカルな雰囲気で、花弁が美しく重なり合います。時にはクォーターロゼット状(中心が4つに割れたような形)になることも。
花径: 中輪 (6cm~8cm程度)
咲き方: 小~中程度の房咲きになり、枝先にまとまって咲きます。
香り: 中香。リンゴのようなフルーティーな香りがあると評されることが多いです。甘く爽やかな心地よい香りです。
葉: 光沢のある緑色の葉。テリハノイバラの血を引くため、照り葉となります。
枝: 非常にしなやかで誘引しやすいですが、トゲは鋭く、しっかりしているので注意が必要です。
耐病性: うどんこ病、黒星病ともに非常に強く、強健です。ほとんど病気の心配がないほど育てやすいとされています。
耐陰性: バラの中では日陰に強い性質を持っています。半日陰や、北向きの壁面などでも育てることが可能です。
ランブラーローズとクライミングローズの違い

どちらも「つるバラ」ですが、性質に違いがあります。

ランブラーローズ (R): 枝が非常に長く、しなやかに伸びる。多くは春だけ咲く一季咲き。小~中輪の花を大きな房で咲かせることが多い。剪定は花後が中心で、冬はあまり切らない。病気に強く強健な品種が多い。アーチ、パーゴラ、壁面、樹木に絡ませるなど、ダイナミックな景観作りに向く。
クライミングローズ (CL/LCl): 比較的太くしっかりした枝が伸びる。四季咲き性や返り咲き性を持つ品種が多い。大輪の花を咲かせる品種も多い。剪定は冬が中心で、枝を切り詰めて側枝の発生を促す。
「フランソワ・ジュランヴィル」は、まさにランブラーローズの典型的な特徴を持った品種と言えます。

2. なぜ愛され続ける? 'フランソワ・ジュランヴィル' の魅力
100年以上前に作出されたこのバラが、今なお多くのガーデナーに愛され続けているのには、確かな理由があります。

魅力1:春を彩る、息をのむほどの花の滝!
一季咲きであるがゆえに、春の開花期には株全体が花で埋め尽くされるほど、圧倒的な花数で咲き誇ります。しなやかな枝から無数のピンクの花が垂れ下がるように咲く様子は、まさに「花の滝」のよう。その豪華さと美しさは、見る人を感動させずにはいられません。今日咲いた最初の一輪は、その壮大なショーの始まりの合図です。

魅力2:優しい色彩とクラシカルな花形
明るく柔らかなコーラルピンク~サーモンピンクの花色は、派手すぎず、どんな庭にも優しく馴染みます。咲き進むにつれて淡いピンクへと変化していく様子も美しいです。そして、オールドローズを思わせるクラシカルなロゼット咲きの花形は、非常に優雅で気品があります。

魅力3:心地よいフルーティーな香り
「中香」とされますが、リンゴに例えられるような甘く爽やかなフルーティーな香りは、とても心地よく、庭に優しい香りを漂わせてくれます。強すぎない自然な香りが魅力です。

魅力4:驚くほどの強健さと育てやすさ!
ランブラーローズ、特にウィクライアナ系の特徴を受け継ぎ、病害虫に非常に強く、樹勢も旺盛です。バラ栽培で最も手間のかかる病害虫の心配が少ないため、初心者の方でも安心して育てられるのが大きな魅力です。手がかからず、放任気味でも元気に育ってくれます。

魅力5:日陰にも負けない! 抜群の耐陰性
バラは基本的に日当たりを好みますが、「フランソワ・ジュランヴィル」はバラの中では特に日陰に強い性質を持っています。完全な日陰では花付きが悪くなりますが、半日陰や、日照時間の短い北向きの壁面などでも、十分に花を咲かせてくれる可能性があります。これは、庭の環境が限られている場合に非常に嬉しい特性です。

魅力6:自由自在! しなやかな枝で誘引が楽しい
長くしなやかに伸びる枝は、アーチやパーゴラ、フェンス、壁面など、様々な構造物に自由に誘引することができます。カーブさせたり、波打たせたりと、思い通りの形に仕立てる楽しみがあります。(ただし、トゲには注意が必要です!)

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3. 'フランソワ・ジュランヴィル' の育て方【完全ガイド】ランブラーローズの基本
ここからは、「フランソワ・ジュランヴィル」を元気に育て、毎年美しい花の滝を楽しむための具体的な方法を、詳しく解説していきます。ランブラーローズ特有の管理ポイントを押さえましょう。

3.1. 植え付け:広いスペースと伸び伸び育つ環境を!
場所選び(最重要):
スペース: 最も重要なのは、十分なスペースを確保すること! 枝が5m以上伸びることもある大型のランブラーなので、狭い場所に植えると持て余してしまいます。アーチ、パーゴラ、広い壁面、フェンス、あるいは大きな木など、枝を伸び伸びと誘引できる場所を選びましょう。
日当たり: 日向~半日陰が適しています。日当たりが良い方が花付きは良くなりますが、耐陰性があるため、多少日当たりが悪くても育ちます。北向きの壁面などにも挑戦できます。
風通し: 風通しが良い場所を選びましょう。
土壌: バラ栽培の基本通り、水はけと水持ちが良く、有機質に富んだ肥沃な土壌を好みます。地植えの場合は、深く耕し、堆肥や腐葉土、元肥をしっかり混ぜ込んで土壌改良を行います。
植え付け時期: 大苗は**秋(10月下旬~11月)または冬(1月~2月)**の休眠期が最適です。
植え付け方法: 基本的なバラの植え付け手順に従います。つるバラなので、誘引したい構造物の近くに植え付けます。

3.2. 水やり:地植えなら、ほぼお任せ!
地植えの場合: 一度根付いてしまえば、基本的に水やりはほとんど必要ありません。 自然の降雨だけで十分育ちます。ただし、植え付け後1年未満の株や、真夏に極端な乾燥が続く場合は、土の乾き具合を見て、たっぷりと水を与えましょう。
鉢植えの場合: ランブラーローズを鉢植えで管理するのは、その生育旺盛さから一般的ではありませんが、もし育てる場合は、非常に大きな鉢(12号以上)が必要で、水切れには特に注意が必要です。

3.3. 肥料:与えすぎは禁物! 春の開花に向けて
「フランソワ・ジュランヴィル」は樹勢が強く、痩せ地でもある程度育つため、肥料は控えめで大丈夫です。特に一季咲きなので、春の開花に向けた栄養補給が中心となります。

寒肥(元肥): 冬(12月~1月頃)に、有機質肥料(油かす、骨粉、鶏ふんなど)や緩効性化成肥料を、株元から少し離れた場所に施します。これが春の成長と開花のための主な肥料となります。
芽出し肥(任意): 春に新芽が動き出す頃(3月頃)、生育を促すために緩効性化成肥料を少量与えても良いでしょう。
お礼肥(花後): 春の花が終わった後(6月頃)、開花で消耗した体力を回復させるために、緩効性化成肥料を少量与えます。
夏以降の追肥: 一季咲きなので、夏以降は基本的に追肥の必要はありません。 肥料(特に窒素分)を与えすぎると、枝ばかりが茂り、翌年の花付きが悪くなることがあります。

3.4. 病害虫対策:驚くほど強い! でも油断は禁物
「フランソワ・ジュランヴィル」は、うどんこ病、黒星病ともに非常に強く、ほとんど病気の心配がないと言われるほど強健な品種です。

病気: よほど風通しが悪いなどの悪条件が重ならない限り、深刻な病気になることは稀です。
害虫: アブラムシが春先の新芽に付くことはあります。また、環境によってはカミキリムシ(テッポウムシ)やコガネムシの幼虫などの被害を受ける可能性はゼロではありません。
対策: 基本的には薬剤散布などもほとんど不要な場合が多いです。ただし、念のため定期的に株の様子を観察し、アブラムシなどを見つけたら初期に対処する程度で十分でしょう。風通しを良くしておくことが、少ないリスクをさらに減らすことに繋がります。

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4. 【最重要】ランブラーローズの剪定と誘引:'フランソワ・ジュランヴィル'を咲かせる鍵!
「フランソワ・ジュランヴィル」のような一季咲きランブラーローズの剪定・誘引は、四季咲き性のクライミングローズとは考え方が異なります。 ここを間違えると、せっかくの花が見られなくなってしまうので、しっかり理解しましょう。

4.1. 一季咲きランブラーの剪定の基本原則
花は前年伸びた枝(2年枝)に咲く!
そのため、冬に枝を短く切り詰めると、花芽ごと切り落としてしまうことになる!
剪定のメインは「花後」に行う「シュート更新」!
冬の剪定は「整理」が中心!

4.2. 冬の剪定・誘引(12月~2月):切らずに整理・誘引!
剪定: 基本的には、ほとんど切りません!
枯れている枝、明らかに細くて弱々しい枝、混み合いすぎている部分の細い枝などを、付け根から切り取る**「整理剪定」**にとどめます。
前年に伸びた元気なシュート(これが来年花が咲く主役の枝)は、絶対に短く切り詰めず、先端をほんの少しだけ切る程度にするか、全く切らなくても良いくらいです。
誘引: 冬の間に、前年に伸びた長くしなやかなシュートを、アーチ、パーゴラ、フェンス、壁面、樹木などに誘引し、固定します。
ランブラーの枝は非常に長く伸びるので、広いスペースに大胆に誘引しましょう。多少枝が重なり合っても大丈夫です。
しなやかな枝を活かして、カーブさせたり、波打たせたり、枝垂れさせたりと、自由な発想で誘引できます。
麻ひもやビニールタイで、ゆとりを持たせて固定します。(トゲには注意!)

4.3. 花後の剪定(6月~7月):古い枝を整理し、新しいシュートへ!
一季咲きランブラーにとって、花後の剪定が最も重要な作業です。株の若返り(シュート更新)を促します。

目的: 花が咲き終わった古い枝を整理し、株元から勢いよく伸びてきた新しいシュート(来年花が咲く枝)に養分を集中させる。
方法:
まず、花が咲き終わった細い枝(側枝)を、数節残して切り戻すか、付け根から切り取ります。
次に、株全体のバランスを見ながら、花が咲いた主枝(2年枝)や、さらに古い枝(3~4年以上経った枝)を、株元から発生している元気な新しいシュート(ベイサルシュート)のすぐ上や、枝の付け根から切り取ります。
【重要!】株元から勢いよく伸びている、その年に発生した太くて元気なベイサルシュートは、絶対に切らずに、来年のために大切に残します! これが来年の花の主役です。
全体の枝数を見ながら、古い枝を段階的に更新していくイメージです。毎年全ての古い枝を切る必要はありません。

4.4. シュートの扱い(春~秋)
春から秋にかけて、株元から勢いよく伸びてくるベーサルシュートは、来年花を咲かせる宝物です。

絶対に切らない!
折れないように支柱などで保護する。
邪魔にならないように、まっすぐ上に伸ばしておくか、軽く仮止めしておく。 (本格的な誘引は冬)

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5. 'フランソワ・ジュランヴィル' を楽しむガーデンアイデア:花の滝を作る!
その旺盛な伸長力としなやかな枝、そして春の圧倒的な花数を活かして、ダイナミックな景観を作りましょう。

夢の花のトンネル(アーチ・パーゴラ): アーチやパーゴラ全体を覆うように誘引すれば、春には頭上から優しいピンクの花が降り注ぐ、夢のような花のトンネルが実現します。
壁面やフェンスをピンクの滝に: 広い壁面や長いフェンスに誘引すれば、春にはまさに「花の滝」のような壮大な景色を楽しめます。
大きな木に絡ませてナチュラルに: 庭に大きな木があれば、その幹や枝に絡ませて、自然の中で咲き誇るような野趣あふれる雰囲気を演出できます。
日陰の壁面を彩る: 北向きの壁など、日当たりの悪い場所でも花を咲かせる可能性があるため、諦めていたスペースを華やかにする救世主になるかもしれません。
他のつる植物との共演: 開花期の異なるクレマチスなどと組み合わせれば、花の時期をずらして楽しむこともできます。

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6. まとめ:春に咲き誇る、強くて優しいランブラーローズ
今回は、100年以上の時を超えて愛される、フランス生まれのランブラーローズ「フランソワ・ジュランヴィル」について、その魅力と育て方の詳細、特にランブラーローズならではの剪定・誘引のコツを詳しくご紹介しました。

フランソワ・ジュランヴィルは、優しいコーラルピンクのロゼット咲きの花が、春に株全体を覆うように咲き誇る、美しい一季咲きのランブラーローズ。
リンゴのようなフルーティーな中香も魅力。
最大の特長は、病害虫に非常に強く、日陰にも耐える抜群の強健さと育てやすさ。初心者にもおすすめ。
しなやかに長く伸びる枝は、アーチやパーゴラなどへの誘引に最適。
育て方の鍵は、「広いスペースの確保」と「一季咲きランブラー特有の剪定(冬は整理のみ、花後にシュート更新)」を理解すること。
今日、庭で咲き始めた最初の一輪。これは、これから訪れるであろう、息をのむほど美しく、そして優しいピンク色の「花の滝」への序章にすぎません。

その圧倒的な開花風景と、手のかからない強健さで、きっとあなたの庭に大きな感動と喜びをもたらしてくれるはずです。「フランソワ・ジュランヴィル」と共に、素晴らしい春のガーデニングシーズンをお過ごしください。

[02memo]では、「フランソワ・ジュランヴィル」の成長記録や開花の様子、剪定・誘引の具体的な方法なども、ブログやSNS、YouTubeで発信しています。ぜひ、チェックしてみてくださいね!

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絶賛デビュー!初咲きイングリッシュローズ、オリビア・ローズ・オースチン Olivia rose Austin⠀ピンクの花が少し咲いた。2025年4月23日

オリビア・ローズ・オースチン Olivia rose Austin⠀ピンクの花が少し咲いた。2025年4月23日

【オリビア・ローズ・オースチン育て方】ついに開花!最強健ピンクバラを徹底解説 (2025年4月23日)
「オリビア・ローズ・オースチン Olivia rose Austin ピンクの花が少し咲いた。2025年4月23日」

春の庭が日ごとに美しさを増す4月23日、待ちに待った瞬間が訪れました! デビッド・オースチンが誇る傑作イングリッシュローズ、「オリビア・ローズ・オースチン」が、ついにその愛らしいピンク色の花を「少し咲かせ」始めたのです! 膨らんでいた蕾が開き、柔らかな花弁が姿を現した様子は、まるで赤ちゃんの寝顔のように無垢で、見ているだけで心が温かくなります。まだ数輪ですが、この最初の一歩が、これから続く長い開花シーズンの始まりを告げています。

「オリビア・ローズ・オースチン」は、その名の由来となったデビッド・オースチン氏の孫娘への愛情が込められた特別なバラ。美しい花姿と心地よい香りはもちろんのこと、特筆すべきはその驚異的なまでの強健さと耐病性です。「バラは病気に弱いから…」と躊躇している方にこそ、ぜひ知っていただきたい、まさに現代バラの理想形とも言える品種なのです。

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「オリビアって、本当にそんなに育てやすいの?」
「どんなピンク色で、どんな風に咲き進むんだろう?」
「お手入れのコツを知りたい!」

この記事では、そんな開花が始まったばかりの 'オリビア・ローズ・オースチン' に改めて焦点を当て、その基本情報から他のバラにはない特別な魅力(特に育てやすさ!)、初心者でも失敗しない詳しい育て方、そして美しい樹形を保つための剪定や仕立て方のコツまで、徹底的に解説していきます。

この記事を読めば、あなたも 'オリビア・ローズ・オースチン' の素晴らしさを深く理解し、自信を持ってその栽培を始め、美しい花を長く楽しむことができるようになるはずです。さあ、愛らしさと強さを兼ね備えた、究極のイングリッシュローズの世界へご案内しましょう!

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この記事を書いている人

[02memo] バラを中心にガーデニング情報や育て方、お買い物紹介などを発信する雑記ブログを2011年から運営中。「オリビア・ローズ・オースチン」も栽培し、その驚くべき強健さと美しさを実感。経験に基づいた情報をお届けします。

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1. 愛らしさと強さを秘めて:'オリビア・ローズ・オースチン'とは?
まずは、「オリビア・ローズ・オースチン」がどのようなバラなのか、その基本的なプロフィールをご紹介します。

作出: 2014年 / イギリス / デビッド・オースチン (David Austin Roses)
系統: S (シュラブ) / イングリッシュローズ
樹形: バランスの取れたシュラブ樹形。直立性~やや広がり気味に育つ。
樹高: 約1.25m × 幅1m程度(公式データより。環境や剪定により調整可能)
咲き方: 四季咲き(非常に開花性が高く、春から秋まで繰り返しよく咲く)
花色: ソフトピンク~ミディアムピンク。明るく、可愛らしいクリアなピンク色。色褪せしにくい。
花形: カップ咲きから始まり、開くにつれて整った美しいロゼット咲きへと変化する。
花径: 大輪 (10cm前後)
香り: 中香。強いフルーツ系の香りを持つとされる。
葉: やや光沢のある緑色の葉。
【特筆事項】耐病性: 非常に高い。 デビッド・オースチン品種の中でもトップクラスの耐病性を誇り、特に黒星病やうどんこ病に強いとされる。
名前の由来: 作出者デビッド・オースチン氏の孫娘オリビア・ローズ・オースチンさんの名前にちなんで名付けられました。作出者が「これまで作出してきた中で最高の品種のひとつであり、最も病気に強い品種のひとつ」と自信を持って世に送り出した特別なバラです。
現代イングリッシュローズの到達点

「オリビア・ローズ・オースチン」は、デビッド・オースチン・ロージズ社が長年追求してきた「美しさ」「香り」「繰り返し咲く性質」そして「強健さ」という要素を、非常に高いレベルで兼ね備えた品種として、発表直後から世界中で絶賛されました。現代のイングリッシュローズを代表する品種の一つと言えるでしょう。

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2. なぜ'オリビア'は特別なのか? その魅力に迫る!
「オリビア・ローズ・オースチン」が多くのガーデナーにとって「特別なバラ」である理由は何でしょうか?

魅力1:【最大の魅力!】驚異的な強健さとトップクラスの耐病性!
このバラを語る上で、まず特筆すべきはその驚くほどの強健さと、抜群の耐病性です。バラ栽培で多くの人が悩まされる黒星病やうどんこ病に対して、非常に強い耐性を持っています。これにより、

農薬散布の頻度を大幅に減らすことができる(無農薬栽培も可能になる場合も)。
病気の心配が少なく、管理が非常に楽になる。
初心者の方でも、失敗が少なく、美しい花を咲かせやすい。 「バラは病気になりやすくて難しい」というイメージを覆してくれる、まさに画期的な品種と言えます。

魅力2:誰からも愛される、明るく美しいソフトピンクの花
花色は、優しく明るいソフトピンク。派手すぎず、どんな庭にも馴染みやすい、万人に愛される色合いです。咲き始めの可愛らしいカップ咲きから、開花が進むにつれて花弁が整然と重なる美しいロゼット咲きへと変化する様子も楽しめます。今日咲き始めたばかりの初々しい花も、これから完璧なロゼット形へと開いていくのが楽しみですね。花付きが非常に良く、株を覆うようにたくさんの花を咲かせます。

魅力3:途切れない開花! 素晴らしい四季咲き性
四季咲き性も非常に強く、春の素晴らしい一番花の後も、真夏の暑い時期でも花を咲かせ(花はやや小さくなることも)、秋には再びたくさんの美しい花を楽しむことができます。ほぼ一年を通して、庭にピンク色の彩りをもたらしてくれる、非常にパフォーマンスの高いバラです。この最初の一輪は、長い開花シーズンの始まりに過ぎません。

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魅力4:心地よく香る、フルーティーな香り
香りの強さは「中香」とされていますが、しっかりとした心地よいフルーツ系の香りを楽しむことができます。強すぎず、弱すぎず、近づくとふんわりと漂う香りは、庭でのリラックスタイムを豊かにしてくれます。咲き始めの花からも、爽やかな香りが感じられるかもしれません。

魅力5:扱いやすい! バランスの取れた美しいシュラブ樹形
樹形は、極端に横に広がったり、暴れたりすることなく、自然とバランスの取れた美しいシュラブ樹形にまとまります。高さも1.25m程度と、日本の庭でも扱いやすいサイズ感です。剪定によるコントロールもしやすく、庭植えにも鉢植えにも適しています。

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3. 'オリビア・ローズ・オースチン'の育て方【完全ガイド】最強健種の管理法!
「オリビア・ローズ・オースチン」は非常に育てやすいバラですが、その魅力を最大限に引き出すための基本的な育て方のポイントをご紹介します。

3.1. 植え付け:良いスタートのために!
場所選び(最重要):
日当たり: バラは日光が大好きです! 1日に最低でも6時間以上の日照が確保できる、日当たりと風通しの良い場所を選びましょう。耐病性が高いとはいえ、日当たりと風通しが良いことは、健全な生育と病害虫予防の基本です。
風通し: 良い風通しは、病気の発生を抑える上で非常に重要です。株周りの空気の流れが良い場所を選びましょう。
土壌:
水はけと水持ちが良く、有機質に富んだ肥沃な土壌を好みます。
市販の「バラ用培養土」を使うのが最も簡単で確実です。
地植えの場合は、植え穴を大きく掘り、堆肥、腐葉土、元肥(緩効性肥料)を混ぜ込んで土壌改良を行います。
植え付け時期:
大苗(裸苗、ポット苗): 休眠期の**秋(10月下旬~11月)または冬(1月~2月)**が最適。
新苗(春に販売される小さな苗): 春(4月~5月頃)。
植え付け方法:
基本的なバラの植え付け手順に従います。
苗の根鉢を軽くほぐし、植え穴または鉢に置きます。
接ぎ木部分が地面(または用土の表面)よりも少し上に出るように高さを調整します。
土を戻し入れ、水をたっぷりと与えます。

3.2. 水やり:基本を守ればOK!
基本: 土の表面が乾いたら、鉢植えの場合は鉢底から水が流れ出るまで、地植えの場合は株元にたっぷりと与える。
頻度: 季節や天候によって調整します。生育期(特に開花期)は水切れに注意し、冬は控えめにします。
注意点: 過湿は根腐れの原因になります。土の乾き具合を確認してから与えましょう。

3.3. 肥料:四季咲き性を支える、定期的な栄養補給!
「オリビア・ローズ・オースチン」は四季咲き性が非常に強いので、次々と花を咲かせるためには、定期的な肥料やりが重要です。肥料切れさせないようにしましょう。

寒肥(元肥): 冬(12月~1月頃)に、有機質肥料や緩効性化成肥料を株元に施します。
追肥:
芽出し肥: 春(3月頃)に緩効性化成肥料を与えます。
開花期の追肥: 花が咲き始めたこの時期(4月下旬~)、これから続く開花をサポートするために、液体肥料を週に1回程度与えるのが効果的です。
【重要】花後の追肥(お礼肥): 春の一番花の後、夏の花の後、秋の花の後など、花が一段落するたびに必ず緩効性化成肥料や液体肥料を与え、次の開花へのエネルギーを補給します。
秋肥: 夏剪定後(8月下旬~9月頃)、秋の開花に向けて追肥を行います。
ポイント: バラ専用の肥料は、必要な栄養素がバランス良く配合されているのでおすすめです。製品の指示に従い、適量を守りましょう。

3.4. 病害虫対策:強健さに甘えず、基本的な観察を!
「オリビア・ローズ・オースチン」は驚くほど耐病性が高いですが、それでも病害虫が全く発生しないわけではありません。

耐病性: 黒星病、うどんこ病には非常に強いです。これにより、薬剤散布の頻度を大幅に減らすことができ、ローメンテナンスなバラ栽培が可能になります。
注意すべき害虫:
アブラムシ: 春先の新芽や蕾には、やはり付きやすいです。咲き始めの花にも付くことがあるので、チェックしましょう。
ハダニ: 高温乾燥時に葉裏に発生することがあります。
その他: 環境によっては、チュウレンジハバチやバラゾウムシなども発生する可能性があります。
対策と予防:
基本的な観察は怠らない: 定期的に株全体、特に葉裏や新芽をチェックする習慣をつけましょう。
風通しを良く保つ: 適切な剪定で株内部の風通しを確保します。
必要最低限の対処: 耐病性が高いため、過度に薬剤に頼る必要はないかもしれませんが、害虫などが発生した場合は、被害が広がる前に早めに対処しましょう。手で取り除いたり、部分的に薬剤を使ったりする程度で済むことが多いです。

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4. シュラブローズとしての剪定と仕立て方:'オリビア'を美しく保つ!
バランスの取れた樹形を持つ「オリビア・ローズ・オースチン」は、シュラブローズとして比較的管理しやすい品種です。

4.1. 冬剪定(1月~2月):春の準備と樹形作り
目的: 株をリフレッシュさせ、春からの良い芽吹きを促し、バランスの取れた樹形を作る。
方法:
全体の高さの1/2~2/3程度を目安に切り詰めます。樹勢が強いので、やや浅めの剪定でも大丈夫です。
枯れ枝、病気の枝、細くて弱々しい枝、内向きの枝、交差している枝などを付け根から整理します。
株全体の枝の太さやバランスを見ながら、古い枝も整理し、株の中心部にも光と風が入るようにします。
残す枝は、外向きの良い芽の上で切ります。

4.2. 花後の剪定(随時):四季咲き性を最大限に活かす!
四季咲き性が非常に強い「オリビア・ローズ・オースチン」にとって、花後の剪定は次々と花を咲かせ続けるための最も重要な作業です。

方法: 花が終わったら、花がらだけでなく、花の下にある5枚葉(小葉が5枚ついている葉)を1~2枚付けて、そのすぐ上(良い芽の上)で切り戻します。これをこまめに行うことがポイントです。房咲きの場合は、房全体の花が終わったら、房の付け根で同様に切り戻します。今咲き始めた花も、終わったら忘れずに行いましょう。

4.3. 夏剪定(任意・8月下旬~9月上旬)
秋に美しい花をたくさん咲かせたい場合は、夏剪定を行います。株全体の高さの2/3程度の位置で、軽く切り戻して樹形を整え、秋の開花に備えます。

4.4. 仕立て方:多様な楽しみ方
自然なブッシュ樹形: 最も簡単で、この品種のバランスの良さが活きます。庭植えで自然な雰囲気を楽しむのに最適です。
鉢植え: 8号~10号程度の鉢であれば、十分に育てられます。テラスやベランダで楽しむのに向いています。定期的な植え替えが必要です。
低めのフェンスやオベリスクへの誘引: 枝がある程度伸びる性質もあるため、高さ1.2m程度の低いフェンスや、中型のオベリスクに、緩やかに誘引して楽しむことも可能です。

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5. 'オリビア・ローズ・オースチン' を楽しむガーデンアイデア
その美しさと育てやすさから、様々なシーンで活躍します。

庭の主役に抜擢!: 花付きが良く、株姿も美しいので、庭の中心的な場所に植えて主役にするのにふさわしいバラです。病気に強いので、人目につく場所でも安心して育てられます。
ボーダー花壇で輝きを: 花壇の中景あたりに植えると、柔らかなピンク色が他の植物と調和しつつ、美しいアクセントになります。青や紫系の宿根草(ラベンダー、サルビア、ゲラニウムなど)との相性は抜群です。白い花と合わせても清楚です。
イングリッシュガーデン風にナチュラルに: 他のイングリッシュローズや、ジギタリス、デルフィニウム、アストランティアなどの宿根草と混植して、自然でロマンティックな雰囲気のイングリッシュガーデンを作るのに最適です。
初心者への最高の贈り物: 「バラを育ててみたいけど、難しそう…」と思っている方へのプレゼントに、これほど適したバラはありません。育てやすさが、バラ栽培への第一歩を後押ししてくれるはずです。
切り花として愛でる: 美しいロゼット咲きの花は、切り花にして室内に飾るのも素敵です。優しいピンク色とフルーティーな香りが、部屋を心地よい空間にしてくれます。咲き始めのこの一輪を飾るのも良いですね。

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6. まとめ:究極の育てやすさと美しさを兼ね備えたバラ
今回は、デビッド・オースチン氏が自信を持って世に送り出したイングリッシュローズ、「オリビア・ローズ・オースチン」について、その魅力と育て方の詳細をご紹介しました。

オリビア・ローズ・オースチンは、可愛らしいソフトピンクのロゼット咲き大輪花と、心地よいフルーツ系の香りが魅力。
最大の特長は、驚くほどの強健さとトップクラスの耐病性で、非常に育てやすいこと。初心者にも最適。
四季咲き性が抜群で、春から秋まで繰り返し安定して花を咲かせる。
育て方のポイントは、基本的なバラの管理(日当たり、水やり、肥料)を丁寧に行うこと。病気の心配が少ない分、管理が楽。
バランスの取れたシュラブ樹形で、庭植えにも鉢植えにも向く。
今日、ついに咲き始めた「オリビア・ローズ・オースチン」の最初の一輪。その愛らしい姿は、これから続く長い開花シーズンの始まりを告げています。病気に強く、たくさんの花を咲かせてくれるこのバラは、きっと多くのガーデナーにとって、頼りになり、心を満たしてくれる存在になるでしょう。

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もしあなたが、「手がかからず、美しく、たくさん咲くバラ」を探しているなら、「オリビア・ローズ・オースチン」は最高の選択肢の一つとなるはずです。ぜひ、この素晴らしいバラを育てて、その魅力を実感してください。

[02memo]では、「オリビア・ローズ・オースチン」の成長記録や開花の様子、他のイングリッシュローズの情報も発信しています。ぜひ、ブログやSNS、YouTubeもチェックしてみてくださいね!

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重厚な花弁と甘美な香り―アンプルール・デュ・マロックが奏でる庭の詩 Empereur du Maroc⠀赤黒の花が咲きだした。2025年4月23日⠀

アンプルール・デュ・マロック Empereur du Maroc⠀赤黒の花が咲きだした。2025年4月23日⠀

【オールドローズ】'アンプルール・デュ・マロック'育て方|赤黒い花とダマスク香の魅力!HP系の剪定も解説
「アンプルール・デュ・マロック Empereur du Maroc 赤黒の花が咲きだした。2025年4月23日」

春爛漫の庭で、ついに歴史の扉が開かれるような瞬間が訪れました! 1858年にフランスで作出されたオールドローズ、「アンプルール・デュ・マロック」が、その威厳ある「赤黒」とも称される深い色の花を咲かせ始めたのです! まるでベルベットのような質感を持つ濃赤紫色の花弁が、ゆっくりと開き始める姿は、モダンローズとは一線を画す、重厚で神秘的な美しさ。そして、あたりに漂い始める濃厚なダマスクの香り…。これぞオールドローズの醍醐味、と感じる瞬間ですね。

「モロッコの皇帝」の名を持つこのバラは、ハイブリッドパーペチュアル(HP)系に属し、オールドローズでありながら返り咲きの性質も持つ、非常に魅力的な品種です。その深い色彩と豊かな香りは、多くのバラ愛好家を魅了し続けています。

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「赤黒いバラ、なんてドラマチック!」
「オールドローズって育てるのが難しいイメージだけど…?」
「ハイブリッドパーペチュアル系の剪定ってどうすればいいの?」

この記事では、そんな開花が始まったばかりの 'アンプルール・デュ・マロック' に改めて注目し、その基本情報から歴史的背景、心惹かれる魅力、そしてオールドローズ・HP系としての詳しい育て方、剪定や仕立て方のコツまで、徹底的に解説していきます。

この記事を読めば、あなたも 'アンプルール・デュ・マロック' の育て方のポイントをマスターし、その深い色彩と甘美な香りを存分に楽しむことができるようになるはずです。さあ、時を超えて愛されるオールドローズの世界へ、一緒に足を踏み入れてみましょう!

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1. モロッコの皇帝:オールドローズ 'アンプルール・デュ・マロック' とは?
まずは、「アンプルール・デュ・マロック」がどのようなバラなのか、その基本的なプロフィールと歴史的背景を見ていきましょう。

作出: 1858年 / フランス / Bertrand Guinoiseau-Flon氏
別名: Emperor of Morocco (エンペラー・オブ・モロッコ)
系統: HP (ハイブリッド・パーペチュアル) / オールドローズ
19世紀中頃に流行した系統で、「パーペチュアル(Perpetual=永続的な、繰り返す)」の名が示す通り、オールドローズの中では返り咲き性が強いのが特徴です。モダンローズ(特にハイブリッド・ティー)の重要な親となりました。多くは香りが良く、しっかりとした樹形を持ちます。
樹形: シュラブ・ローズ(またはつる性として扱われることも)。枝は直立性に伸びる傾向があり、しっかりしています。強めの剪定で木立性のようにも育てられます。
樹高: 2.5m ~ 3m程度に伸長する可能性があります(つる状に伸ばした場合)。剪定によって1.5m程度のシュラブとしても管理可能です。
咲き方: 返り咲き。主に春に多くの花が咲き、適切な管理で夏以降も繰り返し花を咲かせます。
花色: 濃赤紫色~クリムゾンレッド。しばしば「赤黒い」と表現される、非常に深みのあるベルベットのような色合い。咲き進んだり、散り際には紫色がかってくることもあります。
花形: 半剣弁八重咲き~ロゼット咲き。外側の花弁がやや反り返り、中心部はクォーターロゼット状に開くことも。クラシカルで優雅な花形です。
花径: 中輪 (約6cm~8cm程度)
香り: 強香。オールドローズ特有の、甘く濃厚なダマスク香を強く放ちます。
葉: やや濃い緑色の葉。
耐病性: オールドローズ、特にHP系はうどんこ病に弱い傾向があるため注意が必要です。黒星病への耐性は中程度とされます。
歴史を感じるロマン

1858年作出ということは、日本で言えば幕末の頃。そんな時代から存在し、今もなお愛され続けているという事実に、深いロマンを感じずにはいられません。モダンローズにはない、歴史の重みと物語性を秘めたバラと言えるでしょう。

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2. 'アンプルール・デュ・マロック' 5つの魅力:なぜ人々を惹きつけるのか?
この歴史あるバラが、現代のガーデナーをも魅了し続ける理由は、その独特の個性と魅力にあります。

魅力1:息をのむほど深い! ベルベットのような「赤黒」の花色
最大の特徴は、他に類を見ないほど**深みのある濃赤紫色(クリムゾンレッド)**です。「赤黒い」と表現されることもあるその色は、まるで高級なベルベットのような質感さえ感じさせ、非常にシックで高貴な印象を与えます。光の当たり具合によって陰影が生まれ、ミステリアスな雰囲気も醸し出します。咲き進むにつれて紫色を帯びてくる変化もまた美しいです。

魅力2:クラシカルで優雅、オールドローズならではの花形
半剣弁の蕾が開き始めると、花弁が重なり合い、時には中心部がクォーター状に割れる美しいロゼット咲きになります。整然としたモダンローズとは異なる、どこか自由で優雅な花形は、オールドローズならではの魅力です。

魅力3:むせ返るような甘美な香り! 強烈なダマスク香
オールドローズの真髄ともいえる、濃厚で甘美なダマスク香を強く放ちます。開花期には、その芳醇な香りが庭を満たし、五感を満たす贅沢な時間をもたらしてくれます。香りの良さを重視する方には、たまらない魅力でしょう。咲き始めたこの一輪からも、きっと素晴らしい香りが漂っているはずです。

魅力4:オールドローズなのに繰り返し咲く! 返り咲き性の喜び
多くの一季咲きのオールドローズとは異なり、ハイブリッド・パーペチュアル系の'アンプルール・デュ・マロック'は返り咲き性を持っています。春の素晴らしい開花の後も、夏や秋に再び花を咲かせてくれる可能性があるのです。長く花を楽しめるのは大きなメリットです。

魅力5:仕立て方で表情が変わる! 多彩な樹形
枝が比較的しっかりと直立気味に伸びる性質を持ちますが、枝を伸ばせばつるバラのようにフェンスやオベリスクに誘引することも可能です。一方で、冬に強めに剪定すれば、コンパクトな木立性のシュラブとして鉢植えなどで楽しむこともできます。庭のスペースや好みに合わせて、様々な仕立て方ができるのも魅力です。

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3. 'アンプルール・デュ・マロック' の育て方【完全ガイド】オールドローズHP系の管理法
ここからは、「アンプルール・デュ・マロック」を元気に育て、その深い魅力を持つ花を毎年楽しむための具体的な方法を、詳しく解説していきます。オールドローズ、特にHP系の特性を理解することがポイントです。

3.1. 植え付け:最適な環境で皇帝をお迎え!
場所選び(最重要):
日当たり: バラの基本通り、日当たりと風通しの良い場所が最適です。最低でも1日に6時間以上の日照を確保しましょう。
風通し: HP系はうどんこ病にかかりやすい傾向があるため、特に風通しの良さが重要です。壁際や込み合った場所は避け、株周りの空気の流れが良い場所を選びましょう。
スペース: つる状に伸ばす場合は3m程度のスペースを、シュラブとして育てる場合でも1.5m程度のスペースを確保しましょう。
土壌:
水はけと水持ちが良く、有機質に富んだ肥沃な土壌を好みます。
市販の**「バラ用培養土」**を使用するのが簡単です。
地植えの場合は、深く耕し、堆肥、腐葉土、元肥を十分に混ぜ込んで土壌改良を行います。
植え付け時期:
大苗(裸苗、ポット苗): 休眠期の**秋(10月下旬~11月)または冬(1月~2月)**が最適。
植え付け方法:
苗の根鉢の扱いは通常のバラと同じです。
植え穴または鉢に、接ぎ木部分が地面より少し上に出るように植え付けます。
植え付け後は水をたっぷりと与え、支柱を立てて安定させます。

3.2. 水やり:基本を守って、過湿に注意
基本: 土の表面が乾いたら、鉢植えの場合は鉢底から水が流れ出るまで、地植えの場合は株元にたっぷりと与える。
頻度: 季節や天候により調整します。生育期・開花期は水切れに注意し、冬は控えめに。
注意点: 過湿は根腐れや病気の原因になります。特に風通しが悪い場所では注意が必要です。

3.3. 肥料:返り咲きと健全な成長のために
HP系は返り咲き性があり、比較的肥料を好む傾向があるとも言われます。適切な施肥で、繰り返し開花を促しましょう。

寒肥(元肥): 冬(12月~1月頃)に、有機質肥料や緩効性化成肥料を株元に施します。
追肥:
芽出し肥: 春(3月頃)に緩効性化成肥料を与えます。
開花期の追肥: 開花が始まったこの時期、液体肥料を週に1回程度与えると花付きをサポートします。
【重要】お礼肥(花後): 春の一番花が終わったら、返り咲きを促すために必ずお礼肥(緩効性肥料や液体肥料)を与えます。夏や秋の花後も同様に施します。
秋肥: 夏剪定後(8月下旬~9月頃)に追肥します。
ポイント: バラ専用肥料が便利です。与えすぎは禁物ですが、肥料切れにも注意が必要です。

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3.4. 病害虫対策:特に「うどんこ病」に注意!
オールドローズ、特にHP系は、うどんこ病にかかりやすい傾向があります。予防的な対策が重要です。

うどんこ病対策:
風通しを最優先: 剪定で枝を整理し、誘引で枝が重ならないようにし、株全体の風通しを良く保ちます。
適切な施肥: 窒素過多はうどんこ病を助長します。バランスの取れた施肥を心がけます。
早期発見・対処: 葉や新芽に白い粉を見つけたら、すぐにその部分を取り除くか、初期段階で薬剤を散布します。
予防散布: 発生しやすい時期(春・秋)には、予防効果のある殺菌剤を定期的に散布することも有効です。
その他の病害虫: 黒星病、アブラムシ、ハダニ、チュウレンジハバチなども発生する可能性があるので、定期的な観察と対処が必要です。

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4. 【重要】剪定と仕立て方:HP系の特性を活かす!
'アンプルール・デュ・マロック' はシュラブとしても、つるバラとしても育てられます。仕立て方に合わせた剪定がポイントです。

4.1. HP系の剪定の考え方
返り咲き性を促すため、花後の剪定が重要。
冬剪定で樹形を作り、古い枝を整理して株を若返らせる。
仕立て方(木立 or つる)によって剪定の深さを変える。

4.2. 冬剪定(1月~2月):仕立て方に合わせて調整
① 木立風(ブッシュ)に仕立てる場合:
全体の高さの1/2~1/3程度まで、やや深めに切り詰めます。
枯れ枝、病気枝、細枝、内向枝、古い枝(3~4年以上)を整理します。
残す枝は外向きの良い芽の上で切ります。
② つる状(クライマー)に仕立てる場合:
枯れ枝、細枝、混み合った枝などを整理するのは同じです。
元気の良い長いシュートを数本選び、主枝として残します。 これらの主枝は先端を軽く切り詰める程度にします。
主枝から出ている側枝を、付け根から2~3芽残して短く切り詰めます。
冬剪定後に、構造物へ誘引し直します。枝が硬めなので、若い枝を中心に行い、無理に曲げないように注意します。

4.3. 花後の剪定(随時):返り咲きを促す重要な作業!
HP系の返り咲き性を引き出すためには、花後の剪定が非常に重要です。

方法: 春の一番花が終わったら、咲いた枝の長さの約半分程度の位置で切り戻します。良い芽(5枚葉の付け根にある芽)の上で切ります。
効果: このやや深めの切り戻しが刺激となり、新しいシュートが発生しやすくなり、夏から秋にかけての返り咲きを促します。
繰り返し: 夏や秋に咲いた花の後も、同様に切り戻しを行うことで、次の開花を期待できます。

4.4. 夏剪定(任意)
秋に良い花を咲かせたい場合は、8月下旬~9月上旬に、軽く全体の枝を切り戻して樹形を整えます。

4.5. 仕立て方の選択肢
直立性のシュラブ: 自然樹形を活かし、庭の中~後方に植えて存在感を出す。
鉢植え: 冬剪定で高さを調整し、大きめの鉢(10号以上)で育てる。
フェンス・トレリス: 枝が硬めなので、直線的な誘引がしやすい。扇状に広げる。
オベリスク・ポール: 若いしなやかな枝を選んで巻き付けるように誘引する。

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5. 'アンプルール・デュ・マロック' を楽しむガーデンアイデア
その深い花色と香りは、庭に特別な雰囲気をもたらします。

シック&エレガントな庭の主役に: 濃赤紫色は、庭全体を引き締め、落ち着いた大人の雰囲気を演出します。メインとなる場所に植えて、その存在感を楽しみましょう。
美しい色彩のコントラスト:
淡い色のバラと: 'ピエール・ドゥ・ロンサール' のような淡いピンクや、白、アプリコット系のバラと組み合わせると、色の対比が非常に美しく、お互いを引き立て合います。
シルバーリーフと: ラムズイヤーやサントリナ、アルテミシアなどのシルバーリーフプランツと合わせると、シックで洗練された組み合わせになります。
香りのガーデンに: 強烈なダマスク香は、香りのガーデンには欠かせません。ラベンダーや他の香りの良いオールドローズなどと組み合わせて、香りの競演を楽しむのも素敵です。
切り花として贅沢な香りを室内に: 深い色合いと濃厚な香りを、切り花として室内で楽しむのは最高の贅沢です。一輪だけでも、部屋中に香りが広がります。

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6. まとめ:時を超えて愛される、深紅の皇帝
今回は、160年以上もの間愛され続けているオールドローズ、「アンプルール・デュ・マロック」について、その魅力と育て方の詳細をご紹介しました。

アンプルール・デュ・マロックは、ベルベットのような深い濃赤紫色(赤黒)の花と、濃厚なダマスク香が魅力のハイブリッド・パーペチュアル系オールドローズ。
オールドローズでありながら返り咲き性があり、春以降も花を楽しめる可能性がある。
樹形は直立性のシュラブで、つるバラのように仕立てることも可能。
育て方のポイントは、日当たりと風通しの確保、HP系の特性に合わせた剪定(特に花後のやや深めの切り戻し)、そしてうどんこ病への注意。
歴史を感じさせる佇まいと、モダンローズにはない深い魅力を持つ。
今日、庭で咲き始めた「赤黒の花」。そのベルベットのような花弁と、これから放たれるであろう甘美なダマスクの香りを想像すると、まさに至福の瞬間ですね。

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歴史とロマン、そして圧倒的な個性を持つオールドローズ 'アンプルール・デュ・マロック'。少し手間がかかる部分もありますが、それを補って余りある魅力と育てる喜びがあります。ぜひ、あなたの庭に「モロッコの皇帝」をお迎えしてみませんか?

[02memo]では、「アンプルール・デュ・マロック」の成長記録や、他のオールドローズの情報も発信しています。ぜひ、ブログやSNS、YouTubeもチェックしてみてくださいね!

アンプルール・デュ・マロック Empereur du Maroc Bertrand Guinoiseau-Flon フランス ツル シュラブ・ローズ オールドローズ HP ハイブリットパーペチュアル 返り咲き 赤系統 濃赤紫色 半剣弁八重咲き 中輪 強香

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2025年04月22日

ついに咲いた!つるゴールドバニーが告げる春の始まり。春庭周回 2025年4月21日

開花!つるゴールドバニー育て方と春の庭巡り|黄色いバラを咲かせよう (2025年4月21日)

つるゴールドバニー春バラ2025
黄色の花が咲きだした。

春の日差しがいっそう暖かさを増した4月21日、待ちに待った瞬間が訪れました!庭をぐるりと周回していると、アーチに誘引している「つるゴールドバニー」が、ついにその美しい黄色の花を咲かせ始めたのです! まだポツポツと数輪ですが、鮮やかな太陽のような色彩が、周りのフレッシュな新緑の中でひときわ輝いて見えます。この一輪の開花が、本格的なバラシーズンの到来を告げ、庭全体に明るい希望をもたらしてくれているようです。

フランスの名門メイアン社が生んだ「つるゴールドバニー」は、人気のフロリバンダ品種「ゴールドバニー」の枝変わり。元の品種譲りの鮮やかな黄色、優れた耐病性、そして育てやすさを兼ね備え、さらに枝を長く伸ばして庭をダイナミックに彩るクライミングローズ(つるバラ)として、世界中で愛されています。

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「ついに咲いた! この黄色のバラ、名前は?」
「つるバラって、やっぱり管理が大変?」
「初心者でもきれいに咲かせられるかな?」

この記事では、そんな開花が始まったばかりの「つるゴールドバニー」に改めて注目し、その基本情報から輝かしい魅力、初心者でも安心して育てられる詳しい方法、そしてつるバラならではの剪定・誘引のコツ、さらには春の庭での素敵な活用アイデアまで、徹底的に解説していきます。

この記事を読めば、あなたも「つるゴールドバニー」を自信を持って育て、その明るい黄色の花を存分に楽しむことができるようになるはずです。さあ、太陽カラーのつるバラと、春の庭巡りへ出かけましょう!

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この記事を書いている人

[02memo] バラを中心にガーデニング情報や育て方、お買い物紹介などを発信する雑記ブログを2011年から運営中。「つるゴールドバニー」も栽培しており、その経験に基づいた実践的な情報をお届けします。

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1. 太陽カラーのつるバラ:'つるゴールドバニー'とは?
まずは、「つるゴールドバニー」がどのようなバラなのか、その基本的なプロフィールを見ていきましょう。

作出: 1991年 / フランス / メイアン (Meilland International)
系統: ClF (クライミング・フロリバンダ)
フロリバンダ(中輪房咲き四季咲き)系の人気品種 'Gold Bunny' の枝変わり(つる性になったもの)。
樹形: クライミング(つるバラ)
樹高: 2.5m ~ 3.5m程度(地植えの場合。環境や仕立て方により変動)
咲き方: 返り咲き(主に春に多くの花が咲き、その後、夏から秋にかけてもポツポツと繰り返し咲く)。早咲きの傾向がある。
花色: 黄色系統(鮮やかで濃い黄色。褪色しにくいとされる)
花形: 丸弁カップ咲き、または半剣弁高芯咲きとも表現される。開くにつれてやや平咲きになる。波打つ花弁が美しい。
花径: 中輪~大輪(約10cm)
花弁数: 約25枚
香り: 微香(ティー系の優しい香り)
葉: 明るい緑色の照り葉
枝: しなやかさは中程度、トゲは標準的。
耐病性: 非常に高い。特に黒点病(黒星病)に強いとされる。
育てやすさ: 耐病性が高く、樹勢もそこそこあるため、初心者にもおすすめできる育てやすい品種。
花持ち: 良い。

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'Gold Bunny'からの華麗なる変身

元の品種であるフロリバンダの 'Gold Bunny' は、その名の通り、鮮やかな黄色と育てやすさで人気を博した品種です。「つるゴールドバニー」は、その優れた性質を受け継ぎながら、枝を長く伸ばすクライミングタイプへと変化した、まさに「良いとこ取り」の品種と言えるでしょう。壁面やアーチなど、よりダイナミックな演出が可能になりました。

2. 'つるゴールドバニー' が愛される理由:その魅力に迫る!
なぜ「つるゴールドバニー」は多くのガーデナーに選ばれ、愛され続けているのでしょうか?

魅力1:庭を照らす! 輝くような鮮やかな黄色
このバラの最大の魅力は、何と言ってもそのクリアで鮮やかな黄色の花色です。太陽の光を浴びると、まさに黄金色に輝くように見え、庭全体をパッと明るく元気な雰囲気にしてくれます。黄色いバラの中には、咲き進むと色が褪せて白っぽくなるものもありますが、「つるゴールドバニー」は比較的色が褪せにくいとされています。咲き始めたばかりのこの花も、力強い黄色を放っています。

魅力2:整った花形と、長く楽しめる豊かな開花
カップ咲きから始まり、波打つ花弁が開いていく様子はとても優雅です。花径も10cmほどと見応えがあり、一輪でも美しいですが、房咲きになることもあります。返り咲き性があり、春の豪華な開花の後も、夏から秋にかけて繰り返し花を見せてくれるのも嬉しいポイント。さらに、花持ちが良いため、切り花としても楽しめます。

魅力3:病気に強く育てやすい! 初心者も安心の強健さ
バラ栽培で悩みの種となりやすい黒点病(黒星病)に特に強いという、素晴らしい耐病性を持っています。うどんこ病にも比較的強く、病気の心配が少ないため、農薬の使用を減らしたい方や、バラ栽培初心者の方でも安心して育てることができます。樹勢も安定しており、育てやすい強健品種です。

魅力4:様々なシーンで活躍! 多様な仕立て方
しなやかさも持ち合わせた枝は、アーチ、フェンス、オベリスク、ポールなど、様々な構造物に誘引して楽しむことができます。壁面に這わせても素敵です。また、大きめの鉢を使えば、鉢植えで育てることも可能です。庭のスペースやデザインに合わせて、自由に仕立てられる適応力の高さも魅力です。

魅力5:春をいち早く告げる早咲き性
他のバラよりも少し早く咲き始める早咲きの傾向があります。春のバラシーズン到来を、他のバラに先駆けて知らせてくれるかもしれません。まさに今日、開花が始まったのも、その早咲き性の表れでしょう。

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3. 'つるゴールドバニー'の育て方【完全ガイド】初心者も安心!
ここからは、「つるゴールドバニー」を元気に育て、毎年美しい黄色の花を楽しむための具体的な方法を、詳しく解説していきます。

3.1. 植え付け:健やかな成長のための第一歩!
場所選び(最重要):
日当たり: バラは日光が大好きです! 1日に最低でも5~6時間以上の日照が確保できる場所を選びましょう。日当たりが良いほど、花付きが良く、花色も鮮やかになります。
風通し: 風通しが良い場所は、病害虫の予防に繋がります。壁際などに植える場合も、壁との間に少し空間を空けるなど工夫しましょう。
誘引スペース: つるバラなので、枝を誘引するための**十分なスペース(壁面、フェンス、アーチなど)**がある場所を選びます。成長後の大きさを考慮しましょう。
土壌:
水はけと水持ちが良く、有機質に富んだ肥沃な土壌を好みます。
市販の「バラ用培養土」を使うのが最も簡単です。
地植えの場合は、植え穴を大きく掘り、堆肥や腐葉土、元肥(緩効性肥料)を混ぜ込んで土壌改良を行います。
植え付け時期:
大苗(裸苗、ポット苗): 休眠期の**秋(10月下旬~11月)または冬(1月~2月)**が最適。
新苗(春に販売される小さな苗): 春(4月~5月頃)。
植え付け方法:
苗の根鉢を軽くほぐします(特にポット苗の場合、根が回っていたら底を少し崩す)。裸苗の場合は、根を水に数時間浸けて吸水させます。
植え穴または鉢に苗を置き、接ぎ木部分(株元のこぶ状の部分)が地面(または用土の表面)よりも少し上に出るように高さを調整します。深植えは避けます。
土を丁寧に戻し入れ、隙間ができないように軽く押さえます。
植え付け後は、水をたっぷりと与えます。
地植えの場合は、株が安定するまで仮の支柱を立てると良いでしょう。

3.2. 水やり:基本を守って、乾湿のメリハリを
基本: 土の表面が乾いたら、鉢植えの場合は鉢底から水が流れ出るまで、地植えの場合は株元にたっぷりと与える。
頻度: 季節や天候、土の状態によって調整します。
生育期(春・秋): 乾きやすいので、土の表面が乾いたら与えます。特に開花期(今!)は、花をきれいに咲かせ続けるために水分が必要なので、水切れに注意が必要です。
夏場: 乾燥が激しい場合は毎日~朝夕2回必要なことも。日中の高温時は避けます。
冬場(休眠期): 水やりの頻度を減らし、土が乾いてから数日後に与える程度にします。
注意点: 過湿は根腐れの原因になります。土の乾き具合を確認してから与える習慣を。

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3.3. 肥料:美しい花を咲かせ続けるために!
バラは肥料を好む植物です。「つるゴールドバニー」の返り咲き性を引き出し、たくさんの花を咲かせるためには、適切な施肥が欠かせません。

寒肥(元肥): 冬の休眠期(12月~1月頃)に、有機質肥料(油かす、骨粉、発酵済み牛ふんなど)や緩効性化成肥料を、株元から少し離れた場所に施します。これが1年間の生育の基礎となります。
追肥:
芽出し肥: 春に新芽が動き出す頃(3月頃)に、緩効性化成肥料を与え、芽の成長を促します。
開花期の追肥: 蕾が膨らみ、花が咲き始めたこの時期(4月~5月)、開花エネルギーを補給するために液体肥料を週に1回程度与えるのが効果的です。
【重要】お礼肥(花後): 春の一番花が終わった後(5月~6月頃)に、開花で消耗した体力を回復させるために、緩効性化成肥料や液体肥料を与えます。返り咲き品種にとって、お礼肥は次の開花への大切なステップです。
夏の追肥: 夏にも返り咲きますが、暑さで株が弱り気味な場合は、肥料は控えるか、薄めの液体肥料を少量与える程度にします。
秋の追肥: 秋の開花に向けて(8月下旬~9月頃)に、緩効性化成肥料や液体肥料を与えます。
ポイント: 必ず製品の規定量を守りましょう。バラ専用の肥料を使うと、バランス良く栄養を与えることができます。緩効性肥料を基本とし、生育期には液体肥料を補助的に使うのがおすすめです。

3.4. 病害虫対策:耐病性は高いが、油断なく観察を!
「つるゴールドバニー」は耐病性が高い品種ですが、病害虫が全く発生しないわけではありません。基本的な対策は行いましょう。

耐病性: 特に黒点病(黒星病)に強いのは大きなメリットです。
注意すべき病害虫:
うどんこ病: 風通しが悪く、乾燥気味の時に発生しやすいです。葉や新芽が白い粉を吹いたようになります。
アブラムシ: 春先の新芽や蕾に付きやすいです。咲き始めた花にも集まることがあります。
ハダニ: 高温乾燥時に葉裏に発生しやすいです。葉色が悪くなります。
その他: バラゾウムシ、チュウレンジハバチなど、バラには様々な害虫が付きます。
対策と予防:
風通しと日当たりを確保する: 適切な剪定と誘引が基本です。
定期的な観察: 葉の裏も含めて、病害虫がいないかこまめにチェックします。特に開花期はアブラムシに注意。
早期発見・早期対処: 病気の葉は取り除き、害虫は手で捕殺するか、数が少ないうちに薬剤を使用します。
薬剤散布: 耐病性が高いとはいえ、環境によっては病害虫が発生します。必要に応じて、予防的または治療的に薬剤(殺菌剤・殺虫剤)を散布します。薬剤はローテーションして使うのが効果的です。開花期は薬剤が花にかからないように注意が必要です。

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4. 【重要】つるバラとしての剪定と誘引:美しい姿と豊かな花のために!
「つるゴールドバニー」を美しく咲かせるためには、つるバラとしての適切な「剪定」と「誘引」が最も重要です。

4.1. 剪定と誘引の目的
美しい樹形を作り、構造物(アーチ、フェンス等)に沿わせる。
花付きを良くする(花が咲く枝を効率よく発生させる)。
古い枝を整理し、株を若返らせる。
風通しや日当たりを改善し、病害虫を予防する。

4.2. 冬の剪定・誘引(12月~2月):春の景色を作るメイン作業!
冬の休眠期に行う剪定と誘引が、春の豪華な開花の基礎を作ります。

剪定:
まず、枯れ枝、病気の枝、細くて弱々しい枝、内向きに伸びる枝などを付け根から切り取ります。
次に、株元から数えて3~4年以上経った古い主枝(樹皮がゴツゴツしていることが多い)があれば、これも付け根から切り取り、新しい元気なシュートへの世代交代を促します。
残した**若くて元気な主枝(主に前年伸びたシュート)**は、先端を軽く切り詰める程度にします。
その主枝から出ている**細い枝(側枝)**に春の花が咲きます。この側枝を、**付け根から数えて2~3芽(長さ10~15cm程度)**残して切り詰めます。
誘引:
剪定が終わったら、残した主枝をアーチ、フェンス、オベリスクなどの構造物に固定していきます。
最大のポイントは、枝をできるだけ水平に近い角度(斜め45度以下)に寝かせて誘引すること! これにより、枝の各節から上向きに花を咲かせる側枝がたくさん伸びてきます。
枝同士が重ならないように、空間にバランス良く配置します。
麻ひもやビニールタイなどで、枝に食い込まないように、ゆとりを持たせて8の字に結びつけ、しっかりと固定します。

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4.3. 花後の剪定(随時):返り咲きを促す!
「つるゴールドバニー」は返り咲き性があるので、花後の手入れで次の開花を促します。

花がら切り: 咲き終わった花は、花がらだけでなく、花の下の5枚葉を1~2枚付けて、そのすぐ上で切り戻します。 これをこまめに行うことで、株の消耗を防ぎ、次の花芽が上がりやすくなります。今ポツポツ咲き始めた花も、終わったら忘れずに行いましょう。房咲きの場合は、房全体の花が終わったら、房の付け根で切り戻します。

4.4. シュートの管理(春~夏)
春から夏にかけて、株元や枝の途中から勢いよく伸びてくるシュートは、来年以降の主役となる大切な枝です。

保護: 非常に柔らかく折れやすいので、見つけたら早めに支柱を立てて保護しましょう。
仮誘引: 伸びてきたら、邪魔にならないように、また風で折れないように、支柱や既存の枝に軽く留めておきます(本格的な誘引は冬)。

4.5. 夏剪定(任意・8月下旬~9月上旬)
秋にも花を楽しみたい場合、夏剪定を行うことがあります。春に咲いた枝などを軽く切り戻し、株全体を整えます。ただし、つるバラの夏剪定は必須ではなく、軽く整える程度にとどめます。

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5. 'つるゴールドバニー' と春の庭の仲間たち:春庭周回の風景
「つるゴールドバニー」が咲き始めた庭を周回すると、他の植物たちも春を謳歌しています。

新緑の輝き: バラだけでなく、モミジやベニシダレなどの木々も美しい新緑を広げ、庭全体がフレッシュな緑に包まれています。
クレマチスの成長: クレマチスのツルもぐんぐん伸びて、誘引作業に追われる時期かもしれません。早咲きの品種はもう花を咲かせ始めているかも。
春の草花: ビオラやパンジーはまだまだ元気に咲き誇り、チューリップやヒヤシンスはそろそろ終盤を迎え、花後の管理へと移行する時期でしょう。
これからの主役: ジギタリスが花穂を伸ばし、ペチュニアやアザレアなども本格的な開花シーズンを迎えます。
このように、様々な植物がそれぞれのタイミングで見頃を迎えるのが、春の庭の大きな魅力ですね。「つるゴールドバニー」の鮮やかな黄色は、他のどんな色の花とも相性が良く、庭全体を明るく引き立ててくれます。

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6. まとめ:太陽のような輝きを放つ、育てやすい黄色いバラ
今回は、フランス・メイアン社の銘花「つるゴールドバニー」について、その魅力、育て方の詳細、そしてつるバラとしての管理ポイントを詳しくご紹介しました。

つるゴールドバニーは、鮮やかで褪色しにくい黄色の花が魅力のクライミングローズ。
フロリバンダの枝変わりで、返り咲き性があり、春以降も繰り返し花を楽しめる。
最大の特長は、黒点病に強いなど、抜群の耐病性と育てやすさ。初心者にもおすすめ。
育て方のポイントは、日当たりの確保、適切な水やりと肥料、そしてつるバラとしての冬の剪定・誘引。
アーチ、フェンス、オベリスクなど、様々な仕立て方が可能で、庭を明るく彩る。
今日、庭でポツポツと咲き始めた「つるゴールドバニー」。この最初の一歩から、やがて株全体が鮮やかな黄色い花で覆われる日が来るのが待ち遠しいですね。春の庭を巡りながら、その成長を見守る時間は格別です。

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その育てやすさと美しさを兼ね備えた「つるゴールドバニー」は、きっとあなたの庭に、輝くような喜びと彩りをもたらしてくれるはずです。ぜひ、この素晴らしいバラとの暮らしを楽しんでください。

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中央アジアの風情をあなたの庭に:原種系チューリップ Tulipaurumiensis⠀赤と黄色の花が咲いた。2025年4月22日

原種系チューリップ Tulipaurumiensis⠀赤と黄色の花が咲いた。2025年4月22日

原種系チューリップ「Tulipaurumiensis」の魅力と育て方完全ガイド

赤と黄色の美しい花を咲かせる原種系チューリップ「Tulipaurumiensis」。2025年4月22日、その華麗な開花を迎えました。今回は、この希少な原種系チューリップの特徴、魅力、そして育て方について詳しく解説します。原種系チューリップならではの素朴な美しさと、ガーデンに取り入れる際のポイントを知れば、あなたの庭やベランダも一層魅力的な空間に変わるでしょう。
原種系チューリップとは?「Tulipaurumiensis」の特徴
原種系チューリップは、品種改良を重ねた現代のハイブリッドチューリップとは異なり、野生に近い形や特性を持つチューリップの総称です。中でも「Tulipaurumiensis」は、その名前が示す通り("aurum"はラテン語で「金」を意味します)、赤と黄色の鮮やかなコントラストが特徴の品種です。

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原種系チューリップの基本情報

学名: Tulipa aurumiensis(通称:Tulipaurumiensis)
原産地: 中央アジア、特にトルコ東部からイラン北西部の山岳地帯
開花時期: 4月中旬〜5月上旬
草丈: 20〜30cm(比較的コンパクト)
花色: 赤色の基調に黄色のエッジやマーキング
耐寒性: 強(マイナス5度程度まで耐える)
耐暑性: 中程度(夏は休眠期)

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原種系チューリップの特徴的な魅力
1. 野趣あふれる優美な花姿
原種系チューリップの最大の魅力は、品種改良された園芸種にはない野性的でありながら優雅な花姿です。花弁は細く尖っており、完全に開ききることなく、やや先端が外側に反り返る独特の形状を持っています。この形状が風にそよぐ様子は、自然のままの美しさを感じさせます。
2. 鮮やかな赤と黄色のコントラスト
原種系チューリップの花は、内側が明るい赤色で、外側に向かうにつれて黄色のグラデーションが入ります。特に花弁の縁には黄色の帯が入り、時には黄色の炎のようなパターンが花弁の中央に入ることもあります。この赤と黄色のコントラストは、朝日や夕日に照らされると一層鮮やかに映え、庭の中で自然な明るさをもたらします。
3. 強い生命力と耐性
野生に近い特性を持つため、ハイブリッド種に比べて病害虫への耐性が強く、環境変化にも比較的強いチューリップです。適切な環境さえ整えれば、毎年花を咲かせ続け、場合によっては自然に増えていくこともあります。これは、手間をかけずに長く楽しみたいガーデナーにとって大きな魅力となっています。
4. 香り
多くの現代チューリップは香りが弱いか無臭ですが、原種系チューリップには微かにスパイシーな香りがあります。朝露のついた花から立ち上る香りは、春の庭の楽しみの一つです。

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ガーデンデザインにおける原種系チューリップの活用法
1. ナチュラルガーデンの主役として
原種系チューリップは、その野性的な美しさから、ナチュラルガーデンやコテージガーデンに非常によく馴染みます。特に以下のような植物との組み合わせが効果的です:

ムスカリ:青紫色の小さな花が、赤黄色の原種系チューリップとの色彩対比で美しい景観を作ります
忘れな草:淡い青色の小花が地面を覆い、チューリップの足元を引き立てます
アリッサム:白やピンクの小花が広がり、原種系チューリップの周りをソフトに彩ります

2. 岩石園(ロックガーデン)での活用
原種系チューリップの自然な風合いは、岩と組み合わせることでその魅力が一層引き立ちます。中央アジアの山岳地帯が原産であることから、岩石園は本来の生育環境に近く、より自然な姿で開花が期待できます。
3. コンテナガーデンでの楽しみ方
限られたスペースでガーデニングを楽しむ方にも、原種系チューリップはぴったりです。その理由は:

コンパクトな草丈(20-30cm)でバランスが取りやすい
強健で育てやすい
少数でも存在感がある
他の春咲き球根や一年草との組み合わせが容易

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テラコッタ色の素焼き鉢に植えると、花の赤と黄色が一層引き立ち、地中海風の雰囲気を演出することができます。
4. 切り花としての活用
原種系チューリップは切り花としても楽しめます。花瓶に活けると7-10日程度は鑑賞できます。特にアンティーク調の花瓶や素朴な陶器の花瓶に活けると、その野性的な美しさがより際立ちます。

原種系チューリップの育て方完全ガイド
球根の選び方と準備
質の良い球根を選ぶポイント

大きさ: 直径3cm以上の大きめの球根が理想的です
硬さ: 指で軽く押して硬さを確認し、柔らかいものは避ける
状態: カビや傷がなく、表皮が乾燥してしっかりしているもの
重さ: 同じサイズなら重いものの方が養分を多く蓄えている証拠

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球根の準備
植え付け前に球根を24時間程度、水に浸す方法もありますが、Tulipaurumiensisのような原種系チューリップは自然環境に近い状態で育てることが理想的です。むしろ以下の点に注意しましょう:

植え付け前に球根をよく確認し、傷んだ部分があれば除去する
防虫・防菌対策として、市販の球根用殺菌剤を使用する場合は説明書に従って薄めたものに数分浸す
処理後はよく乾かしてから植え付ける

植え付けのベストタイミングと方法
植え付け時期
原種系チューリップの植え付け適期は、10月中旬〜12月上旬です。地域によって異なりますが、目安として:

北海道・東北地方: 10月上旬〜中旬
関東・中部地方: 10月中旬〜11月中旬
関西・中国地方: 10月下旬〜11月下旬
九州・沖縄地方: 11月〜12月上旬

この時期に植えることで、冬の間に根がしっかりと張り、春の開花に備えることができます。
植え付け場所の選定
原種系チューリップは以下のような環境を好みます:

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日当たり: 日向〜明るい半日陰
土壌: 水はけの良い砂質の土壌
排水: 非常に重要(球根が腐りやすいため)

植え付け方法の手順

土壌の準備:

植え付け場所の土を20〜30cm程度掘り起こす
堆肥や腐葉土を混ぜて土壌を改良する
必要に応じて鹿沼土や川砂を加えて排水性を高める
酸性土壌の場合は、苦土石灰を加えて中性〜弱アルカリ性に調整する

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植え込み深さと間隔:

植え込み深さ: 球根の2〜3倍の深さ(約10〜15cm)
球根同士の間隔: 10〜15cm
群植する場合: 5〜7球をグループにして植えると効果的


植え付けの向き:

尖っている先端を上にする
球根の底部から根が出るので、底部を下にする

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植え付け後の管理:

植え付け直後はたっぷりと水やりをする
その後は雨が続かない限り、特別な水やりは不要(過湿に注意)
寒冷地では、寒さが厳しい時期に軽く株元にマルチングを施す

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開花期の管理と注意点
水やり
原種系チューリップは乾燥気味の環境を好みますが、開花期には適度な水分が必要です。

基本方針: 土が乾いたら水を与える
水やりのタイミング: 朝か夕方(日中の水やりは避ける)
水やり方法: 株元にゆっくりと与え、花や葉に水がかからないよう注意

肥料の与え方
原種系チューリップは痩せた土壌でも育ちますが、適切な肥料を与えることで健康な生育と美しい開花が期待できます。

植え付け時: 緩効性の球根用肥料を土に混ぜる
早春(芽が出始めたとき): 液体肥料を薄めて与える(チッ素分は控えめに)
開花後: リン酸とカリウムを多く含む肥料を与え、翌年の開花に備える

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病害虫対策
原種系チューリップは比較的病害虫に強いですが、以下のような問題が発生することがあります:

灰色カビ病: 花や葉に灰色のカビが発生。湿度の高い環境で発生しやすいため、風通しを良くし、密植を避ける。
チューリップモザイクウイルス: 花や葉に色むらが出る。感染した株は速やかに抜き取り処分する。
アブラムシ: 新芽や蕾に発生。市販の殺虫剤か、重曹水やニーム油などの自然素材で対処。

開花後の管理
原種系チューリップを毎年楽しむためには、開花後の管理が重要です。
花がら摘み

花が終わったら、種ができないよう花茎の付け根から切り取る
ただし、葉は残す(葉で光合成をして球根にエネルギーを蓄える)

葉の管理

葉が自然に黄色くなるまで(約6週間)そのままにしておく
葉が完全に黄色くなったら、引き抜くか根元から切り取る
葉が緑色のうちに切り取ると、翌年の開花に影響する

夏の休眠期
チューリップは夏に休眠します。以下の点に注意しましょう:

掘り上げるか否か:

乾燥した環境なら、そのままでも問題ない
湿気の多い地域では、葉が枯れたら球根を掘り上げる
掘り上げた球根は風通しの良い日陰で乾かし、涼しい場所で保管


植え替え:

2〜3年に一度は植え替えると良い
掘り上げた際に子球が付いていれば分球する
子球は2〜3年で開花サイズになる

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原種系チューリップを楽しむための応用テクニック
他の植物との相性の良い組み合わせ
原種系チューリップの赤と黄色の鮮やかな花色を引き立てる組み合わせとして、以下の植物がおすすめです:

青紫色の花:

ムスカリ
ブルーベル
パンジー(青色系)


白色の花:

スノードロップ
アネモネ・バランダ
イベリス

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葉物植物:

ユーフォルビア・ポリクロマ(黄緑色の苞が映える)
ヘウケラ(暗色の葉が引き立て役に)
斑入りのホスタ

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珍しい活用法
1. フォーシング(室内開花)
原種系チューリップは、室内でのフォーシング(強制開花)も可能です。
方法:

球根を清潔な容器に入れ、底に少量の水が触れる程度にセットする
冷暗所(5℃前後)で6〜8週間保管
根が出てきたら明るい室内に移動
水は常に球根の底部だけが触れる程度に保つ

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2. ナチュラライジング(自然化)
広い庭や果樹園の下などでは、原種系チューリップを自然化させる楽しみ方もあります。
方法:

日当たりと水はけの良い場所を選ぶ
不規則なパターンで球根を投げ、落ちたところに植える
草刈りなどの管理は、チューリップの葉が完全に黄色くなった後に行う
数年かけて自然に増えていく様子を楽しむ

原種系チューリップの歴史と文化的背景
原種系チューリップですが、その祖先は紀元前から中央アジアの山岳地帯に自生していました。チューリップ全般の歴史を見ると:

起源: 中央アジア(特にトルコ、イラン、アフガニスタン)
ヨーロッパへの伝来: 16世紀、オスマン帝国からオーストリアへ
チューリップマニア: 17世紀のオランダで球根が高値で取引された歴史的バブル
現代: 園芸品種の開発と並行して、原種の保存と研究も進む

原種系チューリップは、その自然な美しさと歴史的価値から、近年再評価されています。

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まとめ:の魅力と育てる喜び
原種系チューリップは、その野性的でありながら優雅な美しさ、育てやすさ、そして毎年楽しめる点で、ガーデニング愛好家から高い支持を得ている花です。
特に赤と黄色のコントラストが美しい花色は、春の庭に鮮やかなアクセントをもたらし、ナチュラルガーデンからフォーマルガーデンまで、さまざまなスタイルの庭に取り入れることができます。
育て方も比較的シンプルで、水はけの良い場所に植えて適切な管理をすれば、毎年美しい花を咲かせ続けてくれます。また、子球を分けることで徐々に株数を増やせるため、長期的な楽しみも広がります。
ぜひを庭に取り入れて、原種系チューリップならではの素朴で深い魅力を体験してみてください。春の訪れとともに咲く、赤と黄色の鮮やかな花は、きっとあなたの庭に新たな彩りと活力をもたらしてくれることでしょう。

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よくある質問(FAQ)
Q1: は日本の気候に適していますか?
A: はい、日本の気候は概ねの栽培に適しています。特に冬に適度な低温期間があり、春に比較的乾燥した日本の多くの地域では良好に育ちます。ただし、梅雨の湿気が高い時期は要注意です。
Q2: 鉢植えでも栽培できますか?
A: もちろん可能です。直径20cm以上、深さ15cm以上の鉢を使用し、水はけの良い培養土を使いましょう。鉢底には必ずドレナージホールがあることを確認してください。
Q3: 何年も同じ場所で育てることはできますか?
A: 可能ですが、2〜3年に一度は掘り上げて分球し、土も入れ替えると良いでしょう。特に粘土質の土壌では、長年同じ場所だと徐々に花付きが悪くなることがあります。
Q4: 花が終わったら葉はすぐに切るべきですか?
A: いいえ、葉は完全に黄色くなるまで残しておきましょう。葉は光合成をして球根にエネルギーを蓄える重要な役割を果たしています。葉が緑色のうちに切ると、翌年の開花に影響します。
Q5: 虫や病気に強いですか?
A: 原種系チューリップは比較的病害虫に強いですが、特に湿度が高い環境では灰色カビ病に注意が必要です。また、アブラムシが発生することもありますが、早期発見と対処で被害を最小限に抑えられます。

Happy Gardening! 素敵なの庭づくりをお楽しみください。

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あたたかい春の日差しと共に:つるローズうららが咲く優雅な空間 Rose Urara Climbing⠀ピンクの花が増えてきた。2025年4月22日⠀

つるローズうらら Rose Urara Climbing⠀ピンクの花が増えてきた。2025年4月22日⠀

つるローズうらら(Rose Urara Climbing)の魅力と育て方完全ガイド

日本が誇る美しいクライミングローズ「つるローズうらら」について詳しく解説します。京成バラ園芸が手掛けたこの素晴らしいバラは、ピンク色の美しい花と丈夫な性質で多くのバラ愛好家に愛されています。今回は、この特別なバラの特徴から育て方まで、あらゆる側面を詳しく紹介していきます。

つるローズうららの基本情報
つるローズうらら(Rose Urara Climbing)は、日本の京成バラ園芸が育成した素晴らしいクライミングローズです。濃いローズピンクの丸弁平咲きの花が特徴で、1~4輪の房咲きとなります。花は雨にも強く、耐久性があるのが特徴です。葉は厚みがあり、光沢を帯びているため、花が咲いていない時期でも美しい姿を楽しめます。
このバラの特筆すべき点は、木が充実してくると春から冬まで咲き続ける「返り咲き」の性質を持っていることです。

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つるローズうららの主な特徴
花の特徴

花色: 鮮やかなショッキングピンク系
花形: 丸弁平咲き
花径: 中輪
花つき: 1~4輪の房咲き
香り: 微香(控えめな香りを楽しめる)
開花期: 返り咲き性で、春から冬まで断続的に開花

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樹の特徴

タイプ: クライミングローズ(つるバラ)
生育強度: 強健で太い枝が伸び、大きく育つ
葉: 厚みがあり、やや光沢がある美しい葉
耐雨性: 優れた耐雨性を持ち、雨に濡れても花が傷みにくい
耐病性: 比較的病気に強い特性がある

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つるローズうららの魅力
1. 美しい花色と形状
つるローズうららの最大の魅力は、その鮮やかなピンク色の花です。丸弁平咲きという形状は古典的な美しさを持ちながらも、現代的な印象を与えます。1~4輪の房咲きとなるため、一度に複数の花を楽しむことができ、視覚的なインパクトがあります。
2. 長期間の開花
返り咲き性を持つこのバラは、木が充実してくると春から冬まで断続的に花を咲かせます。このため、長期間にわたってバラの美しさを楽しむことができるのが大きな魅力です。多くのバラが一時期だけの開花で終わる中、つるローズうららは季節を超えて庭を彩り続けます。

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3. 丈夫で育てやすい
京成バラ園芸が手掛けただけあって、日本の気候に適応しており、比較的丈夫で育てやすいという特徴があります。特に雨に強いという点は、梅雨のある日本の気候にとって重要な特性です。花が雨に濡れても傷みにくく、美しさを保ち続けます。
4. 多様な楽しみ方
つるバラならではの長く伸びる性質を活かして、アーチやフェンス、パーゴラなどに誘引することで、立体的な花の演出が可能です。地植えでも鉢植えでも育てることができ、様々な環境や目的に合わせて楽しむことができます。
5. 日本のバラとしての誇り
海外のバラが多く流通する中、日本で育種された「つるローズうらら」は日本の気候や風土に合わせて作られたバラです。日本人のガーデナーにとって、育てやすく、親しみやすいバラであるという点も見逃せない魅力です。

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つるローズうららの育て方
植え付け
最適な時期
つるローズうららの植え付けに最適な時期は、11月〜12月の秋植えか、2月下旬〜4月の春植えです。特に秋植えは翌年の開花に向けて根付きがよく、おすすめです。

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植え付け場所の選定

日当たり: 1日6時間以上の日光が当たる場所が理想的
風通し: 風通しの良い場所を選ぶ(風通しが悪いと病気になりやすい)
水はけ: 水はけの良い場所を選ぶ(水はけが悪いと根腐れの原因になる)

植え付け手順

植え穴を深さ・幅ともに40〜50cm程度掘る
底に腐葉土や堆肥、バラ用の培養土を入れる
苗を置き、根を広げながら土を被せる
十分に水を与え、根と土を密着させる
必要に応じてマルチングを施す

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日常の管理
水やり

植え付け後1ヶ月は土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与える
根付いた後は、夏季の乾燥期を除き、雨だけでも十分に生育する
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら水を与える

肥料

春(3月〜4月): 元肥として緩効性の肥料を与える
5月: 一回目の開花後に追肥
9月: 秋の開花に向けて追肥
肥料は有機質のバラ専用肥料がおすすめ

誘引
つるローズうららは「つる」という名前の通り、長く伸びる性質があります。美しく咲かせるためには適切な誘引が必要です。

新しい枝が出てきたら、アーチやフェンスなどに沿って誘引する
横方向に誘引すると花芽が多くつく
誘引する際はジュート麻紐などの柔らかい材質を使用し、枝を傷つけないようにする

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剪定
春の剪定(2〜3月)

枯れた枝や弱い枝を根元から切り落とす
混み合った部分を間引く
残す枝は1/3程度に切り詰める

夏の軽剪定(一番花の後)

花がら摘みを行う
込み合った枝を少し整理する
過度な剪定は避け、軽く形を整える程度にする

秋〜冬の管理

秋も花がら摘みを続ける
冬前に長すぎる枝を少し切り詰める(強風対策)
寒冷地では、根元をマルチングして防寒対策を行う

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病害虫対策
主な病気と対策

黒星病: 葉に黒い斑点ができる病気。発生初期に罹患した葉を取り除き、殺菌剤を散布する
うどんこ病: 葉に白い粉が吹いたようになる。風通しを良くし、専用の薬剤を散布する
灰色かび病: 湿度が高い時に発生。花弁が灰色になる。風通しを良くし、被害部分を取り除く

主な害虫と対策

アブラムシ: 新芽や蕾に集まり、汁を吸う。初期段階でジェット水流で洗い流すか、専用の殺虫剤を使用
カイガラムシ: 枝に小さな白い粒のような虫が付く。油剤を散布する
ハダニ: 葉の裏に発生し、葉を黄変させる。水をまめに葉裏に吹きかけ、必要に応じて殺虫剤を使用

つるローズうららの活用法
庭での活用

アーチ: 門やアーチに這わせると、入口を華やかに彩る
フェンス: 庭の境界線にフェンスと共に植えると、プライバシーの確保と美観を両立
パーゴラ: 庭の休憩スペースにパーゴラと共に植えると、花と緑の天蓋ができる
トレリス: 壁面や狭いスペースでも、トレリスを使って立体的に育てられる

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鉢植えでの楽しみ方

ベランダガーデン: スペースが限られたベランダやテラスでも、コンパクトなオベリスクなどを使って楽しめる
移動可能: 鉢植えなら季節や開花状況に応じて最適な場所に移動可能
コンテナの選び方: 根の成長を考慮し、深さ40cm以上、幅30cm以上の大きめの鉢を選ぶ

カットフラワーとして
つるローズうららは切り花としても楽しめます。花が完全に開く前に切り取り、斜めに切った茎を水に浸けておくと、室内でも長く楽しむことができます。他の花と組み合わせると、そのピンク色が引き立ち、華やかなアレンジメントが作れます。

つるローズうららの魅力を最大限に引き出すためのヒント
相性の良い植物との組み合わせ

クレマチス: つるバラとクレマチスの組み合わせは「女王と王子」と呼ばれる名コンビ
ラベンダー: ピンク色のバラと紫色のラベンダーは色彩的に美しい対比を作る
ブルーサルビア: 青い花との組み合わせで、より鮮やかな色合いを演出
宿根草: アルケミラモリスやネペタなど、グレーがかった葉を持つ植物と組み合わせると洗練された印象に

四季を通じた楽しみ方

春: 一番花が最も豪華に咲き誇る時期。他の春の花と共に庭全体を彩る
夏: 夏の強い日差しを利用して、パーゴラの下で日陰を作り出す
秋: 秋の穏やかな気候で再び花を咲かせる。紅葉する植物と共に秋の庭を彩る
冬: 常緑のつるバラなので、冬でも緑を楽しめる。霜や雪が降りる地域では、つるを保護する

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まとめ
つるローズうらら(Rose Urara Climbing)は、日本の風土に合わせて育種された優れたクライミングローズです。その美しいピンク色の花と丈夫な性質から、初心者からベテランまで幅広いガーデナーに愛されています。適切な植え付けと管理を行うことで、春から冬まで長期間にわたって花を楽しむことができます。
アーチやフェンス、パーゴラなどの構造物と組み合わせることで、立体的な美しさを演出できるのも大きな魅力です。また、返り咲き性の特性を活かして、一年を通じて庭を彩り続けてくれるでしょう。
つるローズうららを育てることで、日本の気候に適応した美しいバラの魅力を存分に体験し、四季折々の変化を楽しむガーデニングライフを送ることができるでしょう。今すぐ、あなたの庭にもこの素晴らしいクライミングローズを取り入れてみてはいかがでしょうか。

つるローズうらら Rose Urara Climbing 京成バラ園芸 Keisei Rose Garden 日本 ツル クライミング・ローズ Cl クライミング 返り咲き ピンク系統 ショッキングピンク 丸弁平咲き 中輪 微香

再生リスト つるローズうらら Rose Urara Climbing
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花咲く瞬間を迎える―庭に咲く詩―ダッチェス・オブ・エジンバラで創る上品な景観 Clematis 'Duchess of Edinburgh'⠀白い花が少し咲きだした。2025年4月22日

ダッチェス・オブ・エジンバラ Clematis 'Duchess of Edinburgh'⠀白い花が少し咲きだした。2025年4月22日

クレマチス「ダッチェス・オブ・エジンバラ」の特徴と魅力:白い花の女王の育て方完全ガイド

優雅な白い八重咲きの花が魅力的なクレマチス「ダッチェス・オブ・エジンバラ」(Clematis 'Duchess of Edinburgh')は、ガーデニング愛好家の間で長く愛されてきた品種です。2025年4月には、このエレガントな花が早くも咲き始め、多くの庭を彩っています。この記事では、ダッチェス・オブ・エジンバラの特徴と魅力、そして成功させるための育て方を詳しくご紹介します。

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目次

ダッチェス・オブ・エジンバラとは
特徴と魅力
栽培環境と基本条件
植え付けの方法
季節ごとの管理ポイント
剪定方法
病害虫対策
ガーデンデザインへの活用法
よくある質問と回答
まとめ

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1. ダッチェス・オブ・エジンバラとは
ダッチェス・オブ・エジンバラは、19世紀にイギリスで育成された歴史ある品種で、クレマチスの中でも特に人気の高い花木です。その名前は、エディンバラ公爵夫人に敬意を表して名付けられました。
品種の歴史と由来
1870年代にジョージ・ジャックマン&サン社によって作出されたこの品種は、150年以上にわたって世界中のガーデナーを魅了してきました。エレガントな白い八重咲きの花は、まさに「花の女王」の名にふさわしい気品を放ちます。
分類と基本情報

科名: キンポウゲ科
属名: クレマチス属
分類: モンタナ系(早咲き大輪系)
開花時期: 主に5〜6月(条件により4月下旬や秋に再び咲くこともある)
花径: 約12〜15cm
草丈/長さ: つる性で2〜3mほど伸びる
耐寒性: 強い(マイナス15℃程度まで耐える)
剪定グループ: グループ2(早春に軽く剪定)

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2. 特徴と魅力
ダッチェス・オブ・エジンバラの最大の魅力は、その美しい花にあります。
花の特徴

花色: 純白からクリーム色
花形: 八重咲きの大輪
花弁: 中心部にやや緑がかった花糸と雄しべを持ち、多数の花弁が重なり合う
香り: 軽やかな甘い香りがある

生育の特徴
ダッチェス・オブ・エジンバラは、適切な環境では非常に丈夫で長寿命です。つるは木質化して強靭になり、年々開花数が増してゆきます。
四季の変化

春: 新芽が勢いよく伸び、5〜6月に見事な大輪の花を咲かせる
夏: 緑豊かな葉を茂らせ、涼しげな緑のカーテンを形成
秋: 気候条件が良ければ、二番花が咲くこともある
冬: 休眠期に入るが、常緑性ではないため葉は落ちる

他のクレマチスとの違い
モンタナ系の中でも八重咲きという特徴を持つダッチェス・オブ・エジンバラは、一重咲きの品種と比べてより華やかさがあります。また、純白の花色は他の色のクレマチスと合わせると、鮮やかなコントラストを演出できます。

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3. 栽培環境と基本条件
ダッチェス・オブ・エジンバラを健康に育てるためには、適切な環境条件を整えることが大切です。
理想的な日照条件

最適な場所: 「頭は日なたに、根は日陰に」という原則が理想的
日照時間: 1日あたり6時間以上の日光が望ましい
注意点: 西日の強い場所は避ける

土壌条件

最適な土壌: 水はけがよく、保水性もある肥沃な土壌
pH値: 弱酸性〜中性(pH6.0〜7.0)が理想的
土壌改良: 植え付け前に腐葉土や堆肥を混ぜ込むと効果的

気温・湿度

耐寒性: 非常に高い(マイナス15℃程度まで耐える)
適温: 15〜25℃が生育適温
湿度: 乾燥よりはやや湿り気のある環境を好む

水やり

基本: 土が乾いたらたっぷりと
生育期: 週に2〜3回程度(天候により調整)
夏場: 朝夕の涼しい時間帯に水やりする
冬場: 休眠期は水やりを控えめに

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4. 植え付けの方法
ダッチェス・オブ・エジンバラの植え付けは、成功の鍵を握る重要なステップです。
最適な植え付け時期

理想的な時期: 3〜4月または10〜11月
避けるべき時期: 真夏や厳冬期

植え付け手順

植穴の準備: 幅・深さともに40cm程度の穴を掘る
土壌改良: 掘り出した土に腐葉土や堆肥を3割程度混ぜる
石灰の添加: 必要に応じて苦土石灰を少量混ぜる
植え付け深さ: 鉢植えだった場合は、鉢の表面より5cm程度深く植える
支柱の設置: 植え付けと同時に支柱やトレリスを設置する
水やり: 植え付け後はたっぷりと水を与える

鉢植えの場合

鉢のサイズ: 直径30cm以上、深さ30cm以上の鉢を選ぶ
用土: 市販のクレマチス用培養土か、赤玉土・腐葉土・堆肥を混ぜた自家製の用土
排水層: 鉢底に軽石や鉢底石を敷く
置き場所: 根が冷たく保てる場所(例:他の植物の影など)

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5. 季節ごとの管理ポイント
四季折々で変わるダッチェス・オブ・エジンバラの管理方法をご紹介します。
春(3〜5月)

施肥: 3月頃に緩効性肥料を施す
芽かき: 必要に応じて込み合った芽を間引く
新芽の誘引: 新しく伸びた芽を支柱やトレリスに誘引する
病害虫予防: 葉が展開し始めたら予防的な薬剤散布を検討

夏(6〜8月)

水管理: 特に乾燥時は根元を中心にたっぷり水やり
マルチング: 根元に腐葉土などをマルチングして根を涼しく保つ
夏剪定: 一番花が終わったら軽く剪定して二番花を促す
日除け: 猛暑日には西日を遮る工夫をする

秋(9〜11月)

施肥: 9月頃に控えめに施肥(リン酸、カリ肥料中心)
支柱の確認: 台風などに備えて支柱やトレリスの補強
植え替え: 必要であればこの時期に植え替えを行う
落葉処理: 病気予防のため、落ちた葉は早めに除去

冬(12〜2月)

保護: 寒冷地では根元にワラや落ち葉などで保温
剪定計画: 翌春の剪定計画を立てる
休眠管理: 水やりは控えめに、根が完全に乾かないよう注意
支柱の整備: 冬の間に支柱やトレリスの修理・交換

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6. 剪定方法
ダッチェス・オブ・エジンバラはグループ2に分類されるクレマチスで、特定の剪定方法が推奨されます。
基本的な剪定の考え方

グループ2の特徴: 前年の古い枝と当年の新しい枝の両方に花をつける
基本方針: 弱剪定が基本(強剪定すると花数が減る)

春の剪定(2〜3月)

枯れ枝の除去: 枯れた枝や弱い枝を基部から切り取る
混み合った枝の整理: 密集している部分を適度に間引く
長すぎる枝の調整: 伸びすぎた枝は3分の1程度に切り戻す
切り口処理: 剪定後の切り口には癒合剤を塗る

夏の軽剪定(一番花後)

目的: 二番花を促す
方法: 花が終わった枝を健康な芽の上で軽く切り戻す
時期: 6月下旬〜7月上旬が目安

更新剪定(3〜5年に一度)
古くなったクレマチスを若返らせるための強剪定です。

時期: 早春(2月下旬〜3月上旬)
方法: 地上から30cm程度の高さで思い切って切り戻す
ケア: 剪定後は十分な水やりと施肥を行い、新芽の発生を促す

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7. 病害虫対策
ダッチェス・オブ・エジンバラを健康に育てるためには、病害虫対策も重要です。
主な病気と対処法
クレマチス萎凋病

症状: 突然茎や葉が萎れ、場合によっては全体が枯死
予防: 排水性の良い土壌作り、株元を涼しく保つ
対策: 罹患部分を健全部まで切り戻し、薬剤散布

うどんこ病

症状: 葉や茎に白い粉状のカビが発生
予防: 風通しを良くする、過湿にしない
対策: 専用の殺菌剤散布、被害葉の除去

灰色かび病

症状: 湿った条件下で葉や花に灰色のカビが発生
予防: 風通しを良くする、雨の後は早めに水滴を払う
対策: 被害部位の除去、殺菌剤散布

主な害虫と対策
アブラムシ

被害: 新芽や花蕾を吸汁し、生育障害を引き起こす
予防: 定期的な観察
対策: 水での洗い流し、天敵(テントウムシなど)の活用、必要に応じて殺虫剤使用

ハダニ

被害: 葉の裏に発生し、葉が白っぽく変色する
予防: 適度な湿度維持、定期的な水やり
対策: 専用の殺虫剤散布、被害葉の除去

ナメクジ・カタツムリ

被害: 新芽や柔らかい部分を食害
予防: 株元の清掃、湿った環境を作らない
対策: 市販の忌避剤や捕獲トラップの設置

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8. ガーデンデザインへの活用法
ダッチェス・オブ・エジンバラの美しさを最大限に活かすためのデザインアイデアをご紹介します。
オススメの使い方
アーチやパーゴラでの利用
白い大輪の花が連なるアーチは、庭の主役として抜群の存在感を放ちます。特に結婚式場や記念撮影スポットなどにもぴったりです。
フェンスやトレリスでの誘引
境界線や目隠しとしてフェンスやトレリスに這わせると、美しい「生きた壁」になります。風に揺れる白い花と緑の葉のコントラストが魅力的です。
樹木との組み合わせ
バラや低木と組み合わせることで、立体的で変化に富んだ景観が楽しめます。特に赤や紫のバラと合わせると、色のコントラストが美しいです。
相性の良い植物

バラ: 特に濃い色のバラとの組み合わせが効果的
ホスタ: 株元の日陰を好むホスタとの相性が抜群
アジサイ: 初夏の花として共演させると見事
低木類: ボックスウッドなどの常緑低木と組み合わせると四季を通じて美しい

デザインの実例

ホワイトガーデン: 他の白い花(白バラ、シャクヤク、アジサイなど)と組み合わせた純白の庭
コッテージガーデン: イングリッシュガーデンの要素として、色とりどりの宿根草と合わせる
和風庭園: 日本庭園の松や竹と合わせて、和洋折衷の景観を創出

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9. よくある質問と回答
Q1: なかなか花が咲かないのですが、原因は何でしょうか?
A: 考えられる原因はいくつかあります。日当たり不足、剪定のタイミングや方法の誤り、肥料不足、植え付けが深すぎる場合などです。特にダッチェス・オブ・エジンバラはグループ2のクレマチスなので、冬に強く剪定しすぎると翌年の花が減ることがあります。
Q2: 葉が急に萎れてきました。どうすればいいですか?
A: クレマチス萎凋病の可能性があります。罹患した部分を健全な部分まで切り戻し、切ったハサミは消毒してください。その後、殺菌剤を散布し、土壌環境の改善(排水性向上)を行ってください。根元を涼しく保つために、マルチングも効果的です。
Q3: 植え替えの時期と方法を教えてください
A: 植え替えの最適な時期は、休眠期の10〜11月または早春の3月頃です。方法としては:

掘り上げる前に十分に水を与える
根を傷つけないよう慎重に掘り上げる
新しい植え穴に腐葉土や堆肥を混ぜた土を入れる
以前より5cm程度深く植える
植え付け後はたっぷりと水やりする

Q4: 鉢植えでの冬越しはどうすればいいですか?
A: ダッチェス・オブ・エジンバラは耐寒性が強いですが、鉢植えの場合は根が凍りやすいので注意が必要です。鉢を地面に置く、鉢の周りに発泡スチロールを巻く、または鉢全体を不織布で包むなどの対策をとりましょう。水やりは控えめにし、根が完全に乾かないよう管理します。
Q5: 増やし方を教えてください
A: 主に以下の方法で増やすことができます:

挿し木: 6〜7月に当年枝の半硬化した部分を10〜15cm長さに切り取り、挿し木用土に挿す
取り木: 春に若い枝を地面に這わせて一部を土に埋め、発根後に切り離す
接ぎ木: 専門的な技術が必要で、主に業者が行う方法

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10. まとめ
ダッチェス・オブ・エジンバラは、その美しい白い八重咲きの花と優雅な姿で、多くのガーデナーを魅了してきたクレマチスの名品種です。適切な環境と管理を行えば、長年にわたって見事な花を咲かせ続けてくれます。
栽培のポイントをまとめると:

「頭は日なた、根は日陰」の環境を用意する
水はけの良い肥沃な土壌を好む
グループ2の剪定方法を守る(強剪定は避ける)
夏は根元を涼しく保つ
病害虫には早めの対策が重要

ダッチェス・オブ・エジンバラを育てる喜びは、その成長過程を見守ることにもあります。つるが徐々に伸び、やがて純白の大輪の花が咲き誇る様子は、ガーデニングの醍醐味といえるでしょう。この記事を参考に、あなたの庭やベランダにもダッチェス・オブ・エジンバラの優雅な姿を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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芸術品のような花―ピエール・ドゥ・ロンサールで実現するスタイリッシュガーデン Pierre de Ronsard ⠀濃いピンクの花が咲いた。2025年4月22日

ピエール・ドゥ・ロンサール Pierre de Ronsard ⠀濃いピンクの花が咲いた。2025年4月22日

【ピエール・ドゥ・ロンサール育て方】開花本番!殿堂入りつるバラの魅力と剪定・誘引のコツ
「ピエール・ドゥ・ロンサール Pierre de Ronsard 濃いピンクの花が咲いた。2025年4月22日」

庭のバラたちが次々と開花の便りを届けてくれる4月22日、ついに「ピエール・ドゥ・ロンサール」がその真価を発揮し始めました! 数日前から開き始めていた花が、今日はさらに花弁を開き、中心部の美しい濃いピンク色がはっきりと姿を現したのです! 外側のクリームホワイトから中心のローズピンクへと移り変わる絶妙なグラデーションは、まさに息をのむ美しさ。これぞピエール・ドゥ・ロンサール! と思わず声を上げたくなるような、完璧な花姿です。

フランスの名門メイアン社が生み出し、世界中のバラ愛好家を魅了し続け、2006年には栄誉ある「バラの殿堂」入りを果たした、つるバラの女王。そのクラシカルな花形、絶妙な色彩、そして比較的育てやすい性質は、多くのガーデナーにとって永遠の憧れであり続けています。

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「わぁ、このピンクのグラデーションがたまらない!」
「満開に向けて、今どんなお手入れをすればいい?」
「来年もこの美しい花を見るためのポイントは?」

この記事では、そんな見頃を迎え始めた「ピエール・ドゥ・ロンサール」に改めて焦点を当て、その基本情報から比類なき魅力、初心者でも失敗しないための詳しい育て方、そしてつるバラとして美しく咲かせるための重要な「剪定」と「誘引」のテクニックまで、徹底的に解説していきます。

この記事を読めば、あなたも「ピエール・ドゥ・ロンサール」を自信を持って育て、その素晴らしい花を最大限に楽しむための知識が身につくはずです。さあ、バラの殿堂へと誘う、ピエール・ドゥ・ロンサールの世界へご案内しましょう!

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この記事を書いている人

[02memo] バラを中心にガーデニング情報や育て方、お買い物紹介などを発信する雑記ブログを2011年から運営中。「ピエール・ドゥ・ロンサール」も長年栽培しており、その経験に基づいたリアルな情報と栽培のコツをお届けします。

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1. 誰もが憧れる名花:ピエール・ドゥ・ロンサールとは?
まずは、「ピエール・ドゥ・ロンサール」がどのようなバラなのか、その基本的なプロフィールをご紹介します。

作出: 1985年 / フランス / メイアン (Meilland International) / Marie-Louise Meilland氏
系統: LCl (ラージフラワード・クライマー) - 大輪系のつるバラ
樹形: クライミング(つる性)
樹高: 3m ~ 5m程度に伸長(環境や仕立て方による)
咲き方: 一季咲き~弱い返り咲き
基本的には春(5月~6月頃)に豪華に咲く一季咲きですが、株が充実したり、気候条件が良いと、秋にもポツポツと花を咲かせることがあります。「四季咲き」のように頻繁に咲くわけではありません。
花色: クリームホワイト~淡いピンクの地に、中心が濃いローズピンクになる複色。 外側の花弁は白っぽく、中心に向かってピンク色が濃くなる美しいグラデーションが特徴です。
花形: クラシカルなロゼット咲き。 幾重にも重なった花弁(55~60枚程度)が、カップ状から開いて美しいロゼットを形成します。
花径: 大輪 (直径10cm~12cm程度)
咲き方: ややうつむき加減に咲くことが多いです。
香り: 微香~ほとんどないとされます。香りを強く求める方には向きませんが、それを補って余りある美しさがあります。
葉: 光沢のある濃い緑色の葉。
枝: 太くしっかりしており、やや硬め。トゲは標準的。
耐病性: 比較的高いとされていますが、うどんこ病などには注意が必要です。
名前の由来: フランス・ルネサンス期を代表する詩人、「詩人の王子」とも呼ばれたピエール・ド・ロンサール (Pierre de Ronsard, 1524-1585) にちなんで名付けられました。
受賞歴: 2006年に、世界中のバラ協会が投票で選ぶ「世界バラ会連合 バラの殿堂 (Rose Hall of Fame)」入りを果たしました。これはバラにとって最高の栄誉の一つであり、その人気の高さを物語っています。

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なぜ世界中で愛されるのか?

ピエール・ドゥ・ロンサールが発表されてから数十年経った今でも、世界中で絶大な人気を誇る理由は、何と言ってもその完成された花の美しさにあります。クラシカルな花形と絶妙な色彩のコンビネーションは、多くの人を一瞬で虜にします。加えて、つるバラとしては比較的育てやすく、耐病性もあるため、初心者からベテランまで、幅広いガーデナーに受け入れられているのです。

2. ピエール・ドゥ・ロンサールの比類なき魅力:美しさの秘密
このバラが持つ、他の追随を許さない特別な魅力について、さらに深く掘り下げてみましょう。

魅力1:完璧なまでのクラシカルな花容
外側のグリーンがかった白い蕾が開くにつれて、内側の柔らかなピンク色が徐々に現れ、中心部は濃いローズピンクに染まる…。この絶妙な色のグラデーションは、まさに芸術的です。そして、55枚以上もの花弁が、渦を巻くように整然と重なり合って形成される完璧なロゼット咲きは、オールドローズのようなクラシカルな雰囲気を醸し出し、見る者を飽きさせません。開花が進み、まさにその美しさが堪能できる時期になりました。

魅力2:うつむき加減に咲く、エレガントな風情
ピエール・ドゥ・ロンサールの花は、少し重たげに、うつむき加減に咲くことが多いです。この控えめな咲き方が、かえって奥ゆかしさやエレガントさを感じさせます。アーチやパーゴラ、壁面の上部など、少し高い位置に誘引してあげると、下から花の美しい表情を存分に眺めることができ、その魅力を最大限に引き出せます。

魅力3:驚くほど長く楽しめる! 素晴らしい花持ち
見た目の美しさだけでなく、花持ちが非常に良いのもピエール・ドゥ・ロンサールの大きな美点です。開花してから散るまで、美しい花形を長く保ってくれます。そのため、庭で長く楽しめるのはもちろん、切り花にして室内で飾っても、比較的長くその美しさを堪能できます。

魅力4:美しさだけじゃない! 育てやすさも兼備
樹勢が旺盛で、枝が太くしっかりと育ちます。病気に対する耐性も比較的あり、特に黒星病にはある程度の強さを見せます(うどんこ病にはやや注意が必要な場合も)。つるバラの中では、比較的育てやすい部類に入り、世界中で人気がある理由の一つとなっています。

魅力5:春の庭を覆う、息をのむほどの豪華な開花!
基本的には一季咲きに近い性質のため、春の開花期には、株が蓄えたエネルギーを一気に放出して、息をのむほどたくさんの花を咲かせます。アーチや壁面が、ピンクとクリームの花で埋め尽くされる光景は、まさに圧巻の一言。この春の豪華絢爛な開花こそが、ピエール・ドゥ・ロンサールの真骨頂と言えるでしょう。今日咲いた濃いピンクの花は、その壮大なショーの始まりを告げています。

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3. ピエール・ドゥ・ロンサールの育て方【完全ガイド】殿堂入りのバラを咲かせよう!
ここからは、「ピエール・ドゥ・ロンサール」を元気に育て、その美しい花を毎年楽しむための具体的な方法を、詳しく解説していきます。

3.1. 植え付け:最高の舞台を用意してあげよう!
場所選び(最重要):
日当たり: バラは日光が大好きです! 1日に最低でも6時間以上の日照が確保できる、日当たりと風通しの良い場所を選びましょう。日当たりが良いほど、花付きが良く、株も元気に育ちます。
風通し: 風通しが良い場所は、病害虫の予防に繋がります。壁際に植える場合も、壁との間に少し空間を空けるなど工夫しましょう。
誘引スペース: つるバラなので、枝を誘引するためのアーチ、フェンス、壁面、パーゴラ、オベリスクなどの構造物が必要です。成長後の大きさを考慮し、十分なスペースを確保できる場所を選びましょう。
土壌:
水はけと水持ちが良く、有機質に富んだ肥沃な土壌を好みます。バラは根が深く張るので、深く耕すことも大切です。
市販の「バラ用培養土」を使うのが最も簡単で確実です。
地植えの場合は、植え穴を大きく掘り(直径・深さともに50cm以上)、掘り上げた土に堆肥や腐葉土、元肥(緩効性肥料)をたっぷりと混ぜ込んで土壌改良を行います。
植え付け時期:
大苗(裸苗、ポット苗): 休眠期の**秋(10月下旬~11月)または冬(1月~2月)**が最適。
新苗(春に販売される小さな苗): 春(4月~5月頃)。
植え付け方法:
苗の根鉢を軽くほぐします(特にポット苗で根が回っている場合)。裸苗は根を水に浸けて吸水させます。
植え穴または鉢に苗を置き、接ぎ木部分(株元のこぶ状の部分)が地面(または用土の表面)よりも少し上に出るように高さを調整します。深植えは避けます。
土を丁寧に戻し入れ、隙間ができないように軽く押さえます。
植え付け後は、水をたっぷりと与えます。
地植えの場合は、株が安定するまで仮の支柱を立てると良いでしょう。

3.2. 水やり:基本に忠実に、乾いたらたっぷりと
基本: 土の表面が乾いたら、鉢植えの場合は鉢底から水が流れ出るまで、地植えの場合は株元にたっぷりと与える。
頻度: 季節や天候、土の状態によって調整します。
生育期(春・秋): 乾きやすいので、土の表面が乾いたら与えます。特に開花期(今!)は、美しい花を維持するために水分が必要です。水切れさせないように注意しましょう。
夏場: 乾燥が激しい場合は毎日必要になることも。朝夕の涼しい時間帯に与えます。
冬場(休眠期): 水やりの頻度を減らし、土が乾いてから数日後に与える程度にします。
注意点: 過湿は根腐れの原因になります。土の乾き具合を確認してから与える習慣をつけましょう。

3.3. 肥料:春の豪華な開花をサポート!
バラは肥料を好む植物です。特に春に多くの花を咲かせるピエール・ドゥ・ロンサールには、適切な施肥が重要です。

寒肥(元肥): 冬の休眠期(12月~1月頃)に、有機質肥料(油かす、骨粉、発酵済み牛ふんなど)や緩効性化成肥料を、株元から少し離れた場所に施します。これが春の成長と開花の重要なエネルギー源となります。
追肥:
芽出し肥: 春に新芽が動き出す頃(3月頃)に、緩効性化成肥料を与え、芽の成長を促します。
開花期の追肥: 花が咲き始めたこの時期(4月下旬~5月)、これから次々と咲く花のために、液体肥料を週に1回程度与えるのが効果的です。(与えすぎには注意)
お礼肥: 春の一番花が咲き終わった後(6月頃)に、開花で消耗した体力を回復させるために、緩効性化成肥料を与えます。(一季咲きに近いので、その後の追肥は控えめでも良い場合が多いです)
秋肥(返り咲きを期待する場合): もし秋にも花を咲かせたい場合は、夏剪定後(8月下旬~9月頃)に追肥を行いますが、与えすぎると枝ばかり伸びる可能性もあります。
ポイント: 必ず製品の規定量を守りましょう。バラ専用の肥料を使うと、バランス良く栄養を与えることができます。

3.4. 病害虫対策:開花期こそ油断せず観察を!
ピエール・ドゥ・ロンサールは比較的耐病性がありますが、環境によっては病害虫が発生します。特に開花期は注意が必要です。

注意すべき病気:
うどんこ病: 特に春先の乾燥した時期や、風通しが悪い場合に、葉や新芽、蕾、そして開いた花弁にまで白い粉を吹いたようになることがあります。
黒星病(黒点病): 雨が多い時期や、葉が濡れた状態が続くと発生しやすくなります。
注意すべき害虫:
アブラムシ: 春先の新芽や蕾、そして咲き始めた花にも群生することがあります。
スリップス(アザミウマ): 淡い色の花弁に入り込みやすく、シミのような跡を残します。ピエールの花弁も狙われやすいです。
バラゾウムシ: 蕾の付け根などを食害し、蕾が首からポロリと落ちることがあります。
チュウレンジハバチ: 幼虫が葉を食べます。
対策と予防:
風通しと日当たりを確保する(適切な剪定・誘引)。
定期的な観察を行い、病害虫を早期に発見し、手で取り除くか、被害が少ないうちに適切な薬剤を使用します。開花期は薬剤が花にかからないように、散布時間や方法に注意しましょう(早朝や夕方、花を避けて葉裏中心に散布するなど)。
薬剤散布: 必要に応じて、予防的または治療的に薬剤(殺菌剤・殺虫剤)を散布します。薬剤はローテーションして使うのが効果的です。

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4. 【重要】つるバラとしての剪定と誘引:ピエールを美しく咲かせる鍵!
「ピエール・ドゥ・ロンサール」をアーチやフェンスで美しく咲かせるためには、つるバラとしての適切な「剪定」と「誘引」が最も重要です。来年の美しい花のために、基本をしっかり押さえましょう。

4.1. 剪定と誘引の目的
美しい樹形を作り、維持する。
花付きを良くする(花が咲く枝を効率よく発生させる)。
古い枝を整理し、株を若返らせる。
風通しや日当たりを改善し、病害虫を予防する。

4.2. 冬の剪定・誘引(12月~2月):これがメイン作業!
冬の休眠期に行う剪定と誘引が、春の開花を決定づける最も重要な作業です。

剪定:
まず、枯れ枝、病気の枝、細くて弱々しい枝、内向きに伸びる枝などを付け根から切り取ります。
次に、株元から数えて3~4年以上経った古い主枝(太くて硬く、樹皮がゴツゴツしていることが多い)があれば、これも付け根から切り取り、新しい元気なシュートへの世代交代を促します。
残した**若くて元気な主枝(主に前年伸びたシュート)**は、先端を軽く切り詰める程度にします。
その主枝から出ている**細い枝(側枝)**に春の花が咲きます。この側枝を、**付け根から数えて2~3芽(長さ15~20cm程度)**残して切り詰めます。良い芽(ふっくらしている芽)の上で切りましょう。
誘引:
剪定が終わったら、残した主枝をアーチ、フェンス、壁面、オベリスクなどの構造物に固定していきます。
最大のポイントは、枝をできるだけ水平に近い角度(斜め45度以下)に、緩やかなS字を描くように寝かせて誘引すること! これにより、枝の各節から上向きに花を咲かせる側枝がたくさん伸びてきます。直立させたまま誘引すると、枝の先端にしか花が咲かなくなります。
ピエール・ドゥ・ロンサールの枝は太く硬めなので、無理に曲げると簡単に折れてしまいます。特に古い枝は曲げられません。 誘引は、比較的若くてしなやかさが残っている1~2年目の枝を中心に行います。冬の寒い時期は枝がさらに硬く折れやすいため、暖かい日の昼間に行うのがおすすめです。
枝同士が重なったり、交差したりしないように、空間にバランス良く配置します。
麻ひもやビニールタイなどで、枝に食い込まないように、ゆとりを持たせて8の字に結びつけ、しっかりと固定します。

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4.3. 花後の手入れ(一季咲きとしての管理)
春の素晴らしい開花を楽しんだ後のお手入れです。

花がら切り: 咲き終わった花は、花がらだけでなく、花の下の5枚葉を1~2枚付けて、そのすぐ上で切り取ります。 これをこまめに行うことで、株が種を作ることにエネルギーを使うのを防ぎ、見た目も美しく保てます。咲き始めたばかりですが、終わった花から順次行いましょう。
伸びすぎたシュートの整理: 花後に株元や枝の途中から勢いよく伸びてくるシュートは、来年の主役候補です。基本的には大切に伸ばしますが、あまりにも樹形を乱す場合や、邪魔になる場合は、先端を軽くピンチ(摘心)して成長を抑えるか、支柱に仮止めしておきます。一季咲きに近い性質なので、花後に深く切り戻す必要は基本的にはありません。

4.4. 返り咲きを期待する場合の剪定
もし、秋にも少し花を楽しみたい場合は、春の花が終わった後に、花が咲いた枝をもう少し深め(枝の長さの半分程度まで)に切り戻すと、秋に返り咲く可能性が高まります。ただし、必ず咲くとは限らず、株の体力や気候条件に左右されます。返り咲きは「おまけ」程度に考えるのが良いでしょう。

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5. ピエール・ドゥ・ロンサールを最高に楽しむアイデア:夢の風景を庭に
世界中で愛されるこのバラは、どんな風に飾っても絵になります。

永遠の憧れ! アーチに咲かせる: ピエール・ドゥ・ロンサールといえば、やはりアーチ。庭の入り口や通路に設置したアーチに誘引すれば、春にはピンクとクリームの花が降り注ぐ、夢のようなロマンティックな風景が実現します。うつむき加減に咲く花を、下から見上げるのに最適です。
壁面やフェンスを華麗なタペストリーに: 広い壁面や単調なフェンスも、ピエール・ドゥ・ロンサールを誘引すれば、息をのむほど美しい花のタペストリーに変わります。
オベリスクで優雅なアクセント: 庭の中にポイントとしてオベリスクを立て、そこに絡ませるのも素敵です。存在感のある花のタワーが庭を引き締めます。
窓辺を飾る: 窓枠の周りに誘引すれば、室内からもその美しい花を楽しむことができます。
切り花で贅沢に: 花持ちが良いので、数輪切ってシンプルな花瓶に飾るだけで、お部屋がパッと華やかになります。特別な日のテーブルデコレーションにもぴったりです。咲いたばかりのこの美しい花を、まずはお部屋で楽しむのも格別ですね。
写真に残す: その完璧な美しさは、写真映えも抜群です。開花の時期には、ぜひたくさん写真を撮って、SNSなどでシェアしたくなりますね。

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6. まとめ:世界が愛するバラの女王、ついに開花!
今回は、バラの殿堂入りを果たした名花中の名花、「ピエール・ドゥ・ロンサール」について、その魅力、育て方、そしてつるバラとしての管理の秘訣を詳しくご紹介しました。

ピエール・ドゥ・ロンサールは、クリームとピンクの複色が美しい、クラシカルな大輪ロゼット咲きのつるバラ。
世界中で愛される理由は、その完璧な花容、比較的育てやすい強健さ、そして素晴らしい花持ちにある。
育て方のポイントは、日当たりの確保、適切な水やりと施肥、そしてつるバラとしての「冬の剪定・誘引」が最も重要。
枝は太く硬めなので、誘引は若枝を中心に行うのがコツ。
基本的には春に豪華に咲く一季咲きに近いが、返り咲きも期待できる。
アーチや壁面など、様々な場所でその美しさを発揮する、まさに「バラの女王」。
今日、ついに咲き始めた「ピエール・ドゥ・ロンサール」の濃いピンクの花。これから次々と花開き、庭を優雅でロマンティックな雰囲気で満たしてくれることでしょう。この感動的な開花の瞬間を、存分に味わいましょう。

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その圧倒的な美しさと、育てる喜びを与えてくれる「ピエール・ドゥ・ロンサール」。ぜひ、あなたの庭にもお迎えして、世界中の人々を魅了するバラの女王との暮らしを楽しんでみませんか?

[02memo]では、「ピエール・ドゥ・ロンサール」の成長記録や開花の様子、剪定・誘引の具体的な方法なども、ブログやSNS、YouTubeで発信しています。ぜひ、チェックしてみてください!

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ピエール・ドゥ・ロンサール Pierre de Ronsard メイアン Meilland ツル クライミング・ローズ LCl ラージ・フラワード・クライマー 一季~返り咲き ロゼット咲き

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2025年04月21日

さわやか朝光とともに―アブキ(阿吹)クレマチス徹底育成ガイド (早咲き大輪系 パテンス系 新・旧両枝咲き)淡いピンクの花がたくさん咲いた2025年4月20日 早朝の庭周回

アブキ阿吹 Abuki Clematis⠀クレマチス(早咲き大輪系 パテンス系 新・旧両枝咲き)淡いピンクの花がたくさん咲いた2025年4月20日早朝の庭周回

クレマチス'アブキ'育て方|満開!新旧両枝咲きピンク大輪花の剪定方法と魅力 (2025年4月20日)
「アブキ阿吹 Abuki Clematis 淡いピンクの花がたくさん咲いた 2025年4月20日 早朝の庭周回」

清々しい朝の光が差し込む4月20日の庭。ひんやりとした空気の中を歩くと、フェンスに絡んだクレマチス 'アブキ' が、まさに満開の時を迎えていました! 柔らかな淡いピンク色の大輪の花が、株を覆うように「たくさん咲いた」その姿は、息をのむほどの美しさ。朝露に濡れた花弁が光を受けてキラキラと輝き、庭全体に優雅で上品な雰囲気を漂わせています。

'アブキ' は、「早咲き大輪系」や「パテンス系」として知られるクレマチスの中でも、その優しい花色と育てやすさで長年愛されてきた品種です。そして、この品種の大きな特徴であり魅力の一つが「新旧両枝咲き」という性質。これにより、適切な手入れをすれば、春だけでなく秋にも花を楽しむことができ、長く庭を彩ってくれるのです。

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「こんなに綺麗に咲くなんて! アブキの魅力をもっと知りたい」
「新旧両枝咲きって、剪定はどうすればいいの?難しくない?」
「毎年たくさんの花を咲かせるコツは?」

この記事では、そんな満開を迎えたクレマチス 'アブキ' に改めて注目し、その基本情報から魅力、初心者でも安心の詳しい育て方、そして多くのガーデナーが悩みがちな「新旧両枝咲きの剪定」のポイントまで、ご提供いただいた情報も踏まえながら徹底的に解説していきます。

この記事を読めば、あなたも 'アブキ' の育て方のコツをマスターし、その上品で美しい大輪の花を毎年存分に楽しむことができるようになるはずです。さあ、優しいピンク色のクレマチス 'アブキ' の世界へ、一緒に足を踏み入れてみましょう!

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この記事を書いている人

[02memo] バラを中心にガーデニング情報や育て方、お買い物紹介などを発信する雑記ブログを2011年から運営中。クレマチスも多数栽培しており、'アブキ' のような人気品種の育て方や庭での楽しみ方を発信しています。

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1. 優しい大輪の花:クレマチス 'アブキ' とは?
まずは、'アブキ' がどのようなクレマチスなのか、その基本的なプロフィールと特徴を見ていきましょう。

学名: Clematis 'Abuki'
科名: キンポウゲ科 (Ranunculaceae)
系統: 早咲き大輪系 / パテンス系 (Patens group)
日本原産のカザグルマ (C. patens) などを親に持つ系統で、春に豪華な大輪の花を咲かせるのが特徴です。日本の気候にも比較的合いやすいとされます。
咲き方: 新旧両枝咲き
前年に伸びた古い枝(旧枝)からも、その年に新しく伸びた枝(新枝)からも花が咲く可能性があるタイプです。春の花は主に旧枝から、秋の返り咲きは主に新枝から咲きます。この性質のため、剪定は「弱剪定」が基本となります。
花色: 淡いピンク色~ライラックピンク。花弁の縁や中心部がやや濃くなることがあり、優しいグラデーションを描きます。環境や光の状態で、紫色がかって見えることも。中心のしべは黄色で、花色との対比も美しいです。
花形: 大輪の一重咲き。花弁は幅広く(6~8枚程度)、整然と大きく開きます。パテンス系らしい、華やかで存在感のある花形です。
花径: 8cm~12cm程度。
開花期: 主に春(5月~6月頃)に一番花が豪華に咲き、適切な剪定をすれば秋(9月~10月頃)にも返り咲きが期待できます(二期咲き)。
香り: ほとんどありません。
ツルの長さ(樹高): 1.5m ~ 2.5m程度。
性質: 比較的丈夫で育てやすく、耐寒性もあります。病害虫にも強い方だとされています。

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日本の庭で愛されてきたクレマチス

'アブキ' は特定の育種家が明確ではありませんが、日本で古くから栽培され、親しまれてきた品種と考えられます。その落ち着いた色合いと育てやすさが、日本の庭によく馴染み、多くのガーデナーに愛されてきました。

2. なぜ人気? 'アブキ' が愛される理由
'アブキ' が長年にわたり人気を集めるのには、たくさんの理由があります。

魅力1:上品で優しい、心和む花色と大輪の存在感
'アブキ' の最大の魅力は、その柔らかで上品なピンク色の花です。派手すぎず、かといって地味でもない、絶妙な色合いが、見る人の心を和ませてくれます。中心がやや濃くなるグラデーションも美しく、飽きがきません。そして、直径10cmを超えることもある大輪の花は、一輪だけでも十分な存在感があり、庭を優雅に彩ります。まさに今、満開の姿は圧巻です。

魅力2:春と秋、二度楽しめる開花の喜び
新旧両枝咲きの性質を持つ 'アブキ' は、春に豪華な一番花を咲かせた後、適切な剪定を行うことで、秋にも再び花を楽しむことができます(返り咲き)。春とは少し違った雰囲気の花が見られることもあり、長く楽しめるのは大きな魅力です。

魅力3:比較的育てやすく、初心者にも
早咲き大輪系のクレマチスの中には、やや気難しい品種もありますが、'アブキ' は比較的丈夫で育てやすい品種とされています。基本的な育て方を守れば、初心者の方でも十分に美しい花を咲かせることが可能です。

魅力4:庭を彩る美しいアクセント
フェンスやトレリス、オベリスクなどに絡ませることで、庭に高さと彩りを与え、美しいフォーカルポイントを作り出すことができます。つるバラなど、他の植物との組み合わせも楽しめます。

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3. クレマチス 'アブキ'の育て方【完全ガイド】
ここからは、'アブキ' を元気に育て、毎年美しい花を楽しむための具体的な栽培方法を、詳しく解説していきます。クレマチス栽培の基本に沿って進めましょう。

3.1. 【重要】植え付け:場所選びと「深植え」が基本!
クレマチス栽培のスタート地点、植え付けには成功のための重要なポイントがあります。

場所選び:
日当たり: 基本的に日当たりの良い場所を好みます。花付きを良くするためには、最低でも半日以上(5~6時間程度)の日照が必要です。
風通し: 風通しが良い場所を選びましょう。蒸れは病気の原因になります。
株元の保護(最重要): クレマチスは根元(株元)が高温になったり、強い直射日光にさらされたりするのを嫌います。 必ず、株元にマルチング(バークチップ、腐葉土、ワラなど)をするか、株元に日が当たらないように背の低い草花(宿根草や一年草など)を植えて保護しましょう。「クレマチスは、頭は日に当て、足元は日陰に」と覚えてください。
土壌:
水はけと水持ちのバランスが良い、肥沃な土壌を好みます。粘土質で水はけが悪い場合は、必ず土壌改良が必要です。
地植えの場合: 植え穴を大きめに掘り(直径・深さ40~50cm程度)、掘り上げた土に腐葉土や堆肥をたっぷりと(土の量の3~4割)混ぜ込みます。元肥として緩効性肥料も混ぜておきましょう。
鉢植えの場合: 市販のクレマチス専用培養土か、草花用培養土に赤玉土(小粒)や鹿沼土を2~3割混ぜて水はけを良くしたものを使います。鉢底石は必須です。
pH: 弱酸性~中性を好みます。
植え付け時期:
休眠期である秋(10月~11月)または早春(2月~3月)が最適です。真夏と真冬は避けます。ポット苗であれば、基本的にはいつでも植え付け可能ですが、適期に植える方が株への負担が少なく、活着しやすいです。
植え付け方法:クレマチスは「深植え」が基本!
根鉢より一回り大きい植え穴または鉢を用意します。
ポットから苗をそっと抜き、根鉢は軽くほぐす程度にし、根を傷めないように注意します。
現在の株元(地際)よりも、ツルの節が1~2節分、土の中に埋まるように深く植え付けます。 これが「深植え」です。
深植えのメリット: 地中の節から新芽や根が出やすくなり株立ちが良くなる、立ち枯れ病からの回復が期待できる、株元を保護できる。
植え付けたら、支柱(仮のオベリスクやトレリスなど)を立て、伸びているツルを軽く誘引しておきます。
最後に、水をたっぷりと与え、土と根を落ち着かせます。

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3.2. 水やり:乾いたらたっぷりと、メリハリをつけて
基本: 土の表面が乾いたら、鉢植えの場合は鉢底から水が流れ出るまで、地植えの場合は株元にたっぷりと水を与えます。
頻度:
生育期(春~秋): ツルが伸び、葉が茂り、花を咲かせる時期は水を多く必要とします。土の表面が乾いたらすぐに水を与え、乾燥させすぎないように注意しましょう。特に開花期(今!)は水切れしやすいので、こまめにチェックしましょう。
冬(休眠期): 地上部が枯れているか、生育が止まっている時期は、水やりの回数を大幅に減らします。土が完全に乾いてから数日後に与える程度にし、乾燥気味に管理します。
注意点: 常に土が湿っている状態は根腐れの原因になります。メリハリが大切。受け皿の水は必ず捨てましょう。
3.3. 肥料:開花を楽しむためには、肥料切れさせない!
クレマチスは肥料を好む植物です。特に繰り返し花を咲かせるためには、適切な時期にしっかりと肥料を与えることが大切です。

元肥: 植え付け時に、緩効性肥料を用土に混ぜ込みます。
追肥:
春(芽が動き出してから~開花前): 生育が最も活発になる時期。
固形肥料(置き肥): 月に1回程度、緩効性の有機肥料や化成肥料を株元に施します。
液体肥料: 週に1回程度、規定倍率に薄めた液体肥料(リン酸・カリ分の多いものが花付きに良い)を水やり代わりに与えます。
花後(一番花の後): 開花で消耗した体力を回復させるために、お礼肥として緩効性肥料を少量施します。
夏場: 生育が鈍る時期なので、肥料は控えるか、与えるとしても非常に薄い液体肥料を月に1~2回程度にします。
秋(二番花の開花前~開花後): 秋の生育期にも、春と同様に固形肥料や液体肥料を与えます。
休眠期(冬): 肥料は与えません。
注意点: 肥料の与えすぎは根を傷める原因になります。必ず規定量を守りましょう。

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3.4. 誘引:美しい姿を保つための、こまめな手入れ
クレマチスのツルは自力で絡みつく力が弱いため、支柱やフェンスなどに人の手で導いてあげる「誘引」作業が欠かせません。

重要性: 早めに、こまめに行うことがポイントです。放置するとツル同士が絡み合ってしまい、見た目が悪いだけでなく、風通しが悪くなり病害虫の原因にもなります。
タイミング: 新しいツルが伸び始めたらすぐに開始し、数日に一度は伸びたツルを誘引し直しましょう。開花期もツルは伸び続けることがあります。
方法:
オベリスク、トレリス、フェンス、アーチなどの支柱に、ツルが重ならないように、左右や上下にバランス良く広げながら配置します。
麻ひも、ビニールタイ、誘引テープ、専用クリップなどを使って、ツルを傷つけないように、ゆとりを持たせて固定します。
ツルをできるだけ水平に近い方向(斜め方向)に誘引すると、節々から花芽が出やすくなります。
ツルは非常に折れやすいので、無理に曲げず、優しく丁寧に扱いましょう。

3.5. 病害虫対策:クレマチス特有の病気にも注意!
'アブキ' は比較的丈夫ですが、クレマチスがかかりやすい病害虫には注意が必要です。

主な病気:
立ち枯れ病: 元気だった株が突然しおれて枯れてしまう病気。発生したら、病気にかかったツルは地際から切り取り、処分します。深植えが予防になります。
うどんこ病: 葉や茎が白い粉を吹いたようになります。風通しが悪いと発生しやすいです。
さび病: 葉の裏などにオレンジ色の斑点が出ます。
灰色かび病: 低温多湿時に花がらなどから発生しやすい。
主な害虫: アブラムシ、ナメクジ・カタツムリ、ヨトウムシ、ハダニ。
対策と予防: 風通しの良い環境で管理することが最も重要です(適切な誘引、株元の整理)。適切な水やり(過湿にしない)。株元のマルチング。早期発見・早期対処。ハサミなどの器具の消毒。

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4. 【重要】'アブキ' の剪定方法:新旧両枝咲き・弱剪定のポイントをマスター!
クレマチス 'アブキ' の育て方で、特に理解しておきたいのが**「新旧両枝咲き・弱剪定」**という特性です。これを理解すれば、毎年美しい花を楽しむことができます。

4.1. 「新旧両枝咲き」とは?
前年に伸びた古い枝(旧枝)からも、その年に新しく伸びた枝(新枝)からも花が咲く可能性があるタイプです。
一般的に、春の花(一番花)は主に前年の旧枝から伸びた短い新梢に咲き(これが豪華な大輪になることが多い)、秋の花(二番花)はその年に伸びた新しいツルに咲きます(一番花よりやや小ぶりになることが多い)。
4.2. 剪定の基本方針:「弱剪定」で春も秋も楽しむ!
春の豪華な一番花と、秋の返り咲きの両方を楽しむためには、冬にバッサリ切る「強剪定」ではなく、**全体を軽く整える程度の「弱剪定」**を行うのが基本です。前年のツル(旧枝)を大切に残します。
4.3. 花後の剪定:二番花(秋花)を促すために
時期: 春の一番花がだいたい終わった頃(6月頃)。
方法:
花が咲いた枝を、その枝の半分程度の長さまで、または花首から数えて2~3節下の、充実した芽(葉の付け根にある膨らみ)の上で切り戻します。
この時、株全体の大きさも考慮し、バランスを見ながら切り戻す高さを調整します。
この剪定により、切った部分の下の節から新しいツルが伸びやすくなり、それが秋に二番花を咲かせる枝となります。
同時に、枯れた枝や細すぎる枝などもあれば、この時に整理しておきましょう。
4.4. 冬の剪定:春の開花に備えて株を整える
時期: 休眠期の冬(2月頃)。本格的な寒さが和らぎ、新芽が動き出す少し前が良いでしょう。
方法:
まず、枯れている枝、細くて弱々しい枝、他の枝と絡み合っている不要な枝などを、付け根から切り取ります。
次に、残した前年に伸びた充実したツル(旧枝)を、先端から全体の長さの1/4~1/3程度、軽く切り戻します。 または、ツルの先端から順に見ていき、充実した良い芽を見つけて、その少し上で切ります。
この作業により、株全体が整理され、春からの新しい芽(花芽を含む)の発生が促されます。全てのツルを地際で切る「強剪定」は絶対に行いません。
4.5. もし冬に「強剪定」したらどうなる?
間違って冬に地際近くで強く切り戻しても、'アブキ' は新枝咲きの性質も持つため、枯れてしまうことはほとんどありません。
しかし、その場合、春の旧枝からの開花(一番花)は見られなくなり、初夏以降に新しく伸びた枝に花が咲くことになります。開花時期が遅れ、花数も少なくなる可能性があります。
4.6. 株のリフレッシュのための強剪定
何年も育てていて、株元から新しいツルが出にくくなったり、下の方の花付きが悪くなったりした場合は、数年に一度、冬に思い切って地際から1~2節残して強剪定することで、株を若返らせ、新しい元気なツルの発生を促すことも有効な方法です。ただし、その翌年の春の開花は期待できません。

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5. 'アブキ' を楽しむガーデンアイデア:優しいピンクを活かして
上品なピンク色の大輪花を持つ 'アブキ' は、様々なシーンで活躍します。

フェンスやトレリスを優雅に: 広範囲に誘引するよりも、フェンスやトレリスに丁寧に誘引し、一輪一輪の花の美しさを楽しむのに向いています。背景が濃い緑や、シックな色の壁だと、淡いピンクが引き立ちます。
オベリスクでエレガントなタワーに: 庭の中にポイントとしてオベリスクを立てて 'アブキ' を絡ませれば、優雅で存在感のあるアクセントになります。
バラとの美しいハーモニー:
同系色のバラと: ソフトピンクや白系のつるバラと組み合わせると、非常に優しくロマンティックな雰囲気に。
対照的な色のバラと: 濃い赤紫系や、アプリコット系のバラと合わせると、お互いを引き立て合う美しいコントラストが生まれます。
組み合わせの注意点: バラの株元から少し離して植え、クレマチスのツルがバラに絡みすぎないように、別々に誘引するのが理想的です。
鉢植えで楽しむ: 大きめの鉢(8号~10号以上)とオベリスクや支柱を使えば、鉢植えで育てることも可能です。ベランダや玄関先で、美しい花を間近で楽しめます。ただし、水切れや肥料管理、定期的な植え替えが必要です。
切り花として: 大輪の花は切り花としても見事です。開花直後の花を切り、シンプルな花瓶に飾るだけで、お部屋がぱっと明るく、上品な雰囲気になります。

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6. まとめ:優しい大輪クレマチス 'アブキ' と豊かなガーデンライフを
今回は、早咲き大輪系の人気クレマチス 'アブキ' について、その魅力、詳しい育て方、そして新旧両枝咲きの剪定方法まで詳しく解説しました。

アブキは、優しいピンク色の大輪花が魅力の、早咲き大輪系(パテンス系)クレマチス。
春と秋に花を楽しめる二期咲き(新旧両枝咲き)。
剪定は「弱剪定」が基本。花後と冬に軽く切り戻すことで、毎年花を楽しめる。
比較的丈夫で育てやすいが、クレマチス栽培の基本(日当たり・株元保護・深植え・水やり・肥料・誘引)はしっかりと押さえる。
フェンスやオベリスク、バラとの組み合わせなど、様々なシーンでその美しさを発揮する。
まさに今、庭で「たくさん咲いた」アブキの淡いピンクの花々。その優しくも華やかな姿は、見る人の心を豊かにしてくれます。少しだけ特徴のある剪定方法をマスターすれば、この美しいクレマチスと長く付き合っていくことができるでしょう。

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ぜひ、あなたの庭にも 'アブキ' をお迎えして、その上品な美しさを楽しんでみませんか?

[02memo]では、'アブキ' の成長記録や、他のクレマチス、バラとの組み合わせなどもブログやSNS、YouTubeでご紹介しています。ぜひ、チェックしてみてくださいね!

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再生リスト クレマチス アブキ(阿吹) Abuki Clematis
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再生リスト クレマチス
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